心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

それじゃない

2021年04月29日 | 雑感・愚見

 

2005年 オーストラリアのシドニーで

35歳の男性が同棲中の女性の暴力に耐えかねて

警察に救いを求めました。

 

連絡を受けて警察が駆け付けたまでは良かったが、

無許可で飼育していたニシキヘビを発見されて

罰金を支払うことに。

 

 

警察にとっては怪我も大したことがなさそうで

事件性が薄い事案よりも

確実に法律違反をしている事案の方に

いっちゃうのかな。

 

男にとっては

無許可飼育なんてちっぽけなことで、

暴力の方が問題として圧倒的に大きいので

警察には咎められないと思ったのか、

 

いやいやもう女性からの暴力に切羽詰まって

法律違反行為が発覚するなんて心配は

完全に頭から消えていたのかも。

 

 

手間暇かけて完成した料理が盛られたお皿を

テーブルに運んでいる時に

自分の足元に向かって這ってくるゴキブリを見たら

お皿を放り出して料理を台無しにしてしまった。

みたいなものでしょうか。

 

 

目の前により大きな問題が起きると

それ以外の問題を失念してしまうことが有ります。

 

心が奪われると言うことは

感情が大きく動くような何かなので

怒りや恐怖や不安と言った

ネガティブな感情や気持ちに限らず

喜びや楽しみと言った

ポジティブの感情や気持ちでも同じです。

 

 

なので心の問題や悩みを改善していく場合には、

ネガティブな事柄の火種を徹底的に

徹底的に取り覗こうとして

ネガティブな事柄に心を配るよりも

 

ネガティブな思考や感情が

有る程度落ち着くことが出来た良いタイミングで

ポジティブな思考や感情が起きるようなことへ

働きかけていくことが大切だと思っていて、

 

ポジティブな事柄に自然と心が向くようになると

燃えカスのようなネガティブな事柄は、

鎮火してしまいます。

 

 

 

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訃報

2021年04月27日 | 雑感・愚見

 

2014年 

新聞を読んでいた親戚が死亡広告に

元気でいる母親の名前を見つけてビックリ!

 

慌てて新聞社へ

「彼女は生きていて元気。」だと連絡し、

母パットさんと共に同社に出向いて

訂正を要求しました。

 

これはアメリカ・ペンシルバニア州に住む

母親の息子が理由もなく休みを取って

クビになることを恐れての行為だと判明。

 

男は、結局会社をクビになるだけでなく

治安紊乱の疑いで逮捕されることに。

 

 

「田舎の祖母が亡くなったと連絡があったので

 明日から3日ほど休みを取りたいんですが。」

 

会社を休むためにと

多くの親族が亡くなったことになっている

強者がいる噂を聞いたことがありますが、

なんでも大きなアメリカは違うと言うのか

会社に報告に加えて一工夫が余計過ぎたようです。

 

新聞に広告まで出すって

大きな嘘の方が騙しやすいとか言いますが、

これはさすがに大きすぎたようですね。

 

 

アメリカも日本と同じだと思うのですが、

新聞に載せる死亡記事は無料ですが、

死亡広告は当然ながら有料だと思うのです。

 

今回の場合、男の母親は

実際に亡くなっていないので

死亡記事は出る訳がないので

有料の広告を利用するしかありませんが、

 

日本の場合で調べてみると

5㎝×2段は、15万円から70万円

10㎝×2段は、30万円から140万円

 

アメリカの男は、会社の休みを取るために

こんなにお金をかけてまでとは恐れ入ります。

 

しかし、あれこれと画策する間に

クビにならないことと

休みを取ることの重要度が

逆になっているような気も。

 

 

多くの人は逮捕に繋がるような嘘を

つかなければならない状況に

追い込まれることは無いだろうと思うのですが、

 

彼女に怒られないためについた

小さな嘘がバレそうになり、

嘘を守るためにさらに嘘を上塗りしていくうちに、

収拾がつかなくなり完全に信頼を失い

フラれてしまうなんてことが

無いようにしたいものですし、

 

