心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

世界遺産巡り 法隆寺

2014年02月28日 | 名所巡り(奈良)

またまた友人と世界遺産巡りの旅へ

出発しました。


最近の一か月に一回位のペースは

多いのか、そうでもないのか分かりませんが

気持ちは始めた当初と変わらず

何ら冷めやらぬです。



今回は、今までの反省から

たっぷりと睡眠を取っての出発となりました。



阪神高速の渋滞に巻き込まれたおかげで

途中のパーキングで

トイレ休憩とちょっと早めの昼食を取ることになり

私は、牛すじ煮込みラーメンとマーボー丼の小を注文。





今回の二人の目的地は、

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の法隆寺と

春日山原始林です。

パーキングを出て、しばらく車を走らせると

法隆寺に到着です。



法隆寺近くの駐車場へ車を入れて



法隆寺の南大門が見えてきました。



なんかもう凄い。

世界最古の木造建築だけに

ちょっと雰囲気が他とは違います。



前から法隆寺に特別な思い入れがあったとしたなら

脳による画像修整能力が働き

実物以上に輝いて見えることもありますが、

思い入れも先入観も無いにもかかわらず、

他の歴史建造物とは違う独特の雰囲気を感じます。



何て言ったらいいのでしょうか。

重厚感と言いましょうか、

とにかく親分格です。

その違いを写真に写し撮れないのが

残念無念。



南大門をくぐると遠くの方に

日本最古の五重塔が見えます。



中門が近づいてきました。

五重塔まで後少しです。



ここで右の方に眼を向けると、

法隆寺の敷地は広大です。



法隆寺の石板



法隆寺の金剛力士像



中門の前で記念撮影をして



左の方から中に入ります。



じゃじゃじゃじゃじゃ~ん。

五重塔と金堂が仲良く並んでいます。





そして、大講堂




今までの世界遺産巡りで

五重塔はいくつか観てきたので

珍しくもないはずなのですが

この法隆寺の五重塔は

しばしの間、見惚れてしまいました。


五重塔と金堂の周りを

包み込むようにある回廊が

飛鳥時代に法隆寺を留め置いているように感じます。



回廊を歩いて逆側から見た情景



金堂の中には、

今まで見慣れている丸顔ではなく

飛鳥時代の仏像の特徴である

面長の如来の仏像が鎮座しています。



去り難い気持ちを振り切るように

西院伽藍を後にして

大宝蔵院へと向かいます。





大宝蔵院は、

平成10年に完成した建物で

博物館のような感じです。



中には教科書で見たことのある

聖徳太子が描かれた掛け軸もあり、

それら多くの展示品をゆっくりと見過ぎたのか

気が付けば友人の姿はありません。


これはいつものことで

それぞれが自分の好きなペースで

見て回っているのでズレが生じてしまいます。



建物の外のどこか腰を下ろせる所で

待っているはずだと

夢殿へ向かって歩いて行くと

その途中にあった休憩所の中に

コーヒーを片手に何やら楽しそうな笑顔の友人を発見。



さぞかし法隆寺に満足しているのだろうと

思いきや、

休憩所で遭遇した可愛いバスガイドさんと

話しが出来たことが嬉しかったとのこと。


私も休憩所で乾いた喉をうるおし

聖徳太子を供養するために建てられた伽藍、

夢殿に向かいます。



法隆寺は広い、夢殿までは少し歩きます。



遠くに見えるのは東大門ですが、

さらに倍ほど歩くと

東院伽藍があり、その中心に夢殿があります。

