心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

神戸 生田神社

2018年05月31日 | 名所巡り(兵庫)

生田神社は、神戸で有名な神社の一つで、

某有名人の結婚式が行われたことでも

注目されました。


三ノ宮の繁華街にあることから

ずーーーーーーーっと前から

一度位は参拝しておきたいと思いながらも、


生田神社の鳥居を横目で見ながら

通り過ぎるだけで、

今日の今日まで境内に足を踏み入れたことは、

一度もありませんでした。


神戸 生田神社

生田神社の一の鳥居は、

三宮駅南西の生田ロードの端にあって、

写真の木の色ままの鳥居は、二の鳥居で、

奥に見える鳥居が三の鳥居です。

 

生田神社の二の鳥居は、

伊勢神宮の内宮本殿の棟持柱として使われていた

檜材を譲り受けて鳥居として再生したもので、

 

二の鳥居をくぐると繁華街の喧騒は消えて、

全く別の世界感が広がります。

 

生田神社 三の鳥居

 

楼門(御神門)

 

 

手水舎

シンプルで清潔感溢れる手水舎ではありますが、

私は、手水舎の龍の造形を見ることも

楽しみの一つなので龍の姿が無いと

ちょこっと残念な気分になります。


生田神社 拝殿

 

拝殿 狛犬

雌の狛犬なのに筋骨隆々です。

 

生田神社の御祭神「稚日女尊」(わかひるめのみこと)は、

神服を織られる神様で、

 

「縦の糸はあなた 横の糸は私

合うべき糸に 出逢えることを

人は 仕合せと呼びます。♬」


で、人の縁を結ぶ神様、恋愛成就の神様として

昔から信仰されています。

 

生田の池

 

昔のいくつかの和歌集に

「生田の池」の詠歌が載せられているほど、

昔から名だたる名勝として知られる池なのだそうですが、

私の眼には、ごく普通の池にしか見えないんですよね。

 

生田の池で見かけた恋愛成就を願う沢山の

ハート形の絵馬?お札?が掛けられていました。


拝殿の建物にもハートマークを施されているのを

観ることが出来ますが、

実はこれ、ハートマークではないらしく、

「猪目(イノメ)」という猪の目を模した型で、

魔除けとして昔から使用されているそうです。

 

 

 

蛭子神社

蛭子神社の後ろに生田の森が広がります。

創建当初は、広い森が広がっていたと思われますが、

現在は、小さな公園程度の敷地に

保護された木が茂っている感じです。

 

私が訪れた日は、生田の森は閉鎖中でした。


生田の森は、生田神社の境内北側にある鎮守の森で、

『枕草子』他の様々な書物に記されているそうです。


そして、平知盛を大将とする平家軍が

生田の森に陣を構え、一の谷から生田の森一帯が

源平合戦の戦場になったことでも知られる

歴史的に由緒ある森だそうです。


生田の森

 

 

 

生田の折鳥居

この鳥居は、阪神淡路大震災ではなく、

もっと昔の安政元年(1853年)の大地震で

支柱を残して崩壊した鳥居を『生田の折鳥居』と名付けられ、

どういう経緯なのか、どういう理解からなのか、

交通安全にご利益ありとして、

信仰されてきたそうです。


本殿 裏側

 

生田稲荷神社

連なる鳥居の視覚効果で、

祠が50m以上向こうにあるように見えますが、

少し進むだけで祠に辿り着きます。

 

 

包丁塚

前々から参拝しておきたかった

生田神社を参拝することが出来たので、

生田神社外に広がる三宮の繁華街を、

昼に夜にと心置きなく徘徊することができそうです。

 

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楠公祭

2018年05月29日 | 名所巡り(兵庫)

湊川神社の楠公祭で行われる

楠公武者行列を見るために

再び神戸湊川神社を訪れました。

 

楠公武者行列とは、京都の葵祭のようなもので、

鎌倉幕府によって隠岐に配流されていた

後醍醐天皇が御還幸(ごかんこう)される際に

大楠公が神戸の地でお迎えし、

京都へ先導された姿を称えて再現したもので

5年毎に行われています。

 

武者行列は、湊川神社を午前10時に出発して

新開地、ハーバーランド、元町まで

神戸の街を巡行し、神社に午後4時に帰還します。

 

湊川神社 表門

湊川神社の午前9時30分の表門前には、

ちらほらと人が集まり始めています。


一般観覧者は、境内には入ることが出来ないと

思っていましたが、表門前の混雑を避けるためか

「武者行列観覧の方は境内に」のアナウンス。

 

湊川神社境内

行列を観覧するための場所を確保して、

後は、始まるのを待つだけです。


私が陣取ったのは、鳥居の前だったのですが、

もっと奥に進み拝殿近くの方が

絵的には良かったかも知れません。

 

楠公武者行列

行列が巡行する道を大麻・切麻・散米で

祓い清める人が通り、

舞いが舞われ、

いよいよ歴史絵巻の武者行列が出発します。

 

御神輿

一般のお祭りでは、御神輿の担ぎ手が掛け声を発しますが、

武者行列の御神輿は静かに担がれ巡行します。

 

 

 

 

 

 

 

 

ほら貝の音が境内に響き渡ります。


この後にちょっとしたハプニングが発生!

