心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

ニュー・ワールド

2019年08月30日 | 名所巡り(大阪)

今回、私達が神戸を朝に出て向かったのは、

京都でもなく奈良でもなく、

どこだと思いますか。

 

ここまでで分かる人は、なかなかの通かも。

 

 

私達が訪れたのは、大阪の新世界です。

写真は、「ビリケン」と言う大阪では有名な幸福の神様なのですが、

実は、アメリカの女性芸術家が夢で見た幸福の神様をモデルに製作したものが起源で、

大阪発祥の神様ではないようです。


明治42年頃にアメリカからやって来て日本中に広まったそうです。

大阪以外では、千葉県の利根運河、神奈川県の箱根湯本駅、

神戸兵庫区の松尾稲荷神社でその姿を見られるようです。

神戸兵庫区?あれ?地元ですね。

 

大阪 新世界

こてこてやで。


坂田三吉碑

 

通天閣

まだ朝も早いので、数多くの串カツ店も開店前で人の姿もまばらです。


通天閣 天井装飾


ここ新世界は、大阪の学生時代の4年間に何度か足を踏み入れて、

私の師匠である仲山和輝氏が関西のテレビ番組に出演した際にも

番組のロケ地となった通天閣を催眠の助手として訪れているのですが、

写真に一枚も残してはいなかったんですよね。


天王寺駅周辺には、2019年の現在、

日本一の高さを誇る「あべのハルカス」もあり、

私の記憶にある新世界は、もっと怪しい雰囲気が漂っていたのですが、

現在の新世界は、道頓堀と遜色ない鮮やかな街になっていました。

 

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頂き物

2019年08月29日 | ライフ

札幌市でカウンセリング・ルーム銀のすずを営んでいる

「土井 裕」氏から北海道の香満載の素敵なものを頂きました。


自己を高めることを怠ることなく、

どのような相談内容に対しても真面目に真剣に取り組んでいた

東京時代の姿を思い出します。


カウンセラーとしてだけでなく一人の人間として観ても、

暖かみのある素晴らしい人間なんですよね。


現在、北海道にて活躍しているので

直接お会いすることは長年出来ていませんが、

いついつまでも元気で頑張って欲しいと願っています。


こちらは、東京時代の知人がお土産を持って

カウンセリングと積もる話をしたいと

神奈川県から神戸まで訪ねてくれました。


こちらの方も神奈川県に在住されているので、

なかなかお会いすることは出来ませんが、

何年振りでしょうか?誠に有り難いことです。


この知人から連絡を頂き、仕事を調整し、

カウンセリングの翌日に、二人で観光に出かけたのですが、

ビックリするような偶然、奇跡が起きたんですよね。


東京に拠点を構えて大成功をしている知人がいるのですが、

朝、目的地に向かうために私達が乗車した電車の車両内で、

その知人と偶然と言うには軽すぎるくらいの鉢合わせ。

 

惑星直列、グランドクロス並みに

滅多に起きないことが起きました。


何一つ申し合わせていない東京と神戸の二人、

日にち、時間、車両、車両した位置がぴったりと合致する

こんな確率がどれ位になるのか、

私には無理なので誰かに計算して欲しい。


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情状酌量

2019年08月27日 | 雑感・愚見

 

1996年、イギリスのロンドンで21歳の男が、

タクシー運転手を脅し売上金を奪って逃走したのですが、

 犯行中に胸の痛みを訴えた運転手のことが心配になり、

 犯行現場に戻り無線で救助を要請し、

 救護班と共に駆け付けた警官に逮捕されたそうです。

 

日本の刑務所は、受刑者に罪を償わさせる場所というだけではなく、

受刑者の更生及び健全な社会復帰を目的にした施設で、

受刑者が出所後に再犯を犯さないために

様々な更生プログラムが組まれているようです。


その気が全くない被験者を催眠に導くことは困難ですし、

自分を変える気持ちを持っていないクライアントに、

施療者がいくら思考を巡らし汗をかいても、

その施療は、徒労に終わる確率が高くなるのと同様に、


自分が犯した犯罪に全く反省のない受刑者は、

次に捕まらないように注意を払うことはあっても

更生する気など毛頭ないまま出所日を迎えます。


上の犯人は、自分が逮捕されることを厭わずに

被害者を助ける選択をしたことからも

根っからの悪人ではないと思われますので、

更生プログラムに取り組んでもらうこともそうですが、

施設が良い環境を与えることが出来たり、

本人が良い環境を手にすれば

再犯の可能性は激減するはずと信じたくなります。


2003年、東京板橋区の信用金庫で

包丁を持った34歳の男が「金を出せ!」と行員を脅しました。

ところが、その直後によろめき動けなくなり、

駆け付けた警察に逮捕されました。

 

