心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

唖然

2020年04月30日 | 雑感・愚見

1998年 結婚式を挙げたカップルが自宅に戻ったら

自分達の新居の部屋は火の海になっていました。

火事の原因は、友人らが飾り付けた紙細工が

スタンドランプの熱で発火したためだそうです。

 

幸せの絶頂、ルンルン気分から急転直下の呆然自失。

結婚式の後の友人達が準備してくれたパーティーで

さらに盛り上がろうと新居に帰って来たら………。

 

新居の前には消防車がずらりと並び、

派手に放水の花が咲いていて、

「お前たちサプライズやり過ぎだよ。」

なんて最初は友人たちのド派手な演出だと

思ったかもしれません。いや思いたかったでしょう。

 

悪意無い友人達を怒る訳にもいかないと思うし、

怒った所で燃え盛る炎が消える訳でもないので、

何かや誰かを怒っている場合でもありません。

 

後は、火災保険や友人達からの賠償と

想定外の出費を覚悟して事後処理を

淡々とするしかないような気がします。

 

しかし、

スタンド・ランプの熱で紙は簡単に燃え上がることは、

そんなのじょうしき~ぱっぱぱらりら♬

で友人達の中に一人でも注意を払う人がいたら………。

 

もしかしたら、誰一人知らなかったとか

誰一人注意を払わなかったのではなくて、

 

そんな常識なことを誰もが知っているだろうから

飾り付けに私が注意を払わなくても

誰かが飾り付けに注意を払ってくれるだろう。

傍観者効果が働いたのかも知れません。

 

傍観者効果とは、沢山の人がいる場合に

何かの問題について自分が行動を起こさなくても

誰かが行動を起こすだろう。もう起こしているだろう。

と考えて結局誰も行動を起こさなくなる現象のことで、

傍観者が多いほど可能性が高まると言われています。

 

つまり、ただの野次馬の一人になってしまう。

 

このような人の行動心理は、

3つの考えから起きるとされています。

 

●自分以外の人が積極的に行動を起こさないことで

 緊急性が高くないと考える。

●同じ立場の傍観者が多くいることで

 自分の責任や自分への非難が分散されると考える。

●自分が行動を起こした場合、その結果に対して

 周りからのネガティブな評価を恐れる。

 

責任ある立場にある場合には、(消防、警察、医者等)

傍観者効果が働くことはまず無いようなのですが、

責任なき傍観者の立場にある場合には、

誰しもにこのような心理が働く可能性を

有しているようなので注意が必要のようです。

 

言うまでもありませんが、

大勢の人の中でオナラをした人が、

その責任や非難から逃れようとして

自分じゃないふりをするのは違うようです。

 

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サプライズ

2020年04月28日 | 雑感・愚見

2019年の夏 タンザニアの海中ホテルに滞在中の

アメリカの男性が海中に潜りホテルの窓越しに

彼女にサプライズのプロポーズを試みて溺死しました。

彼女の返事はOKだったようです。

 

このタンザニアの海中ホテルは、

海岸から約250m離れている所に一室だけ用意されていて

海面の部分にはソファが配置されたラウンジがあり、

夜には屋上のテラスから満点の星空を観ることが出来ます。

 

そして、水深4mに設けられた寝室の広い窓からは、

外を泳ぐ魚を観ることが出来る空間となっています。

 

愛する人にプロポーズするのは此処だ!と

随分と前に予約を入れて当日を迎えました。

 

寝室の幻想的でロマンチックな雰囲気で十二分だと思われますが、

男性は、気分が高揚したのか寝室を出て海にダイブして

寝室の窓の外からプロポーズをしたのですが………。

人生最高の瞬間となるはずが最悪の瞬間となってしまいました。

 

なんでまた死亡事故に繋がってしまったのか

詳しいことは分かっていないんですが、

普通に考えると急病か、それとも素潜りで水深4mは

素人が行うとかなり危険な行為だったのかも知れません。

 

上のアメリカの男性のように何かの記念日やプロポーズで

心に残るド派手なことをと計画したサプライズが

大変な事故を引き起こしてしまい

違う意味で忘れられない日となることもあるようで、

 