奥に見えるのが東院鐘楼。



その中に入ると夢殿があります。



舎利殿、絵殿



いや、法隆寺は来てよかった。

高野山と同じく一度は行っておくべきの場所の

一つだと思います。


法隆寺は、修学旅行で来たことが

あるような無いような、

東大寺と並ぶ寺院なので

来ているはずなのですが

来ていたとするなら

完全に記憶から抜け落ちていることになります。



こんなインパクトがあるお寺なのに

記憶から抜け落ちてしまうことは

無いと思うのですが、

小学生の頃は、

歴史的な建造物よりもまくら投げの方ですから

そんなこともあるかもしれません。



とにかく

今までの世界遺産巡りでの一カ所の滞在時間は、

一時間前後なのですが、

時間を見れば、なんと2時間が経過、

広大ということもありますが

そうさせるだけのものが法隆寺にはありました。



そして、

次の目的地、法輪寺と法起寺へと

向かいます。



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2014年02月25日 | 雑感・愚見




「俺は客だぞ!何だその態度は、土下座して謝れ!」

確かに、そう言いたくなるような接客のお店も

あるかと思いますが、

モンスターと冠するようなクレイマーが

言っているとなると話しが違ってきます。



昔で言うと

ある程度、食べた後で

懐に忍ばせていたゴキブリをドンブリにぶち込んで

「おいこら!この店は客にゴキブリを食わすのか!」

と言ったところでしょうか。



羊の皮をかぶった何々と言いますが

ここまでくれば、

それが策略であろうと

感情からくるものであろうと、

お客様のふりをした別の何者かは明らかです。



それが分かっていないのか、

分からないふりをしているのか、

辛抱強いのか、トラブルから逃げているのか、

謝って済ましたり、金銭で解決すると

客では無い別の何者かに

策略で有れば、それが通用するとか、


感情からくるものであるなら

どうであれなんであれ、

自分の気分を悪くさせた者が悪だとする

その人の判断の仕方を

強化させることになります。



お客様は、お客様であるからこそ

お店はお客様として接するのであって

生徒は、生徒であるからこそ

学校は生徒を守るのであって

市民は、その社会の道徳観や倫理観、

法律を守るから

その市民は、社会から護られ

権利を認められるのであると思うのです。



それと同じ考えから

クライアントは、クライアントであるからこそ

クライアントとして受け入れられ、

クライアントの範囲内の言動は

カウンセリングの場で全て許容されるのであって、

その枠を超えるような言動までも

許容することないと私は考えています。



その枠を超える言動を安易に許容する事は、

そのクライアントの

人生を生き辛く、苦しくさせている

心のパターンを許容することと同じ意味となり、

クライアントの不適応なパターンを変えるためとは

逆の流れに力を与えてしまう危険性をはらんでいます。



特に、人格障害と診断を受ける可能性のある人達は、

相手が、自分の期待していることとは違う反応を示すと

無茶苦茶な論理を振りかざしても

話の要点をずらし誤魔化しても

暴れたり、大声を出したり、脅したり、

逆に、

自分の身体を傷つけたり、酷く悲しんだり、

如何に弱い存在なのかをアピールをして

その相手をコントロールしようとします。



このような態度を取るのも

その人の心は、

とても繊細で傷つきやすく脆いからなのですが、

(そのように信じ、そのように考え、そう感じ、

そのような自己イメージを持っている。)


