心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

罪悪感

2013年11月30日 | 罪悪感




自分の良心に反することをしてしまったり、

間接的にでも自分が関わったことによって

誰かに迷惑をかけてしまった。



周りの誰一人として

迷惑をかけられたと思っていなかったとしても

自分なりの考えから

罪悪感を持つこともあります。



この罪悪感を、

心の中にどんと居座らせていると

何をしても喜べなくなったり、

楽しめなくなったりするだけでなく

やる気が出来ない、眠れない、

何を食べても美味しくない等、

多くのことに悪い影響を及ぼしてしまいかねません。



長く暗く重苦しい人生を送らないためにも

その出来事を、今後の自分に何らかの形で役立てるために

出来事を履歴として記憶し、

自分を赦してあげなくてはなりません。



その誰かに謝罪する気持ちや反省する気持ちを

深く強く持つにしても、

自分を赦してあげなくてはなりません。



罪悪感を打ち祓い、自分を赦すことを決断し

決行することが出来るのは自分だけです。

他の誰でも無い自分です。



罪悪感を自分で打ち祓うことを躊躇し、

誰かの赦しがあるまで

その罪悪感を持ち続けるとしたなら

自分が生きていると感じられる時を

持つかどうかの決定権を

自分以外の誰かに委ねることになります。



すると、自分の苦しみや辛さを何とかするために

その誰かに赦してもらえることを強く望み求めます。


しかし、あなたが幾度となく謝罪の気持ちを

言葉や行動にしたからといって

その誰かから赦しをもらえるとは限りません。



その結果、

『俺は悪くなかった、悪いのはそちらだろう。」と

赦すことを拒否するその誰かを攻撃し

それを力づくに認めさせるか、

いつ終わるのか分からない暗く重い日々を耐え続けるかの

どちらかしかありません。



誰かに赦されることと、

自分を赦すことは別のことなのです。

誰かに謝罪する気持ちを持つ事と

自分を赦すこととは別のことなのです。



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宝物かのように

2013年11月27日 | モデリング




難しく骨の折れるものにチャレンジする時には、

大きなエネルギーを投入する必要があるけれども、

上手く行けば一回の成功で、

大きな成果を得ることが出来ます。



チャレンジとまで言えないような

簡単にやれることをやって

大きな成果を上がるためには

簡単な事は何度も、長く継続して

行う必要があります。



これを

難しいものなのだから

大きなエネルギーを投入し、尚且つ

何度も同じ事を繰り返す必要があるとか、



簡単にやれることを、ちょっとやるだけで

大きな成果が得られるかのような話しを

そのまま信じて始めると、



始める人の心構えが違ってしまうのですから、

途中で挫折したり、

合っていないカギで扉を開けようとするような

無理な方法や無駄な方法を

何度も繰り返し続けることになるので要注意です。



ただし、嘘であろうが何であろうが

簡単な事を少しやるだけの言葉に触発されて

最初の一歩を踏み出すと、

後は転がるように行動が持続して

ゴールに到達したり、

自分が目指したゴールでなくとも

良い意味での別のゴールに

たどり着いたりすることがあります。



このような結果を得られた人にとっては、

落語の『芝浜』のように、

「よくぞ、私に嘘をついてくれた。」

となることもあるので一概に嘘は悪とは言い切れません。



しかし、挫折やリバウンドの数だけ

本棚にダイエット本が増えていったり、



悩みや苦しみの回数だけ、

部屋の本棚に関連本が増えていったりする時には、

誤解によって持ってしまった心構えに

原因があるのかもしれません。



そして、もしも提案者の利益のためだけに

それほどでもないものを宝ものであるかのように

読者が誤解することを狙っているのだとしたら

例え、結果が良かろうと

最近の食材偽装と何ら変わりは無いように思うのです。



ただ、その読者が

同じ結果を繰り返しているのにもかかわらず、

それでもなお同じ事を繰り返すのには、

