心理関係の書籍を読破する数が増えて、
勉強会に数多く参加し、
臨床経験が豊富で、さらに効果を沢山あげている方からの
教えを教授してもらうことを重ねていくにつれて、
知識が次第に増えていきます。
すると、ついつい、クライアントに向き合った時に、
専門家的な視点から見て、専門家的アプローチで
その問題を解決しようと考えがちになったりするものです。
そこでなんですが、
チョット面白い小話を二つほど御紹介。
関節炎の治療で非常に有名なその医師の診療所の待合室は、
何時も患者で一杯で、
その中に年老いて腰が半分曲がった女性は、
その待合室の長椅子に座っていました。
その女性は、名前を呼ばれ、ステッキにもたれかかりながら
足を引きずり歩いて診療室に入って行き、
驚いたことに5分もしない内に
診療室から頭を高く保ち完全に直立した姿で
歩いて出てきました。
この時、待合室にいた女性がこのあっという間の出来事の
一部始終を見ていて、その年老いた女性に、
「これは、奇跡だわ!何と言うことでしょう。
あなたは半分腰が曲がって歩いていたのに、
もう直立して歩くことが出来るなんて。
先生は、あなたに一体どんな治療をしたんですか?」
と聞くと、
※同じような効果を出そうとすると、
催眠であれば、対処として痛みを弱める暗示くらいでしょうか。
でも、この先生は、
「長いステッキを私にくれただけですよ。」
もう一話。
一人の男が精神科医の診療所に来て訴えた。
「先生、私が寝ようとしてベットに横たわると誰かが、
ベットの下にいるんです。そこで、ベットに下で寝ようとすると
今度は、ベットの上に誰かがいるんです。
恐くて眠れません。助けてください。」
※このような訴えの場合には、
統合失調症による幻覚を疑うのが普通なので、
この精神科医も。
精神科医は、
「よろしい。2年ほど私に身を預けなさい。
そして、毎週、3回。
私の所に通いなさい。そうすれば、治してあげますよ。」
と言うので、その男は精神科医に尋ねました。
「一回につきいくらくらい費用はかかりますか?」
すると、精神科医は、
「100ドルです。」と答えます。
その男は、それを聞いて「一晩考えさせて下さい。」
と言って帰りました。
6か月後に精神科医とその男は偶然町で出会った。
精神科医がその男に、「どうして来なかったんだね?」と聞くと、
その男は、
「いやー、おかげさまでバーテンダーが10ドルで治してくれましたよ。」
と言うので、
精神科医が、
「ほおー、どんな治療をしたんだね。」と尋ねると、
「ベットの足を切り落としてくれたんでさ―。」
最後に、私の施療経験から一つ。
「集中力が保てない。やる気が起きない。」
ある資格試験に挑もうとしている女性からの相談。
仕事を終え、家に帰り、ご飯を食べて、
いよいよ、勉強に取りかかるけれども
仕事の疲れか、自分の家で外での緊張が解けてしまうせいなのか、
眠くなったり、ちょっとしては止めてしまったりと、
勉強がはかどらず、このままでは間違いなく落ちてしまう。
結論、家では緊張がほぐれてやる気が出ないのだから、
勉強道具一式を持って仕事に出かけ、
家に帰りつく前に、喫茶、ファミレス、マクドナルド等に立ち寄り、
そこで勉強をしてみたらどうか。
結果、勉強がはかどり、試験合格。
全ての施療で、こんなシンプルなアプローチをし、
その多くの悩みの根本解決できたとしたら
最高かなと思っていたりします。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計