だからと言って

不適応なパターンを許容することは

より悪い影響を与えると考えています。



一人のクライアントが

何かが気に入らなかったようで

面談中に見せつけるように手首を傷つけ

治療室の床が少し血で床が汚れた時、



ある精神科医の方は、

即座に、

床を汚した行為を叱り、謝らせ、

そして、床を掃除させたそうです。



このようなことも

クライアントの不適応なパターンを

絶対に強化することの一端を担わない。

そして、

そのクライアントが適応したパターンに

改善することの援助に対して

本気であることの現れなのです。



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冒涜

2014年02月22日 | 雑感・愚見




統合失調症だから無罪。

心神喪失状態であったから減刑。

といった文字を紙面に見る時、

「なんだかなあ。」

と思ってしまうのです。



今まで統合失調症と診断を受けた方との

多くの施療経験から言わせてもらうと

その方達は、大変苦しい状態の中でも

犯罪行為を犯すことなく生きている人達ばかりでした。



私は、先のような裁判結果を文面に見るたびに

多くの人に

統合失調症を受けている人は、

犯罪行為を犯しても仕方が無い人であるという

イメージを与えてしまう危険性を感じてしまいます。



そして、

心神喪失状態とは、

私は、正気で無い状態だと解釈しているので

どんな犯罪者であろうとも犯罪行為が行われている時には

心神喪失状態であるはずで、



でなければ、

心神喪失状態ではない犯罪行為となると

その犯罪者が、

呼吸をしたりご飯を食べるように

四六時中、当り前のように人に殴りかかったり、

暴言を吐いたり、盗みを働いていた時に

限られることになります。



いくら抗弁権が認められているからと言って

こんな詭弁と言うか、妄言と言うか

馬鹿な話と言うか、

第三者の私がどうしても納得がいかないのですから

被害にあった当事者の場合はなおさらだと思うのです。



統合失調症の診断を受けている人や

人格障害の診断を受けている人が

破滅型のコミュニケーションをしてしまい

人をイライラさせたり、不快にさせることはあったとしても

それと、

社会的ルールを大きく逸脱すると言うのは

別次元の話です。



統合失調症と診断を受けていようが、

受けて無かろうが、

人格障害と診断を受けていようが、

受けて無かろうが

犯罪行為をする人はするし、

しない人は決してしません。



あのような裁判結果は、

一見、社会的な保護、社会的な優しさや、

懐の広さや同情心や赦しと言ったような

進歩した社会、先進的社会の立派な精神性を

示そうとしているのかもしれませんが、



もう一方では、

犯罪被害にあわれた方々だけでなく、

統合失調症の状態でありながらも

人格障害と言える心の状態でありながらも

苦しい中で自暴自棄にならず、

苦しみを他に転化することなく

法律を大きく逸脱することなく

踏ん張って生きている方々を

冒涜しているように思えてならないのです。



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浅田真央選手

2014年02月21日 | 雑感・愚見




浅田真央選手が

オリンピックという最高の舞台で

自己ベストを叩きだして

選手として滑る最後の試合???

を締めくくりました。



前日の真央ちゃんとは人が違ったかのように

それはもう圧巻のスケーティングで

最初の3Aが成功してから

最後まで鳥肌が立ちっぱなし!



小さい頃から努力をし、

汗と涙でコツコツと身体に積み上げてきたものを

出し残すことなく発揮出来たようなので

真央ちゃんも心おきなく競技生活を終えることが

出来ることでしょう。



前日のSPが実力通りに力を発揮出来なかったことで

技術は超一流、メンタルは一流半と

言っている人もいましたが、

どうなんでしょうね。


メンタルは弱いのか強いのか。



真央ちゃんは、23歳で

オリンピックと言う大舞台で

会場を埋める観衆の注目を浴びるだけでなく

テレビで見ている日本中、いや世界から注目を浴びるなか

グループやチームではなく

一人で失敗も成功も背負って始めるのですから

こんなことメンタルが弱いと出来るものではありません。



私の23歳の頃のメンタルと比べると

真央ちゃんのメンタル面は、

遥かに強く逞しく月とスッポンです。



そして、判定基準ラインをもっと上にあげると

備えていた実力を緊張でSPでは発揮することが

出来なかったのですから

メンタルは弱いとなるかと思うのですが、



ここで、一般的なセラピーで考えると

他者評価を気にし過ぎてしまうことの修正であるとか、


自己イメージと

成功してしまう自分とのギャップを埋める

(成功への恐れ)であるとか、


失敗ではなく成功に心の焦点を合わす

メンタル・トレーニングであるとか、


人の期待(亡くなった母、お姉さんの分まで、周りの期待)

