心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

大晦日

2020年12月31日 | 御挨拶

 

2020年も後残り僅かとなりました。

2021年は丑年なので初詣は天神様がぴったりなんですよね。

 

世界の人にとって旧年から新年へと橋渡しされる

大晦日の夜は最も特別な日の一つで、

例年なら世界中で色々なイベントが行われるのですが

新型コロナが収束していない今年はどうなるんでしょうか。

 

私の今年の初詣は、人が沢山お参りする神社は避けて

実家の近くの小さな神社に参拝しようかと思っています。

 

 

晦日の「晦」は、月の満ち欠けが変化する様子を表す言葉の一つで

月が隠れることを意味していたようです。

旧暦は、月の満ち欠けで暦が決まっていましたからね。

 

神道の考えでは、大晦日は稲の豊作をもたらす歳神様を

家に迎え入れるための準備の日とされていて

迎え入れる家を綺麗に掃除をし、しめ飾りや鏡餅、

夜にお風呂に入り一年の垢を落とします。

 

そして、大晦日の日没から元旦の朝まで

一晩中寝ずに起きて歳神様を迎えるなんて習わしがあったようで

つい寝てしまうと白髪が増えるとかシワが増えるとか、

ちょっとした災いがあると言われていたようで、

上の様な日本の新年を迎え方は、平安時代の頃にはあったようです。

 

睡眠不足になる方が白髪やシワを増えると思ったりするのですが、

主旨はそこじゃなくて寝て歳神様を迎えるような

失礼なことをしちゃいかんということですよね。

 

【イタリア語】誰も寝てはならぬ (Nessun dorma) (日本語字幕)

 

今の日本ではつい寝てしまったとしても

テレビの笑ってはいけない!のように

お尻を酷く叩かれることはないので安心して眠れます。

 

 

仏教では除夜の鐘が有名ですね。

除夜の鐘は、中国の宋の時代(960年ー1279年)の末期頃に

始まった鬼払いの文化で、日本には鎌倉時代の頃に伝わったようです。

 

梵鐘の響きを聴く者は一切の苦から逃れ、功徳も得られるので

大晦日の夜に梵鐘の清浄な響きを檀家さんだけでなく住民に届けて

安らぎを届ける意味もあるようです。

 

梵鐘については、これまでの名所巡りの中で

何度か触れさせてもらっていますが、

梵鐘の響きを聞くと功徳を得られるとか、安らぎを得られるとかは、

梵鐘を聞く人の感性によって違いがあるでしょうし、

何よりも梵鐘との距離の影響が大きいかな。

 

梵鐘の響きが格別に良い音色をしていたとしても

一軒隣でゴーンゴーンと大きく鳴り響けば、

功徳とか安らぎどころか騒音でしかありませんよね。

 

丁度良い距離感が大切。

これって何だか人間関係にも似ていますよね。

 

私は、梵鐘の響きが好きですし、

梵鐘の和らかな響きが野山に家並みに響き渡る情景を思い浮かべると

何と言えない良い感じなので無くなっては欲しくないかな。

 

皆様 2020年、ありがとうございました。

2021年が、私自身にとっても皆様にとっても

さらなる良い年になりますように。

 

 

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犬の権利

2020年12月30日 | 雑感・愚見

 

1979年 パリの裁判所で

「犬が元飼い主である自分の元を訪れるのを妨害された。」

として男性が元妻を訴えました。

 

判事は、「犬の訪ねたい権利」を認める判決を下して

元妻に妨害を止めるよう命じました。

 

 

これって元夫が元妻と飼っていた犬と会う権利ではなくて

元の飼い犬が元夫を訪ねる権利を認める判決となっているんですよね。

 

結婚前に女性が飼っていた犬でもなく

男性が飼っていた犬でもなく、

結婚後に二人が飼い始めた犬の親権と言うか親犬を

元妻が勝ち取っていたのだと思うのですが、

ちょっと状況が良く分からないんですよね。

 

室内飼いをしていたら勝手に脱走して

元夫の元を訪れることは不可能ですし、

飼い犬が元夫を恋しがっているかどうかも

元夫には知る由もないだろうし………。

 

元妻が飼い犬の行動を制限しなければ

元夫の元を訪れることがあったとすると、

離婚後も二人は近くで住んでいて

飼い犬は、元妻が暮らす家の庭で飼われていて

何度も庭を脱走して元夫宅を訪ねていた?

 

 

判事の判決は、元飼い主の男性の気持ちを汲んだものなのか、

離婚後も定期的に子供が父親に会う権利を認めるのと同じように

純粋に飼い犬の気持ちを汲んだものだとすれば

画期的と言うか、前代未聞?