最初に登場した馬が。。。

尻尾を可愛くふりふり。。。お尻から。。。


発生から清掃されるまでの間の画像は

画像にさせてもらいました。


騎馬兵

騎馬武者の巡行は、大将/楠木正成公代、

副将/正季卿代の2騎と、

湊川の戦いで殉節された御一族15武者代と

菊池武吉命代の18騎が巡行予定。

 

 

 

 

 

 

 

武者旗差

 

楠木正成公代

 

 

 

 

 

 

騎馬女房 市女笠姿

 

騎馬女房 被衣姿

 

歩卒

 

 

太鼓

 

 

雅楽楽器 

 

四神旗

 

 

 

 

風流笠

 

紫御翳(むらさきおんさしは)

 

 

 

 

この後、楠公武者行列は、

ハーバーランド、神戸大丸前、元町商店街等の

神戸の街を歩いて午後4時まで

巡行される予定となっています。


時代絵巻に圧倒され興奮した所為なのか、

何年かぶりに生の馬を見たことで興奮した所為なのか、

写真をパシャパシャと100枚近く撮影したので

デジカメのバッテリー残量を示す色が、

赤色に変化してしまいました。

 

今回の武者行列に、

もしかすると、ヴィセル神戸に入団した

イニエスタが参加するとか、しないとかの

噂も流れていましたが、


最後までアナウンスも姿も無く、

ファンの人達のただの願望だったようです。


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お土産

2018年05月27日 | ライフ

私のカウンセリング・ルームを

置かせてもらっている

コーポラス大開のオーナーが

出雲大社に参拝に行かれたそうで、

お土産を届けてくれました。


これまでにも色々と頂き物をしており

お心遣い大変有難く思います。

 

私自身は、まだ出雲大社には、

一度も参拝を出来ておらず

写真を見ては想像を巡らせていたのですが、


オーナーに頂いたお土産が

私の想像だけの世界に

出雲の風を流してくれました。

 

東風吹かば 香りおこせよ我が想い。

今だ訪れぬとも 出雲忘れそ

 

いつかは行くぞ。

伊勢神宮と出雲大社!

 

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如来レベルを求めても

2018年05月25日 | 雑感・愚見

2018年の3月31日に、

善光寺のトップである小松貫主が

セクハラ、パワハラの指摘を受けて

辞任したかと思えば、

 

2か月も経たない5月15日に、

つい先日に私達が拝観させてもらった

奈良・薬師寺のトップである村上太胤管主が、

週刊誌から女性との不適切な関係について

取材を受けたとして辞任。

 

二つの有名な寺院のトップが、

同じ時期に、同じような内容で

その座を辞任とあっては、

どうしても注目してしまいました。

 

この現象、ユングが提唱した

共時性(シンクロニシティ)なんでしょうか。


僧侶がなんてことを。。。と、

ショッキングなことのようですが、

私は結構冷静で、

聖職者ではなくて、仏教に従事する

普通の人間がやったことと捉えているので、

余計な善悪の評価基準は付随していません。


善光寺と薬師寺の僧侶の

普段の様子を知らないのであれなんですが、


現在の多くの僧侶は、

良い車に乗り、お酒を飲み、肉を食らい、

俗物に塗れようが、

宗派からも檀家からもお咎めなしの

暗黙の容認状態の時点で、


宗派は、僧侶に真理を追究し到達することを

求めているとは思えず、

その檀家も僧侶に対して、

そこまでのことを求めていないはずなので、


その時点で、僧侶は、聖職者ではなく

自派宗教に関する葬儀、行事、儀式等を

執り行う職員や事務方と捉えています。


なので私は、辞任は致し方ないにしても

株式会社のトップが起こした場合と

同じような捉え方をしています。


立場がいくらかのブレーキとなっても

普通の人間なのだから、

踏み越えてしまう時は踏み越えてしまう。


真理に到達して体現する如来の域に

人が到達する何てことは、

お釈迦さん以降、

誰一人到達していないことを考えても

普通は無理でしょう。


無理でも僧侶の道を選んだのだから、

追及し続けるべきの意見もあるでしょうが、

追求し続けている期間は、

その人は人間界にあるのですから、

起きるときは起きてしまう。


お叱りを受けるかと思いますが、

僧侶の方々には、

ただの葬儀ビジネス団体に成り下がることなく、

それぞれの宗派なりに、

仏の智徳を学び、理解し、習得し、

迷い苦しみ悩める人々を

少しでも救ってもらえれば、

 

普段に酒を飲もうが、肉を食らおうが、

俗物に塗れようが、

やるべき時に、やるべきことを、

やれるだけの準備をしておられるのなら、

十二分なようにも思えるし、

尊敬するに値すると思うのです。


片や、私のような仕事は、

人格者や聖職者となって先頭に立ち、

迷い苦しみ悩める人を導き救う仕事ではなく、


その方が持つ鉱山資源(潜在能力)を

本人と協力して発掘するような仕事かと

勝手に理解しているので、

 

今の所は、

人格者になろうとも思っていませんし、

人格者になりたいとも思っていませんし、

人格者であらねばならないとも

思っていないんですよね。

 

そのせいか私の人格レベルは、

今だ普通のレベル?

もしかすると、少し足りない?

大分足らないレベルかも知れませんが、


そんな私を受け入れてくれて

長くお付き合いをしてくれている友人達や仲間達、

一緒に問題解決をさせて頂いたクライアントの方々には、

有り難く有難く感じるのです。


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井上尚弥VSマクドネル

2018年05月25日 | 雑感・愚見

井上尚弥選手が、25日に行われた

WBA世界」バンタム級タイトルマッチで

衝撃の1RKO勝利を収めました。


ジェイミー・マクドネル選手の

過去の試合映像を見ると、

上手さを感じるけれども

怖さを感じなかったので、

井上選手なら勝ってくれると

思ってはいたのですが、


私の見立ては、願望も込めての

7ラウンドあたりまでに、

井上尚弥選手のKO勝利。


いや~~~、あまりにも驚いて、

目が丸くなりました。


ジェイミー・マクドネル選手は、

6回の防衛に成功しており

1ラウンドでKO出来るほど、

簡単な相手ではないはずなんですよね。


マクドネル選手は、

「今回の減量が上手くやれてなかったに違いない。」

なんて、

自分の見立てと衝撃の試合結果が

あまりにも乖離しているので、

その隙間を埋めるための

適当な理由を探してしまいます。


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世界遺産 奈良・薬師寺

2018年05月23日 | 名所巡り(奈良)

