心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

第二段階

2011年05月29日 | 心理カウンセリング




第一段階の悩みの状態は私達が生きている限りにおいて

誰しもが幾度となく体験するはずで、

この状態から抜け出すには

その時の自分の態度を決めれば解決します。



つまり悩みの状態から抜け出せなでいるのは、

自分の態度を決定しないでいるからとなります。



何故、決定することをしないでいるのかは、

第一段階では存在しない理由や想いがあることが原因です。



例えば、

「あの川向うに行けなければ自分の人生は不幸である。」とか、

「今、川向うに渡らなければ意味が無い。」と言うような、

考えや想いを強く持っていたとしたらどうでしょうか。



その人は、止めるに止めれないし、行くにも行けないまま、

その場で立ち往生することになります。



そして、恐さや不安や悲しみを感じ続けることになるのか、

焦りや惨めさや情けなさを感じ続けることになります。



まれに、大きな危険をそのままに、

のるかそるかで前に一歩踏み出して、

大きなダメージを負ってしまったり、成功したり、



このような方法を数多く取る人は、

一見、強い人や勇気がある人と思われがちですが、

無意識に自己破壊願望が隠れている可能性もあります。



個人のモノの見方や考え方が

その時の悩みに強く影響を与えているのが第二段階の悩みの状態です。



第二段階の悩みの状態にある場合、

この個人の理由や想いを適応したものに変える取り組みをしておかなければ、

悩みの状態から抜け出すことが出来ません。



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同級生の言葉

2011年05月26日 | 雑感・愚見




町で偶然、同級生に会った。

何年振りだろうか。

その同級生は高校を卒業後、

神戸市の有名なパン屋さんで修行し

今は地元で開業している。



何度かお店の前を通ったことはあるけれども

いつも入り口の扉には「本日は終了いたしました。」の看板が。

今や商品は全て午前中に売り切れてしまう人気店となっている。

その同級生と偶然に出会い街角で話が弾んだ。



もう15年以上も午前中に売り切れてしまうことが続いているけれども、

少し前まではいつも不安を感じていたことや、

奥さんにがっつりお店で手伝ってもらっている自分は、

経営者としては不合格だというような厳しい考えなど、

色々な話を聞くことが出来た。



なかでも印象的な話は、

一人になることを恐れなくなったことで不安が消えたという話と、

死を迎える時に笑って逝けるためには、

それは、今、生きていること。

それがいかに素晴らしいことなのかに気付くことだとのこと。



成功しているとはいえ、

開業に至るまでの努力、困難、決断、

結婚し、子供二人を見守り育て上げてきた日々、

一日、一日を繋げてきた今日、

それまでの日々は決して平坦であったはずはなく、

そこから語られた同級生の言葉は、

どこかの本に書かれていた文章を語っている薄ペラなものではない

重みと凄味が感じられる言葉だった。


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姿勢の不思議

2011年05月23日 | 心理カウンセリング




あがりを克服するために

「落ち着け。落ち着け。」「大丈夫だ。」「俺はやれる。」

自分に言い聞かせることも一つの方法ですが、

大きな効果が期待できないことを

体験しているのではないでしょうか。



これは、それまでの心の設定とは違う反応を得ようと、

心に命令したり、自分の心を騙そうとする試みなのですが、

心はそうやすやすと今までの反応を変えてはくれません。



そのため、効果があると言われている方法の一つとして、

心の反応を直接変えようとするのではなく、

身体の反応を変えることで心の反応に影響を与えると言うものです。



お腹でゆっくりと呼吸をし、

腕や肩等の身体の力を抜いて、

動作もゆったりとし、

話し方のスピードや調子も抑えると言う方法です。

つまり、落ち着いている時の身体の状態の再現です。



心と体は密接に関係していますので、

上記のような身体の状態で興奮し緊張し続けることは難しくなります。



催眠誘導でもこの原理を用いて

「リラックスしましょう。」と直接言うよりも

被験者に呼吸を整えることや身体の力を抜くことを求めていきます。



今回は、この逆もまた有りと言う話しです。



テンションを上げなくてはならないのに上がらない。

やる気を出さなくてはならないのに出てこない。

何て時に、

呼吸を腹式呼吸から胸式呼吸へ、

浅い呼吸で早めのリズムに変更し、

肩や腕等、身体に力を込めて、

「よし!」「ヨッシャ―!」「ウオ―!」と言うような声を発しながら

身体を動かす。



それと同じ原理で悲しいや不安な時には、

無理矢理でも胸を思い切り張って、

両手を広げて、空を見る感じで上を見るとか、

思い切り馬鹿なポーズや動き、変な表情をしてみる。

スポーツジムや散歩とか普段楽しいと感じることをやる方が、

