心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

甘露の言葉

2009年07月30日 | 雑感・愚見
成功のため、自分を変えるためにどうすれば良いのか。
そのためには、まず自分を騙しなさいと言う人がいる。
多くの成功者たちは、どうであったか、最初から成功者であった訳ではない。
なのに関わらず、自分たちが成功する事を知っていた。

いや、本当に知っていた訳ではない、保証があった訳ではない。
多くの成功者に共通することは、ただ自分が成功すると信じていただけである。
だから、成功した自分を描き、その自分を演じなさい。
そうすれば実体が後から付いてくる。

何て言うところもあるようですが、私はそうは思えません。
これには大きな間違いがあると私は思っています。
確かに、成功者の多くは確かな保証もないまま成功を信じていました。
心の底からそれを本当に信じていたんです。ここが違います。

何故なら、私が相談を受けた人達には、そんな事を教えられなくても
そんな事はすでにやっていて、やり過ぎている人達が多くいました。
会社で、友達の中で、両親に、自分が良いと思う振る舞いや、
人が望む自分である事を見せようと自分らしい自分と行動が一致しないまま振る舞い。
そして、心疲れて膝まづきます。
また、しようとして出来ない自分を恐れ、恥、苦しんでいました。
ですから、私は心地良い言葉を並べて無責任に煽るような事は、
そのような結果を招く恐れがあると知っています。

その言葉に乗って成功する人も中に入るかもしれませんが、
しかし、成功者よりもおそらく多い、
言葉に乗せられ犠牲者となる人の存在を忘れている気がします。

包装紙をいくら立派にし続けても、中身が変わる訳がない。
このスタイルは、詐欺師たちが良くやる手です。
中身が伴わない、実態が伴わないものほど包装紙を良く見せようとする。
ベンツに乗って、パリッとしたスーツを着て、高そうな時計をつけて、
人は騙せても、自分は絶対に騙せません。

ですから理想は理想として置いたまま、
今の自分が本当にそう思える事、そう本当に信じられる事を始めてみる。
あるいは、信じられるものが見当たらないのなら、
ちょっと先に有るものに手を伸ばし色々なものを味わって美味しいものを探してみる。
心と身体が離れすぎてはいけません。
そこに留まらず、何かに取り組めば人は必ずその分だけ成長するものです。

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びっくり箱

2009年07月29日 | 雑感・愚見
最近のプレゼントの仕方では、事前に相手に何が欲しいのかを聞いてから
送ることも増えてきていると聞きます。
相手に一番喜んでもらえるものを送りたい気持ちからなのでしょうが、

しかし、送る方としては、
あれかなあ、それともあれかなあ、散々考える楽しい疲労感を味わえなくなります。
そして、送られる方にしても、綺麗な包装紙に包まれているものを手渡され、
それを開けてみなければ何が入っているか分からないという、
あのドキドキ感、わくわく感を楽しむことが出来なくなってしまいます。

私としては、あのドキドキ感とわくわく感が好きなのですが、
どっちが良いかは、これは好みの問題ですね。

でも人生においては、箱の中身が分かっているようなものばかりではなく、
どうしても箱の中身が分からないものと向き合わなくてはなりません。
中身が分からないものを極力避けて生きていくことも出来るかもしれませんが、
それでは、あまりにも味気なくなります。

箱の中身は、いつも素晴らしいものが入っている福袋とは限りません。
私達を困らせたり、驚かせたりするものが入っている事もあります。
しかし、それは、神様からあなたへの何か意味ある送りものだと思って、
わくわく感やドキドキ感を楽めたら、人生はきっと素晴らしいものになる。

ちょっと、フォレスト・ガンプのセリフに似ていますが、
「人生は、びっくり箱のようなもの。何が飛び出すか分からない。」

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気になるあの子、あの人

2009年07月28日 | 雑感・愚見
自分が気になるあの人が、自分のことをどう思っているのか知りたいなと
思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな人にちょっと面白い方法がありますので紹介します。