また彼女側としては、

彼氏がそこまでせざる得ないと感じないよう

普段から少しはやんわりと接してあげて欲しいかと。

 

 

アメリカでは治安や風紀を乱す行為と認定されると

治安紊乱罪で逮捕されるそうで、

これは日本では軽犯罪法に該当するようです。

 

 

 

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独身税

2021年04月25日 | 雑感・愚見

 

古代ギリシャではペロポネソス戦争の最中に

人口の減少を防ぐために

政府は、重婚を奨励したらしいのですが

その際にソクラテスは

二人目の妻を迎えたらしい。

 

 

大きな人口減は、国の存続が危ぶまれる事態に

繋がりかねないので政府としては

何らかの有効な手段を打ち出したいところですが

世界を見ると先進国と言われる国ほど

出生率の低さが懸念されているようです。

 

各国の政府は、出生率が低いことを懸念して

様々な対策が検討されているようですが

はっきりとした違いを生み出すような対策を

どの国も捻り出せていないようです。

 

私は全く知らなかったんですが、

2017年、石川県のかほく市のママ課(解散済み)が、

財務省主計官との意見交換会で

「子育てで生活水準が下がるので

 独身者に支援をお願いできないか?」と

 

独身税なるものを要望したらしいと話題になり

SNS界で大炎上していたようです。

 

 

なんじゃそりゃ。

何も好き好んで独身を貫いている訳では無くて

契約社員制度が普及した影響なのか

自分の年収に不安を抱き

結婚に二の足を踏んでいる若者も

少なくないと思うのです。

 

誰が言い出しっぺでしたっけ、

あのイケメン税よりも酷くないか?

もうレジ袋有料化並みの酷さかと。

 

国か県が独身の男女の内、

イケメンや美人だと認定した者から税を徴収する

イケメン・美人税。

 

あれは認定されると嬉しいような腹立たしいような

現実的ではないけれども話としては笑えます。

 

 

これを機会にちょっと調べてみたら

1941年(昭和16年)の日本で1夫婦の出産数を

平均5児とすることを目標に

「人口政策確立要綱」が閣議決定されていて

 

◯これには結婚年齢を今より3年早くし、

 子供は平均5人とする。

◯女性の就業は抑制する。

◯独身者は税金を重くする。

(徴収した税は、子供が5人以上の家族に。)

◯避妊、退治は禁止する。

等の内容が書かれていたようです。

 

国の人口の減少に歯止めがかからないと

かなり大きな問題を引き起こすので

出生率を上げることは

非常に大事なことではあるとは思うのですが

 

世界の先進国で頭の良い人が雁首そろえて

凄い効果を上げる政策を

打ち出せないのは何故なのか?

 

第一次ベビーブームは、戦争が終わり

人口減少を修復しようとする本能的な心理が

働いたのかも知れませんが、

一番の要因は高度経済成長かと思います。

 

第二次ベビーブームは、

第一次のベビーブームで生まれた人達の子供。

この頃もまだ経済は良く景気も良かったはずです。

 

なので出生率低下云々、少子化云々で

直接どうこうしようとするのではなくて

やっぱり経済を上向きにして景気を良くすることが

色々なことに良い影響をもたらすんじゃないかと

勝手に思ったりするのです。

 

 

催眠誘導で誘導者が誘導したいように誘導しても

上手くいかないことが多くあります。

 

被験者に催眠状態になるための

心理的条件を整えることが出来ると

誘導者は特にこれと言った誘導技法を使わなくとも

被験者は、催眠状態に入るようなものと

少子化の原因と解決方法が似ているような気がします。

 

 

 

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足利氏菩提寺 等持院Ⅱ

2021年04月24日 | 名所めぐり(京都)

 

等持院には、書院から望む西庭(方丈北庭)の他にも

東側には、心字池を中心とした東庭があり

夏至の頃には、半夏生の白い葉が庭園を彩ります。

 