ロシアでプールに大量のドライアイスを投入し、

三人の死者を出した誕生日会。

日本でも結婚式のサプライズで砂浜に掘った落とし穴に落とされた

新婚も新婚の夫婦の死亡事故等が報道されたことがあります。

 

死亡事故までのことにならなくてもサプライズによって

最高がより最高になることもあれば

最低の記念日やプロポーズとなって

別れの原因となることもあるようです。

 

気持ちが盛り上がったまました計画であったり、

感情的にまかせた行動や判断には

落とし穴が潜んでいるかもしれません。

 

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母への想い

2020年04月26日 | 雑感・愚見

1985年 死亡した83歳の母親の遺体と

一緒に2年間も生活していた58歳の独身の男性が

逮捕されたそうです。

 

男は母親の死を何としても拒否したかったのか

遺体には酸素マスクが着けられていたそうです。

 

遺体に酸素マスクを装着するって

ちょっと怪しい宗教儀式の臭いもするのですが

どうも宗教とは関係がないようです。

 

一時期、親が死亡したことを届け出ずに

親に支給されていた年金を不正受給していた息子が

逮捕される事件が複数報道されていました。

 

上の出来事の男性はどうなんでしょうか。

母親の死亡届けが提出されていないだろうから

それまで母親に年金が支給されていたとしたら

年金は、継続支給されていたとは思います。

 

ですが私には、この男性の行為は、

年金目的とは違うように私には思えるんですよね。

 

男性からは、ありのままの自分をまるっと愛してくれた

母親に対する深い愛情を感じるので

法律的には犯罪者扱いとなるのは仕方ないにしても

この男には人として悪い印象を持てないんですよね。

 

一時期よく耳にした年金の不正受給にしても

本人に十分な収入がありながら

不正受給していたのなら悪質判定となるかもしれませんが、

 

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」的に

雇用が保証された中で余計なことに神経を使うことなく、

仕事に打ち込んでいた年功序列・終身雇用の時代とは違って、

 

今はグローバル化がどうこうとかで

実力・能力・成果主義を唱える会社が増え始め、

さらには他国に打ち勝つための人件費軽減とかなんとかの名目で

経営者側に有利な雇用形態の広がりが許されるようになり、

ゆとりない収入を何とかやりくりしている人が

増えているように感じます。

 

どうであろうと親の死を隠し年金を受領し続けることは

法律的には犯罪だと十分に理解できるのですが、

今日を生きるために必死にやりくりしている状況の人が

年金の停止手続きをする強い意思が持てなくなるのも

理解は出来るので悪い奴だとは思えないんですよね。

 

話は変わりますが、

自分にとって大切な人やペット等を失うことで

喪失感の悲しみから心の病や身体的な病気を

患ってしまう人もいます。

 

心理療法や催眠療法には喪失感からの脱却をはかるための

いくつかの技法が考えられていますが、

その技法を用いて「ハイ!喪失感が無くなりました。」

とはなりませんし、それが可能だとしても

それが正解だとも思えないんですよね。

 

まず大切なことは現実と向かい合って

自分の心の自然な動きを邪魔せずに

その悲しみや辛さを自分の心に感じさせてあげることが大切です。

 

そうすることで悲しみや辛さのピーク状態から

自然と心は落ち着きの方へと進み始めます。

 

心の動きが落ち着く兆しが見え始めたら、

カウンセリングを利用する方法もありますが、

気の許せる友人等に話を聞いてもらうことでも

克服までの心の負担を軽くすることができます。

 

喪失感克服の何らかの技法を用いるのは

それからのことだと私は思っています。

 

喪失感の克服と言うのは、

愛情の対象との精神的な別れの受け入れをすることなので

自然な悲しみや辛さを感じることから逃避するため等に

技法を使用しても効果が十分に得られなかったり、

一時的に落ち着きを得られたとしても

自然な心の動きを邪魔されたことで心の中に炭火のように

延々と残存することになる可能性もあります。

 