に応えなければというような

責任を背負い過ぎる気持ちであるとか、


逆の誰かを喜ばせてはいけないの気持ちであると言うように

色々とアプローチポイントがあるのですが、



ただ、真央ちゃんの本質は

フィギュアの競技者ではなく

求道者だったように思うのです。



安藤選手が4回転を捨てたように

真央ちゃん以外には

誰も飛べないような難易度の高い3Aを

もっと早く捨てていれば

失敗のリスクも大幅に減り、

他のジャンプの完成度を高めることも出来て

全ての大会の優勝は、

真央ちゃんの指定席にすることだって

出来たかもしれません。



しかし、真央ちゃんが追い求めていたものは

それではなくて、

最高の舞台で、

イメージした自分の最高到達点の芸術作品を

現実に描くことだったように思えるのです。



まるでウサイン・ボルト選手が

8秒台を求めているかのように。



だから、SPの緊張は、

オリンピックだからではなく、

金がとれるかどうかでもなく、

それよりも遥かに高い頂に到達することを

求めていた故のものだったように思うのです。



SPは、上手く行きませんでしたが

フリーでは、自己最高得点を叩き出しました。

最後の最後に

真央ちゃんが、思い描いていた最高の作品を

描くことが出来たと信じて



最後に一言、

本当にお疲れさまでした。

そして、ありがとうございました。


でも、寂しくなるなあ。



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虚偽

2014年02月18日 | 人格障害




その昔、

武士としてあるまじき行為をした者は、

切腹さえもさせてもらえず

武士として死ぬことを許されなかったようです。



少し前に、森なんとかという人物の

IPS細胞を使った心臓移植うんぬんの虚偽、



智を武器に仕事をしている人とはとても思えないほど

稚拙な嘘だったので

私の頭の上に巨大な?マークが何個も現れた出来事として

記憶に残っていたのですが、



今回のこれは、

20年近く人々を欺いていたのですから

ある意味、まあ凄いなあと。



また、規模もでかいですね。

この人達の世界を巻き込んだ虚偽ですから。



何々さんのこの素晴らしい曲が

埋もれてしまっているのが

あまりにも忍びないので

例え自分が悪者になろうとも

世に出したいと一計を企てたと言うのなら

まだ救いがあったのですが。



八百長で優勝、審判を買収して良い成績を残す。

それが例え反則行為、妨害行為であれ勝てば官軍で、

このような行為で名声を手に入れたとして

本人は、それで本当の喜びを得ているとしたら

私とはもう全く価値観が違う。

もう異星人的です。



タガが外れたどころか、

タガなど最初から存在しなかったかのような行為なので

おそらく劣等感によって

心にぽっかりと大きな穴が開いているのだと思います。



さてですが

自分で自分のことを認めることが出来ないことから

どんなことを言っても周囲に認めてもらおうとして

星の数ほど嘘をつくまくってしまう

演技性人格障害と言われるものがあります。



また、境界性人格障害と言われる人は、

周囲の人に認めてもらうために

どんなことを言っても、どんなことをしてでもとなります。



その他には、

周囲の関心や同情を得るために

病気の症状を捏造したり、装ったり、

自らの身体を傷つけたり、

必要ならば自分の子供すら傷つけるといった

虚偽性障害と言われるものもあります。



これらの人々に共通するのは

経済的利益や法的な責任を逃れるためと言った目的ではなく

周囲の関心を得ることが主目的で行われるのですが、

天網恢恢疎にして漏らさずと言うように

一時は人の気持ちを自分に向けることが出来たとしても

やがては誰も相手にしてくれなくなるという代償を

支払うことになります。



だけれども、心に大きな穴が空いている人達は

それが唯一の孤独を避ける方法だと感じているので

止めることが出来ません。



以前、分裂病のネーミングが悪いと言う事で

統合失調症という名前に変わることになりましたが

であるなら、

この人格障害と言うネーミングもどうかと思うのです。



このような破滅型の行動をする人達は、

虎が何かの拍子にライオンになることが無いような

変化無きものではなく

そうせざる得ないその人の現在の心の状態を

示している訳ですから

心の状態が変われば、行動も変わることになるのですから

他のネーミングでも良いかと思ったりするのです。



心の状態を変えるためには、

まずは、心の大きな空洞に目を背けずに

しっかりと向き合うことが必要です。



そのような心の状態の人達にとっては、

とても辛く、怖く、不安で

自分が壊れてしまいそうな感じがするかもしれませんが、

どこかで修正をしなければ

そのような行動を変えることは出来ませんし、

自分を受け入れ、人から受け入れられるといった

本当の望みを叶えることはまず不可能です。



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交流

2014年02月15日 | 心理カウンセリング




みられた方も多い方思いますが

探偵ナイトスクープで

夫に「必要な存在だ。」と思われているかどうかを

確認したいという依頼がありました。



番組の前半では