東庭は、東側奥に広がる庭園なので

東庭を観賞するには、

池泉回遊式庭園に降りて園路を歩きます。

 

等持院の方が言うには東庭の存在を知らずに

書院から西庭だけを観賞して

帰ってしまう人もいるようです。

 

 

 

西庭 茶室『清漣亭』

 

 

 

霊光殿と西庭

 

 

 

 

この景観、以前訪れた建仁寺塔頭の

両足院『半夏生の庭園』を思い出されます。

 

 

 

 

西庭の奥に続く園路を歩み進めます。

 

 

 

 

 

十三重の石塔

     

 

西庭と東庭の境目位にある十三重の石塔は、

室町幕府歴代の15代将軍の剃髪を供養する塔。

 

 

 

等持院 東庭

 

心字池と言うのは、草体の『心』の字を

かたどって造られた池のことで、

京都では桂離宮や西芳寺、ここ等持院の池が有名とのこと。

 

 

 

中島と石橋

 

以前、訪れた浄瑠璃寺や宇治の平等院には、

梵字の阿の字をかたどった阿字池がありました。

 
 

 

 

夏至から数えて11日目の7月2日頃から

七夕頃までの5日間の半夏生の時期に

葉の一部を白くする半夏生と言う面白い植物。

 

 

 

 

 

 

紅一点

 

自分が山の中に迷い込んだのではと

錯覚してしまいそうになります。

 

 

 

 

 

 

 

光ある所に影あり 水辺ある所に水鳥あり

このアオサギ(青鷺)も

私と同じように錯覚したのかな?

 

 

 

足利尊氏公の墓所

 

室町時代に入り武士の時代となり、

日本に新しい文化が誕生していくことになります。

そんな室町幕府を開いた人物にしては

予想外に小さな墓所です。

 

 

 

 

西庭、東庭をぐるっと一周。

最後に等持院の庭園をじっくりと見て

目に焼き付けてから帰ります。

 

仁和寺に近い場所にある等持院の拝観者が

数人だったのは意外でしたが、

手入れが行き届いた綺麗な庭園を

のんびりゆったりと観賞出来たのは幸運でした。

 

 

荒電の等持院駅から嵐山駅には向かわず

四条大宮駅に行きます。

 

特に目的はないのですが、

河原町まで出て何か適当なものを食べてから

神戸に帰ろうかと思っただけで、

 

気持ちは新福菜館か第一旭なんですが

京都駅まで行く気力は残っていません。

 

 

 

四条大宮駅前 京龍

 

お腹の虫が暴れすぎたので

河原町まで待てずに四条大宮駅前で

目に留まったお店『京龍』に入店。

 

 

 

 

見た目は、博多ラーメンに似ていますが、

豚骨スープに何かを合わせている感じで

文句のない味ではあるけれど

優等生の味で面白味に欠ける感じもあります。

 

ラーメンは、新福菜館の方が好みで

炒飯は、こちらの方が好みかな。

 

 

皆様、今回も私の名所巡りに

お付き合い下さり

ありがとうございました。

 

今回の京都名所巡りの計画は、

仁和寺の御衣黄の開花状態によって

仁和寺、等持院の後に御衣黄を追いかけて

平野神社、大報恩寺、雨宝院と

東方面へ流れていくか、

 

金閣寺、今宮神社と

北方面へと流れるかでしたが

どちらの方面にも流れることが出来ずに

がっかりするやらびっくりするやら。

 

次回の名所巡りの時も

お付き合い頂ければ嬉しく思います。

 

 

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足利氏菩提寺 等持院Ⅰ

2021年04月23日 | 名所めぐり(京都)

 

仁和寺の拝観を終えて向かったのは、

仁和寺からほど近い足利氏の菩提寺『等持院』

 

等持院のお楽しみは、

京都市から名勝に指定された庭園

足利歴代の室町幕府の将軍像(木像)

足利尊氏の墓所の観賞です。

 

 

 

等持院 総門

 

