6月16日の分科会の提出資料のうち「認知症について」を見ると、いくつか別の資料から寄せ集めで作っていることが特徴で、認知症ケアが他の議題を異なっていることを物語っている。なかで昨年12月の介護保険部会の「ケアモデルの構築を前提としてケアパスの作成をする」という文言がある。
ここで「ケアパス」が新しい言葉として登場している。ケアパスなる概念は医療に於けるクリティカルパスに通じるものであろう。クリティカルパスは、たとえば脳卒中で発作3時間以内の受診の場合での治療方針はこの薬剤を投与、3時間経過後の受診での治療方法はと医師の間で広く承認されている治療内容があり、その後の時間の経過とともに血圧管理と薬剤そしてリハビリとへ治療内容が変わっていくわけそれもおおよその経過時間と変化する内容とが理解されている。この治療方針を前提に医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士などがその都度どのような関わりをするかを明文化するものがクリティカルパスと理解している。クリティカルパスは院内でのパス、院外パスさらに地域連携パスとなり急性期病院から回復期病院へ、そして退院後の診療所との連携へとつながっていく。
この考えで行くと認知症のケアパスの作成は医学的なアプローチで治療が行われ状態の安定にともない医療機関から在宅(施設、自宅とも)に移るときの治療方針とその関わりを決めるものと言える。そのときの前提として認知症治療の内容と結果が医学上ひろく認証される内容となっていることであり、さらに認知症では治療よりBPSDがより困難さをもたらす疾病であることから特に在宅に移行したときのBPSDへの対応が確立できるかどうかによっている。
これがケアモデルと言えるのかもしれないが、このような認知症ケアでのケアモデルというものが作れるとして、その場合だれが行うかという当事者の問題があり、かりに1つのモデルが提示された時にそのモデルが概容性があるかどうか判断できひろく承認される素地があるのかという問題があり、かりにケアモデルが前提としてもケアモデルを構築するのは困難を極める。さらにケアパスにつなげるためにはケアモデルを実現するケアにはどのような内容が適切であるかという次の問題へ進み、さらに地域によるレベル差という問題につながっていく。
仮にこのケアモデルからケアパスという方法を認知症ケアの中心にしていくというのであれば、相当にハードルは高い。
ここで「ケアパス」が新しい言葉として登場している。ケアパスなる概念は医療に於けるクリティカルパスに通じるものであろう。クリティカルパスは、たとえば脳卒中で発作3時間以内の受診の場合での治療方針はこの薬剤を投与、3時間経過後の受診での治療方法はと医師の間で広く承認されている治療内容があり、その後の時間の経過とともに血圧管理と薬剤そしてリハビリとへ治療内容が変わっていくわけそれもおおよその経過時間と変化する内容とが理解されている。この治療方針を前提に医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士などがその都度どのような関わりをするかを明文化するものがクリティカルパスと理解している。クリティカルパスは院内でのパス、院外パスさらに地域連携パスとなり急性期病院から回復期病院へ、そして退院後の診療所との連携へとつながっていく。
この考えで行くと認知症のケアパスの作成は医学的なアプローチで治療が行われ状態の安定にともない医療機関から在宅(施設、自宅とも)に移るときの治療方針とその関わりを決めるものと言える。そのときの前提として認知症治療の内容と結果が医学上ひろく認証される内容となっていることであり、さらに認知症では治療よりBPSDがより困難さをもたらす疾病であることから特に在宅に移行したときのBPSDへの対応が確立できるかどうかによっている。
これがケアモデルと言えるのかもしれないが、このような認知症ケアでのケアモデルというものが作れるとして、その場合だれが行うかという当事者の問題があり、かりに1つのモデルが提示された時にそのモデルが概容性があるかどうか判断できひろく承認される素地があるのかという問題があり、かりにケアモデルが前提としてもケアモデルを構築するのは困難を極める。さらにケアパスにつなげるためにはケアモデルを実現するケアにはどのような内容が適切であるかという次の問題へ進み、さらに地域によるレベル差という問題につながっていく。
仮にこのケアモデルからケアパスという方法を認知症ケアの中心にしていくというのであれば、相当にハードルは高い。