ちょうど午前6時です。
あたりは朝霧に覆われてます。
視界は約100メートル、ただいまの気温プラス2度。
朝夕はまだストーブが欠かせません。
写真はお隣のサクラ、八分咲きとなりました…
そんなこんな、
為替が20年ぶりに一時1ドル131円を超えるなど、円安に歯止めがかかりません。
日銀の黒田総裁が「ゼロ金利政策の継続」という困ったメッセージを世界に配信したためだ。
「円相場が1ドル=130円を超えるのは2002年4月以来、初めて」のことだそうな。
北海道出身で日本総研の寺島実郎さんに言わせれば、いまは「恐怖の円安」なのだ。
戦後まもなく1ドルは360円のレートになった。
「円は360度」だったから360円になったかどうかは定かではないけれど、敗戦によって円の価値が180分の1にまで下落してしまった。
そこから我がニッポン国は「奇跡の復興」を果たしてバブル経済にまで至り、とうとう1ドル79円にまで通貨価値は高くなった。
寺島さんが言うように「国際社会の中で通貨の評価を高めていくことは、本来は健全なことのはず」なのだ。
円高は強い経済に支えられ「国力が上がった」ってことでもある。
ところが安倍政権では「円安にメリットがある」として円安政策を継続した。
「安いニッポン」に、通貨高で潤う外国から観光客が大挙してやって来たし、一部の輸出企業も潤った。
その一方、食品もエネルギーも、なんでもかんでも輸入に頼るニッポン国民の生活は苦しくなる一方だ。
前出の寺島さんに言わせれば、いまはアベノミクスの「円安誘導が招いたツケ」を払う時。
「円安はいかにミジメか痛感する時」だそうな。
とはいえ、安倍さんの息のかかった黒田日銀総裁では利上げはしないとか。
「異様な金融政策によってニッポン経済は心肺停止」と申すのは同志社大の浜矩子教授だ。
利上げしないと日米金利差は広がって、さらに円安のドツボにはまる。
アベノミクスでは「円安→インバウンド増→好景気」と絵を描いた。
しかし、我がニッポン国、安いから来てくれるようなしょうもない国かね?
円高になっても、世界のお金持ちが大挙してやってくる魅力的な国ではなかったか?
しつこいようだけど「国際社会の中で自国の通貨の評価を高めることは健全なこと」なのだ。
ここは自国の「通貨価値を高める」という、まさに原点に立ち返るべきなのだと申しておきましょう。