ちょっと混乱しそうになりますが

等持院は、等持の塔頭だったようで

応仁の乱で等持が焼失し

等持は、等持院に吸収合併となりました。

 

『等持院 お前もかあああああ。』

 

京都のありとあらゆる寺院が

応仁の乱の被害に見舞われていますね。

 

 

 

等持院 鐘楼

 

1341年 足利尊氏が天竜寺の夢窓国師を

開山に迎えて衣笠山の南麓に創建しました。

 

等持院の名称は、足利尊氏氏の戒名

等持院殿 仁山 妙義 大居士から。

 

 

 

等持院 山門

 

室町時代を築いた足利氏の菩提寺

等持院の山門の前にようやく立ちます。

 

 

 

 

 

 

等持院 庫裡 拝観入り口

 

 

 

 

庫裡内から山門を眺めます。

 

 

 

庫裡 天井

 

吹き抜けの庫裡の天井。

元々の日本の建物には天井がなく

天井を張る文化が普及したのは室町時代以降。

 

 

 

庫裡 拝観受付

 

 

 

書院、方丈を結ぶ廊下

 

 

 

祖師像(達磨大師)

 

京都嵐山の世界遺産の天竜寺の庫裡にも

同じような画があったなあと思ったら

天龍寺派 元管長 関牧翁老師筆となっていました。

 

 

 

方丈 南庭

 

等持院方丈の南側の枯山水庭園。

方丈の縁側に腰を下ろして

手入れが行き届いた綺麗な庭園を眺めます。

 

 

 

方丈と枯山水庭園

 

 

 

方丈南庭と勅使門

 

 

 

霊光殿

 

霊光殿には、足利歴代の将軍像と

徳川家康公の像が共に安置されています。

 

 

 

 

霊光殿内の正面奥には、

足利尊氏公が念持仏として信仰していた利運地蔵尊と

その左右に達磨大師と夢窓国師が安置されています。

 

三尊像の手前の左右の壁面には、

足利歴代の将軍像と徳川家康公の

立派な像が安置されています。

 

 

 

霊光殿内部(等持院ホームページより)

 

歴代の足利将軍の木像は、

江戸時代に順次作成されたものらしいのですが、

5代将軍の義量14代将軍の義栄の像がありません。

 

そのことについて等持院の方に尋ねたところ

はっきりとした理由は分かっていないようでした。

 

将軍在位2年の19歳で亡くなった

大酒呑みの義量

将軍在位半年の義栄といった所が

関係しているのかも知れません。

 

 

 

等持院 西庭園

 

西庭園(方丈北庭)は、芙蓉池を中心とする庭園

高台にある茶室『清漣亭』は、足利正義が建てたものを

江戸時代初期に再建したものです。

 

 

 

 

蓮の花を形どった西庭は、

寒の頃から春先にかけて咲き始める有楽椿

初夏のサツキ、七月頃からのクチナシの花

初秋の芙蓉の花等の花々に彩られます。

 

 

 

等持院 書院

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お茶を頂きながら西庭を観賞した後は、

書院から庭に降りて

西庭、東庭を歩いて観賞します。

 

 

 

 

閉門の時間が近づき

緑色の庭園が少し赤みを帯びます。

 

 

 

 

 

 

芙蓉池

 

芙蓉池に棲む鯉は、無茶苦茶元気でした。

 

水面から魚体全部が出るほど

真上に高く飛び跳ねていました。しかも3度も。

ここまで元気に飛び跳ねる鯉を観のは初めてかも。

 

空中の羽虫を食べようとしていたのか

鯉だけに私に一目惚れをしたのかな?