 

私は、犬の気持ちを主にしたものではなくて

人間の気持ち(元飼い主の男性)を主にした判決なのかなと

思っているのですが違うのだろうか。

 

動物愛護の気持ちは大事だと思いますが、

人間の法律を動物にどこまで適用するのか、

牛や豚やブロイラーは不適用として

愛玩動物の犬や猫だけに適用するのも変な感じがするので、

動物愛護の線引きが難しそうなので

何となく、ふわっとした感じ、ぼやっとした感じで

置いておいた方が良い事柄の様な気がします。

 

 

それはそうと、自分と仲の良い人が

自分の嫌いな奴と仲良く話をしているのを見たり、

遊びに行ったなんて話を聞くと

 

あの人は私の味方なの?敵なの?で

不安になったり、悲しくなったり、

仲良いはずの人に腹を立てて私とあいつとどっちを取るのなんて

二者択一を迫ったり、

 

裏切られたと感じて嫌いになったり、

距離を取ったりする人もいるようです。

 

このような全か無の思考が働くことで

縁あって良い関係を築くことが出来た人との関係まで

不味くするのはもったいないように思います。

 

その人があなたが嫌いな人と良い関係を続けていることが

あなたのことを敵認定している訳でもなく

嫌いなわけでもないことを知っているはずなんですよね。

 

自分が嫌いな食べ物をその人が好きだとしても

その人があなたを嫌いなわけでもないし、

自分が興味のない映画のことをその人が面白いと思っても

その人があなたを嫌いな訳でもありませんからね。

 

そして、

自分の嫌いな人とも良い関係を築けている人との

自然な付き合いの中で大切な何かを学び取れることは

沢山あるように思うのです。

 

 

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使えないお金

2020年12月29日 | 雑感・愚見

 

2004年 イングランドの刑務所に服役中の

52歳の男が許可された外出中に購入した宝くじで

約14億2400万円をゲットしました。

 

しかし、しかし、しか~~~しです。

その52歳の男は、

連続婦女暴行の罪で終身刑で服役中!

 

 

まさかの話は数あれど、

このような話も珍しいのじゃないかと。

 

男が手にした約14億2400万円は、

男が何も意思を示さなければ、

男の死後に親戚縁者か知人に相続されるか、国庫に収まるか。

 

一番優先すべきは、

婦女暴行被害者の女性に慰謝料として

十分な金額を出来るだけ早く渡す意思を

示してもらいたいと願うばかりです。

 

自業自得、身から出た錆とは言え、

刑期が終わることの無い終身刑は、

未来に期待や希望を持てないことから

精神状態が普通でいられなくなる受刑者もいると聞きます。

 

永遠に使うことが出来ないお金であっても

自分が大金を持っている感覚があることで

犯人の精神が壊れることを防ぐことに少しは役立つ可能性も。

 

 

犯人の男性が持つ大金は使えることがないお金なので

高額当選をしていない人達と条件は実質同じはずですが、

犯人の男性は、生々しく自分は大金を持っていると感じられる。

つまり脳内の違いでしかありません。

 

何かで絶望感に苛まれたり、大きな喪失感に飲み込まれた時に

「もういいや。」「もうどうでもいい。」「夢も希望もなくなった。」

それでは心の中で押し寄せる大波にさらわれてしまいます。

 

顔を上げて回りを懸命に見てみると

例え小さくとも何の希望や期待を見つけられるものです。

 

その小さな希望や期待にこそ

ただの絵空事ではない現実的で生々しい

大きな力を宿しています。

 

その糸口を急がず慌てず、ゆっくりと手繰り寄せて行けば、

絶望感や喪失感の世界から抜け出すことが出来ます。

 

 

また特に何か酷いことが起きたわけでもないのに

最近、人生が面白くなくなったなんて感じている人は、

ちょっとした冒険をしてみるのが良いのかも知れません。

 

想像してみて下さい。自分の未来がどうなるのか

何もかも決まっているかのようだったら。

自分の未来が、ただ決められたプログラムを

淡々と消化していくようなものだと感じていたら。

 

犯人が分かっている推理小説を読んでいるように

ワクワクもドキドキも感じない

毎日を送っているのかも知れません。

 

安定した毎日は凄く大切なものではありますが、

完全無欠にパターン化にどっぷりと首までつかっていると

人生が無味無臭と感じても不思議ではありません。

 

