2011年 アメリカ・テキサス州で
近所の家に押し入り、その家に住む女性に
噛みついた19歳の男が逮捕されました。
男は、自分は500年生き長らえている
吸血鬼だと主張しました。
2021年の2月15日に
「宇宙人に襲われたので保護してほしい」
と愛知県警一宮署を訪れた38歳の男が、
覚せい剤を使用した疑いで逮捕された
まだ記憶に新しい事件がありました。
吸血鬼を名乗ったテキサス州の19歳の男は、
警察に保護を願い出た日本の男のように
法律で禁止されている薬をやっているか、
幻覚や幻聴や妄想が持続的に現れる精神病性障害か、
本物の吸血鬼のどれかですね。
精神病性障害とは、現実に非現実が混じり
本人が現実と非現実との区別が認識出来ない状態で
妄想でしかない非現実を現実であると
強く確信することから
本人は、現状を健常な状態でないと
自覚することが殆どありません。
統合失調症
統合失調症と言われる精神疾患は、
幻聴や幻覚や妄想が見られる代表的な精神疾患で
近所の人や通行人や家族から
『自分のことを監視している。』『悪口を言っている。』
『部屋に盗聴器が仕掛けられている。』
『体の中に盗聴器が仕掛けられている。』
『本当の家族と姿形が同じ別人と入れ替わっている。』
テレビやラジオや新聞やネットで
『自分の悪口を言われている。』
周囲に誰もいない状況で
知り合いや家族の声、誰かの声が聞こえるといった
幻聴体験も持ちます。
うつ病
気分が酷く落ち込む状態が続くことで
否定的な妄想を強く持ちます。
『自分には価値が無い。』
『自分は重病で助からない。』
『自分は破産する。』
『自分は大きな罪を犯した。』
『車で人をひいたに違いない。』等
躁状態(双極性障害)
気分が病的に高揚する精神状態と
気分が病的に落ち込む精神状態といった
二つの精神状態が見られます。
『株で大儲けできる。』
『ギャンブルで大儲けできる。』
『選挙で当選できる。』等、
全知全能の神になったかのような気分になり
その気分のまま行動したり、行動しようとしたりします。
周囲や本人に大きな損害となることがあります。
当然、周りは本人の行動を
戒めたり止めようとしますが、
自分の意にそわない周りに対して
反発し、時に激怒します。
認知症
先の精神疾患とは少し発症原因が違いますが、
記憶障害に伴う被害妄想が見られます。
『御飯を食べさせてもらえていない。』
『物を盗られた。』
『自分で置いた物の場所が分からなくなる。』
被害妄想によって周囲に対して怒りだしたり
興奮したりすることがあります。
このような精神病性障害の起きる状態になると
心理療法どうのこうの前に
医師に処方してもらう薬によって
精神状態を落ち着かせる必要があります。
完治は難しいとされていますが
投薬によって精神がある程度落ち着くことで
本人や周囲の人たちにとって負担を
かなり軽減することが出来ます。
また完治はかなり難しいのですが、
絶対的に無理という訳ではなく
数多くはありませんが
症状が無くなる方も中にはいますし、
法的に禁止された薬物が原因の場合には、
薬を断ち、身体から薬を抜き、
カウンセリングや心理療法等を続けることで
症状の改善が見込まれるように思います。