対象への愛情が大きければ大きいほど、深ければ深いほど、

悲しみや辛さが大きくなり、その衝撃から自分の心を護るために

最初の段階では個人によって期間に違いはありますが、

現実を受け止めずに否認すると言われています。

 

母親の遺体に酸素マスクを装着していた男性は、

ゆっくりと心の自然な心の動きの経過途中だったと思われますが、

その悲しみや辛さや寂しさを話しできる友人がいれば

もう少し早く段階を経過して行けたかもしれません。

 

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エヴァ・ブラウン

2020年04月24日 | 人物

2019年の秋、イギリスの競売で

ヒットラーの妻が使用したと言われる下着が

約50万円で落札されたそうです。

 

ちなみに1945年にヒトラーと結婚して妻となった

エヴァ・ブラウンは、その翌日に夫と共に自殺しました。

 

私なら愛する女性には、生き延びて欲しいと思うのですが、

気性の激しいヒトラーに恋した女性なのですから

エヴァ・ブラウンも激しい情を覚える女性だったのかもしれません。

 

戦後に拘束されたヒトラーの側近の証言として、

戦況が悪くなってきた頃にエヴァは、

「奇跡が起こらなければ死が最後の逃げ道になるでしょう。

 その時には法的な妻として

 あの方と一緒に死ぬことを心から望んでいる。」

と発言していたようです。

 

しかしあれです。何でも残してあるものだと思いますし、

何でも売れるものなんですね。誰が落札したんでしょうか。

 

仮に博物館が落札したとしてです。

洋服ならまだしも使用済みの下着って展示できるかな?

私はちょっと違和感を感じるのですがどうなんでしょうかね。

 

落札者が下着泥棒の犯罪歴がある人物だったら

面白いオチが付くのにと馬鹿なことを思ってしまう私がいます。

 

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悲しい動機

2020年04月22日 | 雑感・愚見

2000年のケニアで近くのホテルから

マットレスとシーツ等を盗んだ男(52)に禁固1年の判決が下りました。

盗んだ動機は、新婚の妻に「床に直に寝るのは嫌。」と言われたためだった。

 

私の体験上ですが、床に直接寝ると

朝目が覚めた時にぐっすりと眠れた感が弱く感じますし、

背中や腰が少し痛く感じることが多いように思います。

 

ましてや肌寒い時期では、寒気で途中眼が覚めますし、

身体を冷やすことは万病の元と言われずとも

冷えた身体は健康に良い状態でないことを感覚的に感じ取れます。

 

布団の中で暖かさに包まれてヘブン状態で朝を迎えるのと比べると

天と地ほどの違いがあるのですが、

巷では直接床に寝た方が良いとの考えもあるようで驚いています。

 

さて犯人の男ですが、妻に機嫌悪くされるのが嫌での犯行なのか、

妻に喜んでもらいたいと思っての犯行なのか、

はたまた普段からちょこまかと窃盗をしていたのか分かっていません。

 

単にお金を使うことが惜しかったのか、

マットレスやシーツを購入できない程の貧乏暮らしだったのかも

分かっていません。

 

事件後に「ああ私のために。」と妻が感激して男への愛が深まったのか、

「何て愚かで馬鹿なことを。」と男への愛が冷めたのかも

全く分かっていないので何とも言いようがないんですよね。

 

この一件を読んでふと思ったことは、

商取引の場合は、支出側の金額が分かれば、

受け取り側の金額が分かりますが、

人間の行動の善悪については常に単純明快ではないと言うことです。

 

例えば、職を失いその日食べるものを買うお金も尽きてしまい

飢える子供たちのために色々なことをやり尽くし、

最後の最後に弁当を窃盗したような場合。

 

盗まれた側と男の関係だけで見れば、単純明快で男は悪となりますが、

飢えをしのいだ子供達からすれば

私は、男の行動は善とは言い切れませんが悪とも言い切れません。

つまり、一人の男の一つの行動に善と悪が同居することになります。

 

こちらを立てれば、あちらが立たない。

そんな状況に自分が置かれた時に、

自分が悪になることを厭わない強さを備えておきたいですし、

あるいは大岡越前の上のように見事な落し所を見出すだけの

柔軟性と視野を持てる自分でありたいと思う次第です。

 