犯人の男は、1か月間、水しか飲んでいなかったことが

逮捕後の取り調べで判明しました。


犯人にどのような事情があれど

銀行強盗という重大な犯罪を行ったことは

許されることではないことは当然ですが、


犯人の男性が本当に切羽詰まっていたことが分かるので、

逮捕されたことは犯人の男性にとっても

良かったのではないでしょうか。


普通は、犯行現場で動けなくなる前に

犯行を決行しようとするはずなので、

単なるおバカな銀行強盗犯なのかもしれませんが、

もしかすると、今わの際ギリギリまで

自分を制御していた倫理観の持ち主と考えることも出来ますし、


もしかすると、銀行強盗が目的ではなく、

逮捕されて食事にありつくことが目的だったかもしれません。


昔、おにぎりが食べたいと書き残し

餓死した二人の老女の遺体が発見されたことを思い出します。


犯罪行為をするよりも気高く最後を迎えることを

二人の老女は、選んだのかもしれませんが、

私は、逮捕してもらってでも食事にありついて

生き続けて欲しかったと思ったりします。

 

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手術室

2019年08月25日 | 雑感・愚見

2007年 セルビアの首都ベオグラードで、

一人の男性医師が手術室に乱入して、

盲腸の手術中であった男性医師を平手打ちしました。

 

二人の間に何があったのか分かりませんが、

平手打ちをされた医師は、手術を放り出して、

手術室の外で取っ組み合いの大喧嘩が始まったそうです。


その騒ぎに気が付いた病院は、

急遽、代わりに医師が盲腸の手術を引き継いだそうです。


なんと見事な連携プレイ!

違うか。


盲腸の手術は、局部麻酔のはずなので

患者さんの意識はバリバリある状態。


手術台に横たわり、腹を切られ完全無防備状態の自分を放り出して、

近くで派手な喧嘩が始まったら

もう生きた心地がしなかったんじゃないでしょうか。

 

二人の医師の間で何があった?

自分の奥さんが寝取られた?

後で食べようと冷蔵庫に置いていたプリンを食べられた?


何があったとしても手術が終わるまで待とうよ。

何故、待てないかなあ。

日本でこんなことが起きようものなら

大問題も大問題です。


少し前に中国で、あれは事故なのか事件なのか、

一人のおばさんが走行中のバスの運転手に殴り掛かり、

同バスに乗車していた他の乗客もろとも

バスが橋の上から転落して死傷者が多数でた一件よりは、

まだほんの少しだけマシな気もしますが、


周りが見えなくなるくらいに

自分の感情が求めるままに動いてしまっては、

もう動物レベルです。

 

セルビアの医師達や中国のおばさんまででなくとも

自分の感情が求めるままに動いて、その結果を丸ごと納得し受け入れ、

自分と他人に対しての責任と覚悟があるなら

それはそれですが、

 

「ああ何てことをしてしまったんだ。」

「またやっちゃった。」

「とんでもないことになっちゃった」


と、なるような行動を度々とってしまうようなら

取り返しのつかないような大失敗へと繋がる前に、

自分の心の反応パターンを変えるために

自分の心と向き合うことも大切かと思います。

 

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生き埋め

2019年08月23日 | 雑感・愚見

2004年 アメリカ・ニューヨークのアパートの一室で、

天井まで積み上げた本が崩れ落ち、

その部屋に住む42歳の男性が生き埋めになりました。

 

男性は2日後に発見されましたが、本を取り除く作業は難航して

男性が救助されたのは、救助が始まってから3時間後。

 