 

世界遺産 春日大社の参拝を終えて

時間的に拝観できるのはあと一つが精一杯。

 

友人との話し合いが直ぐについて、

今回の名所巡り最後の目的地を何処にするのか、

友人と直ぐに合意して世界遺産の薬師寺へ向かうことに。

 

 

奈良・薬師寺は、680年(天武天皇9年)、

天武天皇の発願により飛鳥の藤原京に建立され、

710年の平城京遷都の後に、

718年に現在の場所に遷されました。

 

ご本尊は、寺名の通り『薬師如来』で、

南都七大寺の一つであり、

古都奈良の文化財の一部として

世界遺産にも登録されています。

 

私にとって奈良・薬師寺は、

初めての拝観で、しかも西塔と食堂の

特別公開期間なので非常に楽しみです。

 

 

 

薬師寺参道

 

薬師寺の駐車場から薬師寺へと続く参道。

 

 

 

休ヶ岡八幡宮【重要文化財】

 

休ヶ岡八幡宮は、薬師寺の鎮守社として

889年~897年に薬師寺別当の栄紹大法師によって

大分県宇佐から勧請。

 

現在の時刻が午後の三時半過ぎ、

薬師寺の閉門時間が午後5時なので

薬師寺の広い敷地を落ち着いて拝観するには、

残り時間が心もとないので

休ヶ岡八幡宮の参拝はスルー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫太郎稲荷神社

 

当然、ここも同じ理由でスルー。

 

 

 

世界遺産 薬師寺

ついにやって来ました。

 

 

 

薬師寺 南門【重要文化財】

 

南門は閉門されていて、

南門横の通用門のような所から敷地内へ。

 

 

 

中門

 

この中門は、1984年に再建されたそうです。

右側の覆いが、解体修復をしている国宝の東塔。

 

 

 

手水屋

 

中門の西側にある薬師寺の手水屋は、

独特の形象をしています。

 

 

 

中門 二天王像(東側)

 

中門の東西には、平成3年(1991)に復元復興された

二天王像があります。

 

多くの寺院では仁王像が配置されていますが、

薬師寺は、二天王像が配置されています。

 

東大寺の仁王像のように

色が剥げ落ちた像も魅力的ですが、

極彩色の仏像もまた魅力があります。

 

 

 

中門 二天王像(西側)

 

 

 

金堂

 

中門をくぐると正面に現れる建物が、

1976年に再建された金堂です。

 

 

 

西塔

 

こちらの西塔は、

1981年に伝統様式・技法で再建されたもので、

薬師寺には同じような塔、東塔があります。

 

東塔は、薬師寺の創建当時より

現存している唯一の建物で国宝に指定されていますが、

現在2009年に着手された解体修理の真っ最中で

見ることが出来ません。

 

が、修理完了予定が2020年の春なので

多くの人が待ちに待たされている東塔との対面が

あと2年となっています。

 

 

 

金堂(手前)・大講堂(奥)

 

西塔の初層の特別公開の拝観を終えて

西塔から金堂と大講堂を撮影。

 

西塔の初層の特別公開の感想、良かったあああ。

 

中には、東西南北の一面一面に

『お釈迦様の菩提樹での悟りの場面』

『お釈迦様の説法の場面』

『お釈迦様が涅槃に旅立たれる場面』

『お釈迦様の分骨の場面』

が、見事な造形で現わされていて魅入ってしまいました。

 

 

 

西塔

 

薬師寺の塔は、一見六重の塔に見えますが、

実は三重塔のようです。

 

西塔が昭和56(1981)年に再建された際に

木の縮みを考慮し、

500年後には同じ高さになるように計算して

東塔より少し高く建てられているそうです。

 

500年後に同じ高さって、なんとも凄い話です。

 

 

 

金堂(手前)・西塔(奥)

 

金堂の拝観を終えて先ほどとは逆の方向からの景観。

金堂では、薬師三尊像【国宝】を見ることが出来ます。

 

 

 

大講堂

 

この巨大で立派な大講堂は、2003年に再建

講堂内には、見ごたえ十分な弥勒三尊像【重要文化財】

日本最古で国宝の仏足石(釈迦の足跡を刻んだ石)と

そのの両脇を固める釈迦十大弟子像があります。

 

 

 

食堂(じきどう)

 

2017年5月に再建された食堂

 

建物内は、現代的なものを感じさせる

装飾がなされていて、

建物内の広い空間の演出も凄いし、

中央の絵の裏側の千体の薬師如来も見逃し厳禁です。

 

 

 

食堂内部


 

ただ、内部も創建時の食堂を模したものなのか

模したものだとしたら驚きですし、

そうでないとすると世界遺産について

案ずる気持ちが膨らみます。

 

 

 

鐘楼

 

鐘を突かないで下さい。」の

注意書きがあるということは、

これまで怖れ知らず、遠慮知らずの

観光客が撞いたことがあるのでしょうね。

 

お寺にある鐘は、時刻を知らせるためとか、

法要が始まる合図であるとか、

鐘の音を聞く者は、

一切の苦から逃れる功徳があるとされていて、

その功徳は、鐘に銘記されていたりします。

 

確かにお寺の鐘の音の響きは、

心休まるように感じます。

 

京都の青蓮院門跡には、

自由に撞いて良い鐘がありましたが、

大抵の鐘は、勝手に撞いては駄目でしょう。

 

 

 

薬師寺聚寶館(しゅうほうかん)

 

 

 

 

道を横断して、玄奘三蔵院伽藍に向かいます。

 

 

 

玄奘三蔵院伽藍(げんじょうさんぞう)

 

何か法要の日と被ったようで、

伽藍内に燈籠がびっしりと敷き詰められていました。

 

