西教寺を出発して、さらにバスは山を登り、
途中、靄なのか雲海なのか
神聖な世界への入り口を示しているかのような
視界が真っ白となる世界を突っ切り
やってきました世界遺産の比叡山延暦寺。
高野山をレッド・ツェッペリンとするなら
比叡山は、ディープ・パープル。
高野山をポール・マッカートニーとするなら
比叡山はジョン・レノン。
高野山を虎とするなら比叡山は、ライオン。
高野山をうどんとするなら比叡山は、そば。
とにかくどちらも世界遺産で日本仏教の2大聖地です。
比叡山延暦寺はとにかく広く
大きく三塔の地域に分かれていて
今回のバスツアーは、比叡山延暦寺の始まりの地となった
東塔地域への訪問のみです。
入口を抜けて
短い坂道を登ると
大講堂
私達とは別の人達が記念撮影をしていました。
この大講堂を左手にしてその先へ
しばらく下り坂を降りると
また左手にまた長い下り坂があり、それをまた降りると
根本中堂に到着です。
根本中堂のこの地から延暦寺は始まりました。
今までの奈良や京都で巡ってきた所では、
仏像や文化財、建物の内側は撮影禁止(東大寺はOK)。
ですが建物の外側からの撮影は禁止されていませんでしたので
根本中堂も同じだろうと数枚写真におさめた後で
撮影禁止の立て札が目にとまり、
なにやら中庭の様子も撮影禁止のような感じが。。。
延暦寺の僧に確認を取るとやはり禁止。
入口をくぐると中庭があり、そこの木が紅葉しており
とても綺麗だったのですが、
その写真をアップすることは止めておきます。
根本中堂の天井には色々な花の絵が描かれ、
仕切りの壁の奥には御本尊が鎮座し、
その御本尊の前には1200年間灯り続けている「不滅の法灯」が安置されています。
この法灯は、信長の焼き打ちの時に消えてしまったそうなのですが、
山形県の山寺に分灯してあったことで完全消滅を逃れたそうです。
なんだかオリンピックの聖火のようですね。
建物には太く大きな木が何本も使われ、
その木が線香の煙かで独特に色づいて
圧巻の威容を感じさせるのですが、
昔の人は、このような木をトラックもない重機もない時代に
ピラミッドよりはるかに高いこの地まで
山の下から運んできたと言うのですから驚きです。
根本中堂の反対側にある文殊楼へと続く
とっても勾配のきつい階段
文殊楼の階段を上り切った所から見た根本中堂
文殊楼
東塔と阿弥陀堂は根本中堂の反対側にあるので
下ってきた道を今度は登らなくてはなりません。
巡拝マップは、紙に書かれているので平坦ですが、
実際は、登り下りの連続です。
ふーっふーっと息を乱しながら大講堂まで帰り
東塔までまた登りが。。。
看板に書いてあったたった3分の文字を頼りに
坂を登り切ったと思ったらこれです。
また長い階段の登場。
この時は、ほんと、気持ちが折れそうでした。
でも頑張って登って
阿弥陀堂
東塔
やったー。これで延暦寺の3塔の内の一つを制覇?