崩れた建物の下敷きになったのではなくて、

部屋に積み上げてあった本が崩れて下敷きなのに

下敷きになった男性は、そのまま2日間動けず、

救出活動開始から救出まで3時間なんて

ちょっと信じがたい話のように感じられますが、

これ、下手をすれば死んでいた可能性もあります。


一般的なジェット旅客機は金属で造られて重量は約350トンで、

大きさと重量の割合を変えずに縮小すると計算上は、

紙飛行機よりも軽くなると言われているように、

軽いイメージがある紙は、かなりの質量を有しています。


万円札が1万枚集まれば1億円で、

その大きさはプリンターより少し大きめで位でしょうか。

その1億円の塊の重量は約10㎏にもなります。


天井まで積み上げられていた書物が、

ドドドドドと崩れ落ちて

その下敷きになったとしたら。。。


地震大国の日本に住む私達は、本の下敷きになった時のために、

日頃から腕立て伏せをして腕力を鍛えておく方が良さそうですし、

パジャマよりも鎧兜を着て眠りにつくのも有かも。


まあ、天井に積み上がるまで本を買わないのも

知識を得る機会が減りますが、

ある意味、賢い選択です。なのか?

 

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バーベキュー

2019年08月21日 | 雑感・愚見

2002年 ドイツ西部にある町営動物園で、

突然に鶏5羽と羊2頭が失踪し、

動物園から連絡を受けた警察の捜査で、犯人が判明しました。

 

犯人は、飼育係の男で盗み出した鶏5羽と羊2頭を

バーベキューにして食べたことが判明しました。


確かに、行くところに行けば、

鶏も羊も立派な食材として提供されてはいますが、

それまで名前も付けて愛情を込めて飼育していた動物を

生活に困窮していた訳でもないのに、

あえて食材にしてしまわなくてもと思ったりします。


でもまあ、私の子供の頃は、

「かあちゃん。ピーちゃん、ピーちゃんがいない。」

縁日で獲得して名前も付けて可愛がって育てたヒヨコが、

忽然と姿を消したその日の食卓に、

何故だか鶏肉の料理が並べられていたなんて話は、

珍しい話ではありませんでしたがね。

 

自分ちで飼育している鶏や羊であるなら、

それまで一緒のベットで寝ていようが、名前を付けていようが、

他人がとやかく言うことではありませんが、

自分のものでないものを勝手に食べちゃあいけませんと言う話ですね。

 

動物園の鶏や羊を勝手に食べた男性や

ピーちゃんが忽然と姿を消したことよりも

はるかに驚愕したのは、


奈良公園一帯の鹿は、国の定める天然記念物に指定され、

国の保護下にあるとかどうとか以上に、

奈良の人達が古来から神の使いとして大切にされている鹿を

勝手に弓矢で捕獲して食べていた男性が逮捕された事件です。

 

鹿を大切にしている多くの奈良市民だけでなく、

奈良公園の鹿を大切に思っている全国の人の気持ちを

踏みにじる行為を平気でやったのですから驚きです。


それはそうと、奈良市民の長年の取り組みによって

奈良公園の多くの鹿が人間を恐れなくなり、

鹿と人間の共存が生まれた結果、

今や奈良の鹿は、観光資源の大きな一角を占めています。


その奈良公園に行けば多くの鹿だけではなく、

広い広い敷地に張り巡らされた芝も目にするが出来ますが、

あれだけの数の鹿の糞の清掃はどうしているのか?

あれだけの芝の手入れはどうしているのか?

その年間の管理維持費用は?


何と凄いことに、鹿が芝を食べることで芝刈りの費用は0円。

鹿の糞の処理の必要は、鹿の糞を目当てに生息するようになった

フンコロガシ等の虫達が鹿の糞を分解してくれて費用は0円。

その分解されたものが芝の養分となることで肥料の費用も0円で、

見事な循環が生まれているようです。

 

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内通者

2019年08月19日 | 雑感・愚見

夏季休暇を終えて、

本日より神戸カウンセリング花時計の業務を再開させて頂きます。

ありがとうございました。

 