これは昔々、ある雑誌、確か週間~と言ったような
雑誌の片隅に紹介されていた簡単で手軽な心理テストです。
真贋はどうであれ、ちょっと試してみるのも面白いですよ。

そのやり方は、
気になる人に自分の左手を差し出して次のように言います。
「この指の中で、好きな指を握ってみて。」

その時に相手が握った指によって相手が自分のことをどう思っているかが、
分かるというものです。

親指を握られた人は、相手に目上の人であるとか、
尊敬できる人と思われている。

薬指を握られた人は、薬指は愛情を表しているそうで、
この指を握られた場合はその人から好意をもたれてる。

人差し指を握られた人は、この指は同等のシンボルだそうで、
親友や友達などの仲間的意識を相手が持っている。

小指を握られた人は、この指は目下を表しているそうで
後輩や弟などのような対象に見られている。

中指を握られた人は、ここを握られた人は好きでも嫌いでもなく、
なんとも思われていない。

私がこれを知り、気になるあの子に試したことがあるのですが、
結果は親指を握られてしまいました。あの時はがっかりしたなあ~。

この心理テストで、どのような結果が出たとしても
それを信じるか信じないかは、あなた次第です。

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信じ疑う

2009年07月26日 | 雑感・愚見
「経験に勝るものなし」と言う言葉があります。
他人の話を聞いたり、知識、ノウ・ハウを学んだりすることは大切な事ですが、
それら全ては、他人の意見や考えや体験の話です。
ですから、それを経験した人にとっては真実でも、
その真実が自分にそのまま当て嵌まるとは限りません。

例えば、いや~インドは最高に良かったという話を聞いて、
そんなに良いのかとインド旅行に出かけたとしても、
同じように最高だと思えるかどうかは分からないようなものですし、

女性を口説くには押しが必要だ。俺が今の彼女を口説き落とすことが出来たのは、
断られても、振られても、諦めずにプレゼントを送ったり、日参して口説いたからだ。
何て言葉を真に受けて同じ事をやろうとすると、
あれっと気が付いたらストーカー扱いで警察沙汰になって、
連行されながら、違ーーう。誤解だーーー。
と叫んでも後の祭り何て目にあったりすることもあるかもしれません。

知識、ノウハウだけを仕入れても、行動を起こし経験を加えなければ、
せっかく学んだ知識、ノウハウも自分に役立つものになりません。
「経験に勝るものなし。」この言葉は、
自分が経験する事、自分の経験から学ぶことが大切である事を言っています。

しかし、この経験力ですが注意が必要です。
経験を積み重ねると言う事は、固定観念をも生み出します。
固定観念は、選択肢の幅を狭め、柔軟性を奪っていきます。

警察に連行されながら、違ーーう。誤解だ―――。ちょっと待ってくれ。
後もう一押しすれば、絶対に彼女は私の事を受け入れてくれるはずだ。
今までの女性は全部そうだった。止めろ。おい。離せーーー。
見たいな感じ。

人から提供される知識やノウハウに重きを置き過ぎて、
自分の内側の学びを軽んじるのも、あれですが、
自分の内側の学びを盲信するのも良くありません。
外の学びも内の学びも信じながら疑う事。これが大切ではないでしょうか。

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主客転倒

2009年07月25日 | 雑感・愚見
私達は、安心と悦び、この二つを求めて生きています。
他人には108つの煩悩(欲求)があると言われていますが、
突き詰めればこの二つの安心と悦びに行きつくのではないかと思います。

この二つを満たそうと行動するし、
この二つが満たされないと感じると心が乱れます。
これを求める衝動は、心の深い所からわき上がって来るものです。
お腹が減ったらご飯を食べるような本能的なもので理屈ではありません。

これらの本能的な衝動がいつも完全に満たされ、
しかも、それが永続的なものになる事はありませんので、
その欠けている部分を何かの意味で埋めようとします。
この意味を理屈、理由と言う事も出来ます。

この意味と言うのは曲者で、都合よく作られたもので真実ではありません。
行動を持続させる力となることや、行動を起こさせる力となりますが、
その逆に働く事もあります。1つの出来事が、意味の置き方一つで、
私達を良い気分にも悪い気分にもさせます。