このような燈籠を何燈籠と言うのだろうか。

夜になって全ての燈籠に灯りがともされた様子は

実に素晴らしいのでと

薬師寺の関係者に夜の拝観も進められましたが、

私達は帰らなくてはならないのです。

 

 

 

慈恩殿(じおんでん)

 

この慈恩殿に元首相の細川護熙氏が制作した

製作年数5年、全66面(108枚)の襖絵と壁画を

2019年の春に奉納されるようです。

 

何が、どうなって、そうなったのか、

理解が及んでいませんが、

確か陶芸をされていると聞こえていましたが、

絵もされていたのかも知れませんね。

 

 

 

玄奘三蔵院伽藍 礼門

 

法要の日に当たったことで

普段は見ることが出来ない伽藍の様子を

見ることが出来る幸運を得ましたが、

 

今度は、法要の日に当たったことで、

一般の拝観者は、礼門より中に入ることが出来ず、

玄奘塔を外側からしか見ることが出来ない

不運に見舞われました。

 

人生って何て良く出来ているなと思います。

 

 

 

玄奘塔(げんじょうとう)

 

 

 

玄奘塔(げんじょうとう)

 

一般の人は、伽藍の東側から入り、回廊を通って

玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」を拝観。

 

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)は、

孫悟空で有名な『西遊記』の

三蔵法師のモデルになった僧侶で、

 

その玄奘三蔵の教えの流れを

継承している宗派が『法相宗』で、

薬師寺と興福寺は、法相宗の大本山だそうです。

 

昭和56年に全日本仏教会より

玄奘三蔵の遺骨を御分骨され、

平成3年(1991年)に玄奘三蔵院伽藍を建立。

平成12年(2000年)に玄奘塔北側に

『大唐西域壁画』が完成。

 

 

 

白鳳伽藍 東回廊

 

 

 

東院堂(とういんどう)【国宝】

 

東院堂は、白鳳伽藍の境内東側、回廊の外にあります。

 

現在の建物は鎌倉時代(1285年)のもので

国宝に指定されています。

 

 

 

東院堂 正面

 

 

 

西塔

 

 

最後に三重塔の前でもう一枚だけ記念撮影。

 

 

 

中門 二天王像

 

もう一枚、二天王像の前で記念撮影。

 

奈良・薬師寺は、世界遺産に登録されているので

歴史ある建物が多いと思っていたのですが、

意外や意外、近年に再建された建物が

多いことにビックリです。

 

平城京も世界遺産の興福寺もそうですから、

奈良は、復興の建築ラッシュです。

 

世界遺産に登録されると結構うるさくて、

登録時の施設、建物、周辺の関係する建築物等に、

許可なく変更が加えられると

登録が取り消されると聞いています。

 

薬師寺がこれだけ近年に再建したものが多いと、

私なんか今の奈良の平城京跡のような

造り物的な印象を持ってしまうので、

 

世界遺産登録から外されないかと案じますが、

でもまあ、外されていないのだから

私の杞憂でしかないのでしょう。

 

再建された建物が多いとは言え、

建物内にあるものは、

心が動かされるものが目白押しなので

優先して拝観しておくべき寺院だと思います。

 

 

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奈良 春日大社

2018年05月21日 | 名所巡り(奈良)

 

奈良の神社と問われれば、

私の頭に真っ先に浮かぶのが世界遺産の春日大社で、

春日大社の参拝は、今回で2度目となります。

 

前回の拝観は、式年遷宮の関係で大規模な修繕中で

南門を入ってすぐの幣殿までとなっていたので,

印象に残っているのは、春日大社近くの茶店で食べた

最高に旨かった『ぜんざい』だけなので、

再度の拝観は必須事項でした。

 

 

 

春日大社 参道入り口

 

前回の時と同じルートで向かいます。

 

 

 

春日大社 二の鳥居

 

春日大社は、奈良時代に平城京の守護と

国民の繁栄を祈願して768年に創設。

 

春日神社に武甕槌命(たけみかづちのみこと)が

鹿島神宮から白い鹿に乗ってやって来たと

されていることから

この地域では、鹿は神の使いとされています。

 

奈良公園、その周囲、山間部に生息する鹿は、

1957年(昭和32年)に「奈良のシカ」として

国の天然記念物に指定されました。

 

 

 

春日大社 狛犬

 

春日大社 二の鳥居を抜けると

そこは春日大社の表参道で、

数多くの石灯籠が所狭しと参道に立ち並びます。

 

 

 

春日大社 石灯籠

 

「おっと、鹿さん。こんにちはㇲ。」

 

春日大社は、全国で一番燈籠の数が多いとされる神社で、

その数は石灯籠約2,000基

釣燈籠約1,000基あり、

現在も個人が奉納出来るそうなので

その数は毎年、少しづつ増えているようです。

 

江戸時代末期までは毎晩、全ての燈籠に

灯りが灯されていたとは驚きです。

 

現在は、お盆の14日・15日と節分の年3回だけ、

境内の全ての燈籠に灯りがともされる

中元万燈籠が行われます。

 

 

 

 

2,000基ある石灯籠の中には、

春日社ではなく春日大明神と彫られている

特別な石灯籠が15基あって、

 

それを一晩で基見つけるか、

石灯籠の正確な数を一晩で数えることが出来れば、

億万長者になると言われています。

 

私は、億万長者を狙って結構真剣に

目を凝らして探しましたが、

基どころか基も見つけることが出来ずです。

 

燈籠だけに、徒労で終わりました。

はい。座布団一枚。

 

 

 

榎本神社

 

 

 

 

春日社と彫られた石灯籠。

大抵の石灯籠にはそう彫られています。

皆さんも挑戦してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

春日大社

 

 

 

春日大社 南門【重要文化財】

 

春日大社正面の楼門で、高さは12mで

春日大社最大の門です。

 