2005年、千葉、茨城、栃木の3県でコンビニ強盗を繰り返していた

元コンビニ店員2名が逮捕されました。

二人は、一人が店番中にもう一人が強盗に入るという手口で

約400万円を強奪していたことが判明。


400万円という被害額から考えると、

この二人の犯人は、鬼平犯科帳事件簿で言えば、

強盗団役と「引き込み役」となって

色々な店舗で数多くの盗みを繰り返していたと思われます。

 

この犯人をかばう訳ではないのですが、

営業中の店舗には仲間である店員が一人ではありますが、

防犯カメラがあるので強盗に襲われた演技はしていたのでしょうが、

悪質とは言え、実質は窃盗のように思ったりするのですが、

容疑は、強盗のようなので法律は難しいですね。


店員が仲間なので、店舗内に留まり

最高のタイミングで犯行に及ぶことが出来ますし、

警察への連絡も遅らせることが出来るので、

信じて雇った方としては、たまったものじゃありません。


話しが少し変わりますが、

私達の心の中には誰しも何らかの信念(心の規則)があり、

それらが引き込み役のような役割を果たしてしまいます。


例えば、自分は、他人から多く愛されるだけの人間ではない。

自分は、価値がある人間じゃない。

自分の能力なんて、たいしたことはない。

等の様な自己イメージを心の中に持っていると、

それらが引き込み役となって、

内外で起きた出来事を、自分が信じたままに捉えたものを

自分の内側に引き込み入れてしまいます。


自分の中に引き込み役となっている信念(心の規則)があると、

心の防犯カメラも、吟味役となる意識の働きも

十分に機能せずに簡単に突破してしまいます。


これではいけない。そうじゃないはずだと、

自分の気持ちや行動や態度に注意をしていても、

心の規則をそのままにして精神力や気合だけでは、

それらの想いにブレーキを利かすことは簡単ではありません。


心の中に個人の信念(思い込み、規則)があることが

全て悪いと言うのではなく、その規則による心の働きが、

現状に対して適切に働いていない心の規則については、

変えていくことが望ましいと言うことです。


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防犯カメラ

2019年08月17日 | 雑感・愚見

2015年 イギリス・ケンブリッジの金物店が、

防犯カメラに映った窃盗犯の写真を店頭に張り出したところ、

これを知った写真の犯人の男が警察に

「写真の無断使用だ!」と怒鳴り込み即逮捕となったようです。


以前、日本でも

千葉県内のマクドナルドが、店員に暴行を働いた人物を

同じ千葉県内のファミリーマートが万引き犯を、

中古ショップ「まんだらけ」が万引き犯の写真を

防犯カメラの映像からプリントアウトして

店頭に張り出したことがあったように思います。


マクドナルドとファミリーマートは、

本部からの指示で写真を取り外したようですが、

この犯人の写真を張り出す行為が行き過ぎた行為なのかどうかです。


おそらくですが、防犯カメラの映像を警察に提出したとしても、

軽度の事件の場合、人手が足らない警察が人員を割いて

一軒一軒聞き込んで犯人を捜すとは思えず、

結果、犯人がお咎めなしのような扱いとなるように思います。


ではあるのですが、マクドナルドや大手のコンビニの場合、

犯人の写真が張り出されたままでは、店内の雰囲気が悪くなり、

企業イメージに悪影響が出る恐れもあるかもしれませんので、

次回、同じことが起きないように、起きた時の対処の仕方を確認して置く方が

総合的には良いのかもしれません。


それと、写真の人物が間違いなく犯人であるなら、

店側が罪を問われることはないと思われますが、

もし、間違いであったならば、

店側も慰謝料的なものを支払うことになるかと思うので、

店側も写真を張り出すことには確信と覚悟が必要になります。


私が思うには、写真を張り出すことで店内の雰囲気に

そこまでの悪影響が出ないと考えられるのであるなら、

顔にモザイクをかけて写真を張り出すのはOKかなと思います。


と言うのも、顔にモザイクをかけることで、

他人が犯人を特定することが難しくなり、

本人のみが認識させることが出来て、

再犯の抑止力、圧力として機能するように思うからです。


もし、犯人が地域住民で会った場合、

顔にモザイクをかけずに店頭に張り出した場合、

近所の人から「あれ、お宅の息子さんじゃないの?」とか、

同級生に「あの写真、お前じゃないの?」とまでなると、

抑止力や圧力を越えて、私的な制裁行為となるので、

さすがにそれはやり過ぎかな。


しかし、イギリスの犯人ですが、「何で?」

張り出された写真を外してもらう交渉は、店舗でしょう。

それを警察に、しかも怒鳴り込むって?