そんな時には何が起きるか分からない所に

手を伸ばしてパターン化された日常にちょっとした刺激を与えると

無味無臭化した人生に味を取り戻すことが出来るかも知れません。

大きな冒険や挑戦が必要ということではありません。

ちょっとした冒険や挑戦が人生に刺激を与えてくれるものです。

 

 

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詫び状

2020年12月27日 | 雑感・愚見

 

2016年 アメリカ・コロラド州に住む男性が

空き巣被害にあったのですが、

その翌日、被害男性の家の郵便受けに

詫び状と300ドルが入った封筒が投函されていました。

 

封筒から犯人の指紋を検出することが出来なかったようで

犯人は不明のまま。

 

 

空き巣の被害額が300ドル、またはそれ以下だったとしたら

犯人を少しは許せる気持ちを持てそうですが、

仮に被害額が10,000ドルだったとしたら

全然違った印象になるかと思います。

 

また仮に詫び状の内容に、あなたの家の防犯が不十分であることを

あなたに教えるためだったと書かれていたとしても

「そうだったんだ。ありがたい。」となるはずがありません。

 

この事件の記事を読んで昔、日本で起きた

全日空61便ハイジャック事件のことが思い出されます。

 

この事件は、衝撃事件簿的なテレビ番組でも取り上げられたので

記憶になる方も多いのではないでしょうか。

 

家でインターネットをしていた男が

羽田空港の配置図から空港の警備体制の欠陥に気が付き、

航空会社、運輸省、東京空港署等に

羽田空港の警備の死角の存在を指摘する手紙を送り付け、

同時に自身を警備員として採用するように求めたが、

警備員としての採用を断られ、さらに提言についても

無視されたことに怒りを感じてハイジャックを実行した事件です。

 

警備体制の穴を知らせるまでは褒められる行動ですし、

警備体制を突破した時点で空港側に申し出ていれば、

純粋な正義感からなのかなと解釈することも出来そうですが、

 

この犯人の男は、実際にハイジャックまでして

さらには機長の命を奪っているので

どのような弁明をした所で意味がありません。

 

ハイジャック事件のような凶悪犯罪まで繋がる人は滅多にいませんが、

正義感から始まったはずの行動が途中で変遷してしまったり、

自分なりの正義感で覆い隠して間違った行動を取ることがあるので、

正義感の取り扱いには十二分に注意する必要になります。

 

 

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年末年始休業

2020年12月26日 | お知らせ

 

神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

年末年始のお休みのお知らせ

 

本年度、神戸カウンセリング花時計を信頼していて頂き、

ご相談に訪れて頂いた皆様に感謝申し上げます。

 

誠に勝手ながら

12月29日(火)より1月7日(木)まで

カウンセリング業務をお休みさせて頂きます。

ご不便をおかけしますが

何卒御理解頂きますようお願い致します。

 

尚、同休日中の電話、メールのお問い合わせの

対応についてもお休みさせて頂きます。

 

期間中に頂いたメールでの

お問い合わせ、ご質問に関しては、

1月8日(金)以降に順次対応させて頂きますので

ご了承のほどお願い致します。

 

 

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ロンゲスト・ディ

2020年12月25日 | 雑感・愚見

 

映画「The Longest Day」(邦題・史上最大の作戦)は、

第二次世界大戦における連合国軍のノルマンディ上陸作戦の

詳細を描いたハリウッドの超大作戦争映画で、

かなり面白い映画だったと記憶しています。

 

そして、1995年に英国のバーミンガムの隣人同士の

長い長い戦いに決着がついたようです。

 

 

英国バーミンガム郊外で垣根を巡る隣人トラブルで

25年に渡る法廷闘争が1995年に決着しました。

その結果、高さ8mの垣根の上半分が切られることに。

 

 

何かについての感じ方は、人それぞれなので致し方ありません。

一方は垣根の撤去を求め、一方は難癖言い掛かりだと要求を拒絶。

そして、隣人同士の揉め事が法廷に持ち込まれました。

 

高さ8mの垣根って結構な高さですよね。

そこまで立派な垣根を育て上げるには大変だっただろうから

文句を言われて「はい分かりました。」とはいかないだろうなあ。

 

高い垣根によって互いの家のプライベートが

護られる感もありそうですが法廷闘争に持ち込んだ人は、

嫌な圧迫感を感じていたのでしょうかね。

 

揉め事は長くなればなるほど、拗れれば拗れるほど、

解決が難しくなったりするものですが、

まさかの25年間続く法廷闘争になるとは

双方とも思ってもいなかったでしょうね。

 

