しばし名所巡りを控えていたのですが
久しぶりに京都の名所へと足を運んできました。
今回の京都名所巡りで最初に訪れるのは、
これまで京都嵐山駅に向かう車窓から
何度も目にして何度も参拝を見送ってきた
京都府長岡京市の長岡天満宮です。
長岡天満宮への初参拝は、
樹齢百数十年になるキリシマツツジが開花して
長岡天満宮の八条ヶ池周辺が真っ赤に彩られる
この時期と決めていました。
長岡天満宮 正面大鳥居
長岡天満宮のある長岡京市は、地名が示すように
平安京前に都が10年間置かれていた地です。
長岡天満宮周辺は、菅原道真の所領であったとされていて
平安時代の901年に菅原道真が
大宰府へ左遷された際に長岡に立ち寄り
『我が魂長くこの地にとどまるべし』と詠んでいます。
八条ヶ池 中堤
正面大鳥居の八条ヶ池の中堤の両側に植えられている
約100株のキリシマツツジは、
推定樹齢が170年前後で樹高が約2.5mで
桜からバトンを渡されたかのように赤い花が開花します。
1638年に八条宮智忠親王によって
灌漑用の池として築造されたのが八条ヶ池で
真紅に染まる中堤の参道を通り抜ける前に
八条ヶ池周辺の景観を楽しみます。
八条ヶ池 南側
正面大鳥居前の中提参道南側の八条ヶ池の景観。
池の対岸に見えるのは、
明治14年創業の筍料理の老舗『錦水亭』。
まだ朝早いので営業はしていません。
長岡京市は、筍の産地で
阪急長岡天神駅から大鳥居までの道脇でも
筍が販売されていました。
八条ヶ池と中堤
八条ヶ池と水上橋
正面大鳥居前の中提参道の東側の八条ヶ池には、
檜で造られた水上橋があります。
私の調べによる天気予報では、今日は晴れ。
長岡天満宮の午前7時半の様子は、
空はどんよりと曇り、水上橋は濡れていて
まだ完全に今日になっていないようです。
六角舎
中堤と中ノ島を結ぶ総檜造りの水上橋を含む一帯は、
『八条ヶ池ふれあい回遊のみち』と名付けられています。
何故そうなのか上手く言葉で表せないのですが
このような廻廊を歩くと童心が喜ぶんですよね。
直線的に渡されずに所々で曲がっているのが
また良い感じなんですよね。
中堤参道
長岡天満宮 中堤参道
中堤参道のキリシマツツジを楽しんだ後で
八条ヶ池周辺の景観を楽しむのも良し
先に八条ヶ池周辺の景観を楽しんでから
中堤参道のキリシマツツジを楽しむのも良し。
モーゼの気分を少し味わえたような気がする。
中堤参道と正面大鳥居
振り向いたら
いつだってあなたは居てくれる。
中堤参道の太鼓橋
中央参道にある石太鼓橋は、
加賀藩「前田候」の寄進と言われています。
長岡天満宮の八条ヶ池周辺の景観と
長岡天満宮を真紅に染めるキリシマツツジに満足して
肝心の長岡天満宮の参拝を忘れてしまいそうになります。
キリシマツツジが開花し始めると
瞬く間に全てが開花するので
過去に市外から引っ越してきた人が
長岡天満宮が燃えていると勘違いして
消防署に電話を入れた人がいたとか、いないとか………。