心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

健忘症

2022年04月17日 | 記憶

 

1960年 東京台東区で1ヵ月前に

勤務先から現金を持ち逃げした23歳の男が

「もう一度雇って欲しい。」と

頼みに来て警察に突き出されました。

 

男は、自分の行いをすっかり忘れていたと供述。

 

 

この犯人の男の供述、すっかり忘れていた。

呆れると言うのか、ビックリすると言うか、

とても信じがたいことです。

 

とは言え、自分のしたことを覚えていて

元勤務先を訪れたとしても

同じ位に呆れる行動で、どっちにしても

もう何と最早、言いようが有りません。

 

1つ救いと言うのか納得できるとするなら

頭部に物理的衝撃を受けた際に起きる

外傷性障害の健忘症や

服用している薬の副作用から起きる

薬剤性の健忘症。

 

健忘症は、記憶障害で

一般の人も経験する度忘れのようなことの

もっと酷い状態のことです。

 

健忘症には、新しく物事を覚えられない障害と

昔の記憶が思い出せない障害があって

内容を全て思い出せない場合や

少しは思い出せる場合もあります。

 

本人にとって些細な出来事であった場合にも

記憶に残りにくくなりますが

会社のお金を横領したことが些細なことだと

認識していたとしたら

私は、横領そのものよりも犯人の男の人間性に

救いようが無いとも思うんですよね。

 

健忘症とは違う身体の反応ですが

毎日のように姑からの小言を

心から「もう聞きたくない!」と思った女性が

聴力が機能しなくなる事例もあるので

 

健忘症の要因となる最後の一つは、

ストレス等が要因となる心因性障害の健忘症。

 

一般的には、日常生活や仕事のストレスから

起きることがあるとされていますが、

本人が横領事件を激しく後悔し、

無いものとしたいと強く願ったとか

忘れてしまいたいと強く願ったことで

無意識がそれを叶えた可能性も否定できません。

 

無意識は、本人の苦痛を和らげるために

記憶を深く閉じ込めたり、

身体の機能を変化させたりすることを

記憶のどこかに持っておいてもらいたいと思います。

 

 

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書き換え

2016年12月15日 | 記憶

 

人の記憶って

本人が望むようなものへと

書き換えられてしまうことがあります。

 

過去の同窓会に参加したことがなかった

A が珍しく参加したので

声をかけてみたら。。。

 

仕事、○○やってるんだってな。

A「いや、それもう辞めた。」

 

そうなんだ。

A「行くとこ行くとこブラックばっかりで。」

 

「同窓会の参加は、初めてだよな。」

A「ああ、こんなクソ同窓会、

 本当は参加したくはなかったけどね。」

 

「あらまた、なんで?」

A「顔をみたくないクソ野郎が多いからな。

 特にBC。」

 

「へえ、そうなんだ。でもなんで?」

A「あいつら、俺を虐めてたろ。」

 

「う~ん。仲が良くはなかったと思うけど、

虐めを受けていた?それは初耳だな。」

A「あいつら俺をボコボコに殴って、

 それから無視しやがった。まあ虐めだな。」

 

「殴られたって、お前がBと一回喧嘩して

負けたの覚えているけど、それからも殴られていたのか。」

 

A「いや、殴られたのは一回だけ。

 その後の無視。絶対に許せない。

 参加したくもなかったクソ同窓会に

 今回参加したのは、

 BCに謝らせるためだったけど、

 しかし、肝心のBCも不参加とはなあ。」

 

「ええーっ小学生の頃の喧嘩に負けたことを

今だ根に持っているのか。」

A「やった方は、すぐ忘れるかもしれへんけど

 やられた方は、何年経っても覚えているもんや。」

 

「ちょっと待てよ。お前の中であの喧嘩の記憶、

どうなってんの。」

A「あれ、俺が○○ちゃんに話していたら、

 Bがいちゃもんつけてきて、俺を殴りやがった。」

 