 

 

砂ずりの藤

 

春日大社の神紋は、『下がり藤』と言うこともあって、

南門を入って左側、慶賀門を入ってすぐ前の所に、

藤棚があり、花房が1メートル以上延びて

砂に擦れることから『砂ずりの藤』と呼ばれています。

 

通常、5月初旬頃に見頃を迎えますが、

ここ春日大社の藤の花も、吉城園の藤の花も同じで

藤棚には緑の葉だけでした。

 

 

 

幣殿・舞殿【重要文化財】

 

幣殿とは、参詣者が幣帛 (へいはく) をささげる社殿で、

幣帛とは、神に奉献する供物のことで、

舞殿は宮中伝来の御神楽を行うための建物で、

私は、拝殿と勘違いしていました。

 

 

 

中門・御廊(ちゅうもん・おろう)【重要文化財】

 

御本殿の直前にある楼門で、高さが約10m。

南門を入ると最初に眼前に現れるのが

この朱色の建物です。

 

私の横にいた外国の観光客の3名の方が、

この建物を見て3名が全く同時に

「ワオー、ビューティフル!」と

声をあげていたのが印象的でした。

 

ここから先が、私達にとって未知の領域です。

 

 

 

春日大社 手水所

 

手水屋、手水舎ではなく手水所と表記されています。

そして、他にはない独特のデザインです。

 

 

 

幣殿・舞殿

 

 

 

林檎の庭

 

祭典の際、舞楽や神楽が舞われる庭で、

林檎の木があるため『林檎の庭』呼ばれています。

 

 

 

林檎の庭と直江殿【重要文化財】

 

最初の林檎の木は、平安末期に高倉天皇の献木と伝えられ、

春日大社の記録『中臣祐賢記』(1273年)に記録されています。

正面奥の建物が直会殿

 

林檎の庭に生えている大杉は、

周囲8.7m、高さ25m、樹齢約800年~1000年で、

面白いのが700年前の『春日権現験記』の一場面には、

林檎の庭と共に、この木の幼木の姿が描かれています。

 

 

 

 

絵の右に描かれている小さな木が、

時を経て、あんなに大きく育ったんですね。

 

700年前から同じ場所にある同じ庭を観て、

庭の木で700年という時間の経過と重みを

感じ取ることが出来る庭の前に立って

私が感じた気持ちや感覚を上手く表現できません。

 

 

 

東回廊【重要文化財】

 

春日大社の回廊は、

平ではなく斜めに傾いて造られています。

これは御神山の御蓋山の地形を崩さないよう

地面に沿って建てられているためです。

 

 

 

 

 

 

 

林檎の庭の大杉に負けず劣らずの

この大きな木は、藤の木のようです。

例年ならこの時期、藤棚に咲く藤の花と、

この木に咲く藤の花も見れたはずなのですが。。。

 

 

 

東回廊の外側

 

 

 

中門・御廊

 

 

 

徳川綱吉と藤堂高虎の奉納燈籠

 

 

 

宇喜多秀家と直江兼続の奉納燈籠

 

 

 

社頭の大杉

 

先ほどの林檎の庭に生えていた大杉です。

 

 

 

岩本神社

 

 

 

真柏の木

 

大杉の根元から斜めに延びた木が

重要文化財の直会殿の屋根を貫いています。

重文の屋根に穴を開けてまで木を切らないのは、

斜めの回廊と同じ精神から。

 

 

 

捻廊(ねじろう)【重要文化財】

 

内侍殿から御廊を結ぶ渡り階段で、

左甚五郎の作の説があるそうです。

 

 

 

風宮神社

 

この神社の垣内に生えている木は、

イスノキ、ヤマザクラ、ツバキ、

ナンテン、ニワトコ、フジ、カエデの七種の木が、

一本の樹に共生している珍しい木です。

 

 

 

宝庫【重要文化財】

 

 

 

後殿(うしろどの)各社参拝所

 

後殿が公開されて内側の様子を見ることが出来ます。

 

 

 

 

 

 

藤浪乃屋(ふじなみのや)

 

藤浪乃屋は、真っ暗な空間に

釣り燈籠の灯りだけが輝いています。

 

空の青、朱色、光溢れる世界から、

流れに沿って歩いて行ったら

暗闇と光の世界の空間に入り込んだので

強烈なインパクトでした。

 

 

 

 

2000基の石灯籠と1000基の釣り燈籠の全てに

年に三回だけ灯りがともされる

中元万燈籠を再現している部屋です。

 

 

 

 

 

 

西回廊

 

 

 

内侍殿(ないしんでん)【重要文化財】

 

かつて御神前で奉仕をする内侍(女性)が

控えていた建物です。

 

釣り燈籠の色が違うのは、

金色が長い年月で錆びて変色したもの。

 

 

 

『林檎の庭』『大杉』『中門・御廊』

 

式年遷宮の修繕後なので、

前回の拝観の時より建物の朱色が鮮やかで、

今回で初めて春日大社を拝観した実感を

得ることが出来ました。

 

私はちょっと勘違いをしていまして、

前回の春日大社を参拝した時には、

式年遷宮の修繕中だったので

幣殿の向こう側に入ることが出来なかったと

思い込んでいましたが、

 

通常参拝の場合、今回のように

幣殿から向こう側に入ることが出来ないようです。

 

特別参拝、万歳。

 

 

 

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世界遺産 東大寺

2018年05月19日 | 名所巡り(奈良)

 

名勝 依水園の拝観を終えて

次の目的地の春日大社に向かおうと

東大寺の中門と南大門の中間地点まで

帰って来たんですが心変わりで急遽予定変更。

 

東大寺を訪れたなら

名勝・依水園をスルーするのは勿体ないの逆で、

依水園を拝観したなら、

東大寺の大仏殿をスルーのは勿体ないので、

大仏様のご尊顔を拝見しに行くことに。

 