細か過ぎる。偉そうに言う等、

夫に対する不満が語られ、



番組の中ほどでは

旦那さんから拒絶するような

冷たい態度を向けられて

涙を流すシーン等も。



しかし、

番組の締めの場面では、

「私は旦那と喧嘩するのが好き。」と

喧嘩の原因を自分が作っていることを吐露。



この奥さんの告白が、

これまでの自分を反省するものであり、

これからの夫との交流の仕方を

変えることを意味するのかどうか。



奥さんが何ら変わることが無く、

そうなのだから、これからもこれまで通り続けるので

喧嘩をすることを受け入れなさい的な意味だとした場合、



奥さんはこれまでと変わらずに

喧嘩を吹っ掛けてくるでしょうが、

その一つ一つの言葉や態度には意味が無く

喧嘩することに意味があることを

旦那さんはもう知っているのですから

愛情表現として子供をあやすような態度を取るのか。



しかし、それでは、

奥さんの「喧嘩をすることが好き。」

の気持ちが満足することはありませんから

喧嘩になるためにより激しく吹っ掛けるようになると

やがて夫婦関係は、破綻してしまうでしょうし、



旦那さんが、告白を「そうかなるほど。」

と受け取らなかった場合も

今までと同じ喧嘩レベルが繰り返されますから

やがては夫婦関係が破綻するか、

破綻しなかったとしても

不快な空気の中での夫婦関係が続くことになります。



この時、奥さんのお気に入りのステージに

旦那さんもノリノリで参加した場合には

周りからどう見えようと

当人同士は、それを楽しむことになりますが、



子供が生まれた後もそれが続くと、

子供は、それを愛情表現だと

理解することが出来ないとはずですから

どこかで交流の仕方を変えなければ

子供の精神に悪影響を及ぼす可能性は大です。



人との交流の仕方には、

相互信頼が深まっていれば

生真面目なやり取りだけをするのでは

ちょっと面白味が不足するようにも思うので、


時に、からかったり、からかわれたり

漫才のようにツッコミをいれたり、いれられたり

という変化球も二人の関係に

彩りが加わることになるかと思うのです。



しかし、

中にはそのようなレベルを遥かに超えて

本心を告白をするでもなく

自分でも気付くことが無く

破滅型の交流をしてしまう人がいます。



信じられない人もいるかもしれませんが、

自分を罵倒してもらうために(精神への攻撃)

自分に暴力を奮ってもらうために(身体への攻撃)

如何に自分が不幸であるかを感じるために

如何に相手が酷いかを周りにアピールするために、

火種の無い所にわざわざ火種を作ってしまいます。



また、その逆のパターン、

相手を罵倒するために、相手に暴力をふるうために、

火種がないのに自らが火種を作ってしまいます。



このような交流をしてしまうのは、


心の中に誰かに対しての怨みの気持ちが

燃え続けていたり、

駄目な自分を他人に懲らしめてもらうためであるとか、

多くの時間を親から罵倒されたり、否定されたりする

幼い頃を過ごすことで、そうであること以外で

人との繋がりを感じることが難しくなっていることが

原因となっていることが多くあります。



このような交流の仕方を変えるには

交流の仕方を変える変えないの前に、

まずは、

不適応な交流パターンを繰り返す原因となる

自分の気持ちに気が付くこと、

それらの気持ちに目を背けているとしたなら

勇気を持って認めることが最初です。



それがなければ、その次の

怨みとも言える強い怒りの感情を

昇華させることや人への恐れ、

自己イメージの変革や孤独感を打ち破り、

人との繋がりをもっと別の交流の仕方で

感じられる取り組みを行う事ができません。



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紙一重

2014年02月14日 | 雑感・愚見



ソチ・オリンピックの

男子フィギュアスケートで

世界初の100点越えでショートでトップに立った

羽生選手。



なんでも演技の開始の時には

膝が震えるほど緊張していたとのことです。



この身体の反応が緊張であるとしたなら

身体の筋肉が固まり、

出来るはずの動きが出来なくなるはずですから

あのような結果を出すことは

非常に困難になります。



ですから

演技が開始の時には

スイッチが切り替わり

この身体の反応は無くなっていたはずです。



あるいは、

膝が震えたと言う身体の反応は、

緊張では無く興奮の方であり

俗に言う武者ぶるいの方だったのかもしれません。



緊張からくる身体の反応も

興奮からくる身体の反応も

良く似た身体の反応が起きますが

一方は、守りの姿勢で

一方は、攻撃の姿勢となり、

筋肉の働きの質が違ってきます。



このような競技においては

当然のことながら

興奮の攻撃の姿勢となる方が良いのですが

それも興奮し過ぎるとそれもまたあれで

ほどほどの興奮状態となることがベストです。



興奮と緊張は紙一重で

脳内にネガティブイメージを描くか

ポジティブなイメージを描くか

それで決まります。



最高の筋肉の動きをするためには

最高のイメージを脳内に持つことで得られ、

最高のイメージを持った時に

スポーツ界で使われるゾーンと言われる状態に入ることが出来ます。

(最高のイメージとは必ずしも勝利しているイメージとは限りません。)