「それ完全にお前の記憶が間違っているぞ。

俺は、あの時のことをハッキリと覚えているけど、

あれって、○○ちゃんが嫌だと言っているのに

お前がひつこく鉛筆を貸せ貸せと絡んでいたんやないか。

 

それを見かねたBが止めに入ったら、

いきなりお前がBを殴ったから

喧嘩が始まって

その喧嘩にお前が負けただけじゃん。

 

だから、その一件に関してなら

謝らなくてはならないのは

本来、お前の方だと思うけどなあ。

でもまあ、

あいつらは、そんな昔のことを

お前に謝らせたいなんて思ってるとは

思わないけどね。

 

記憶がどこでそうなったから知らないけど、

小学生の頃のことを今まで根に持っていたなんて

しんどかっただろうね。

 

でも、今言ったことが間違いのない事実だから

その事実を、大人のAの目で

落ち着いて眺めてみたらいいんじゃないかなあ。

そしたら、

○○BCへの子供のAの怨念のようなものを

成仏させられるかもよ。」

 

 

普通に心が成長していれば、

ただ事実を知るだけで

その出来事、その相手への

自分の気持ちが変わるのが

普通ですが。。。

 

 

そいつはそうではなかった。

 

小学生の頃のAの身勝手で我がままな

心がこんなにスクスクと育ち

磨きがかかりました的な反応が。。。

 

A「やっぱりお前も俺の敵やな。

 それがよう分かった。

 俺のこの気持ちを全く分かっとらんようやのう。

 

 鉛筆くらい一回言えば

 貸してくれても良かろうが!

 もったいぶりやがって!

 

 ほんでBは関係ないじゃろうが、

 関係ないのに

 横からしゃしゃり出てきて

 偉そうに何様のつもりじゃ!

 俺に恥をかかせたんじゃ!

 Bは殴られても当然のことじゃろが!

  

 黙って殴られとけや

 それを殴り返すんじゃから

 クソ野郎決定じゃろうが!

 しかも、

 殴ったことを謝りもせんで

 俺を気に食わない。

 俺と話をしたくない。ふざけんな!

 絶対に許せるかあ。」

 

 

「ああそうか。

 俺からもう何も言うこともないし、

 言いたいとも思わない。じゃあな。」

 

この場合、

告げられた事実に対して

戸惑いも、混乱も、疑問も、確かめもなく

その事実を知っていたかのような反発なので

記憶が書き換わっていたのではなく

意図して記憶を改竄していたと言えるかもしれません。

 

どうであれ、

もう圧倒的に価値観が違う。

もう住む世界が違う。

住む星が違う。

 

クライアントじゃないので

何の責任も持つ必要がない

だから、さよならです。

 

 

クライアントではないので

Aが自分は弱い。

自分は虐められる、攻撃される。

と心怯えたまま過ごし続けても

責任を持つ必要がないので

さよならです。

 

クライアントではないので

Aいくら敵を増やそうが、

何の責任も持つ必要もないので

さよならです。

 

クライアントではないので

Aが恨みの気持ちを燃やし続けて

苦しみや憎悪の気持ちと共に

人生を歩んだとしても

何の責任も持つ必要がないので

さよならです。

 

ですが、

いつの日か、遠くない日に、

自分が幸せになることの責任を

他人ではなく、自分が。

 

他人ではなく

自分を変えることの方が

心の平安への近道であることに

気が付いて

アドレナリンの蛇口が

ググッと絞られてくれると、

 

クライアントではないけれども

友達でもないけれども、

友達になるつもりもないけれど、

なんか嬉しくなれるのは

間違いなしなんだけどね。

 

 

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激勝

2016年12月12日 | 記憶

 

クラブワールドカップ・ジャパン2016が、

絶賛開催中。

 

昨日の準々決勝で

開催国代表の鹿島アントラーズが

難敵のアフリカ代表に見事勝利。

 

この勝利で

横綱チームの一つ。

南米代表と戦う権利を手にしました。

 

この戦いが見たかった。

鹿島は、調子が良さそうに見えるので

皆さん、金星2連発を応援しましょう。

 