 

 

世界遺産 奈良/東大寺 石碑

 

奈良東大寺の大仏様(盧舎那仏)は、

これまで何度か参拝させてもらっていますが、

久しぶりの拝観となります。

 

以前に撮影した大仏殿の写真は、

携帯で撮影した画像しかなかったので、

デジカメで撮影した画像を残しておきたくなったのが、

予定変更の大きな理由です。

 

 

 

東大寺 中門【重要文化財】

 

朝と比べると随分と人の姿が増えてきて、

大仏様の参拝に向かう人も列をなしています。

 

大仏殿には、この中門の左端から入るのですが、

いつも閉ざされている中門中央が開くのは、

どんな時なんだろうか。

 

皇族の方々が訪れた時には、

さすがに開くと思いますが、

総理大臣ではどうなのか、何々大臣ではどうなのか、

こんなどうでも良いことを

考えるだけでも色々と楽しめたりします。

 

 

 

東大寺 中門

 

1199年に復興された

「私は古いのよ。」感満載の南大門と比べると、

大仏殿も中門も随分と綺麗で新しく見えますが、

大仏殿が1709年、中門は1716年の復興なので

どちらも300年以上経過していることになります。

 

 

 

東大寺 鏡池

 

東大寺には、私達が、まだ訪れていない

正倉院、東大寺開山堂があるので

これからも何度か訪れることになるかと思いますが、

おそらくですが大仏殿とは、

今回でしばらくお別れになるかと思います。

 

 

 

東大寺 金堂(大仏殿)【国宝】

 

何度見ても大仏殿の大きさと威厳さを感じます。

 

東大寺は、743年、奈良時代に聖武天皇が

大仏建造を命じ約10年後の752年に完成。

 

 

 

 

当時、皇太子が亡くなり、飢饉、疫病、

反乱などが起きて混乱の世の中を

仏教の力で救おうとして建立されました。

 

その後、大仏殿は兵火で二度焼失し、

現在の大仏殿は、1709年、

江戸時代に復興されたものとのことです。

 

 

 

金堂(大仏殿)まで続く色違いの石床

 

中門から大仏殿まで続く色分けされた石床は、

仏教伝来の順番を示しているそうで、

 

中央の黒い石は、インドの石。

黒い石の外側の赤い石は、中国の石。

赤い石の外側の青い石は、朝鮮半島の石で、

一番外側の白い石は、日本の石が使われています。

 

 

 

東大寺 大仏殿 手水屋

 

雨樋のような独特の形式の手水舎。

 

 

 

東大寺 金堂(大仏殿)【国宝】

金銅八角燈籠【国宝】

 

金銅八角燈籠は、

大仏殿の正面に立つ燈籠で総高464cm。

奈良時代創建時のもの。

 

 

 

 

しかし、よくまあこんな凄い建物を

工作機械、工具が発達していなかった昔に

造れたものだとつくづく思います。

 

あまりにもレベルが違い過ぎて

比べるのもあれなんですが、

中学の技術の時間に、

お風呂用の椅子を木で造ることでさえ

かなり苦労したことを思うと、

これを建築した技術者達は、もう宇宙人ですね。

 

 

 

 

遠くから見ると案外と綺麗で古さを感じませんが、

こうして近くで見ると、

年季が入っていることが分かります。

 

 

 

東大寺 金堂(大仏殿)

賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)

 

賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう)は、

大仏殿の正面の壁面に置かれて、

ちょっと不気味な感じで非常に目立つ像です。

 

病を患っている箇所と同じ部分を撫でると

その病が治る功徳があるそうなので、

撫でてみようとしたんですが、

大きな像なので普通にやると

182㎝の私でも膝辺りまでが限度でした。

 

一応、雨合羽なようなものを被せてますが、

ずっと外で雨風に晒されると傷むのが早いと思うので、

拝観時間が終了後には

大仏殿の中に収容するとは思うのですが、

それとも、まさか外のまま?

 

 

 

東大寺・盧舎那仏(るしゃなぶつ)【国宝】

 

 

 

 

これまでに大仏様を何度か拝ませてもらいましたが、

「大仏、大仏と言われているけれども

たいして大きく無いよな。」が私の印象でした。

 

ところがです。私に何が起きたのか、

「奈良の大仏、かなり大きいなあ。」

と初めて思っている自分に気が付いてビックリしました。

 

 

 

虚空蔵菩薩座像 (こくうぞうぼさつ)【重要文化財】

 

 

 

如意輪観音座像(にょいりんかんのん)【重要文化財】

 

 

 

廣目天(こうもくてん)立像【重要文化財】

 

 

 

多聞天(たもんてん)立像【重要文化財】

 

細かな所まで彫られた廣目天立像と多聞天立像は、

私のお気に入りです。

 

 

 

持国天(じこくてん)像と

増長天(ぞうちょうてん)像の頭部

 

1567年(永禄10年)の松永久秀の兵火の後に

大仏殿の諸仏再興の最後に残ったのが四天王像で、

 

廣目天と多聞天は完成しましたが

持国天と増長天は完成されずに

頭部が大仏殿内に展示されています。

 

 

 

創建当初の東大寺模型

 

創建時の大仏殿は、

現在の大仏殿より幅が1、5倍ほど広く、

大仏殿の東西には、

高さ70m~100mを越える七重の塔があったと

残されている資料から推測されています。

 

 

 

大仏殿側から観る中門

 

 

 

東大寺大仏殿 廻廊

 

 

 

東大寺 金堂(大仏殿)

 

これで大仏殿とは、しばしのお別れです。

目に焼き付け、肌の感覚を刻み込みます。

 

 

 

明治天皇 奈良行在所石碑

 

 

 

東大寺 寺務所(旧東南院)

 

 

 