自分の心を騙そうとするよりも効果が期待できます。



さらに、心と身体の密接な関係は記憶にまで作用します。



思い出せないことを思い出そうとして

一生懸命になるだけでなくて、

その時の自分の動作やポーズを再現することによって、

記憶を思い出しやすくすることが出来ます。



皆さんが自然にやっていることとしては、

探し物が見つけようとして、

「確か、昨日、ソファーに座っていた時にはあったはずだから、

それから、こうして、こう移動して、これをして。」

と言った具合に自分の行動をなぞったこともあるかと思います。



プロポーズの言葉を忘れたりした時には、

その時と同じポーズをとることで

その言葉を思い出しやすくなったり、

あれ、どうやっていたかな。何て時も、

思い出してからやろうとしなくても、

とりあえず行動を始めてみると

必要なことを自然に思い出してくるのも同じ原理です。


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第一段階の悩みの解消は

2011年05月19日 | 心理カウンセリング


第一段階の悩みの状態であるとき、
これを解決するための方法はハッキリとしています。

説明するまでもないかとは思うのですが
その方法をあげてみることにします。

1)「エイヤ!」と飛び込んでしまうこと。

失敗するか成功するかはやってみなければ分かりません。
その場であれこれといくら思いを巡らせても
予知能力が無い限り意味がありません。

2)失敗した時のリスクを最小限にする

命綱をつける。救命ボートに並走してもらう。
ライフジャケットを着る

3)他の方法を検討

ボートを用意する。遠くに橋があれば橋を渡る。

4)条件が良い時を選ぶ

流れが弱くなる時、水量が少なく川幅が狭くなる時に決行する。

5)技量のアップ

泳ぐ技量をアップしてから決行する。

6)やめる

川向うのパラダイスに固執せずに他のパラダイスを求める。

ざっと思いつく限りのものをあげてみました。
当然と言えば当然のことですね。
ややこしくも何ともありません。

このように第一段階の悩みの状態から抜け出すことは
そう難しいことではありません。
個人で取り組み解決することが出来るはずなのです。

しかし、表面上は第一段階と同じようでも
ネガティブな感情が長く続いたり過剰に強い場合は、
悩みの状態が第二段階に入っている可能性が大となります。

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第一段階

2011年05月12日 | 心理カウンセリング




悩みの状態は、全身か撤退かを決めかねている状態です。



例えば、

向こう岸のパラダイスに行くには、

川幅15メートルを泳ぎきる必要がある。

川の流れは穏やかだし、

プールでは25メートルは軽く泳げるから

泳ぎ切れると思うけれども、

今まで流れのある川は泳いだことが無いぞ。

だから、もし。。。



改革派は、

経験値を高めたり喜びを得ようと前へと望みますが、

保守派は、

危険を回避しようと先に行くことを止めます。



この時、

川幅が300メートルで川の流れが激流であったなら、

改革派も保守派も意見がぶつかることはなく、

「無理、止め。」となるでしょうから、

悩みの状態にはなりません。



つまり、悩みの状態になる状況の

【第一段階】としては、

成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。のような、

成功率が五分五分、あるいは四分六のチャレンジと向き合っている時となる訳で、

その時に前へと進まずその場を離れたとしても、

諦めるには忍びないし、

だからと言ってやる決断までは出来ないとなります。



このようなことは生きていると普通に良くあることかと思います。



この状態を別の見方をするとその人は、

それを成功するだけの実力、

もしくは近い実力をその時すでに持っていることの証でもある訳です。



この悩みの状態はとてもシンプルで、

これを悩みの状態と言って良いのかどうなのかの状態です。

この状態から抜け出すための方法はハッキリとしています。


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違和感

2011年05月10日 | 雑感・愚見




この度の原発問題、肝炎、エイズなどの薬害、

諫早湾干拓事業等の公共事業の環境問題、補償問題の話が出る度に、

よく耳にするのが国家の責任、国家賠償と言う言葉。



私は、この言葉を聞く度に違和感を感じてしまう。



国家賠償とは国民が賠償することです。



何の負い目もなく被害を受けた方には、

少しでも悲しみや悔しさを軽減できるように

国民全体で協力することは当然かと思います。



それは国民の最後の砦、救世主であって、

国家が被害を救済することはあっても

国家が何らかの過ちを犯して、

その過ちについて弁済する立場に立つことはないと思うのです。



その過ちを犯したのは国民ではなくて、

それに関わった国会議員であり役人のはずで、

であるのに答弁で「国にも責任があると言わざるえない。」とか、

「国の責任を認め。。。」の言葉を聞くと、