そして、揉めに揉めて25年間続いた裁判の決着が、

極めて妥当と思われる垣根を半分切り落とし半分残す、

つまり痛み分けの決着となったようです。

 

AIに伺いを立てなくとも

第1感の最善の着地点だと思われますが、

人間の場合、双方共に一歩先、目の前に見えていても

そこに辿り着くのに長い時間を要したりするのが

人間の愚かさでもあり、人間の面白さでもあるかと思います。

 

お互いが完全に納得しての決着では無いのかも知れませんが、

本音をぶつけ合ったことでお互いの関係性が

親密になることもあるので期待したい所です。

 

心の問題や悩みが長く解決しないのは、

25年間の法廷闘争のように

心の中で2つの気持ちがぶつかりあったまま

決着を見ない状態が続いていると言えるのではないでしょうか。

 

心の問題や悩みを解決した人から

「何でこんな簡単なことが出来なかったんだろう。」

と言うような感想を聞くことも少なくありません。

 

じっと耐えてその時が来るのを待つのも一つの選択ですし、

積極的に解決に取り組んで決着を見出すのも一つの選択です。

 

 

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忠犬「マイルダ」

2020年12月24日 | 人物

 

英国の作家ウォルター・スコット氏の家が火事になり

煙に巻かれて気絶する寸前に愛犬「マイルダ」が登場し、

ウォルター氏を安全な洗濯室まで引っ張っていき

ウォルターと愛犬は共に助かりました。

 

 

また1992年のイスラエルでは、

我が家の庭に入り込んだプードル犬に

大切な庭を荒らされた男が飼い主を殴打!

それを見たプードルは飼い主を殴打した男に突撃!

 

忠犬プードルの攻撃でバランスを崩して

転倒した男の下敷きになり圧死しました。

 

 

犬は、人間と同じように社会性を持つ動物で

人間の家族を群れの構成員として見るだけでなく

上位者に良く従い、自分の身の危険を顧みずに

構成員を守る行動を取る個体が多くいます。

 

そして

犬は人に懐いて、猫は家に懐くと言われるように

猫には構成員を守るというような行動を起こすことが

本能的に備わっていないと思っていました。

 

ところが以前アップさせてもらった動画で

野良犬に襲われている飼い主家族の子供の危機を見て、

飼い猫が脱兎の如くダッシュして猛犬にアタック!

 

猫も犬に似たような行動を取ることもあるようなので

猫が0で犬が100とは言い切れないようです。

 

でもまあ

猫が犬のようになる必要はないですし、

犬が猫のようになる必要はないように

人間もまた誰かのようである必要はないかと思うのです。

 

仕事が良く出来る優秀な人を尊敬し、憧れ、

あの人のようになりたいと思うことはあっても

今の自分をあの人と比べて

自分を能無し的な見方をしてしまうのは違います。

 

憧れ、尊敬する人は、

将来の自分の望む姿、進むべき方向をしめす羅針盤であり

自分を打ちのめす道具ではないはずです。

 

誰かの自分への評価は、

それが有意義な助言であるなら耳が痛く心痛くとも

有難く聞けば自分の成長に繋がるでしょうし、

単に踏みつけの言葉なら耳を傾ける価値すらなく

騒音、雑音扱いで十分です。

 

誰かに良く思われることは嬉しいし有難いことですが

誰かに良く思われなければならないことを

意味している訳ではありません。

 

 

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メリー・クリスマス

2020年12月23日 | 雑感・愚見

 

Queen - Thank God It's Christmas (Official Lyric Video)

 

神道と仏教が幅広く深く浸透している日本の国に

キリスト教のクリスマスが広く浸透するきっかけとなったのが

明治の頃に横浜で創業していた明治屋が銀座に出店し、

クリスマス向け商品を販売したことと言われています。

 

元来、日本人はお祭り好きですし

宗教的タブーも特に無いようなので

楽しくもあり、ロマンチックでもあり、厳粛なイメージの

クリスマスには飛びつきやすい下地はあったように思います。

 

日本は、クリスマスを国家の祝祭日としてはいない

世界では少数派に属する国のようですが、

数多くのイルミネーションで輝く街並みを見ると

盛り上がりに関して言えば

世界に引けは取っていないのではないかと思います。

 

1年に1日だけの特別な日を皆さんはどう過ごされるのでしょうか。

ワイワイと皆で楽しく過ごす人、大切な人と過ごす人、

聖なる日として過ごす人、様々だと思うのですが、

 

Thank God It's Christmas 

happy Christmas   

merry Christmas

 