色々と間違っていないか。


 夏季休暇 満喫中。

 

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絵画泥棒

2019年08月15日 | 雑感・愚見

2001年、欧州7か国の美術館でせっせと盗みを働いた31歳の男が

悪運が尽きてフランスで逮捕されました。

しかし、男が盗んだ貴重な美術品の数々(時価、2,320億円分)は、

男の57歳の母親が証拠隠滅のために運河に捨ててしまっていた。


私の素人考えでは、文化遺産や美術品等を盗む行為は、

ルパン三世やピンクパンサーのように

アニメや映画の世界では面白いターゲットとなりますが、

現実の世界では、盗んだものを現金化する際に、

最上級に困難なものの一つと思えるので

賢い選択ではないように思えるのですがどうなんでしょうね。


もしかしたら、現金化することが目的ではなく、

盗んだ総価値の分だけ自分の価値も上がると感じていたのかもしれませんし、

美術品マニアで、多くの美術品に囲まれて過ごしたかったのかもしれません。


昔、昔、日本で起きた三億円事件の犯人が、

その事件後、その姿を社会に完全に溶け込ませたこともありますが、

大抵の犯人は、もう一回、もう一回だけと犯行を繰り返してしまうことで

下着泥棒が最後に捕まるのと同じ結末が待っているのが普通です。

 

上のフランスの美術品盗難の犯人として自分の息子が逮捕された際に、

犯人の母親が息子を助けようとして

証拠隠滅を図ったことは目も当てられません。


この母親の行動は、一見、我が子に対する限りない母親の愛情が

示されたようにも思えますが、このような母親の行動は、

犯人である息子に対して、「あなたは犠牲者(被害者)なのよ。」との

間違ったメッセージを送ることになります。


その結果、犯人である息子が正しい道へと戻ることを

邪魔することになるかもしれません。


「犠牲者と救済者と悪者の関係」


犠牲者の椅子にどっぷりと腰を下ろした人物は、

自分に降りかかる不幸は、他人や社会や運命の所為だとして、

自分の感情や行動に責任を取らなくなります。


世間は、自分を見下している。冷たい。として、

それを信じて、それを無理にでも信じて、あるいは盾にして、

自分は可哀そうな犠牲者だと考えるようになります。


犠牲者の椅子から自分や周りを見て、

自分は何て不幸で可哀そうな人間だとして嘆き悲しみ憐れみ、

原因となる対象者を勝手に認定し擁護を求めます。

あるいは、

自分を不幸にしている対象を探して攻撃します。


犠牲者の椅子にどっぷりと座った人は、

そんな自分の不幸の責任を取ってくれる人や理屈を常に探し、

また、自分を責める人や対象を探し、

罪悪感や後ろめたさや責めを使って他人を操ろうとします。


ターゲットにされた誰かが、犠牲者からの責めの圧力に屈して、

それを受け入れた時に、その罪を償おうとして動くようになります。

(誰しもが悪者にされるよりも救済者の立場を取ろうとしがちです。)


犯人の母親がとった行動は、犯人の息子を犠牲者の椅子に座らせる

間違ったメッセージとなり得るものなのですが、

何年も前から犠牲者の椅子に座る息子と、

罪を背負わされた母親と言う関係が構築されていた可能性もあります。


本当に息子を愛する母親としてのメッセージは、

犠牲者の椅子から立ち上がらせて、

自分がしたことを自覚させ、その責任を取ることを促すことです。


悪者とレッテル張りをされることに恐れず、

ひるまず立ち向かうことが大切であって、

そうでなければ、犠牲者の旗を掲げる者に

延々とコントロールされ続けることになるのです。


夏季休暇 満喫中。

 

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ニュー・シネマ・パラダイス

2019年08月13日 | 雑感・愚見

日本の皇族の女子が一般の男性と結婚することは、

昭和天皇の第一皇女であった清子内親王が、

東京都職員であった黒田慶樹さんとご結婚されたように

基本的に、問題なく認められているのは周知のとおりです。

 

