和歌山に一泊旅行以来、温泉の広い湯船に浸かっていないなあ。
何より足を伸ばしてゆったりと入浴できるのが良いですし、
家風呂よりも温まった身体が長く続くような気がします。
入浴は、湯船に入るだけではなくて、
蒸気浴(サウナ)、日光浴、森林浴、岩盤浴、海水浴(これは違うかあ)
そして、月光浴なんてのもあるそうです。
海亀、珊瑚、牡蠣なんかは、満月の夜にしか産卵しないとか、
女性の月経も月の満ち欠けの周期と似ているとか、
満月の日には犯罪率が高くなると言われたかと思うと、
心を落ち着かせるセロトニンの分泌を促すと言われていたりして、
月光がプラスの効果なのか、マイナスの効果なのか、
どっちでもないのか全く分かりません。
月の光や満ち欠けが、
私達に直接的な影響を与えるのかどうか分かりませんが、
心理的に影響を与えることは間違いないと思うのです。
日本では昔から妖艶で怪しげな光を放つ月を鑑賞し、
歌を詠み楽しんできた名残が数多く残されています。
足利義政は、黒漆喰が塗られた銀閣(観音堂)内から
足利義政が名付けた月待山から
月が出てくるのを眺めて楽しんでいたらしく、
黒漆喰の銀閣は、月光を反射して輝いていたようです。
金閣寺の鏡湖池は、
金色に輝く舎利殿を映し出すためだけではなくて、
鏡湖池の水面が映し出す月を楽しむためでもあったようです。
太陽光に金色に輝く金閣寺の舎利殿は、
何度か拝ませて頂いていますが、
鑑湖池の水面に浮かぶ月と月光に輝く金閣寺の舎利殿も
一度は観てみたいものです。
月光に金色に輝くと言えば、
まだ私は訪れたことがないのですが、
名古屋城大天守の金鯱の様子も美しいと聞きます。
この名古屋城の有名な金の鯱ですが、
創建当初は一対に慶長小判1万7,975両(純金換算で215.3㎏)を
潰して造られていたようで、金箔ではなく金で造られた鯱は、
全国で名古屋城のみです。
ただ、ただ、ただです。財政難に苦しむ尾張藩は、
享保15年(1730)鯱の鱗を剥がして小判に鋳造し、
その代わりに純度の低い金の鱗を貼り付け、
その後も2度ほど鱗を純度の低い金に貼り換えられたようです。
現在の名古屋城の金の鯱は、
空襲で焼失したものを復元したもので
金の含有量は、大分減って88㎏なのだそうですが、
創建当時の215.3㎏の輝きは、どんなものだったのでしょうか。
日々、変動する金の価格ですが、
現在の金の価格は1gが5千円弱なので、
それからすると現在の名古屋城の鯱88Kgということは、
88000×5,000円=凄い額となるものが、
大天守の屋根に乗っかっていることになります。
そんな名古屋城の金の鯱ですが、
明治時代に3度、昭和12年に1度、鱗の盗難があったようです。
昭和12年の盗難騒ぎの際に、
名古屋市長が引責辞任する事態になる位ですから
如何に名古屋城が市民に愛されていることが分かります。
多くの人に愛されている月ですが、
毎年、少しずつ地球から離れて行っているなんて話もあるようで、
遠い将来、月が姿を消す可能性も有るようです。
たまには夜空に輝く月を見て、
月光を浴びている自分や景観を感じ取ってみることも
心に何か良い影響をもたらすかもしれません。
ムーン・リバー by オードリー・ヘップバーン
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計