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リビドー

2020年04月20日 | 人物

2019年の春 岡山県で80歳の妻子持ちの男性を巡り

67歳と64歳の女性が大喧嘩をしたあげくに

年上の女性は低体温症のため死亡し、

年下の女性は病院に搬送され命を取り留めた。

 

大岡裁きで有名な大岡越前が、不貞の罪で男女を裁いた際に、

女が男よりも30歳も年上だったことから

男の言い分「女の誘いに乗っただけ。」を疑問に感じて

母親に質問をしました。「女は何歳まで?」

 

いくら裁きのためと言っても実の息子にそんな質問をされて

母親は、「それはね。何歳までよ。」なんて

はっきり答えることが出来なかったのか、

黙ったまま火鉢の灰を掻きまわしたそうな。

 

それを見た大岡越前は

「灰?おおおおうか?灰になるまでか?」と理解して、

その後の裁きの参考にした逸話から、

女性の性的欲求は「女は灰になるまで」なんて言われていますが、

岡山県の事件?事故?は、それを地で行く出来事かも。

 

精神分析のジムクント・フロイトは、

性本能を発現させる力のことを「リビドー」と表現し、

ユングは、「リビドー」を全ての衝動の源泉となる

心的エネルギーとして捉えたそうです。

 

ユングが捉えたように「リビドー」が全ての衝動の源泉だとすると

実際の性行為そのものは、個人の心肺機能や

筋力の差によって違ってきますが、

そのエネルギーは様々な欲求に変換可能とのことなので

男女とも性的衝動は灰になるまで続くことになります。

 

それからすると

社長になって金持ちになるぞおおおお!

歌手になって有名になるぞおおお!

芸術は爆発だああああ!

とかのエネルギーも性的衝動を他の衝動に変換したものなのでしょう。

 

その逆もあるのかなと私は勝手に考えていて、

何かの欲求が上手く充足出来ない場合に、

その何かの衝動の源泉である性的衝動に気持ちが向けられる。

 

そんな場合、衝動の抑えが効かない暴走状態に

突入しかねないので危険ですね。

 

人としては理解できることも

法律や条令ではアウトと判断されることもあるので

理性のすぐ後ろに控えている性的衝動をコントロールすることは

かなり大事なことになります。

 

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ヒーロー現る

2020年04月18日 | 雑感・愚見

2019年の夏 エーゲ海のクレタ島に旅行中の

イギリス人女性が散歩中に二人の男に襲われたのですが、

1匹の野良犬がどこからともなく現れて男らを威嚇して追っ払いました。

後日、彼女はその犬を引き取り飼い犬にしたそうです。

 

主人の窮地を察した飼い犬が、

敵認定した対象者に牙をむくことは珍しい話ではありませんが、

今回の主役の野良犬のように全く関係のない人の窮地に

参戦することなんてそうあることではないと思うのです。

 

犬の習性について詳しくないので思うのですが、

今回の野良犬の行動は、結果的に悪者を追い払うことになりましたが、

襲った側だけでなく襲われた側とも何の関係性も結べていないので

女性を威嚇する可能性についてはどうなんでしょうね。

 

元々犬には強きを挫き弱きを助けるような習性が

有るのかも知れませんが………。いや聞いたことがないなあ。

 

まあとにかく、誰が言ったか

「犬が人を噛んでもニュースにならないが、

 人が犬を噛んだらニュースになる。」の有名な言葉があるように

この出来事も珍しいことだったので話題になったのかなと。

 

群れで過ごす習性のある犬の場合は、

仲間の窮地を黙って見過ごさないのだと思うのですが、

もし飼い猫や野良猫の場合には、かなりレアケースとなるので

その話題が世界を駆け巡るかと思います。

しかし、まずそんなことは起きないでしょう………。

 