理解力、思考力、判断力の欠如だとは

とても思えませんから、

それらの媒体に触れることで

成功以外の何かを満足させる目的が

達成されているのかもしれません。



そのような場合には、

提供する側と受け取る側との利害が一致しているので

第三者がとやかく口をはさむのは

余計なお節介にしかならなくなるのですが。。。



さて、少し話が変わりますが、



数分前には普通の状態であった人が、

誘導者が一言、二言話すことで

数分後にはもうワサビを抹茶アイスだと言い張って食べている。



そんな私の師である仲山氏がある収録の時に一言。


「難しいことを、あんなふうに簡単にやると、

それを見ている人は、まるで魔法のように見えるだろうし、

分からないだろうから、

それを簡単に真似をしようとしても難しいだろうね。」



どんな分野でも卓越した技術を持っている人が

やっていることを外から見ると

とても難しいことを、

さらさらと簡単にやっているように見えるものです。



何かを学ぶ時には、

その分野の一流の人を真似ることから始まると言うように、

真似ることで、

読んで、聞いて、観るだけでは

気が付かなかった何かを発見することが出来ます。



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睡眠の達人

2013年11月23日 | 睡眠




睡眠を上手く取ることが出来ないと感じている人は、

終わろうとしている今日のことを

掴んで離さずにいることや、

明日のことを覗き込んで

気持ちを波立たせ続けています。



かと思うと、

お酒がまわったとはいえ

騒がしい居酒屋の店内で寝言を言うほどの眠りに入ったり、


ハッと目が覚めたら、

全く知らない駅まで乗り越してしまったり、


会話が途切れたと思ったら

すーすーと寝息を立てて眠っていたりと、

睡眠の達人の域に到達している人がいます。



そして、そんな達人の中には

夜の街の道端でどうだと言わんばかりに

その達人の技を発揮している人も時折見かけます。



そんな眠りの達人に共通するのは

眠気がもやもやっとやってきたら、

終わった今日のことにパッと踏ん切りを付けて、

明日のことは明日のこととして、

今、その瞬間だけを経験しているということです。



寝床に入ったら、達人の技をちょいと使って

後は、睡眠状態に入るまで

自由連想法のように、

何かが浮かんできたら浮かんできたまま

浮かんだものが流れ去って行くのなら

流れ去って行くのを

ぼんやりとただそれを眺めていると

それがいつしか夢へと変わっていきます。



以前、睡眠に入るための技法を

一つか二つ書かせてもらいましたが、

その技法と合わせて行うと

より効果が高まるはずです。



また、このような睡眠における達人の技は、

鬱的な精神状態に陥ってしまうことを

防ぐことにも役立ちます。



掴んでいる過去のことを手放し、

先のことを覗き見続けることを止めて、

今、この瞬間に心を留めれば

その瞬間には問題が何もないことに気が付くはずです。



何も問題が無いその瞬間を体験することで

気分を全く違うものへと変えることが出来るのです。



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影響

2013年11月21日 | 見方、捉え方




私達は、心が魅了されると

それ以外のものが存在していないかのように

ピンポイントで見てしまったり、

また逆にピンポイントで見ようとしても

それ以外の影響を受けて

見る目を曇らせてしまうことがあります。



例えば、こんな感じの映像と



こんな感じの映像では



同じ手形の映像ですが、

受ける印象は、全く違ってきます。



(ちょっと映像のチョイスは良くないのは

御勘弁のほど宜しくです。)



このような広く情報を得ようとする能力は、

一部を知って、それが全体であるかのような

危うい判断をしてしまうことを防ぐことができます。



逆に、

高級な服を着てや高級な車な車に乗っている人、

立派な肩書、立派な地位、

正しいことをすると思われている職業が

本質を覆うものとして利用されたり、

(詐欺師、詐話師等は大抵そう装っています)


