2008年 オーストラリアのメルボルンで
レストランに男女二人組の強盗が入り
金庫の近くに置いてあった袋を奪って逃走しましたが、
後日この男女二人組の強盗は逮捕されました。
奪った袋の中身は、札束ではなくロールパンだった。
まあ金庫の近くに膨らんだ袋が置いてあったら
中身が現金だと思うのも致し方無いと思うのですが
袋を持ち上げた時の重さで中身を確認しなくても
こりゃ現金じゃねえ!と判断できそうなものですが
心に余裕がなかったのでしょうね。
逃走途中で袋の中身に気が付いたにしても
帰り着いたアジトで袋を開けて気が付いたにしても
手に入れたロールパンを食べずに破棄されるのは
丹精込めて作った職人からすれば一番悲しい事のように思うので
バラエティ番組で画面の下に出るテレップの
『残った料理はスタッフが全て美味しくいただきました。』的に
逮捕されるまで毎日、美味しく食べていたであって欲しいな。
ロールパンと言われれば、日本の場合は
生地にバターや卵を練り込み、薄く延ばした生地を
クルクルっと巻き上げて焼いたものを
多くの人が思い浮かべると思います。
英語でロールパンは、丸めたり細長く成形された
小さなパンのことを意味しているらしく、
多くの日本人が思い浮かべるロールパンは、
色々なロールパンの中の一つのようです。
日本では大抵のパン屋さんの店頭に並んでいるロールパンは、
アメリカの有名ホテルで働いていたドイツ人のパン職人が作ったもので
そのパンがディナーブレッドとして高評価を得たことで
じゃあ日本でもと渡って来たようです。
世界中で食されているパンの起源として言われているのが
紀元前6千年頃に粉にした小麦を水で練って薄く延ばして
焼いたものが世界で最も古いパン(無発酵パン)のようです。
紀元前3千年頃のエジプトで、パン生地をすぐに焼かずに
放置してブワッと膨らんでしまったものを
それまでは腐ったものとして捨てていましたが、
ある時、ある誰かが、捨てるのは勿体ないなあと焼いてみたら
それまで平たくカッチカッチに固かったパンが
ふんわり、しっとりと非常に美味かった。(発酵パンの誕生)
つまり現在世界で食べられている
ふわふわのパンのルーツは、エジプトのようです。
日本での納豆と同じ感じですね。
藁にくるんで置いておいた豆が腐って酷い臭いを発して
ある時、誰かが、いっちょ食べてみるかと食べてみると
これが非常に美味しかった。
しかし、腐っている物を食べたら健康を害するどころか
下手をすれば命に関わるので最初にチャレンジした奴って
破天荒過ぎるやん。
パンの場合はあの強烈な臭いが無かったはずなので
まだチャレンジをしやすかったとは思いますが、
納豆は、臭いからしても普通食べちゃいかん奴でしょう。
毒キノコを食べて命を落としたり
ふぐを食べて命を落とした人が多数等、
化学、医学が発達していなかった当時、
自分の身体を張って健康どころか命を懸けて
食べられるものと食べられないものを確かめた人達のお陰で
私達は、安心して食事をすることが出来ていると思うのです。
何でそこまでしてって思いますが、
食い意地や勿体ない精神や冒険心ではなくて
昔は、今ほど食料が豊富でなくて
しかも簡単に手に入りやすかった訳じゃないと思うので
腹が減り過ぎての行動だったのかなと。
つまり山で遭難して飢えて死ぬか、
虫や蛇を喰って生き延びるかに近い状態だったのかなと。
貧すれば鈍する。とか背に腹は代えられないとか
人間窮地に追い込まれた時に愚かな失敗をしてしまったり、
殻を打ち破る突破力が発揮されたりするようですが
私なんかは、出来れば切羽詰まった状況に
追い込まれないように部分的であっても
ゆとりを少しは残しておきたいと思う性分です。
この性分が功を奏したのが
コロナ禍の時に一時期トイレットペーパーが不足して
お店の陳列棚から消えてしまった時ですね。
多くの人が右往左往していましたが
あの時、たまたま私の部屋には一年購入しなくても大丈夫の
トイレットペーパーのストックが最大になっていたので
何一つ便の排出回数を気にすることなく過ごせたことで
有り余るお金をストックしている人が
どんな気分で毎日を過ごしているかを学べたんですよね。
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