あの鯉にキスしたら

煙と共に美女が現れたかも。

 

 

 

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世界遺産 仁和寺Ⅳ

2021年04月22日 | 名所めぐり(京都)

 

 

仁和寺の拝観に訪れて

御殿の観賞をしないで帰るのは

私にとっては真打ちの落語を聞かないで

帰るようなものなんですよね。

 

 

 

仁和寺 本坊表門【重要文化財】

 

本坊表門は、御殿の入り口。

 

 

 

仁和寺 前庭の這い松

 

前庭の見事な松の木。庭木好きな人は、

しばらく足止めするに違いありません。

1本の松の木の枝が

地面を這うように広がっています。

 

 

 

大玄関

 

御殿の見所は、素晴らしい3つの庭園です。

 

這い松が植えられた大玄関前の前庭。

白書院前の枯山水庭園の南庭。

宸殿前の池泉回遊式庭園の北庭

 

 

 

南庭

 

御殿を訪れた人が最初に目にするのが

白砂が庭一面に敷き詰められた南庭です。

 

白書院からの南庭の景観は、

正面奥の勅使門と右側の皇族門

宸殿前の左近の桜と右近の橘。

壁沿いに植えられた松が南庭を彩ります。

 

 

 

南庭 勅使門と皇族門

 

2020年11月20日に

文化審議会は7代目小川治兵衛の作庭による

京都府京都市の仁和寺御所庭園知恩院方丈庭園

神奈川県の神仙郷の3件を

名勝に指定するように文部科学相に答申したとのこと。

 

なので近く答申通りに

官報で告示される見込みとのことですが

昨年の11月のことなので

もうすでに決定されているかもわかりません。

 

 

 

南庭と勅使門

 

白書院から眺める南庭。

庭一面に敷き詰められた

白砂の砂紋が最高に映えています。

 

余白の美学、シンプルさの美学を

追求したかのような南庭。

本当の贅沢ってこういうことかなと。

 

 

 

南庭 勅使門と二王門

 

二王門が庭の外から顔を覗かせています。

 

 

 

宸殿と南庭

 

宸殿前に植えられている左近の桜と右近の橘。

 

 

 

白書院 室内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白書院

 

 

 

黒書院(左奥) 宸殿(右)

 

大玄関から全ての建物が回廊で結ばれています。

この仁和寺の廻廊が生まれて初めて回廊体験で

私が回廊好きになった切っ掛け。

 

 

 

宸殿

 

 

 

宸殿 杉戸絵

 

 

宸殿

 

 

 

 

将棋のタイトル戦で最高賞金の竜王戦が

仁和寺で開催された際に使用された部屋。

大盤解説の会場は、どこで行ったのでしょうか。

 

 

 

宸殿 折上天井

 

折上天井が部屋の格式の高さを示しています。

 

ほんと有り難いと思うんですよね。

少し前の時代には、庶民には縁が無かった場所に

こうして足を踏み入れることが出来るんですから。

 

 

 

北庭

 

北庭は、池泉庭園となっています。

 

借景として眺め見る

重要文化財の五重塔と茶室『飛濤亭』

 

 

 

 

 

 

 

小高い所に設けられた霊明殿。

左側の小高い所には、五重塔と飛濤亭。

 

空の青、木々の緑、白砂の白、

風にそよぐ木々の音、流れ落ちる水の音。

宸殿の縁側に座ってしばし堪能。

 

仁和寺の庭園って、こんなに素晴らしかったっけ。

 

綺麗な庭園の印象が残っていたのですが

今日の仁和寺の庭園は、

醍醐寺の三宝院で受けた印象に匹敵します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊明殿

 

霊明殿には、秘仏の本尊・薬師如来坐像が安置され、

仁和寺の歴代門跡の位牌が祀られています。

 

 

 

霊明殿回廊

 

 

 

 

霊明殿に掲げられている扁額は、

昭和の激動の時代に内閣総理大臣に3度任命された

近衛文麿氏の筆によるもの。

 

 

 

 

霊明殿から観る北庭の景観も

外すことが出来ない素晴らしい景観です。

 

 

 

宸殿と北庭

 

 

 

黒書院

 

 

 

 

 

 

黒書院 南前庭

 

この黒書院の南側の苔庭自体は、素晴らしいのですが、

奥の白色の建物が残念なんですよね。

 

 

 

黒書院 東前庭

 