その関係者の責任をうやみやにして保護するためのものとしか

どうしても聞こえないんですよね。



我が子供が他人に迷惑をかけたら子供に変わって保護者が責任を果たす、

そして、後でその子供は親からこっぴどく叱られる。

そうして子供は社会性を身につけていく。



最後の親からこっぴどく叱られる。

これ大切だと思うんですよね。



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羊が一匹

2011年05月08日 | 睡眠




以前のブログでたとえ話として

眠れない時に羊の数を数えても余計に頭が冴えたりしてと

触れたことが有りましたが、

この方法を試して成功した人は少ないのではないかと思います。



私も小さい頃にこの話をどこかで聞いて試しましたが

ドンでもない数の羊が柵を飛び越えましたが、

全く効果がありませんでした。



随分後になってこの都市伝説とも言える話について

詳しく知ることが出来ました。

知っている方も沢山いるとは思います。



人の生理として単調なリズムを繰り返すと眠くなるのですが、

そこで何故羊なのかとなりますが、

諸説ある中の一つ、

英語では羊を「SHEEP」、眠るは「SLEEP」と言い、

この二つの発音がよく似ていることから

本来は、頭の中で眠る、眠ると繰り返し言うことだったのが、

それではちょっと味気が無いので

洒落っ気で発音の良く似た羊に変えたという説があります。



この説が私としては一番のお気に入りです。



これからすると日本語では羊を使っても意味がありませんから、

効果が出る訳が有りませんが、

これに催眠の技法を加味すると

効果が期待できるかもしれません。



イメージとして羊を使うのは良いとしても、

羊に柵を飛び越えさせる必要は特にないですから、

羊が後ろからでも右手側からでも左手側からでも

ゆっくりと現れて、

ゆっくりと去っていくイメージで十分です。



この時、羊が現れるペースを自分の呼吸のリズムに合わせます。



そして羊が一匹と声に出さずに頭の中で数えますが、

羊がの羊を省略してシンプルに一匹、二匹とします。



さらに、一匹。二匹。とカウントするのではなく

一匹~。。。二匹~。。。と

言葉の最後の所の調子を柔らかく音程を下げながら、

それに合わせて全身から空気が抜けていくような感じで、

力を抜いていきます。



もっと言うと数を数えなくとも、

羊が繰り返しゆっくりと現れ、

ゆっくりと遠くへ去っていくのを

イメージで眺めるだけでも良いでしょうし、

のどかな情景の中の一匹の羊を

ぼんやりと眺めるだけでも十分かと思います。


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今と過去と未来

2011年05月05日 | 心理カウンセリング


悩みの状態の解消、軽減は、
ネガティブな感情を解消、軽減することです。

そこで顕在意識と潜在意識の二つの意識について
簡単に理解しておく必要があります。

顕在意識は、計算、理論、情報収集、考え等の部門を担当、
潜在意識は、感情、感覚、想像、創造、記憶や学習結果の蓄積等を担当しています。

ネガティブな感情を解消、軽減することは
潜在意識(心)が担当する感情反応の仕方を
変えることが最終目的となります。

人の仕組みとして顕在意識(改革派)よりも
潜在意識(保守派)が優先されるようで、
改革派の意見がどれほど素敵であろうとも
保守派の納得が得られなければどうにもなりません。

これも考えてみれば当然で、
命あっての物種で、身が破滅してしまえば何にもなりませんから、
安全の確保が優先されようになっているのでしょう。
武士は命よりも名を重んじたようですが、
これは学習によるものなのですが、
このような強烈な学習は悪意のない洗脳状態と言えます。

しかし、いくら強烈な学習と言えども、
それだけでは生存欲求を押しのけるには弱いはずで、
武士社会という特殊な集団からの圧力が大きかったのではないと思われます。

それともう一つの可能性としては、
その時代には自分の命を犠牲にしても護るだけの価値ある人、
価値ある団体が多かったのではないかと思っています。

少し横道にそれてしまったので
話を元に戻します。


私達がネガティブな感情を感じている時、
その反応は、
今、ここで起きている事に純粋に反応しているものと、
過去の記憶や学習したものが反応しているものと、
想像したことに反応しているものと、
これらが混合して反応しているものと考えます。

ですから単純に、今の反応について扱うだけでOKとは言えず、
もちろん、過去の記憶や学習だけを扱うことでOKとも言えず、
想像していることだけを取り上げて扱うことでOKとも言えません。

踊る大捜査線の名セリフ
「事件は会議室で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!」
よろしく、
「その心の反応は過去に対してではなく今に対して起きているんだ。」
の場合もありますし、その逆、
「その心の反応は今に対してではなく、過去に対して起きているんだ。」
の場合もありますし、両方が関係していることもあります。

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