明日の天気のことは天気予報より漁師に聞けと
私の故郷では言われていたぐらい、
漁師の方は明日の天候を正確に予想出来ていました。
天気予報では兵庫県南部は晴れ。
しかし、私の町の漁師が、「こりゃ、明日は雨が降るなあ~。」
と言えば雨が降りましたし、
風が強くなると言えば、風が吹きました。
ですから、私は子供の頃は、
近所の漁師の人が雲を自由自在に操れる忍術か魔術を持っていると
本気で信じていたんですよね。
それぐらい凄かった。
だから、私もその能力が欲しいから教えて欲しいと、
漁師の人達に度々と詰め寄っていたので、
その頃は、相当に迷惑をかけていたと思います。
今思えば、漁師の人にとって天候を知ることは、
次の日の漁の出来不出来だけでなく
命に関わることですから、
漁師の間で代々語り継がれてきた
天候の法則のようなものだけではなく、
その時の空の様子、肌で感じるもの、空気の匂い等々の
微妙な違いを察知していたのだと思います。
これらは、はなわさんのお米の選別能力と
同じ脳の機能の働きだと思います。
ここで話が少し変わり、
興味を持つから脳の特別な選別能力にスイッチが入る。
興味が無いからスイッチが入らない。
スイッチが入らないから違いに気が付かないとなります。
うちの旦那は、私を女と見ていない。
うちの奥さんは、私を男として見ていない。
なんて声を聞くことがありますが、
髪を切ったことすら気が付かない。
口紅の色を変えたことも気が付かない。
会社で嫌なことがあって
少し落ち込んでいても気が付いてくれない。
疲れていても気遣ってくれない。
気が付かないと言うことは、
興味が無いと心は感じますから、
これが信頼されているという判断ではなく、
悪い方へ向かうと、
相手にとって私は重要な人では無くなったとなります。
人は原則的に、自分を大切だと思ってくれる人、
自分を好きだと思ってくれる人に対して好感をもつものですから、
これはその逆で、
そうだったら私もとなる種が蒔かれることになります。
この誤解と言うか、小さな綻びを軽く考えていると、
これが次第に大きくなり、
やがては取り返しのつかないほどの
亀裂となることもあります。
ですから、
ちょっとした変化に気が付くことは、
「私はあなたを大切な人だと思っている。」
と言う大切なメッセージです。
そうは言っても、
上手いことそんな変化は無いとか、
有ったとしても、その時、
気が付かないで見落としてしまうとか、
違いを発見する自身が無いと思う人もいるかもしれません。
しかし、ここで大事なのは違い当てクイズに正解することではなく、
大切だと思っていることが伝われば良いのですから、
それが実際に無いものであっても、
違っていても構わない訳です。
「あれ、髪切った?」とか、
「あれ、何か今日いつもと雰囲気違うね。」とか、
「今日、眼の輝き方が違うね、キラキラしてる。」とか、
心配する感じで、「何か、あったのか?」とか、
「今日の料理、今までよりも美味しいね、やり方を変えた?」とか、
「ありがとう。」に「いつも」を付けるとか、
こんな働きかけも結構大切なことかと思います。
だからと言って、毎日のように
「今日、髪切っただろう。」
何て言うのは逆効果に成りかねない事は
言うまでもありません。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計