ケーキを食べたいなと思ったら
コンビニに行けばちょっとしたケーキを
手に入れることが出来るし、
ちょっと分からない事があれば
ネットで調べれば有難いことに
目的の答えを見つけることが出来る。
ケーキを作れるようになりたいとか、
それについて深い知識や思考力を高めたいと
思わなかったり、特に必要でなければ、
見事な果実を実らせる知識と労力は
得意な人に任せ、感謝し、
実った果実を頬張ることで十分な訳です。
しかし、全てがそれで何とかなるものでもなく、
見事な果実を実らせるために
自分が汗を流さなくてはならないことがあります。
そして、心理療法もその一つです。
「私って変じゃないですよね。」
「私は悪くないですよね。」
「私がいけなかったのでしょうか。」
このような質問をされることがありますが、
その方が悩みの状態に陥っている本当の原因は、
変なのか。変でないのか。
悪いのか。悪くないのか。
の答えを知らないからではありませんし、
その答えを教えてもらう事を
望んでいる訳ではありません。
その方が求めているのは、
変じゃない。悪くない。と言ってもらえる味方を
多く得て安心したいのです。
出来るだけ多くの人を、
権威ある人を、
集団の中で力ある人を、
言ってもらう事で味方につけて
安心しようとしているのです。
望み通り、同意を得られると
一応の安心を手に入れることが出来るかもしれません。
しかし、それでは、
また何かの時に同じ事が繰り返されることになります。
そのような事を繰り返さなくても良くなるためには、
外で実っている果実を掴もうとするのではなく、
自分の土地に実っている果実を
掴むことです。
つまり、それに対して自分はどう考え、
どう思い、どうしたいのか。
まず、しっかりと自分の旗を揚げること。
それが最初です。
人の考えや判断がどうであれ、
それは、その次になります。
何も自分の考えや気持ちを
何が何でも貫き通せと言っているのでは無くて、
自分の考えや判断が違っていれば、
とことん話し合えば良い。
それでも、平行線のままであるなら
それも良し、
対立のままなら
それも仕方なし、
自分の見落としに気が付けば、
修正すれば良いし、
潔く心から御免と謝れば良い。
自分の旗を揚げないままでいるのは
自分の人生を始めていないようなもの。
それではあまりにももったいない。
「自分は自由に感じて良いんだ。」
「自由に自分の考えを持って良いんだ。」
それが必ずしも正しくなくても良いし、
凄くなくても良いし、立派でなくても良いし、
皆と同じでなくても良い。
この感覚を取り戻した時に、
真の解決となります。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計