この日、大阪で午後5時より開催される絢香のイベントに行く友人が、
午前中に出発して「さくら名所100選」にも選ばれている大阪城の桜を
楽しまないかとのお誘いを受けて大坂城へと向かいました。
私には、いつの記憶か分からないのですが、
木が立ち並ぶ公園のような場所をどこかの目的地に向かって
歩いている時に左側に出現した楠木正成公の騎馬像を見上げて
「なんで大阪城と楠木正成公が関係あるんだろう?」と
思った記憶がありまして、
その記憶からすると
あの楠木正成公の騎馬像があった場所は
大阪城公園に違いないと処理していたんですが、
何故ゆえに大阪城に楠木正成公の謎が解けないままになっていて、
今回、その記憶の謎を解く目的もあります。
大阪城公園駅に到着。
さて、若かりし頃4年間過ごさせてもらった懐かしの大阪。
その頃には無かった大阪城公園駅を出て
その頃には無かった大阪城ホールを横目で見ながら
西の丸庭園を目指して進みます。
大阪城 現在の外濠
大阪城では、「ほり」に堀ではなく濠の文字を使っています。
堀は、土地を溝状に掘削した防御構造物を意味して
掘削しただけのものは空堀、そこに水を張ると水堀。
濠は、水を張ったもののみに使用するので上の写真は、
外堀でも外濠でもOK。
なので水を張っていない空堀を空濠とは表記しないとのこと。
青屋門
大阪城 現在の内濠
極楽橋
豊臣秀吉がこの地に築城する前には
浄土真宗の寺院(石山本願寺)があり、その石山本願寺時代にも
同じようなあたりに橋があって、
その橋が、本願寺の御本尊(阿弥陀如来)のいます御堂への通路にあたっていたことから
極楽橋という名称になったようです。
極楽橋から観る天守閣
おしゃれな3匹の犬との出会い
極楽橋を渡った所で三匹のおしゃれな犬と出会いました。
スタンダード・プードル?
「クロ。シロ。田吾作。権左衛門。亀吉。およね。」と呼んでみても
全く反応が無かったので、それ以外の名前だと言うことが判明しました。
山里口門跡から観る天守閣
しかし懐かしい。大阪城天守閣をこの目で観るのは何年振りだろう。
大道芸
素晴らしい技術と演出、そして、楽しい話術で大勢の人を集めていました。
天守閣
大阪城は、ちょっとややこしい歴史があり、
石山本願寺を潰して豊臣秀吉が築城した大阪城を、
徳川が壊して盛り土をし、
その上に徳川が大阪城を再建したので、
豊臣秀吉の大阪城の遺構は地下に埋もれています。
現在の天守閣は、市民の寄付(現在の700億円相当)で再建されたもので
その額は何と僅か半年で集まったそうです。
大阪市民、凄いぞ!凄すぎる!
天守閣は、白漆喰の壁の階層が徳川時代風、
上層部は黒漆に金箔で虎や鶴を描き豊臣時代風で再建されているので
今の様な天守閣は歴史上一度たりとも存在していないことになります。
私、黒漆喰の部分を垂れ幕だと最近まで勘違いしていました。
徳川風で再建するのか豊臣風で再建するのか、
話しに話して、考えに考えて、決着がつかず
「じゃあ両方で。」
何だかなあとも思いますし、一番良い形のような気もします。
内側から観る桜門
桜門内側の蛸石
大阪城には巨大な石が数多く使われていますが、
一番大きなものが畳36畳分ある蛸石と言われるこの石?もう岩ですよね。
今の時代でもあれだけの巨石を運ぼうと思ったら
普通の重機や車両では無理のように思えるので
当時、どうやって運んだんでしょうねえ。
外側から観る桜門
桜門の空堀と桜
桜門と通路
桜門と桜
石山本願寺推定地
これを見ていたら一人の初老の男性が話しかけて来てくれて
その男性と大阪城の歴史について楽しい話をすることが出来ました。
まずは大手門へ
桜満開だああああ。
本当に綺麗なものを間近に観るとゾワゾワすると言うか、
溶け合うと言うか、吸い込まれていくような感じがして
たまらなく気持ち良いんです。
この感じは、無意識がそれと一体になることを求めているんだと思うのです。
多聞櫓を内側から観る
この大きな多聞櫓の土台にも巨石が使われているのが分かります。
右側の方なんか2段積みで完了させています。
多聞櫓を外側から観る
大阪城 大手門
大阪城では大手門、名称を追手門とするところもありますが、
お城の正面のことを大手と言い、
大手門も追手門もお城の正面から入る門のことです。
大手門から観る教育塔
大阪城 大手門
西の丸庭園へ
西の丸庭園入り口
入場料350円。いつも?花見シーズンの時期だけ?