奈良東大寺参道で昼食

 

昼食で東大寺参道のお店で食べた牛すじカレー。

 

前回の奈良名所巡りで、

圓成寺のお食事処で『うどん』を食べてから

奈良の『うどん』に興味津々の私でしたが、

 

この時のお腹の減り具合が、

かなりなものだったのでカレーを選択。

 

味の方はと言うと、あっさり味と言うか、

物足りないと言うか、面白味の無い味と言うか、

そんな味でした。

 

 

 

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名勝 依水園

2018年05月17日 | 名所巡り(奈良)

 

吉城園の拝観を終えて

次は、すぐ隣にある名勝 依水園の拝観へと向かいます。

私達にとっては、こちらの方がメインの庭園なのです。

 

 

 

名勝 依水園

 

名勝・依水園は、江戸時代前期に作庭された『前園』と、

春日山、若草山、南大門を借景にした

明治期に築かれた『後園』

二つの池泉回遊式庭園で構成されています。

 

 

 

寧楽(ねいらく)美術館

 

正門を入ると私達を最初に出迎えてくれる寧楽美術館は、

実業家・中村順策が収集した美術品が展示されています。

 

 

 

依水園 事務所(庭園入り口)

 

 

 

名勝・依水園 前庭『三秀亭』

 

依水園の拝観は、写真の『前庭』から始まります。

 

庭園入り口をくぐると

写真の景観がお出迎えしてくれます。

 

徳川幕府御用達商人の清洲美道清が江戸前期に吉城川の傍で、

『若草山』『御蓋山(みかさやま)』

高円山(たかまどやま)』の

三山が見える場所に『三秀亭』という

茅葺屋根の別荘を建て庭園を造りました。

 

 

 

三秀亭前の睡蓮

 

睡蓮の白い花がちらほらと咲いています。

 

京都・妙心寺の拝観を終えて、

竜安寺に向かう途中に立ち寄った喫茶店の人が、

竜安寺の鏡容池の睡蓮の花が、

早朝に花を咲かす時に「ぽんっ」と音がするのを

聞いたことがあると話してくれたのを

私は、睡蓮を見る度に思い出します。

 

 

 

三秀亭から観る庭園

 

江戸時代に建築された三秀亭では、

前庭を眺めながら昼食や抹茶を頂けるとのことで、

あがらせて頂くことに。

 

 

 

三秀亭

 

 

 

 

 

 

 

私達がお願いしたのは、抹茶でもなく昼食でもなく、

やや火照った身体が求めたアイス。

 

 

 

 

三秀亭内に、これがまた緑の香りが含まれた

良い風が流れ込んでくるんですよね。

 

 

 

 

建物外から観る庭園の景観と建物内から観る景観。

 

ちょっとした違いでしかありませんが、

感じ得るものが何か違います。

 

 

 

 

ぽかぽかと陽気な日に畳座敷の上に腰を下ろし、

素敵な庭園を見ながら美味しいアイスを食べていると、

なんとも贅沢なことをしている気分になります。

 

 

 

三秀亭

 

三秀亭に別れを告げて

新たな景観と体験に出会うために先へと進みます。

 

 

 

 

 

 

三秀亭

 

逆さ富士ではなく、逆さ三秀亭。

 

 

 

挺秀軒 (ていしゅうけん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

挺秀軒から観る三秀亭

 

 

 

氷心亭

 

この先から依水園の『後園』となります。

 

 

 

 

この景観が本当に見事でした。

 

木々に囲まれる小径を歩いていたら、

視界が、ぱあっと開けて

池と周りの木々、奥に見える東大寺の南大門、

その向こうの若草山と春日山。

 

「うわー!」と思わず声が出たほどです。

 

 

 

依水園 小径

 

 

 

寄付 手水鉢

 

 

 

寄付

 

この辺りを写した数枚の写真は、

空気に周りの緑が溶け込んでいるかのように

淡い緑色が纏っているように感じるのは

気のせいなのだろうか。

 

 

 

依水園 小径

 

『迷わず行けよ。行けばわかるさ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依水園 石碑

 

 

 

水車小屋

 

 

 

 

これ、実際に水が流れていて

水車が回転しています。

 

 

 

水車小屋 小滝

 

 

 

氷心亭(左)と柳生堂(右)

 

ここからの景観は、庭園内にいると言うより、

のどかな田舎の村にいるような気分になります。

 

 

 

 

 

 

開運稲荷

 

 

 

 

 

 

氷心亭と柳生堂

 

 

 

柳生堂

 

ぐるっと池の周りを歩いて、

さっきの見事な景観を拝める所に戻ってきました。

 

 

 

 

東大寺には、かつて高さ70m~100mと推測される

七重の塔が東西に立っていました。

 

その西塔の中心に立つ心柱を支えた礎石が

依水園の『後園』の池の護岸石に

使われていると伝わっていて、

この丸い石がそうかも知れません。

 

 

 

 

しばらくの間、二人とも無言で景観を眺めます。

 

 

 

 

なので、依水園を後にする前に

この景観をバックに、必須の記念撮影。

 

 

 

清秀庵 手水鉢

 

 

 

清秀庵

 

名勝 依水園、素晴らしい庭園でした。

 

東大寺のすぐ近くにあるので

東大寺を訪れたなら、

ここをスルーするのは勿体ないかなと思います。

是非とも皆様も拝観に訪れてみて下さい。

 

 

 

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奈良・吉城園

2018年05月15日 | 名所巡り(奈良)

 

5月某日、前回に続き今回も奈良へ、

いつもの友人と月に一度の名所巡りに出発しました。

 

決行日は、天候は快晴で絶好の観光日和となりました。

 

観光シーズンの真っ最中なので

交通渋滞を少しでも回避するためと、

到着後の駐車場を確実に確保するために

朝の7時過ぎに出発したお陰でスムーズに奈良に到着です。

 