さらに、聴覚情報から

その人達からの言葉巧みに欲望を刺激する上手い話や

ある目的の方向に誘導するための話しを聞くと、

ますます本質を見謝る可能性が高まります。



少し前にニュースになった料亭吉兆の問題を

他山の石としていなかったのか

今年、数多くの食材偽装が発覚しました。



阪急阪神ホテルズを皮切りに

出てくるわ出てくるわで、

有名ホテル、有名百貨店などの名前が

ずらりと並び驚きを隠し得ません。



日本には、世界に類が無い

創業100年以上というお店が

2万6000社もあるそうです。



このようなことは、

経営者だけでなく、そこに働く職人が

ユーザーからの信頼を裏切らず、

ユーザーの期待にそうだけのレベルを維持し、

さらに向上を長年の間続けることで

成せることだと思うのです。



人を裏切らない、人を騙さない、

騙すより騙された方がマシと、

名誉や誇りを大切にしてきた日本の国民性に

じわじわと拝金主義が浸食してきているようです。



世界で一番だとか、みずみずしいとか、

誰だれも絶賛とか、最高の環境で育てたとか、

複雑で深みがある味だとか、

皆様に愛され続けて100年とかの

言葉や視覚効果は、

主役である商品を引きたてる役割の範囲で

許容されるものだと思いますが、

今回の食材偽装の件は、

それとは全く違います。



今回の件を良く調べた訳では無いので

あれなんですが、

ニュースを見る限りでは、

ガラス玉をダイヤモンドの値段で売りつけた訳では無く

ダイヤモンドなのにこの安さ的な感じがしたのが

せめてもの救いかなと思っています。



私なんかは、

価格にボリュームと上手さがある程度がマッチしていて、

健康を害さないものであるなら、

芝エビだろうが、車エビだろうがどうでも良いので、

今回のような、

自らが自らの名をおとしめるような食材偽装行為は

愚かとしか言いようがありません。



ここで話を元に戻して

私達が持つピンポイントでものを見る能力や

全体で物事を見る能力は、

ケースバイケースで使いこなすことで生きる能力です。



私達が何かに対して持った印象が

プラスにしてもマイナスにしても、

それは、そのもの以外の何らかの影響を受けたものであることを

忘れないでいるならば、

それらの能力をより上手く使いこなせることに

つながると思うのです。



そして、我が身の方は

馬子にも衣装的なのは良いとしても、

実よりも虚飾の方に力を入れ過ぎた陳腐な装いで

自分の魅力や格を陰らせてしまわないように

したいものです。



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サッカー日本代表VSベルギー代表

2013年11月20日 | ライフ




やってくれました。

朝早く起きて観た甲斐がありました。



日本代表がFIFAランキング5位に勝利!

ベルギーがいつの間にか

ランキング5位になっていたのも

驚きです。



最後の方は、ちょっとバタバタしていましたが

ランキングは日本の方が上なのではと

感じられるほどの内容なです。



しかし、今回もディフェンダー陣がやってくれました。

実際、毎試合あんなに大きなミスが出るなんてのは

私の記憶にはないので、

コンデフェから

チームの強化方針として

相手チームに一点献上することを

申し合わせているのではないかと思う位です。



あれがなければもっと気持ち良く

勝利に酔えたのですが、

悪い膿をW杯本番までに全部出し切って

もらえると信じるしかありません。



私の脳内では、

前回のオランダ戦は、3-1で勝利。

今回のベルギー戦も、3-1で勝利で、

こうなると、

W杯優勝も夢ではないレベルです。



今回のゾクゾクポイントは、

得点の場面はもちろんなのですが

香川のシュート!