あくまでも主役は安心と悦びの衝動であって、
意味は、それらを補うものなのですが、意味が主役になってしまうと
何だかおかしなことになります。

健康のために始めたランニングで身体を壊したり、
お客さんに喜んでもらいたいと始めたお店がお金を儲けるためだけの道具となったり、
美しく、そして健康になるために始めたはずのダイエットが、
肌が荒れ、骨と皮が目立ってきても痩せていることが大事なことになったり、
自分を高めるための反省であったものが、いつしか自分は駄目であることを
証明するためだけものと化してしまっていたりします。

これでは、主役である安心と悦びが輝けなくなります。
主役である安心と悦びを脇役に追いやっていないかどうか、
時折、立ち止まって確認をすることも大切です。

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日食

2009年07月23日 | 雑感・愚見
宇宙の一大イベントが無事終わりました。
良くを言えば晴れていれば、さらに素晴らしいものとなっていたことでしょう。
殆どの人が今回の日食を歓迎し楽しんだ人が多いと思います。

しかし、近代天文学が確立されていない頃の人々は、
楽しむどころか、驚き、そして恐れをもって見られていました。
この世の終わり、とんでもない事が起きる前兆、神の怒り等など。
パ二クッてしまって、生贄が必要だと考えられた事もあったかもしれません。

全く同じ現象を見て、真逆の反応です。
一方は楽しみ、一方は恐れおののく反応。
何故、このような事が起きるのかと言うと簡単です。
理解が出来ていなかったからです。

理解できないものをそのままにしておくことは、
心を不安定のままにすることになるので、この不安に耐えることがなかなか出来ません。
だから、想像によって埋まらない部分を埋めてしまいます。
この時、驚き、恐れている心の反応に合致するよう想像されます。

そして、想像から生まれた考えを事実として認識します。
ある想像を声高だかに叫ぶ人が、権威や地位にある人であったならばなおさらで、
賛同する人が増え、その考えは大きな流れとなり常識と言うものに変わります。

そこまでいくと、その思考の大きな流れを変えるためには、
生半可な説得力では変えることが出来なくなります。
多くの人を巻き込んで流れ始めたものは、例え、王が一人叫んでも流れは変わりません。
科学者がひとり唱えただけでも簡単には変わりません。

このような昔の人たちの心の動き方は、
私達とはかけ離れた時代の話だと笑う事は出来ないのです。
心の平安を保つ事が困難になっている他人の場合、
これと同じような心の動きが起きています。

同じものを見て、同じ経験をして、同じ立場になって、
ある人は何ともないと感じ、ある人は驚き、恐れる。全く同じ事です。
自分の反応は、みんなが同じという大きな流れの中にいませんから、
安心して驚き、恐れる事が出来ません。
そして、自分は違うと判断し、自分は弱いとか、自分は駄目だとか、
結論付けているようなことがあります。

しかし、そうではありません。弱い訳でもなく駄目な訳ではありません。
ただ、心の深い所での理解の仕方が違うだけなのです。

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未来創造

2009年07月22日 | 雑感・愚見
人と言うのは大昔からとかく未来を知りたがるもので、
これは、人の心の中にある消え果てはしない不安がそれをさせているのでしょう。
「私のこれからはどうなっていくんだろう、未来は幸せに輝いているんだろうか。」

多くの人が同じような事を望めば必然的に生まれてくるものがあります。
予知能力、予言書、テレパシー。
占いに、お告げに、霊視、アカシックレコード。等など。

これらのものは、私達、不安を心の中に抱えている者にとっては、
たまらなく魅力的に映るもので、また、人生と言うものは順風満帆ばかりでないので、
弱気な時は思わず手を伸ばしてしまう人もいるかもしれません。

手を伸ばすと、何となくの未来、ボヤ~~とした未来を明示してくれますが、
しかし、未来を知ったら知ったで、何かのイベントの前売り券を、
手渡された気分になれることもありますが、
それも努力しなければ、未来はそうならないと言います。
部屋でゴロゴロ、食って寝てでは駄目だと言います。

あまり宜しくない未来を明示された場合でも、
これからの取り組み方によっては、その未来は変える事が出来ると言います。
未来の全ては、現在の取り組みが決める。

未来を予見するために一番良いのは、未来を覗く事に一生懸命になる事ではなく、
現在の自分が、自分が思い描く未来を創っていくことが、
一番、確かで、それしかないと思うのです。