2014年の5月 アメリカのカリフォルニア州で

飼い猫が飼い主の4歳の息子が野良犬に襲われているのを見て

猛ダッシュして野良犬に襲い掛かり助けました。

襲われた男児は、足を数針縫う怪我を負っていたそうなので、

助けるのが遅かったらもっと酷い怪我を負っていた可能性があります。

この飼い猫の名前は「タラ」と言い、

タラは、息子のジェレミー君が生まれる前から

飼い主の夫婦と5年前から一緒に過ごしていたそうです。

 

猫にだってあるのですから

私達人間にも本能的に家族、仲間を愛する気持ちがあるはずなのですが、

愛すべき我が子に躾の枠を超えて虐待をする親の話が

ちらほらと聞こえてきます。

 

躾は愛すべき我が子のための行為で、虐待は自分の為の行為です。

誰しもが愛情はまずは自分に、そして、ある程度充足された心があって

次の他へと向けることが出来ると思うのですが、

虐待する親は、完了していない大きな何かをそのままにして

親になっちゃったんだと思うのです。

 

親になる前にその何かと真剣に必死になって

向き合って解決しておいてもらいたいものです。

 

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事故や失敗は

2020年04月16日 | 雑感・愚見

2018年 アメリカの著名な60歳の女性登山家が

自宅で階段から落ちて亡くなりました。

 

彼女は、1996年にエベレスト登山で

10人中8人は死亡するという遭難事故で

奇跡的に生還した一人だったようです。

 

高齢者が階段から落ちて死亡したり、

足などを骨折すると治癒するまでの長い期間

ベットの上で過ごしたり車いすを利用することになります。

 

そのことで筋力や体力が落ちて寝たきりとなり、

急激に生きる力を失ってしまう例が良くあるようです。

 

骨折さえしなければ、

まだまだ元気で生きられたはずなのにです。

高齢者にとって骨折は命に関わる危険な怪我です。

 

確か樹木希林さんも知人宅の階段から落ちたことが

その寿命を短くした大きな原因となりました。

 

私達は危険な状況に置かれると生存本能がフル稼働して、

細心に注意を払い慎重に行動することが多いので

大きな痛手を負わずに乗り切ることも多々あったりします。

 

しかし、何度も昇り降りした自宅の階段、

何度も行き来した場所を歩いている時、

毎日、使用して馴れしたんだベット等々については、

どうしても注意を払うことが薄れてしまったり、

 

また状況や物そのものは何一つ変わっていなくても、

高齢者になってくると日々少しずつ自覚なく筋力が衰えたり、

感覚が違ってきたりすることで注意を払っていたとしても

頭で描いている動作とは身体の動きが微妙に違ってきたりして、

ある日、ある時の思わぬ転倒や転落に繋がっていきます。

 

まだ自分は若いので大丈夫と思うかもしれませんが、

個人差はありますが20代がピークとなり、

それ以降から老化が始まっていると言われているので

まだまだ自分とは関係のない話とは言えないかも知れません。

 

また、何度も運転して通った道、やり慣れた仕事、毎日の調理、

長く付き合いのあるパートナー、危険を伴うスポーツ、

気を許し始めた知人や上司への言動等々、

 

慣れていない時よりも少しは出来るようになったり、

気を許し始めたりする頃の方が、

大きな事故や大きな失敗へと繋がることが多いようです。

 

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老いてなお

2020年04月14日 | 雑感・愚見

昨年の夏、キプロスで96歳のイギリス人男性が

現役の世界最高齢のスキューバーダイバーとして

それまでの自己記録「水深40.6m、44分間の潜水」を上回る

水深42.4m、48分間の潜水を達成して記録を更新しました。

 

私にはスキューバーダイビングの経験が無いので

この記録の凄さを感覚的に捉えられないのですが、

水深42.4mともなると水圧もかなりのものとなり

誰しもが出来ることではないのでしょうね。

 

また2003年 アメリカ・テキサス州で

91歳の銀行強盗が逮捕されました。被害額は約2000ドル。

さらに驚きなのが、この男は別の銀行事件で懲役3年になり

1年前に出所したばかりだったそうです。

 

ヨボヨボとしか歩けなくとも拳銃で威嚇すれば

警備員や銀行職員をコントロール下に置くことは出来るかと思いますが、

しかしなあ。いや~。

 