おしくも左にずれてゴールポスト直撃となりましたが、

あそこから唯一の得点ポイントである

キーパーの上にコントロールしたシュートには

ゾクゾクです。



ドルトムント時代には、

あのようなキーパー泣かせの

一点突破のシュートを決めていたので

今後、決めてくれるだろうと期待します。



これでザッケローニ更迭論を唱えていた人達も

何も言えなくなるだろうと思うのですが、

全ての人がザッケローニを擁護してしまうのも

緊張感がなくなり良い結果とはならない気もします。



そして、そのような想いから、

あえて悪者役をかって出てくれた人達には

頭が下がる思いです。



さあ、これで代表へのサッカーファンの期待値が

ベスト8は当然的なものになったかもしれないと思うと

W杯本番は、えらいことになりそうです。



どうか狂喜はしっかりと鎖につないで

歓喜を爆発させて欲しいと思います。



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名物 貝すじ

2013年11月18日 | ライフ

お好み焼きを食べに

久しぶりに長田に足を運びました。



いつもは、長田でお好み焼きとくれば

「ゆき」のそばめしでしたが、

今回は、「ごきげん!ブランニュ」で

大貝入りのお好み焼きが紹介されていた

「みずはら」に出撃です。





お店の壁に貼ってあった「名物 貝すじ」を注文。





焼き方は、広島のお好み焼きのように

鉄板に生地を広く伸ばして

キャベツを乗せて、けずり粉をぱらぱらっとかけて、

ネギを乗せて、いや、乗せて無いかもしれませんが、

大貝の切り身と牛すじが乗ってという感じです。



この焼き方は、

広島の焼き方として認知されているとは思うのですが、

私の子供の頃の駄菓子屋さん兼お好み焼き屋さんで

「にくてん」と呼んでいた焼き方と同じです。



豚肉や牛肉が入っている訳ではないのに

名前に「にく」の文字が入り、

その後に続く、天ぷらでもないのに

「てん」の文字が入っているのかも分かりません。



と思って調べてみたら

「てん」は天かすの天で

「にく」は牛すじとコンニャクを甘辛く煮込んだものが

入っていたことから付いたようです。



まあ、そんなことは置いておいて、

店主とソースのことやら大貝のことやら

テレビ番組のことやらの話をしている内に

貝すじ焼きが出来あがりです。





以前、播磨で

ホルモンうどんを食べた時ほどの衝撃はありませんでしたが、

貝の甘味と旨味と牛すじの味と歯ごたえが

なかなかのものでした。



しかし、

フライパンで作り、お皿に乗せたものよりも

鉄板の上でコテを使って食べると

味が3割増しになるのは不思議です。



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試金石

2013年11月17日 | ライフ




男子サッカー日本代表にとって

今回のオランダ戦は、

10月の試合よりも遥かに

試金石となる試合だと思って

テレビにかじりついて応援していました。



今回の試合は、雨が降っていましたっけ?

