心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

パニック障害

2018年08月15日 | パニック障害

パニック障害は、

電車、エレベーター内、会議室等の

閉鎖的空間で

突然に強い不安感や恐怖心が湧き上がり、

手足のしびれ、吐き気、

動悸、呼吸困難、めまい等の

何度か襲われることで起きます。


この時に体験する不安感や恐怖感、

身体反応は強烈で、

「このまま倒れて死んでしまうのでは?」と

思えるほどです。

 

そうした体験をすることで

発作が起きた場面に身を置かなくても

近づくだけで

また症状が起きるのではないかと

強く身構えるようになります。「予期不安」


症状が進むと特定の場面とは関係なく、

予期不安が要因となり、

パニック症状を引き起こすまでになります。


予期不安によって

パニック症状が起きるまでになると、

不安、恐怖の対象が次第に広がり、

一人で外出が出来なくなり、

家に引きこもるまでになることがあります。

 

このようにパニック症状そのものを

強く不安に感じたり、恐怖に感じるようになると、

特定場面は避けることが出来ますが、

自分の中にある症状は、

遠ざけることが出来ません。

 

ゆえに、自分の家に居ても突然に発作が生じたり、

常に不安と恐怖から離れることが出来なくなり、

自分の家や部屋に居ても

何かのきっかけで、

突然のパニック発作が生じるようになり、

不安と恐怖から

一人でいることが出来なくなります。


症状を改善するためには、

発作症状を抑えるために

トレーニング的な取り組みであるとか、

医療機関による薬によって

症状を押さえたり緩和することも

大きな助けとなりますが、


特定場面において

強いストレスを感じる本人のものの見方や

考え方を検討し改善することが

一番大切なポイントになります。

 

動画は、パニック障害を持つクライアントの

発作時に即座に反応して寄り添うように

訓練された犬の行動によって

クライアントの不安や恐怖が緩和し、

発作が治まっていく様子を撮影されたものです。

Panic/Anxiety Service Dog Alert on video.

症状に対しての対処療法的なものではありますが、

動画を見る限りでは、

かなりの成果がありそうに思えます。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


パニック障害

2011年01月21日 | パニック障害





「電車に乗れない。」「エレベーターに乗れない。」

「歯医者に行けない。」「美容院に行けない。」

「映画館に行けない。」「人混みに行けない。」



ある時、通勤電車の中で、

突然にめまい、手足のしびれ、血の気が引く感じ、

急激な動悸の高まり、息切れを感じて、

『このまま死んでしまうのでは。』

『気を失って倒れてしまうのでは。』と、

強烈な怖れと不安を感じます。



人によって最初の身体反応は、

「あれ、ちょっと変だな。」と感じる程度の場合もありますが、

何度か繰り返すうちに激しくなっていきます。



そして、上記のような閉鎖的空間に身を置いたり、

また、近づくだけで身体が反応するようになります。



そして最初に身体反応が起きる対象は、

電車なら電車、エレベーターならエレベーターだけに限定されたり、

人によっては、次第にその対象が広がり、

家から出れなくなることもあります。



そして、このような身体反応に陥る人の割合は、

100人に一人とも言われているようです。



芸能人でも、

高木美保さん。中川家の剛さん。KinKi Kidsの剛さん等が、

パニック障害を告白しています。



以前、高木美保さんのパニック障害の克服までの過程を

TVで再現映像を交え詳しく紹介したことがあります。



この問題を引き起こしている原因を

簡単に言うと、

パニックの身体反応が起きる場を

拒否する気持ちと

拒否してはいけない気持ちが戦うことで起きています。



つまり、

拒否をしたい気持ちは、どのような信念(心の規則)

によって起きているのか、


拒否してはいけない気持ちは、

どのような信念(心の規則)から起きているのかを

明らかにして

どちらかの信念(心の規則)を改善することで

問題は解決します。



しかし、

その状態が長く打開できずにいると

鬱的な気持ちを持つまでに至ることが少なくありません。



このような場合には、

本人と話し合い

現在、どちらの気持ちに心のピントが合っているのかを

確かめる必要があります。



鬱的な気持ちにピントが合っている時に

パニックの自動化反応に取り組んでも

上手くいきませんし、

また、その逆も同じです。



私の施療経験から言うと、

パニック障害は、

早めに施療に取り組んでもらえれば

比較的短期で改善が多い症状の一つです。



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