黒書院と宸殿の間にある坪庭。

 

 

 

本坊表門と二王門

 

名残惜しいですが御殿の拝観を終えて

二回目の仁和寺を後にします。

 

 

 

二王像

 

最後に、二王様に御挨拶。

 

仁和寺では、仁王門を二王門

仁王像を二王像としているのが気になる所で、

まさか誤字ではないですよね。

 

仁和寺の拝観を終えた時刻、

正午前後に終わる皮算用だったので

午後3時の表示を二度見。

 

気まぐれに訪れた雙ヶ岡で滞在した時間が

長くなったのが原因ではあるのですが

境内の食事処『梵』で昼食を食べている時点で

こうなることを察知していて

もう開き直っていたんですよね。

 

 

 

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街の灯り

2021年04月21日 | 雑感・愚見

 

2020年の2月 カナダでの離婚裁判で

55歳の実業家の男が

現金100万ドルを燃やして文無しになったので

妻には財産分与出来ないと主張しました。

 

しかし、

裁判官は、男の主張は信じがたいとして

男を30日間拘束し、

同時に1日約2千ドルを払うように命じました。

 

判決に納得いかない男は、控訴。

 

 

以前に書かせてもらった

イギリスのヨークシャーの話は、

 

離婚裁判中の50歳の男が

約5千万円の資産価値があるとされていた

自宅に火を放って全焼させ

放火罪で逮捕という事件がありました。

 

前回の離婚裁判で自宅を本当に燃やし、

今回のは裁判官が言うように疑わしいですが

燃やしたのが現金100万ドル。

 

どちらの男も自分の元から去る妻に

資産の一部を譲り渡すことは

盗人に追い銭に加えて花束まで渡す感覚なのかも。

 

夫の悪あがきの是非はともかく

妻と過ごしてきた素晴らしい日々にまで

灰色塗料をぶちまけている感じがするのが

気になる所です。

 

終わり良ければ総て良しと成り得ても

終わり悪くても全て悪しと成らずで、

 

終わりが悪かろうと、

妻と過ごした過去の日々に

余計な負の感情を持ち込まず

 

過去の幸福の日々に想いを馳せて

その一日一日に感謝をすれば

真っ暗に思えた自分の心の中に

一つ、また一つと灯りが灯ります。

 

心の中に大きな暗闇を抱えずに

100万ドルの夜景を輝かせた方が

新しいパートナーとも出会えるように思うのです。

 

 

 

 

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世界遺産 仁和寺Ⅲ

2021年04月20日 | 名所めぐり(京都)

 

観音堂と五重塔の間を南北に延びる

もみじ参道の奥には、

仁和寺の金堂【国宝】があります。

 

 

 

仁和寺 金堂【国宝】

 

仁和寺の金堂は、

1613年に建立された京都御所の正殿・紫宸殿

1624年~1644年に移築したもの

現存する最古の紫宸殿。

 

 

 

 

紫宸殿とは、

即位の礼や大嘗会(だいじようえ)等、

重要な儀式が行われていた

御所において最も格式の高い正殿

 

 

 

 

そのような紫宸殿を下賜されることからも

当時の仁和寺が門跡寺院の中で

筆頭だったことを伺い知ることが出来ます。

 

 

 

経蔵【重要文化財】

 

経蔵の建物の中には、計768もの経箱が

収蔵されているとのことです。

 

 

 

 

 

 

九所明神

 

九所明神は、仁和寺の伽藍を守る社。

初回拝観時に印象に残った建造物の一つです。

 

 

 

 

『右殿』『本殿』『左殿』共に【重要文化財】

その社殿の正面にある石灯籠は、

織部形石灯籠と呼ばれています。

 

 

 

 

織部形石灯籠は、北野天満宮の中門近くにもあり、

天満宮の石灯籠の竿の部分は人型の彫刻、

仁和寺の石灯籠の竿の部分は文字が刻まれています。

 

天満宮の織部形石灯籠の人型の彫刻は、

マリア像の彫刻とされていて

マリア燈籠、切支丹灯籠とも記されています。

 