日本の選手だけがズルズルと良く滑っていたので

雨ではないのかなと思うのですが。。。



何はともあれ、結果は、2-2で

本チャンで無いので

あえて、「たら」「れば」をしますが、



どうぞ取って下さいの

あまりにも酷い内田選手のミス

点は、要らないよの柿谷選手の枠外へのシュート

で、

オランダの得点からー1と

日本の得点に+1とすると、

日本代表、オランダ相手に3-1で大勝利!となります。



オランダ相手に3-1となっていたら

もうちょっとした事件、

世界サッカー界を駆け巡るような出来事だと思うのです。



内田選手は、代表の右サイドバックとして

外せない選手だと思っていますし、

柿谷選手は、才能あふれる選手で

将来のエースだと思っていますから

奮起してくれるはずです。



今回の試合の私のゾクゾクポイントは、


ロッペンの鉄板の形からのシュートと

素晴らしいパスワークからの

かつてジーコが言っていた

「シュートはゴールへパスする」を

地でいくような大迫選手と本田選手の

いぶし銀のシュートでした。



ロッペンのあの鉄板の形からのシュートは

凄いですねえ。


どんな国のチーム、クラブチームを相手にしても

あの形からドッカ―ン!と決めてしまう。

みんな分かっていても決められてしまう。

まるでフリーキックのようです。



世界で一流のディフェンダー達が

シュートを打つ前に

潰すことが出来ないということは、


ウルトラマンで言うと、スペシュ―ム光線

初代仮面ライダーで言うと、ライダーキック

山中真介選手の左ストレート的に

強烈だと言う事ですね。



自分の得意とすることを伸ばし

それを秀でる武器とすれば

その分野のトップクラスに君臨することが出来ることを

再確認した瞬間でした。



人間で言えば、

もう一人一人がそれを備えているんですよね。


その魅力や価値の輝きを

不安や恐れや欲や怒りによって

曇らせてしまうことがあるようなのです。



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本当に経験しているもの

2013年11月14日 | 心理カウンセリング




私達は、自分が本当に経験しているものと

経験していると思っていることがあります。



ある男性は、

幼い頃より、家の中では両親、学校では同級生達から

認められず、求められない体験を数多くしてきました。



家の中や小学校で、

からかわれないだろうか、馬鹿にされないだろうか、

怒鳴られないかと不安と孤独感の中で過ごしていきました。



そんな精神状態では、学校でも家でも

勉強に気持ちを集中させることは

簡単ではありません。

ゆえに成績も奮いません。

せめて、スポーツに力を発揮することが出来ていれば

また違っていたのかもしれませんが、

運動音痴とまでいかないまでもごく普通のレベルです。



高校となって、

新しい仲間の中で学校生活を送ることになり、

からかったり、馬鹿にしたりするような

同級生もいなくなり、

そして、

あからさまに拒否されるようなことも

なくなりました。



しかし、同級生達の輪の中にいたとしても

高校でも同じ事が起きるのではないかと

同級生に対しての疑いや恐れが消えることはなく

気持ちが安らぐことはありません。



そのような精神状態が続くのは、

あまりにも辛く耐えがたいので

なんとかしなければと思うようになります。



そして、

誰一人として自分を馬鹿にする気が起きないような

強い男になること、恐い男になること

強い男になれなくても、せめて強い男として振る舞えば

それを防ぐことが出来るはずだと考え、

その考えを強く信じ込みました。



そう考えても実行することは簡単ではありませんが、

切羽詰まっていたことが

それを実行に移す原動力となったようです。



そして、「からかわれる。」「馬鹿にされる。」

心のセンサーが目一杯高められます。



それによって周りの人の親しみを込めた軽口にも

強い怒りによって反応するようになります。

自分の間違いを指摘されたり、

自分への反対意見にも

強い怒りによって反応するようになります。



すると、からかわれることや馬鹿にされることは

なくなりましたが、

話をしようとする人はいなくなり、

敵視する人や毛嫌いする人が増え、

中学までと同じように

孤独感や悲しみ苦しみを味わうことになります。



孤独感や悲しみ苦しみを感じているのは

自分の弱い気持ちであり、弱い自分です。

強い自分、恐い自分になることが

自分を救済する唯一の方法だと信じ込んでいるので

絶望に繋がるような弱い気持ちを認めることが出来ません。



よって、自分を救済する強い自分、恐い自分を維持しながら

周りの人達に自分に対して好意を持つこと期待したり、

要求を突き付けます。



しかし、そのままでは、

その人が気分良くいられるためには

周りの人達は、気分を害しないような言葉を慎重に選び、

疑いを抱かれるような態度を慎まなくてはなりません。



そして、その人の間違いまでも肯定し、

絶対服従のような関係になることが必要になります。

当然、誰もそんな疲れる人との関係を

好き好んで選ぶはずがありません。



そして、

何故、自分は人と上手くやれないのか、

こんな酷く悲しいめにあうのかの答えとして導き出したのが


「周りの人が酷い奴らだからだ。」

「周りは血も涙も無い奴らだらけだ。」