 

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失敗と成功

2016年12月08日 | 記憶

 

感情には、

快の感情と不快な感情があり、

快の感情は、その人の背中を押して成功を求めさせ

不快な感情は、その人にブレーキをかけて失敗を避けさせるための

心や身体からのメッセージです。

 

そして、

不快な感情が快の感情よりも

優位に働くように設定されています。

 

これは考えてみれば当然で

一つの例として、

 

昔、昔、あるところに

一人の男が獲物を探索中に

 

「おいしそうなマンモスがいるぞ。」

食欲を満たす。

喜び(快)

 

「でも、いまは、一人だ。」

一人で戦うことは危険だ。

怖い、不安(不快)

 

で、

快を優先する反応をして

行動をしたら

まず、パオーッてマンモスを怒らせて

ポテチンとあの世行き。

 

しかし、

腹減った。すぐ食べたいなあ。

でも、一人じゃ無理じゃな~い。

怖い、不安、(不快)

 

ここは慌てず、我慢して

仲間を呼ぼう。

で、

危険度合は下がり、狩りの成功度合いもアップして

生命を維持し、食料確保の目的をも達成。

 

もしかする大昔には、

快の感情を優先した

種族であるとか

変わり種の設定を持った者が

少なくなく生まれていたかもしれませんが、

 

そのような種族、性質をもったものは、

数多く生き残れませんから

自然と

不快な感情を優先するよう設定された

者同士の交配が多くなり、

 

快を優先するよう設定された種族や者達は、

次第に自然淘汰されて姿を消したと

考えてもおかしくないと思います。

 

ゆえに

今の私たちの心のシステムが

快の感情よりも

不快の感情を優先するようになっているのは

自然なことかもしれません。

 

ですから、

失敗の確率が相当高いと思われるようなこと、

危険率が相当高いと思われるようなことと

向き合った時に、

怖さ、不安、緊張を持ち、

ブレーキがかかるのは至極当然なことで

何ら恥ずべきことではありませんし、

むしろ、そうであるべきなのです。

 

しかしながら、

何らかの要因で

私達を繋ぎ、進化、成長させてきた

ブレーキが機能不全となっている

典型的なものとして、

 

ネット依存、ゲーム依存となり

勉学を疎かにしたり、仕事を疎かになったり、

学校に行かなくなったり

会社に行かなくなったり、

 

ギャンブル依存で

家庭を顧みなくなったり

金銭的に大きな問題を引き起こしたり、

 

がそうで、

この状態が続くと

快を優先した種族や者達が

自然に淘汰されたのと同じゴールへと

突き進んでいる状態です。

 

この状態から抜け出すためには

アクセルとなり得ている

偽の快の正体を知り、

 

真の快や安定を得るために

ブレーキを作動させるために

必要なものに心の焦点を当てる必要があります。

 

 