ところが、私達がよく利用させてもらっている

東大寺に隣接する駐車場が観光バス増加に対応するために

バス専用駐車場に模様替えとなっていたので

駐車場確保に暗雲が立ち込めたのですが、

なんとか春日大社の駐車場にインです。

 

朝から夕方の5時30分まで駐車して、

料金が1000円の観光客に優しい料金設定です。

 

春日大社駐車場到着時刻が、

どこもまだ開門前の午前8時30分。

 

春日大社駐車場で春日大社の開門まで

車中でただ待つのは時間を無駄にするような気がしたので、

車をそこに置いたままにして

駐車場から遠い所から拝観することになり、

車は駐車場に置いて徒歩で、

今回の目的地の一つへと向かうことに。

 

 

 

春日野国際フォーラム

 

春日野国際フォーラムの前を通って

目的地へ向かいます。

 

春日野国際フォーラムは、

平成27年7月にリニューアル・オープン。

能楽ホール、会議室、コンサート、展示会、

パーティー等、多目的ホールを備えています。

 

 

 

 

春日野国際フォーラムの正面の構えは、

芝生がびっしりと植えられ、

ちょっとした日本庭園が造られ、

他ではちょっと見られない荘厳なものとなっています。

 

 

 

 

昨日、ベランダに吊るしたテルテル坊主のお陰で、

写真の様な素晴らしい天候に恵まれました。

 

 

 

奈良公園

 

東大寺方面へ公園内を歩いて移動中、

いつもより小鹿が多く闊歩しているように感じます。

 

面白いのが一般的な野生の鹿の子供は、

私達人間を見ると警戒して逃げていきますが、

奈良公園の場合、生まれて間もないような小鹿でも

平気で人を近づけさせます。

 

これって生育環境が個体の反応の仕方に

大きな影響を与える事例の一つですね。

 

 

 

東大寺 南大門【国宝】

 

東大寺の南大門は、大仏殿に並ぶ有名処ですね。

この大きな門が平安時代に2度ほど、

台風で倒壊したとは驚きです。

 

現在の南大門は、

鎌倉時代に復興されたものだそうです。

 

東大寺も開門前なので、人の姿もまばらですが、

鹿は、早起きをして山から降りてきて

各所に配置完了のようです。

 

 

 

南大門 金剛力士立像 阿形像【国宝】

 

高さ8,3m、3000ものパーツで製作された

このあまりにも有名な南大門の金剛力士立像は、

建仁3年(1203年)に伝説の仏師・運慶の総指揮の元で

わずか69日で造られたそうです。

 

 

 

南大門 金剛力士立像 吽形像【国宝】

 

この立像の前にある網?スクリーン?が、

写真で言うところの紗(しゃ)の効果を生み出して、

白っぽくふわっとした雰囲気となっているのが

実に好きです。

 

この迫力、威厳さ、魅力は、

何度見ても薄れることはありません。

 

私は、この像をおかずにして

飯を茶わん三杯はいけます。

 

 

 

東大寺 鏡池

 

今回の名所巡りに東大寺は予定に入っていないので

南大門を潜り、左へと舵を切り、

私達が向かうは名勝・依水園そして、吉城園です。

 

 

 

名勝 依水園

 

現在、午前8時50分。

 

依水園の開園は、午前9時30分。

吉城園の開園は、午前9時なので、

吉城園の方から拝観することに。

 

 

 

吉城園

 

吉城園と依水園は、お隣さん同士で、

写真の吉城園の入り口から左を見れば、

依水園の入り口があります。

私達が、今日の吉城園の一番乗りです。

 

昔に誰かが言った「2番じゃダメなんですか。」が、

物議を呼びましたが、

この場合、2番でも3番でも良いのですが、

一番乗り、何か気持ちが良いものです。

 

 

 

吉城園 池の庭 旧正法院家住宅

 

入園後、直ぐに目の前に広がる『池の庭』の景色。

吉城園は、『池の庭』『苔の庭』『茶花の庭』

3つの庭園があります。

 

ここ『池の庭』と名付けられた庭園は、

その名の通り池と建物と緑が美しい庭園です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧正法院家住宅

 

 

 

旧正法院家住宅側から観る庭園

 

旧正法院家住宅と池の庭の最初の一枚は、

この写真の左奥の高台にある『あずまや』から

撮影したもので、2枚目の写真は『あずまや』の下から

撮影したものです。

 

 

 

 

ゆっくりとゆったりと庭園の雰囲気を

目と身体で味わいながら歩みます。

 

時間が許すならもっとゆっくりと歩んで

庭園に溶け込んでしまいたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苔の庭へと続く小径

 

 

 


 

 

 

離れ茶室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苔の庭

 

『苔の庭』は、杉苔で覆われています。

 

この広い庭は、苔が育つ条件の逆の条件、

池(水気)が見当たらず。

 

風通しが良く。日当たりが良さそう。。。

これだけの苔を枯らさずに維持するには、

大変な苦労がありそうです。

 

 

 

離れ茶室

 

苔の庭にある離れ茶屋。

 

 

 

 

 

 

 

苔の庭を奥に進みます。

 

 

 

 

苔の庭の奥から観る離れ茶室。

 

 

 

茶花の庭へ

 

 

 

茶花の庭

 

茶花の庭は、茶席に添える季節感のある草花が

複数植えられているそうです。

 

藤の棚も発見したのですが、

私達が訪れる少し前にピークが過ぎてしまったようで

藤の花びら一つも残っていませんでした。

 

 

 

あずまや

 

 

 

 

 

 

吉城園 小径

 

『興福寺古絵図』には、

ここに興福寺の子院の摩尼珠院(まにしゅいん)が

あったとされていることからも

当時の興福寺が如何に興隆を極めていたか

窺い知ることが出来ます。

 

 

 

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