後二つの地域が残っているので制覇とはまでは言えませんね。
後の二つは又の機会にして、
高野山も奥の院しか行っていないので、
どちらも再度訪問することになるかもしれません。
これまでの奈良と京都の世界遺産巡りと違い
高野山も延暦寺も神戸から距離があるので次回の訪問で
残りの西塔地域と横川地域を回るためには
かなり朝早くの出発をする必要があるような気がします。
それと僧侶の話では2年先には根本中堂の修復が
行われるようなのでその時期はもしかすると根本中堂の中に
入ることが出来なくなるかもしれません。
これで比叡山も訪問したことはしたので
後の二つの地域は慌てずとも良いかなと、
京都地区プラス滋賀県で訪問していない世界遺産に関しては
いよいよ苔寺だけとなったのですが、
京都には桂離宮を含め、まだまだ訪れたい場所があるので
京都への旅は終わりそうにありません。
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いつもの友人と比叡山延暦寺(近江牛すき焼き付き)のバスツアーに出発。
今回のバスツアーは世界遺産の比叡山延暦寺と
西教寺の聖徳太子像が何年かぶりに公開とのことで
西教寺の拝観も組み込まれています。
正直な所、西教寺についてその存在も知らなかったのですが
ツアーに組み込まれていると言う事は
延暦寺の滞在時間をあえて削っても訪問するだけの価値がある
お寺なのだろうと期待が膨らみます。
その日は肌寒く少し空模様が怪しいかったので
友人がこれまでの旅行で晴れ神の力を見せつけた私に
その力を発揮することを求めてきたので
風神と雷神に話を通しておくことに。
友人「どうだった?」
私「しぶっていたけれども強く言っておいたから。」
なんて訳の分からない会話をしながらバスへと乗り込むのでした。
昼食の頃には雨がパラパラとしてきたので
「喝!」と空に向かって一声。
すると当然のことながら雨は止み、
それを最後に雨が降ることはなかったのでした。
偶然なのか、一念岩をも通すなのか
こんなことが続くと「ひょっとしたら本当に自分には力が。。。」
なんて自分自身にビビったりする私なのです。
このような昼食の近江牛のすき焼きが付いて
参加費用は1万円ちょっとですのでお得としか言いようがありません。
満腹になったお腹が落ち着く頃にバスは西教寺に到着。
西教寺は、聖徳太子が創建したと伝えられている大きなお寺でした。
以前拝観した兵庫県加古川市の将棋の竜王戦が行われたお寺も
聖徳太子が創建したと伝えられていて
「活動範囲が広すぎ!」「お寺を造りすぎやないか~い。」と
ツッコミを入れたくなります。
今回拝観させてもらえた聖徳太子像ですが、
一つ前の1万円札に描かれていたような細長とは違って
奈良の興福寺だったか、法隆寺だったか、
京都の平等院だったか忘れましたが、
そこで見た聖徳太子の子供の頃と称する丸顔の像の方に似ていまいました。
歴史の事は詳しくないのであれなんですが
活動範囲が広すぎる。複数の人物像がある。とすれば
聖徳太子は人の名前では無くて何かの位の名称ではないのだろうかと
私なんかは思ってしまうのです。
西教寺の総門をくぐると紅葉の参道が続きます。
私にとってこの参道は緩やかとは言い難い結構な上り坂で、
映画「柘榴坂の仇討ち」ではこの参道と書院が使われたそうです。
参道を登り切った所にある勅使門。
参道の紅葉が素晴らしく美しかったので
比叡山に行かずに帰っても良いかなと思ったくらいです。
西教寺の本堂
聖徳太子像を見せてもらった後で拝観順路を先へと進みます。
墓地の後ろの山肌に漂う白い靄(もや)なのか霧なのか分からないですが、
幻想的な雰囲気を醸し出しています。
信長の比叡山延暦寺の焼き打ちの際に
西教寺も大きな被害を受け、
その後、明智光秀がその再建に大きく力を注いだことから
西教寺には、明智光秀がその内室や一族の墓と共に祀られているそうです。
でも秀吉に討たれたと言われる明智光秀の遺体は
発見されていないと聞いていたので
光秀の場合は、その魂を祀っているのかもしれません。
本堂の裏手
これはもう葉っぱと言うより花ですね。
客殿庭園
瓢箪型の池は琵琶湖をその奥の山肌は、比叡山を模しているそうです。
撮影禁止の御触れ書きが無いことを確認して撮影した籠
籠の乗り心地は良いものだとは思えないのですが、
もしも乗り心地がなかなかのものだったとしたら
担ぎ手の技量や体力は、相当なものだったのでしょう。
穴太衆庭園
廊下にあった石像群
最後にお土産を買って西教寺から延暦寺に向かいます。
西教寺の僧から直接に聖徳太子像やお寺についての説明をして頂いたのですが、
プラス説法を聞いてみたかったなあ。
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