世界有数の漁場として知られる荒海も
この日は、静かで穏やかなようです。
皇国の興廃 この一戦にあり
各員一層奮励努力せよ
目の前に広がるこの海は、
1905年、東郷平八郎が率いる連合艦隊と
ロシア帝国のバルチック艦隊との
激戦の海域となりました。
そんな海を目の前にして
友人は何を思い何を感じたのだろうか。
穏やかな波音は、
友人に何を話しかけてきたのだろうか。
私がこの場に立つと波音に
あの人の勇ましい歌声を聞くことでしょう。
泣くな嘆くな男じゃないか
愚痴や未練は玄界灘に
捨てて太鼓の乱れ打ち♬
20歳前後、この歌にドハマりして
カラオケに行くと必ずと言って良いほど
歌っていたんですよね。
無法松の一生(度胸千両) 村田英雄
今の世の中、歌詞の中の
泣くな嘆くな男じゃないかの部分、
女らしく、男らしく、
偏見だあ!男性差別だあ!って
声をあげる人達がいるような………。
そのような思想が世の隅々まで浸透して
名曲と言われていた過去の作品までが
有害楽曲として抹消されるような世の中は、
嫌ですねえ。
問題だと思う人達の考えや気持ちは
太陽は西から昇ると主張するような
明かな事実誤認ではないので
否定するつもりは全くありませんし、
その言葉や気持ちの主旨は、
許容であり受容であり理解や優しさだと思うので
その考えにも賛同が出来ます。
ただ問題だと思わない人達の考えや気持ちを
間違っているとか、おかしいと否定して
押し潰そうとしたり、
自分達と同じ考えを持てと言わんばかりに
押し付けてきた時点で
私には難癖でしかなくなります。
問題とする考えや気持ちに
嫌悪感も違和感も感じませんが、
その行動には強い違和感を感じます。
ただ色々な考えを聞いたり、
議論をして異文化交流をするのは、
面白くて楽しいんですよね。
ちょっとした言葉の使い方の違いで
楽しい異文化交流となったり
難癖と感じたりするのが不思議。
そして、議論の勝ち負けじゃないけど
楽しい異文化交流の場合に十分に意見を出し合って
軍配が相手に上がる方が楽しいんですよね。
だってそれは、それまでの自分には無かった
新しい考えや知識を知り得られることを
意味しますからね。