 

 

 

 

 

九所明神 拝殿

 

 

 

袴腰付き鐘楼【重要文化財】

    

 

 

 

 

 

 

ツツジ参道

 

ツツジ参道の奥に近畿三十六不動尊霊場

第14番札所の水掛不動尊があります。

 

 

 

水掛不動尊

 

私にとって水掛不動尊で馴染み深いのが

苔に覆われた大阪の法善寺の西向不動尊。

 

仁和寺の水掛不動尊は、

定期的に付着した苔を洗い落としているのか

像に付着している苔が皆無。

 

 

 

御影堂【重要文化財】

 

京都御所の清涼殿の用材を用いて建立されたもので

宗祖の『弘法大師』、開基の『宇多法皇』、

仁和寺第2世『性信入道親王』の像が祀られています。

 

 

 

 

 

 

御影堂 中門【重要文化財】

 

 

 

令和阿弥陀堂

 

 

 

御室桜と五重塔

 

仁和寺境内の伽藍と御室桜の観賞を終えて

仁和寺で外せない御殿の拝観に向かいます。

 

仁和寺の御殿を観賞すれば

もう神戸に帰っても良いような

そんな満足感を感じ始めています。

 

さてですが、

名所巡りの記事が続いたので

世界の人間模様の記事を挟ませてもらいます。

 

 

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世界遺産 仁和寺Ⅱ

2021年04月19日 | 名所めぐり(京都)

 

仁和寺 中門

 

 

 

仁和寺 御室桜苑【国指定名勝】

 

有難いことに名勝指定『御室桜苑』には、

まだ数多くの花びらが残っていました。

 

 

 

 

国の指定名勝を受けている桜だとしても

樹高の低い桜なので一般的な桜よりも

豪華さ、華やかさに欠けるだろうと

勝手に思っていたのですが、

これが凄かった!素晴らしかった!

 

御室桜苑の園路に一歩足を踏み入れると

密集した桜の花びらの中に

ダイブしているかのような感覚になります。

 

満開時期の『御室桜』に早くも興味津々。

 

 

 

 

緑色の苔の絨毯の上に

散り落ちたピンク色の花びら。

 

 

 

 

紅葉が散り落ちた様子を

散紅葉とか敷き紅葉とも言いますが、

桜が散り落ちた様子は、何と言うのだろうか。

 

 

 

 

春の風に促されて咲き、

春の風に促されて散り落ちていく。

 

久しく忘れていた記憶が

美しい花弁となって蘇り、

蘇った記憶が元の場所へとひらひらと

散り落ちるように戻っていく。

 

 

 

 

『御室桜』『観音堂』『五重塔)の三重奏が

春風に耳をすませば聞こえてきます。

 

 

 

 

御室桜の雲海から顔を覗かせる

仁和寺の五重塔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仁和寺 五重塔【重要文化財】

 

1644年の建立の仁和寺の五重塔は、

総高36.18m。

 

 

 

 

色鮮やかなドレスを纏った仁和寺の五重塔が

拝観者をお出迎え。

 

 

 

観音堂と御室桜

 

 

 

観音堂【重要文化財】

 

 

 

 

 

 

ミツバツツジと観音堂

 

仁和寺の境内には、桜に負けじと

ミツバツツジが咲き誇ります。

 

 

 

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世界遺産 仁和寺Ⅰ

2021年04月18日 | 名所めぐり(京都)

 

荒電 御室駅

 

荒電『御室駅』は、

世界遺産の仁和寺の最寄り駅。

 

 

 

真言宗御室派 総本山 

仁和寺 二王門【重要文化財】

 

江戸初期に徳川家光の寄進により再建された

京都三大門の一つ仁和寺の『二王門』

 

仁和寺には、本格的に名所巡りを始めた頃に

友人と共に参観に訪れて以来の

8年ぶりの2回目の拝観となります。

 

 

 

 

仁和寺は、門跡寺院の中でも最高位の寺院です。

 