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依存症の怖さ

2016年09月30日 | 記憶





依存することを

自分の外の存在に

頼って生きることとすると

私たちは、大なり小なり

何らかに依存して生きていることになります。



人やもの、釣りなどの趣味に

依存していると表現できる人もいるでしょう。



しかし、

それなしでは我慢できない。

精神の安定が保たれない。

と言うような状態になると

ただの依存ではなく依存症と言われる

危険域に足を踏み入れていることになります。



依存症には大きく分けて

物質への依存症とそれ以外の依存症があり、

物質依存は、

アルコール依存、アルコール中毒、

薬物依存のように

それを摂取し続けなければ我慢できない状態にあることで、


物質依存以外の依存として

ギャンブル依存、ゲーム依存、スマホ依存、

セックス依存、恋愛依存、人等々があります。



このような依存症状態であるなら

カウンセリング、心理療法等によって

心理的アプローチをすることで

解決や改善を期待することが出来ますが、



物質依存状態では、

破滅への危険域に自らが足を踏み入れてしまうには

やはり、

その個人に顕在的、潜在的に抱えていた

何らかの心理的問題が

大きな要因となることが殆どです。



しかしながら、

特にアルコールや違法薬物を要因する物質依存症状態は、

心理的問題が軽減、解決したとしても

それだけでは

依存症状態を解決することは出来ません。



物質依存症状態に陥ると

その程度にもよりますが

それ以前のような状態に戻ることが

解決や治癒とした場合、


解決や治癒することは

ほぼ不可能だということを

まずは覚悟をする必要があります。



心理的問題が解決したとしても

体内に取り入れた物質を

脳や体が求める作用はなくなりません。



それだけ物質依存症状態は厄介だし、

恐ろしい状態です。



そして、

脳や身体が求めるそれを拒否すると

禁断症状が現れます。



仮に幾度となく襲ってくる禁断症状に

打ち勝つことがまず大変。



仮に禁断症状に打ち勝ったとしても

脳や体の一度味わった快感への欲求は、

例え5年、10年止めたからといって

無くなることはなく、


少しだけならと手を出してしまうと

ダムが決壊したように

それまでの止めていた期間など無かったかのように

それは始まります。



しかしながら、

解決や治癒することが

不可能に匹敵するものだとしても

止め続けることは可能です。



可能だと言うのは簡単ですが、

一生、一日たりとも疎かにせず、

欲求と振りほどき続けることは

並大抵のことではありません。



並大抵のことでなかったとしても

それを行わない限り、

次第に摂取する量が増え、

致死量を摂取することになります。



物質依存症へ足を踏み入れることは

長い苦しみを伴う自殺行為と同じことなのだと理解して

一歩たりとも足を踏み入れないことです。




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記憶

2016年01月13日 | 記憶

一度会った人の名前を

しっかりと覚えている人もいれば、

私のように

昔から名前を憶えているのが

苦手な人もいるのではないかと。



私なんかの場合、

しばらく口にしていないと

覚えていたはずの芸能人の名前や芸人のコンビ名すらも

「あれっ、あの芸能人、名前何だっけ?」

と出て来ない時があります。



2日前に食べた夕食は?

なんてのも

本気にならないと出て来ない時や、



立ち上がって部屋を移動して

「あれ?何をしようとしていたんだろう。」

と、自分がしようとしていたことが

頭から抜け落ちてその場で佇んでしまうことも。



若年性認知症や若年性アルツハイマーを疑いたくなりますが、

このようなことは最近始まったことではなくて

昔からこんな調子。



記憶のメカニズムからすると

重要なものはしっかりと記憶に残し、

さほどそうでないものは記憶に

残りにくくなっているようなので



良く言えば、大らか。

悪く言えば、注意散漫。



そんな時、

「ああくそっ、すっきりしない!」てな感じで

モヤモヤ感が続くことがあります。



クリスマス前にテレビで流れたアップルのCMソング

「あれっ、これって、昔聞いていたディスコの曲に似ているぞ。」となり、

「あの曲、なんだったっけ?」となり、

お決まりの、モヤモヤ感が発動。



そして、何日もかけてその曲を思い出したのですが、

音楽に長けている人はどう判断するのかわかりませんが、

似ていると思っていたのに

似ているようで似ておらず、



自分が何故、似ていると思ったのだろうかと、

モヤモヤ感をスッキリにするために

二つの曲を何度も聞き比べていますが

モヤモヤ感が晴れないままです。










ここで

良い訳のようになりますが、

人は部屋を移動すると

誰しもが忘れやすくなる傾向があるようです。



と言うのも、

部屋の移動による記憶の減少を調査した

アメリカの大学があるようで

それによると

部屋を移動したチームの方が誤答率が高く、

回答時間も長くなり、



また、元の部屋に戻るパターンでは

さらに成績が悪くなったそうです。



ですから

ポロリと忘れてしまったことを

元の部屋へと戻れば思い出すかもと戻って思い出せず、

やっぱり、さっきの部屋に行ってと。。。


これって、最悪のパターンに陥るようなので

止めた方が良いと言うことなのでしょう。




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