「目には見えない大切なもの」に心を傾ける日としては、

最高の日ではないでしょうか。
 

 

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一条天皇

2020年12月21日 | 人物

 

第66代の一条天皇(在位986年~1011年)は、

大の猫好きだったようで、当時の清涼殿にのぼれるのは

位が五位以上に限られていたために

自分の愛猫に五位の位を授けました。

 

 

わざわざ猫に冠位を与えなくてもと思ったりするのですが、

皇室の場合は、そういう訳にもいかないんでしょうか。

 

しかし、皇室に全く詳しくない私なんかは、

猫をそのまま清涼殿にあげることよりも

猫に冠位を与えることの方が掟破りの様な気がするんですよね。

 

なんか珈琲の面白話を思い出します。

元々アラブ世界の飲物だった珈琲を邪教の飲物だとして

禁止されていたけれども、その香り、魅力に勝てず

珈琲に洗礼を施して飲んでもOKとした感じと似ているような………。

 

絶対に変えてはいけないもの。

破ってはいけないものもあるとは思いますが、

それら絶対に変えてはいけないものに悪影響がないようなものは

柔軟に対応出来た方が良いですよね。

 

ご法度の内側には質を高める種があり、

発展、進歩、成長の種があるのはご法度の外側かな。

そして、

サイズが合わないベットに身を縮めて睡眠をするよりも

ベットを買い替えたり、ベットから脚がはみ出ることを許す方が

快適に睡眠できますからね。

 

小学低学年の時に、授業中にトイレに行ってはいけません。

を遵守しようとして教室で漏らしてしまう。

 

規則や風習や風潮やモラルを守ることも大切ですが、

誰かの批判の声を気にしたり恐れたりすることなく

その時の自分にとって何が一番大事なのかの自分の考えを持ち、

判断し、実行する。

これを自分の手元に置いておきたいかな。

 

 

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乃木将軍

2020年12月19日 | 人物

 

1999年 アメリカのバーモント州で

88歳で亡くなった男性は、

自分の死後に飼っていた2頭の馬と共に

埋葬してくれと遺言していました。

 

しかし、裁判所は残酷だとして

遺言状の執行を差し止めました。

 

 

主君や夫等の死を追って臣下や妻等が死ぬことは、

古代のエジプト、古代中国、日本などにおいても

みられたようです。

 

日露戦争で陸軍を率いて旅順攻略した乃木将軍(写真)は、

日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を撃破した

東郷平八郎元帥と共に日本の英雄の凱旋として大歓迎されました。

 

しかし、乃木将軍本人は

旅順攻撃で多数の将兵を戦死させたことに

「戦死して骨となって帰国したい。」と自責の念を感じていて

各方面で催された歓迎会の招待を全て断ります。

 

そして、明治天皇の御前で旅順攻撃の際の報告を

涙声で読み上げながら

最後に多数の死傷者を生じた罪を償いたいと述べました。

 

しかし、明治天皇は、

「乃木の苦しい心境は理解したが今は死ぬべき時ではない。

 どうしても死ぬと言うのであれば朕が世を去った後にせよ。」

といった趣旨を述べたとされています。

 

明治40年に明治天皇は、

後の昭和天皇が学習院に入学することから

教育を乃木将軍に託すべく学習院長に指名しました。

 

このことは私見ですが、その人柄、知識、経験などから

適任だと考えたのは当然のことながら

昭和天皇の教育に携わることで新たな責任を持たし

明治天皇が崩御した後も乃木将軍には

生き続けてもらいたいとの気持ちがあったと思っています。

 

大正元年、明治天皇の国葬が行われた日の午後8時頃、

乃木将軍は、妻の静子と共に自刃して亡くなります。

(十文字に割腹後、咽喉を突き刺して)

 

乃木将軍の死は、明治天皇を追い殉死したとも見れますが、

戦争で多くの国民の命を散らさせてしまったことへの

日本国、日本国民に対する半端ない責任と覚悟を持って

職責を果たしていた気持ちの表れだと思います。

 

現代の価値観からすると賛否両論が有るかと思いますが、

昔の日本人、武士の生き様なんでしょうね。

私は、自死することには肯定できません。

 

現代の政治家の方々に乃木将軍と同じ

責任の持ち方を身の処し方を求めはしませんが、

そのような気持ちだけは失ってもらいたくないものです。

 

馬二頭を共に埋葬を望んだ遺言の執行停止の判決。

GJ!と言うか当たり前かな。

愛した馬ならばこそ、愛してもらえる人の元で

その後も幸せに生を全うすることを願おうよ。

 

 

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