西の丸庭園の桜
西の丸庭園の桜と空堀
西の丸庭園から観る大阪城・天守閣
花見を楽しむ大勢の人達
西の丸庭園 大道芸猿回し
子供達がキャーキャー喜んで盛り上がっていました。
西の丸庭園の出口へ
西の丸庭園を出て
豊国神社へ
豊臣秀吉像
豊國神社 秀石庭(太閤庭)
再びの天守閣
せっかくなので天守閣に登ってみようと戻って来たんですが、
受付には、なが~~~い行列が。。。前の姫路城と同じですね。
天守閣は断念しました。
最近はこのような乗り物があるようです。
大勢の人が桜を楽しむ中で
花より団子よろしく10人以上の花より鳥の人達がいました。
野鳥の会?
南無阿弥陀仏の石柱
友人は、絢香のイベントに出発して一人になったので
ここから思う存分に楠木正成公の騎馬像を探してみることに。
簡単に見つかるだろうと高をくくっていたのですが、
これが大変なことに。。。
木が立ち並ぶような場所から場所へと歩きに歩いて見つからず、
ならばと地元民らしき人を見つけ次第に尋ねたけれども(地元民的中率100%)
誰も像の存在は知らず、
何人目かの人に大阪城パークセンター(施設管理)の存在を教えてもらい、
おっちらおっちらとパークセンターに到着。
施設の人は本当に親切に時間をかけて調べてくれて
答えは「大阪城公園には楠木正成公の像はない。」
で愕然として、
「しかし、連絡を取って頂いた学芸員の情報では
バス・ターミナルの辺りに勘違いしても仕方ない像はある。」
の情報を得て元気、気力が復活。
バス・ターミナルに向かって再び出発進行。
もう葉桜になり始めている桜
バスターミナル周辺
すぐに見つかると思っていたら全く見つからず、
バスターミナルの交通誘導員の仕事の合間に尋ねた3人目の方から
「この辺りで像を見たことはないけど、
外濠沿いに歩いた所にあるタクシー乗降場近くに
騎馬像かどうか分からないけれども間違いなく像がある。」
の有難い有力情報をゲット!
で、また歩く、歩く、歩く。
桜の枝に飛び乗り写真を撮ろうとしていた外国人を発見してしまったので、
注意をしない訳には行かず、「ノー!ノー!ゲット・ダウン!」と言ったら
通じたのか不思議なことに降りてくれました。
あの場合、立てた人差し指と顔を横に振りながら、
「チッチッチッチッ、ゲット・ダウン!」の方が良かったかと反省。
途中で見つけた教育塔
1934年の室戸台風で殉職した教員や死亡した児童が多数出たために
1936年に教育に関する殉職者、殉難者の慰霊を目的に建設された塔のようです。
再びの大阪城・大手門
大阪城・大手門
ようやくタクシー乗降場到着、そして、あっあった!あれだ!
ついに像を発見か!喜び勇んで近づいてみると。。。
ちっちっ違~~~う。私の記憶にある像とも完全に違うしいいい。
学芸員さんが教えてくれた像でもない。絶対に違~~~う。
この馬上の人を楠木正成公と勘違いする訳がない。
おっぱい出てるし。誰が勘違いすんねん。
もうバスターミナルに戻る体力も気力も完全消失で帰宅モード突入。
しかしながら、ここは大阪城公園駅の真反対の場所で、
大阪城公園駅までは大阪城公園を半周しなければなりません。
西外濠
おっちらおっちら
向こうに見えるビルがはめ込んだCGの画像の様に見えたのでパチリ。
筋鉄門跡
大川と水上バス
ミニ水上バス?
大阪城公園駅に到着
正午に大阪城公園駅に到着してから午後5時半まで
歩き通しの一日となりました。
5時間半は今までの最長不倒でK点越えです。
期待した西の丸庭園の桜は、
庭園の真ん中が広場で桜は庭園の外周に集中していた所為か、
必見と言うほどの感じはしませんでしたが、
広い広い大阪城公園全体を覆うように
数えきれない桜が咲き乱れているので、
西の丸庭園にこだわらずとも
桜を楽しむのには絶好の場所だと思います。
大阪城公園が何故桜名所100選に選ばれているのかを
西の丸庭園と天守閣だけで終わらずに
歩き回ったお陰で実感することが出来ました。
後は、有名な造幣局の桜の通り抜けが未体験のままなので
来年以降、何とか体験したいと思っていますが、
醍醐寺の桜、東寺の桜、吉野一目千本桜等々、
目白押しなのでどうなることやらです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計
E-mail info@hana-dokei.jp