羽生選手があれだけの結果、

あれだけの身体の動きをしているのですから

意識してなのか、自然とであるのか分かりませんが

良いイメージングは出来ているはずです。



金メダルを取るだけの身体と技術は

ソチに持って行っていますから

後は、フリーでもショートと同じイメージを描けるかどうかが

鍵を握っています。



今夜、このまま金メダルを取ると

えーと、確か男子では史上初めてだったかと思いますので

是非とも日本のフィギュア界の歴史に名を刻んでもらいたいものです。

皆さん、テレビの前で応援しましょう。



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心理的境界

2014年02月11日 | 心理カウンセリング




その方は、上司の威圧的な言動に対して

ビクビクしてしまい

一年前から身体にまで

変調をきたすようになっていました。



このような相談を受けた時には、

私は、まず現実的な問題があるかどうかについて

確かめることから始めるようにしています。



現実の問題とは

強迫を受けていたり、ストーカー被害を受けていたり、

暴力を受けていたり、

過酷な労働をさせられていたり、

パートナーが浮気をしていたり、

身体の不調を感じていたり、

いまそこにある問題のことです。



自分の人格や性格に原因があるとして自分を責めていたり、

自分の運命を嘆いて悲しんでいることは、

現実の問題ではなく

自分の心が創り出している問題になります。



現実的な問題があきらかにあるようなら

その方の心理的な対処はもちろんなのですが、

それ以上に

現実的な問題を優先しなければなりません。



必要となるなら

医師、弁護士、警察、労働基準監督署等に

相談することも考えなくてはなりませんし、



パートナーの浮気を咎めた時に

謝罪も反省も示さずに

「お前が優しくしてくれないから浮気をした。」

と自分の浮気を正当化しているような時、



優しいか優しくないかの問題と

浮気の問題は別の問題ですから、

毅然とした態度を示して、

その相手の反応によって

自分はどうするのかの選択をすることもそうです。



しかし、

現実的な問題の対処のしようがあるのに

その選択をしようとしなかったり、


現実的な問題が起きていなかったり、

問題が起きる可能性は低いのに関わらず、

我慢し続けているとか、

悲しみ続けているとか、

過ぎた恐れや不安を感じ続けている場合には、

そこには

心理的な問題が存在すると考えることが出来ます。



心理的な問題とは、

本人の心に持つイメージ(記憶)から起きている問題であり、

そのイメージを維持させ続けているのが

記憶(体験)から自分が心に学び取った自分の生き方、

つまり心のルールです。



ある時の、強く心が動く何らかの出来事によって

本人の心に強く焼き付いたイメージと

そのイメージの解釈がセットになって

起きている心の反応です。



今の時点では、現実の問題を検討する必要がないものと

確認することが出来ると

取り組みを、記憶と解釈の不適応さについての検討に

絞り込むことが出来ます。



そして、その方には催眠の退行催眠の技法を用いて

同じような気持ち、同じような感情

同じような身体の反応をしていた

過去の場面に戻ってもらいました。



この時、

不適応な心のパターンを変えるためには、

それらをただ思い出してもらうよりも

再体験をしてもらうことで

より影響を与えることが出来ます。



すると、子供の頃から、

いつも命令口調で威圧的で、

そして、自分の気にくわないことをすると

怒鳴り散らす父親が浮かんできました。




怒鳴り散らす父親を前にして

ビクビクしている子供の自分と重なり

再体験をしてもらい、

その時の自分がどう思っていたのか、

その事態に対処するために

自分に何を言い聞かせたのか等を

感じとってもらいました。



私は、世の父親は、

弱いよりも怖い存在であった方が良いと思われますが、

それは、子供が何か悪いことをした時に

それを戒めるために発揮されるもので

全てにおいて支配的である場合には

その意味が違ってきます。



威圧的、支配的な父親が

その方の心理的境界内へ度々に入り込むような状態は、

いつ他人が入り込んでくるかもしれない

玄関のドアが無い家に住んでいるような状況ですから