現実的な考えはともかく、それはそれで結構、楽しめたりするので、
真に受け過ぎずに、言葉遊びとして、レクレーション的に楽しんでみて下さい。

これを読んでいるA型のあなたに言います。
あなたには近い将来、良い事が必ず起きます。

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伝える

2009年07月22日 | 雑感・愚見
化石燃料、紙、などのように火種と接触すると簡単に火が着くものと、
火種を近づけても簡単には火が着かないものがあります。

カウンセリング・ルームを訪れる方の中には、
心理カウンセリングで、自分が感じている不満や怒りを途切れることなく
話そうとする人がいます。

溜まりに溜まった気持ちを吐き出すことで、
心に発生した熱量を放出できスッキリとした気分にはなれるのですが、
それだけでは、根本の解決には繋がらないのが普通です。

何故なら、何々に対しての不満や怒りは自分の外側に対してであり、
その対象に直接ぶつけることが出来ない気持ちや、また、ぶつけていたとしても、
その対象が自分の期待通りに変化してくれない事で起きているものです。

また、自分自身に対しての怒りや不満は、
何かの結果や今の自分の現状に対しての気持ちを語っていますから、
これらは、ある出来事に対して自分の心はこう反応したと説明していることになり、
それをどう解決していくかの話ではありません。

ですから、カウンセリングルームでどれだけ時間を費やし、
自分の心の熱量を放出して冷ます事が出来たとしても、
自分の生活環境の中にある自分の心を着火させる存在は何一つ変わっていませんから、
それに近づくと再び同じ事が繰り返されます。

不満や怒りを吐き出したい気持ちは十分に理解出来ます。
何が、不満や怒りを起こさせているのかを十分に聴きたいと思っています。
問題を解決していくために私も知る必要があります。知りたいと思います。
しかし、その次について話をしていく必要があります。

その後、同じことを繰り返すことから抜け出したいと言うのであるなら、
自分を変えたいという気持ちが本物であるなら、
ある程度、熱量を放出し冷ますことが出来たら、
その次に取り組まなければなりません。
私の仕事は、そこを担っている仕事だと考えています。

このように言うと、そのような自分の気持ちを、そのまま聴いてくれる人が、
一人でもいると、それだけでも十分救われると言う事も分かりますが、
そのような形の理解者の存在は、出来れば自分に身近な人である方が、
本人の生活圏から離れたところにいる私のようなものよりも、
遥かに本人の力になる事が出来ると考えています。

そのような人は誰もいないと話してくれるかもしれません。
その場合には、他人と心許せる関係を結べていないことが、
カウンセリングで取り組むテーマとなりますが、
そのような存在の人がいるとして、

次は、着火についてどう扱うか、また本人の心の状態を着火し易いものから、
着火しにくいものへと変化するための取り組みを始めます。
同じことが繰り返される事が分かっていて、それでいて何も伝えない。
今は、本人にはそれが必要だという理屈で何も伝えない。
私にはそれを良しとはどうしても思えません。

本人がそれに取り組むかどうかは別として、私はまず伝えることにしています。
それについて取り組むのか取り組まないのかを決定するのは本人であって、
私が決定する事ではないと考えているからです。

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凄い奴

2009年07月20日 | ライフ
7月18日19時48分配信 毎日新聞
奄美大島で捕獲された過去最大のハブ
体長2.26メートル、体重3.15キロのハブが捕獲された。
=鹿児島県奄美市名瀬で2009年7月18日午前11時過ぎ、神田和明撮影

どうですこれ、えげつない三角頭です。お前は矢印かよ!と突っ込みたくなります。
しかも毒を持っているし、もはや怪物です。
その怪物を素手で持っている人がまた凄い。
私には絶対に無理。持てるようになりたいとも思いませんが。

日本の蛇で一番大きいのが青大将だったと記憶しているのですが、
このハブをみると、簡単にそうだと言えない気がします。

前にTVでものすごく大きなコブラの映像があって、
鎌首をもたげているのですが、それが人間の背丈ほどの大きさでした。
蛇っていったいどこまで大きくなるんでしょうかね。