もしかしたら、銀行強盗のために日頃から身体を鍛えに鍛えて

普通の若者位の動きは出来ていたのかも知れません。

そうだとしてもこの老人の努力の方向が大きく間違っているでしょう。

 

60歳、70歳と年齢を重ねたとしても

それは生きてきた年数の数字でしかなくて

自分を老人だと認識してしまうことで、その人の身体や精神は、

その人が持つ老人のイメージに合致した変化をする

何て言う人もいるようです。

 

いくら自分のことを老人だと意識しなくとも

時間が若さを奪っていくのを防ぎようがありません。

しかし、

「わしは何かをするには老いてしまった。」なんて気持ちは

心の片隅にもないかのような二人の老人の行動から

意識の持ちようで老いるスピードのペースダウンには

繋がるかも知れないと思ったりするのです。

 

そして、「あと十年早ければな。」なんて思う人は、

十年経過した時にも何かに対して同じように

「あと十年早ければな。」と言っているかも知れません。

 

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2020年04月12日 | 雑感・愚見

2003年のドイツの南部でお腹を空かしたカラスが

放牧中の羊を攻撃して19頭を殺す事件があったそうです。

 

カラスは、頭が良くて身体はある程度サイズがあるので

多くの鳥たちよりもパワーがあるように思われますが、

まさに数の暴力で、いったいどれ程の集団になれば

19頭の羊を殺害する攻撃力を持つことになるのでしょう。

 

この記事を目にするまでカラスについては、

ゴミ箱を漁り散らかしまくる。

屋外で食事をしていると人の弁当やパン等を空中からひったくる。

ゴルフ場でナイスショットしたボールを強奪する。

なので怖いよりも鬱陶しいイメージでしかありませんでしたが、

今後は、少し怖さを加味して見ようと思っています。

 

カラスではありませんが、少し前に話題になっていた

大量発生したバッタが話題になっていました。

 

東アフリカで大量発生したバッタが一日100万食の食料を

食べ尽くしながら進撃して、もう少しで中国にまで到達するとか

言われていましたが、あれどうなったんでしょうね。

 

あのバッタは、サバクトビバッタと言う種で

日本のトノサマバッタと同じく大型のバッタで

サイズ4㎝から6㎝もある奴が500~600臆匹の集団で飛んで来て

全てを食べ尽くしていく。被害の甚大さもそうですが、

気持ち悪さも最高レベルじゃないかと思います。

 

気持ち悪いとか気色悪いの反応ですが、

誰しもに何らかの苦手なものがあるものなので

何か特定のものに気持ち悪いとか気色悪いと感じることを

深刻に考えすぎる必要はありません。

 

ただ何らかの対象に対して過度に反応することで

著しく日常生活に支障をきたしているような場合には、

不安や怖れの反応の改善に取り組むことになります。

 

一つの方法は、脱感作。

不安や怖れを感じる時には身体の筋肉が硬直するので

対象と向き合い同時に身体の筋肉を弛緩するトレーニングを行う方法です。

脱感作を行う場合は、対象と実際に向き合う方法と

イメージで向き合う方法があります。

 

もう一つは脱感作とよく似た方法で、

不安や怖れを感じる対象とある程度の時間直面することで

対象がそこまでの不安や怖れを感じるに値するものではないことを

体感的に学び取ることを促します。

 

これら二つの方法は、段階的に分けて取り組んでいきます。

例えば、対象との距離であったり、

似たような別のもの→絵→写真→作り物→本物と言った感じでしょうか。

 

もう一つは、恐怖症は過去の体験とイメージが原因であることが多く、

それにアプローチをして改善を図る方法です。(トラウマ解消)

例えば、血液恐怖の原因を手繰っていき、

幼い頃に見た交通事故が原因であったとすると、

恐ろしいのは出来事であって

血液そのものでは無いことの気付きを促す等。

 

それぞれの方法を組み合わせて取り組むことになりますが、

不安や怖れの反応は大切な反応でもあるので

反応を皆無にすることを目標にするのではなく

過剰な反応を通常の反応レベルに軽減することが目標となります。

 

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