落ち着いた気持ちになれるはずがありません。



となると、

玄関に頑丈なドアをつけて

しっかりとしたカギをつけてもらえれば

威圧的な言動に対して悪戯に反応することがなくなります。



玄関のドアをつけ、鍵をかけるということは

あやふやになったままの自分の心理的境界を

しっかりと確認し、実行力のある境界線を引いてもらうことです。



一旦、子供の自分を椅子に残したまま

大人の自分は、別の椅子に移動してもらいます。



そして、子供の頃は、

威圧的、支配的な父親の侵入を阻むことは

出来なかっただろうし、

してはならないと思っていたかもしれないけれども

大人になった今の自分は、

暴力から身を守る術を持っているし

自分の精神を守るためにも

それを拒否しても良いことを確認してもらえれば、


後は、どのようなラインを引くのかを

その人に決めてもらった後に、

再度、子供の自分と重なり、

大人の自分の考えや決めたことを子供の自分に伝えもらい、

後は、それを決行するだけです。



心理療法によって

そのハードルを低くすることについては

どこまでも一緒に取り組むことは出来ますが

その先に進むのは本人自身であって

本人に代わって心理療法を行う者ではありません。


だから、

どうしても最後の所は、

本人自身がおこなってもらうしかありません。



全ての準備が整った最後の段階では、

心理療法を行う者がおこなうこと、やれることは、

前に進むことを促し、背中を押すことだけになります。


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役割3

2014年02月07日 | 家族システム




船頭多くして船山に上ると言うように

一つの集団にトップが何人もいれば

統率がとれずに集団が上手く機能しなくなります。



それと同じように

家族を構成する一人一人が

自分の役割を持ち、その役割に治まることで

その家族は上手く機能することになります。



父親の役割、母親の役割、

長男、次男、長女、次女、

祖父、祖母の役割。



この時、

一人一人の心理的境界が

適度な透過性、柔軟性があることが

理想です。



あまりも固いと、

父親は仕事だけに気持ちを傾け、

家のことは母親に任せきりで

その全責任は母親にあるという立場をとり、


母親は、家事や子供の世話だけに気持ちを傾け、

そして、

両親から子供は、子供として

あり続けるように暗黙に要求されます。



逆に、柔らかすぎると

子供に親の気持ちや感情の責任を負わせ

子供がやりたいことではなく、

親がやらせたいことをやることを求めたり、

経験も知識も力も小さい子供に

それらを余りあるほど持っているかのように

成功することだけを求め続け、

失敗することを許さなかったり、



「お前はもう少し家事のことをしっかりやれ!」

「もっと子供と遊んであげて!」

と両親が頻繁にする激しい喧嘩をみせられて

「僕が(私が)家事を助けなければ。」

「僕は(私は)全然寂しくないよ。」

と、子供が、家族が空中分解しないための

バランサーを担わされた子供は、


自分の気持ちより周りの人の気持ちを優先したり、

失敗を恐れ、完璧主義になったり、

人に頼ったり、甘えることが苦手になり、

いつも何か重いものを背負った感じのままで

人生を過ごすようになります。



家族のリーダーである両親は、

子供の成長、自立を促すために

時に、子供に上位者である親の役割を任せたり、

時に、子供が子供としてあれるような

環境を作ってあげるのが理想です。



しかしながら、

両親が子供に立派な心理的境界を構築させてやろうとしても

そうやすやすと非の打ちどころのない

心理的境界を作らせてやることは簡単ではありません。



心理的に健康な両親のもとで育った子供であっても

大なり小なり、脆弱な部分が出来るものですから

その責任を両親が負い過ぎずに、難しく考えすぎずに

まずは、両親が与えあい、想い合い、

仲睦まじくあると、

子供は親の背中を見て育ってくれるものです。



そして、社会に出て、家族以外の人と接して

新しい体験をするとき

脆弱な部分がざわついた時に

心理的境界が柔軟で透過性が保たれていれば

両親や先生、友人の助けや本人の力で

それらを修復、改善していけば良い訳です。



ですが、

心理的境界が固すぎたり、柔らかすぎた場合には、