記憶に新しい所では、

出雲大社権宮司・千家国麿氏と典子女王との御結婚、

日本郵船に勤めている守屋慧さんと絢子女王との御結婚があります。


現在、眞子内親王と一般人の小室圭さんとのご結婚について、

これまで耳にすることが無かったゴタゴタが起きているようなので

小室さん側に何らかの問題があるのでしょう。


海外では、皇族や王族以外の男性と皇女や女王が

結婚することが固く認められない国もあるようです。

 

サウジアラビアの19歳の王女が既婚者でありながら

平民の男性と恋に落ちたのですが、

それは決して許されない厳しい戒律を破ることになります。


二人は、駆け落ちをするために

海岸に服を残して水死に見せかける工作をして、

王女は男装をして空港から海外へと逃亡するところを

男性と共に逮捕され、

1977年、二人は公開で、男性は斬首刑。

王女は、銃殺刑に処されたようです。


「世界中が敵になっても私は最後まで味方!

 二人の気持ちは誰であろうとも引き裂くことは出来ない!」


何かの歌で歌われていそうな文句ですが、

命を危険にしても突き進んでしまうほど

私達の感情は、私達の気持ちや行動に影響を与えます。


恋愛ではありませんが、極楽とんぼの加藤氏もテレビの番組で、

つい勢い余ってではなく覚悟を持った発言だとは思いますが、

自分が所属する吉本興業の会長と社長に対して退陣を迫るという

一般の企業ではあり得ない強烈な発言をしたのも、

感情に思考や行動が影響を受けたものです。


「おう我、吐いた唾は飲まれえへんでえ!」とはならずに、

ここは吉本興業の会長と社長の懐の広さを

何卒見せてもらいたいと思っています。

 

さてですが、

このサウジアラビアの悲恋の話を目にした時に、

私の一番好きな映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の中で、

主人公のトトが一人の女性に恋をした時に、

父親のように親しくしていた映画技師アルフレードがトトに語った

王女と兵士の物語を思い出します。

 

王女と兵士の物語

昔、ある王様がパーティーを開き、

国中の美しい女性が集まった。

 

護衛の兵士が目の前を通る王女を見て、

あまりの美しさに恋に落ちた。

しかし、王女と兵士では身分が違い過ぎる。

 

でも護衛の兵士は王女に話しかけ、

「王女なしでは生きていけない。」と言った。

 

王女は、兵士の深い想いに驚いて告げた。

「100日間、昼も夜も

 私のバルコニーの下で待っていてくれたら

 私はあなたのものになります。」

 

兵士は躊躇することなくバルコニーの下へと向かい、

2日、10日、20日と日は過ぎた。

毎晩、王女は窓から見たが兵士は動かない。

 

雨の日も風の日も、雪が降っても、鳥が糞を落としても

蜂が刺しても兵士は動かなかった。


90日が過ぎた頃には、

兵士は干からびて真っ白になっていた。

眼からは涙が滴り落ちた。

眠る気力すらなくなった。

 

王女は、ずっと見守っていた。

99日目の夜、兵士は立ち上がり、

椅子を持って、そこから立ち去った。

 

映画の中では、

この物語を聞いたトトがアルフレードに尋ねます。

「最後の日に?」

「そうだ。最後の日にだ。」

「どうして?」

「わしにも分からんよ。分かったら教えてくれ。」

 

映画の中では、この兵士が何故そのような行動をとったのかが、

その答えが語られてはいません。

王女と兵士の物語は、主人公のトトだけに向けられたものではなく、

映画を観た人への問い掛けでもあるように思います。


そして、王女と兵士の物語を文字で読むだけよりも

実際の映画を観て、映画全体の中の一場面でしかない?

いや、この物語にこそ、

この映画で問い掛けたいものなのかも知れませんが、

この物語に深く惹きつけられた多くの人によって

色々な答えが語られているようです。


そして、浮かんだ自分の答えを通して、

新たな自分の一面を知ることが出来るかも知れません。

Ennio Morricone - Cinema Paradiso (In Concerto - Venezia 10.11.07)

夏季休暇 満喫中。

 

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