「俺を大切に扱う奴は誰一人としていない。」

「周りは自分の敵だらけだ。」です。



そして、

それまでよりも周りに人達を敵視するようになります。

それまでよりも周りの人達への疑いを強めます。

心のセンサーレベルは、ますます高まります。

身構え、攻撃が激しさを増して

周りに敵を増やし、自分を毛嫌いする人を増やします。



そのような心の構えが、社会人になっても続きます。

さすがに社会人となると、

直ぐに怒りを爆発させることはなくなりましたが

どの会社でも我慢を重ね、それが限界にくると

怒りを爆発させ、

その度に退職するを繰り返してきました。



その人が本当に経験していることは、

人から馬鹿にされたり、拒否されたり、

受け入れてもらえない事への不安や恐怖です。



経験していると思っていることは、

「周りの人に敵視されている。」

「周りは敵だらけだ。」

「周りの人は、自分を良く思っていない。」

「誰もが自分を攻撃するはずだ。」


これらは自分が信じたものによって創り出したものです。



そして、その信じて自分が創りだしたものによって

自分の気持ちや態度を選択して

自分が創り出したものを現実のものとしていきます。



現実のものとなった、

周りの人との敵対関係や関係性の断絶は、

その人が実際に経験しているものです。



このような悪循環から脱するためには、

まずは、強い男であること、恐い男であることの鎧を

脱ぎ捨てることを求めはしませんが、

ひとまず脱いで横に置いてもらう必要があります。



それは、本人にとって簡単な事ではありません。

直ぐにやろうとすると

大きな精神的負担となるはずです。



しかし、必要な時間をかけて、

そのための取り組みを粘り強くすることで

負担は軽減していきます。



心理療法の仕事を選択した人達は、

その時間をかけることの本人の決意に応えるだけの

その準備は出来ています。



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意味付け

2013年11月11日 | 見方、捉え方




「自分の身の回りに起きる

全ての出来事には意味がある。」

と言うような話を聞くことがあります。



私は思うのです。



自分の身の回りに起きる一つ一つの出来事に

何らかの意味があるとか無いとかは

どうでもいいことで、



大切なのは、

出来事にポジティブな意味付けを

自然と出来るような

自分であり続けることだと思うのです。


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卵が先か鶏が先か

2013年11月08日 | 見方、捉え方




「卵が先なのか、鶏が先なのか。」

生命誕生に関係する重要なことだからかどうか分かりませんが、

こんなことを長年に渡って研究していた方々から

鶏が先との結論に至った発表があったようです。



誠に失礼かと思うのですが

私にとっては、

どっちが先でもどうでも良いようなもので

お寿司を何から食べて何で締めたら

満足度が高まるかの方が気になる所です。



さてですが、

パニック障害も、摂食障害も、その他の多くの問題も

突き詰めれば

対人への不安や恐れが

その基になっていたりします。



これを、卵が先なのか鳥が先なのか的に考えると、


人と接することに不安や怖さを感じるから

「自分は駄目だ。」「自分は受け入れてもらえない。」

「大切にしてもらえるような人間ではない。」

と言った自己イメージを持ってしまったのか、



それとも、

「自分は駄目だ。」「自分は受け入れてもらえない。」

「大切にしてもらえるような人間ではない。」

と言った自己イメージを持っているから

人と接することに不安や恐れを抱いてしまうのかとなります。



しかし、悩みの状態にいるその人にとっては、

どっちが先かよりも

その不安や恐れを抱くことになる心のパターンを

崩すためには「何が」の方が

遥かに重要ことなのは言うまでもありません。



その個人にとっては

過去がどうであったよりも

現在、未来がどうであるのかの方が大切なはずです。



そして、過去がどうであっただろうと

現在をそれほど悪くないと思えていたり、

未来に期待を持てるような現在であるなら

その過去があったから今があるなんて思えたり、

その過去を思い返すこともなくなります。



逆に、現在が結構酷いと感じてたり、

未来に期待が持てないような状況だと

どんな素晴らしい過去を過ごしてきたとしても

親に甘やかされた所為だとか、

あんなことがあったからだとか、

あんないい想いをした所為で

調子に乗り過ぎてしまったとか

過去を悪く捉えてしまいがちです。



因果の法則からすると

現在の結果は、過去に起因するのは

間違いが無い所なのですが

現在を酷い状態のまま続けさせるのか、

終わらすのかのカギを握っているのは

自分が現在とどう向き合っているかです。



どっぷりと心を過去に住まわして

過去の出来事を悔み続けたり、怨み続けても

現在を好転させることに繋がることはありません。



心を過去に向かわせるにしても

それは、現在の酷さにお墨付きを与えるためではなく、

現在をより良くするために

心を過去に向かわせるのでなくてはなりません。



全ては現在、未来のためにです。


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