それらが上手く行かないことがあります。

そして、

その心の乱れが続くと

そのほころびが次第に大きく感じられたり

実際に大きくなったりすることがあります。



いわゆる神経症圏と言われるような

心の乱れが生じるようになった時には

それが大きくなり過ぎない内に

専門家と共に解決に取り組んでもらいたいと思います。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


役割2

2014年02月04日 | 家族システム




社会の最小単位と言われる家族社会の

最上位は、両親が位置するのが自然です。



そうではなく

祖父母が最上位に位置し

権威を奮い続けると

子供は、両親の言う事をあまり聞かずに

好き放題、我が儘放題になり、

大切な社会のルールやマナーを

身につけさせることが難しくなります。



そして、

多くの祖父母は、孫に甘くなりがちですから

我慢や辛抱をする精神力を

十分に身につけさせることが

難しくなるかもしれません。



ゆえに

子供にとって家族の最上位は、

両親が位置して

祖父母は、必要な時に両親に力を貸す

スーパーサブとして存在するのが

丁度良いのでないかと思います。



もちろん、

最上位に位置する家族のリーダーが

人格者である必要はありませんが、

心理的に健康であること、

そして、

親は、子供の心理的な境界が

柔軟かつ頑丈なものを構築出来るように

接することが求められます。



子供に次のような接し方を

頻繁に行うと

子供は柔軟かつ頑丈な心理的境界を

構築することが難しくなります。



「泣くな。」「怒るな。」「文句を言うな。」

「そんな風に考えるな。」


と子供が自分自身の考えや気持ちを持つ事を許さない。



「そんな危ないことをしてはいけない。」

「お前はまだ子供なんだから余計な事をするな。」

「お前にはまだ無理だ。」


と子供が経験を通して成長することを阻害されることで

自分で判断をすることに恐れや不安を感じたり、

自分が責任を持つようなことを避ける可能性が高まります。



逆に

「もうお姉ちゃんだから、お兄ちゃんだから

兄弟の世話をしなさい。(家のことを手伝いなさい。)」

「いつまでも子供のように甘えてはいけません。」


と子供であるべき期間を親が早期に奪い

情緒的欲求を満たされずに大人になることで

人に頼ることや甘えることが苦手になる可能性が高まります。



また、

「どうしてそんなことが出来ないんだ。」

「どうして、そんなことが分からないんだ。」

「また、失敗をしたのか。」

「だからするなと言っただろう。」


と成功以外は許されないかのような扱いを受けることで

子供は、失敗することへの過度な恐れを抱くようになり、

自分に対しては自信の無さや完璧主義に

苦しむ可能性が高まります。



そして、

「どんなに私が恥ずかしい思いをしたか分かる!」

「あなたがそんなんだから、私まで世間に馬鹿にされている。」

「良い学校に進学してくれないと、世間からバカにされるよ。」

「お前さえいなければ、離婚することが出来たのに。」


と親の気持ちや感情の責任を子供に持たすことも

子供が柔軟かつ頑丈な心理的境界を構築することが

難しくなります。



その結果、

心理的境界の柔軟さが欠如し

他人との間に頑丈で強固な境界線を引き

過度に防衛的になり

他人と打ちとけることが出来なかったり

表面的な交流しか出来なくなったり、



逆に

自分と他人との区別がつかず

他人の不幸や感情を自分の責任であるかのように

悲しみ、過度な罪悪感を持ったり



他人に自分と同じ感情や気持ち、

考えや行動を取ることを期待したり、

それが当たり前だと信じ込み

そうでないことが起きると

過度に悲しんだり、不安になったり、


それまで相手と築いてきた信頼関係が

まるで何一つ無かったかのように

過度に怒りを向けて

その相手との関係を断ったりするようになります。



しかし、個人が育った環境がそのような環境であったので

柔軟かつ頑丈な個人の心理的境界を構築することが

もはや不可能と言うことではありません。



それを構築することが出来ていないだけで

それを構築するための資材は、

個人の中で準備されているのです。



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