午前7時半の気温はプラス14度。
霧雨の朝でござる。
きょうは雨時々曇りのお天気だそうな。
沖縄周辺にある台風ですが、この先ニッポン列島縦断の可能性もあるとか。
北海道に影響する可能性は18日の月曜ごろだそうです。
あちこちで大きな被害が出ないといいのですが…
さて、
今月号の文藝春秋は、「豊田真由子議員 独占告白」が読みたくて買い求めた方もあるかしらん。
豊田さんには、もはや何の興味も感心もございませんが、おぢは「金丸信次男 米朝緊迫下の平壌訪問記」を興味深く読んだのです。
1980年代後半、自民党の「最高実力者」といわれたのが、金丸信元副総理だ。
その次男で、秘書を務めていた信吾さんは1990年の「金丸訪朝団」に随行して以降、父が築いた北朝鮮中枢との太いパイプを維持してきたという。
その金丸信吾さん、8月に7日間平壌を訪問しておる。
同行したのは元社民党代議士や元民主党代議士などで、「自民党関係者」はこの金丸さんだけだったそうです。
その金丸信吾さんはこう書いておる。
「外交の基本は信頼です。オヤジは1回の訪朝で、トップと強固な信頼関係を築いた。それは今の安倍晋三さんがやっている政策とは相反するものです。
安倍さんも強硬策なら強硬策、制裁なら制裁で貫けばいい。でも制裁しながら対話しようというのでは、握手しながらテーブルの下で蹴飛ばすようなもの。あれでは信頼関係は生まれません。
そもそも強硬策の行き着くところは武力行使ですが、その覚悟が安倍さんにはありますか。日本国民を説得することができますか」
…と述べておる。
金丸さんは、安倍さんに対して、「強硬策、制裁を貫けばいい」としながら、その結果は行き着くところ「武力行使」だけど、「国民を説得する覚悟」があるのかと問うておる。
ようは多数の北朝鮮国民を殺戮することになる強硬策を貫けば、ニッポン国民にも多数の死者が出る。
そういう覚悟が安倍晋三にあるのかというのです。
弱い犬にかぎって、きゃんきゃん吠える。
右翼の皆々さまは「北朝鮮をやっちまえ!」とまことに威勢がいい。
だけど、北朝鮮を武力攻撃すれば、ちゃんと報復が待っておる。
アメリカ本土は今の段階ではロケットの開発技術から、被害を受けるかどうかまだ微妙なところだろうけど、隣国ニッポン国の米軍基地はそうはイカキンだ。
ニッポン列島には、各種細菌兵器を乗っけたロケットがボンボン飛んで来るやもしれぬ。
じーさんばーさんなら死んでもいいかしらんけど、強硬策を貫けば、子や孫世代だって巻き込まれるけど、それでいいのか?
もしくは、泊原発に深夜上陸した北朝鮮の精鋭部隊10数人が、泊原発の全電源を停止させれば、北海道は簡単に福島と化す。
威勢のいい坊ちゃん総理のおかげさんで、我がニッポン国はコタコタですわ。
北朝鮮の国民がテレビのインタビューに答える様子を見てどう思います?
「欲しがりません勝つまでは」とか申しておった戦前のニッポン国民とそっくりではないですか。
なかにはいっそのこと、戦争で体制が崩壊してくれた方がいいと考える人だっておるかしらん。
北朝鮮を追い詰めれば追い詰めるほど、「火に油を注ぐ」だけではないのかね。
これまで7回の制裁をしておるそうだけど、何か前向きな動きはあったかね?
石油の輸出禁止以降「鬼畜米英」と叫んで、どう考えても無謀な太平洋戦争に突き進んだのは我がニッポン国だ。
今回の国連制裁に対して北朝鮮は「極悪非道な挑発行為の産物であり、全面的に排撃する」そうですわ。
金丸信吾さんはこうも申しておりました。
「あの国はどんなに圧力をかけても『参った』とは言わないプライドの高い国です。経済制裁など屁とも思っていない。そろそろ日本の政治家もそういう認識に立たないと何も進みません」
まことにごもっとも!!
そして最後にこう申しております。
「確かに北朝鮮は危なっかしい国です。あまり追い詰めると爆発する懸念は拭えません。だからこそ孤立させず、常に国際社会の表舞台に引っ張り出す。話し合いの道筋はいついかなる時でも作っておかなきゃいけない-それがオヤジの遺言でした」
いまは極右の安倍さんを含めて「保守」と十把一絡げで申しておりますが、実際には大きく右に傾いておるのが自民党政治だ。
そろそろ従来の保守本流の自民党政治に軌道修正しないことには、危なくってどもこもならん。
ニッポンにロケットがボンボン飛んで来る危険や、あっちでもこっちでも原発の全電源停止するようなリスク抱えておっていいのかね???
威勢のいいお坊ちゃんがいるおかげで、この国の危機は深まるばかりだと申しておきましょう。