ー ヒンズー教の教え -
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。
私達が、あの人の性格とか人格と話す時、
それは、その人の反応パターンであるとか、
行動様式について話しているにすぎません。
個人の反応パターンとか行動様式は、
心のレンズに多大なる影響を受けます。
同じような能力を有している人が
同じ出来事を体験したとしても、
個人の心のレンズ(ものの見方や考え方)が違うことで
個人が体験する感情や行動が違ってきますし、
感情や行動が違えば結果も違ってきますし、
外の刺激に対してだけでなく、
個人の内側の反応も、その時の気分や体調の違いで、
同じ体験をしても違う気持ちや感じを持つことになりますが、
このような個人のイレギュラー的な反応は一先ず置いておいて、
個人の基軸としている反応パターン、行動様式を変えれば、
性格とか性質とか人格と言われるものも
変わることになります。
個人の反応パターン、行動様式を変えるためには、
変えることが出来るものを変えるしかありません。
個人が、何かの出来事を
完全にコントロールすることは出来ません。
何かの結果も
完全にコントロールすることは出来ません。
個人が他人の行動や気持ちを
完全にコントロールすることも出来ません。
変えることが出来るのは、
自分自身の心のレンズと感情と行動・態度です。
そのなかで感情は、それ単独で変えることは出来ませんが、
心のレンズと行動・態度は、
それ単独で変えることが可能なものです。
「私には魅力が無い。」「私には大した能力がない。」等の様に
心のレンズの影響を受けて、
「気になるあの人にアプローチをかけても無駄だ。」
「上司から要請された仕事をこなすのは自分には無理だ。」
と感じたとしても、
法的な拘束も物理的な拘束も無いのですから、
自分の決断一つで行動を起こすことは本来は可能です。
また、気分が晴れない時には、
天気のいい日に散歩をして綺麗な景色を眺めたり、
背筋を伸ばし顔をあげてお腹で呼吸をしたりするだけでも
その日の気分を変えることが出来たりします。
悲しいから泣くのではなく、
泣くから悲しいのだと言った人がいたように、
これも泣くという行動、態度を変えることで
感情を変えようとする試みの一つです。
(この方法については無条件に試みるのはリスクが伴います。)
そして、
心のレンズがどのようなものであったとしても、
それらは個人が単に信じているものであったり、
何かの便宜上、都合の良いものでしかありませんから、
不快を感じる価値観を適用するのを止めて
無限にある価値観の中から、
個人が快を感じられ、同時に他者も感じられるような
価値観を心のレンズに適用することも出来ます。
行動を変えたり、心のレンズを変えたりすることで
個人の性格とか人格と呼ばれるものが変わります。
これは、今までの自分が消失するといったようなことではなく、
心のアップデートを行い適応し成長することを意味します。