宇多天皇が897年に譲位し、

899年に仁和寺第一世宇多法皇となって以降、

皇室出身者が代々住職を務めました。

 

第二次世界大戦後、昭和天皇に落飾してもらい

仁和寺門跡とする計画があったという話もあるようですが

それを確認できるものは残っていないので

実際の話か噂話でしかないのか分かりません。

 

仁和寺は、そんな話が出る程のお寺なんですよね。

 

 

 

仁和寺 仁王像 阿形

 

最高位の門跡寺院『仁和寺』も

室町時代の応仁の乱の戦火に見舞われ

伽藍の殆どが焼失しました。

 

 

 

仁和寺 仁王像 吽形

 

寛永11年(1635)に第21世覚深法親王が

上洛していた徳川家光に仁和寺再興を申し入れ

承諾されたことで再興事業が始まります。

 

 

 

 

慶長度の御所造替えも重なり、

御所から紫宸殿(現・金堂)、清涼殿(現・御影堂)等

多くの建造物が下賜され

正保3年(1646)に伽藍の再建が完了します。

 

 

 

 

世界遺産の仁和寺境内の『御室桜』と呼ばれる

樹高が低い約200本の桜の木は、

市中の桜が散り始めた頃に咲き始める遅咲きの桜で

京都の桜の季節の最後を飾ります。

 

中門を通り抜けて直ぐの所には、

国の名勝に指定されている御室桜林があり、

桜林に設けられた園路からの景観は

特に素晴らしいものがあります。

 

今回、あえて国指定名勝の御室桜の

散り始めの時期を選んで仁和寺を訪れたのは、

江戸時代に仁和寺で栽培されたのが始まり

緑色の桜『御衣黄』を観賞するためです。

 

 

 

仁和寺 御衣黄

 

御衣黄は、ソメイヨシノより開花が遅く

例年の開花時期のピークは、4月中旬~5月下旬。

 

 

 

 

生まれて初めて見る緑色の桜の花。

枝には蕾が多くあったので

御衣黄は、七分咲き位なのかも知れません。

 

 

 

 

だとしても十分に満足できる開花状態です。

 

平安時代の春を表現する貴族の衣装の伝統色の

萌黄色に似ていることから御衣黄と名付けられていて

仁和寺から東方向に御衣黄を拝める場所が

連なるようにある4ヶ所を訪れる計画です。

 

 

 

勅使門と御室桜

 

 

 

 

 

 

天皇皇后両陛下行幸行啓記念樹と勅使門

 

一般的な桜と比べると

御衣黄は一つの枝に咲く花弁の数が少なく

花弁に紛れて枝葉も目立つので

花弁の艶やかな色の割に地味な印象です。

 

一般的な桜の満開期間があっさりと終わるように

神様は、少しの足らずを好むようです。

 

 

 

仁和寺 和食処『梵』

 

時刻は午前11時過ぎ。

一番の目的が成就して気が緩んだのか、

お腹の虫が騒ぎが治まらず、

境内の和食処『梵』で昼食休憩。

 

 

 

ゆば丼

 

和食処『梵』のゆば丼、美味かったあ。

 

御飯の上に敷き詰められたゆば、

程よい太さの牛蒡のかき揚げが2個、

そのままでも美味しい餡が

ワサビで味変、梅干しで味変。

 

もう一品、何かが欲しいところですが

ここは少しの足らずを楽しむことにして

仁和寺の拝観を再び開始します。

 

 

 

金剛華菩薩像(花の仏さま)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仁和寺 境内参道の御室桜

 

 

 

 

 

 

仁和寺 中門【重要文化財】

 

中門を通り抜けた西側にある

国指定名勝『御室桜園』の観賞は今回が初めて。

 

満開の時期が過ぎているので

どれだけの花弁が残ってくれているのか

ちょっとドキドキしますが、

お目当ての御衣黄が鑑賞出来たので

どうであれ笑顔で受け入れ可能状態です。

 

 

 

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