人間の社会に近い所で生息している奴は大きくなると目立ってしまい、
今回のように捕獲されてしまいますから、
人が足を踏み入れない山奥で生きているものすごく大きな奴がいて
熊なんかを丸飲みしているかもしれません。

私が中学生の頃だったか、四国徳島の山の中で、
ある人が電柱位ある蛇と出くわしたとラジオのニュースになっていました。
捕獲隊が結成されましたが見つからずじまいで、
しばらくすると、その話題も立ち消えました。
錯覚説や偽説等、言われていましたが真意は闇の中です。

世の中には、まだまだ常識外、規格外の生き物がどこかで生息しているはずで、
未確認生物(UMA)のネッシ―の一番最初の有名な写真を、
私がねつ造したと告白する男性が現れましたが、
その後も、ネッシ―は、いると信じている人達もいます。
私は、いる、いないではなく、いて欲しい。
いても不思議ではないと思っているし、いた方が絶対に楽しい。

未知のものに対して恐れだけでなく、興味を掻き立てられます。
心霊スポットに怖いくせにわざわざ行くような感じ。
宇宙人と出くわしたら怖いくせに、
ベントラ、ベントラと宇宙人を呼ぼうとするあの感じ。

怖くないと自分の強さを誇示したいのか、
はたまた月にロケットで出かけていくような、
何でも知りたい欲求からなのか、う~ん。

映画「サイン」の中で、人間には二通りあって
自分はそこに居たまま天体望遠鏡で星を観察する天文学者タイプと、
ロケットで宇宙に飛び出していく宇宙飛行士タイプがあると言っていました。
あなたはどっちのタイプでしょうか。

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結果という果実

2009年07月18日 | 雑感・愚見
日本の場合、都会と限らず離れ小島であろうとも
ちょっと捻れば蛇口から水が溢れて、スイッチを入れれば火が着き、
明かりが灯るようなライフラインが整った現代のとても便利な生活様式を、
ほんの150年前の人達は夢見ていたのではないでしょうか。

お城の天守閣で鎮座していた人さえも、
エアコンも無く夏の暑さに耐え忍び、氷などは大変貴重なもので、
遠き所から駕籠で運ばれて解け残った一欠けの氷しか口に出来ない。

人によって幸せや不幸の形は違えど、
何かの結果が、私達に幸せや不幸を決定するとした場合、
文明が発達し、今の私達の生活環境は以前と比べると
比較にならないほど素晴らしいものとなっていますが、
未だ、お腹を減らしたひな鳥のように、食べても食べても、
それでは足らないと幸福感を求めているような感じがあります。

となると、私達の幸福を取り込む容れ物は、
ちょっとやそこらのことでは満たされることが無いほどの、
とてつもなく大きなものなのでしょうか。

しかし、お腹が減っている時のアンパンと牛乳だけで、
また、暑い日に冷房の利いた部屋の飛び込むだけでも、
十分に幸せ感を感じることがあります。

西洋の諺に、
一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行けば良い。
一週間だけ幸せでいたいならば、車を買えば良い。
一カ月だけ幸せでいたいならば、結婚すれば良い。
一年だけ幸せでいたいならば、家を買えば良い。
一生幸せでいたいなら、正直でいることだ。
と言うものがあります。

これについての人其々の意見はあるにしても、
何かの結果によって得られるものは、果実を口にするようなもので、
一時の美味と空腹を満たす効果はあるけれども決して長く続くものではなく、
大切なのは自分の状態であることを述べているように思います。

正直でいることとは、単に人に対して嘘をつかない事と言うのではなく、
正直である状態と理解し、自分に対しても正直でいられること、
自分の気持ちに素直でいられること、その時々の自分を受け入れ認めること等を含めて、
人にも自分にも正直である事が一生幸せでいることに繋がると、
言っているのではないかと思うのです。

果実を手にすれば、幸せの青い鳥がどこからか飛んできてくれるのではなく、
青い鳥を肩に乗せて果実に歩を進めていく感じが最強かな。
チルチルミチルも旅をすることによって、初めて家にいる青い鳥を発見する。
旅をせずに家の周りをいくら探してもきっと見つからなかったはずで、
決して、あの物語は慌て者の兄弟の話ではないのです。

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