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清凉寺の拝観を終えて向かったのは愛宕街道です。
愛宕街道は、嵯峨鳥居本地区を通る街道で
江戸時代には愛宕山の頂きにある
愛宕神社の門前町として賑わいました。
嵯峨鳥居本地区は、その昔の町並みが残り、
国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
予定では愛宕街道を楽しみ、
愛宕街道沿いにある化野念仏寺と愛宕念仏寺を
拝観するつもりだったんですが時間的に厳しそうです。
嵯峨 八体地蔵
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この八体地蔵から愛宕街道の落ち着いた町並みが続いていきます。
愛宕街道
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ところで化野を「あだしの」愛宕を
「あたご」とか読めますか。
「あだし」だけでは「化」の文字に変換されませんし、
「あた」だけで「愛」の文字に変換されませんからね。
ここにきて北斗の拳のケンシロウが
北斗神拳を放つ際の気合
「あた、あた、あたたたたたた!」は、
「愛、愛、あいいいいい!」の意味があった説が急浮上。
化野念仏寺 参道入り口
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見過ごしそうで見過ごすことはない化野念仏寺の標石。
化野念仏寺 三門
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化野念仏寺が持つ雰囲気とシックな三門が完璧にマッチ。
化野念仏寺の三門は、立派な楼門よりもこれですよね。
石標、石段、シックな三門。境内の雰囲気は全く違いますが、
ここまでの雰囲気は、詩仙堂的な感じがします。
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三門を潜って直ぐ左側に拝観受付所があります。
清凉寺は山門を潜って境内に入るだけなら
拝観料はいりませんし、
鹿王院は、拝観受付所があったけれども………、
京都では度々に経験する
山門を潜る前とか山門を潜って直ぐに
拝観料を収めるこの感じ、今日に限っては新鮮ですね。
化野念仏寺 境内参道
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化野念仏寺も参道の両側は、苔の絨毯。
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化野念仏寺 仏舎利塔
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化野念仏寺の仏舎利塔は、1969年に
インドの世界文化遺産・サーンチーの塔を模して建立されたもの。
塔門(トラーナ)
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個性的な鳥居だと思ったら
塔門とされていたので鳥居ではないようですね。
化野念仏寺 西院の河原(賽の河原)
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約千二百年前、空海が当地に野ざらしになっていた遺骨を埋葬して
供養のために千体の石仏を埋め、五智如来の石仏を建てて
五智山如来寺を建立したのが始まりとされています。
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化野念仏寺境内の約八千体を数える石仏や石塔は、
1903年頃に化野に散在していた多くの無縁仏を
掘り出して集めたもので
極楽浄土で阿弥陀仏の説法を聞く人々になぞらえて
配列安祀されています。
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奈良の春日大社の3000基の燈籠。
ここ化野念仏寺の八千体の石仏。
本当にそれだけの数があるのか。数が盛られてないか。
確かめたくなりますが、さすがに無理です。
化野念仏寺 地蔵堂
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化野念仏寺 本堂
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堂内の立て札は、撮影禁止の立て札だと思ったのですが
よく観ると立ち入り禁止とだけ書かれていたので撮影しました。
色々な理由で仏像の撮影を禁止にしている所が多いので
仏像が撮影できるのは有難いんですよね。
化野念仏寺 地蔵堂
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延命地蔵尊にお詣りして、また寿命が延びました。
化野念仏寺 鐘楼
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西院の河原内を外側から撮影することは出来ますし、
この鐘楼の下を潜って河原内に入ることも出来ますが、
西院の河原内での撮影は禁止されています。
化野念仏寺 水子地蔵尊
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赤い灯りが灯っている茅屋根の小さなお堂は、
水子の霊を供養する地蔵尊。
化野念仏寺 竹林と多聞塀
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化野念仏寺 竹の小径
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化野念仏寺 霊園墓地
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竹の小径を登りきると平坦で広々とした霊園墓地が現れます。
こんな景色の良い所のお墓に入っている人は、
極楽に行けてるような気がするなあ。
化野念仏寺 六面六体地蔵
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この六面六体地蔵は、
六つの迷界(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人道、天道)
それぞれの迷界で苦しむ人々を救う
お地蔵様の姿を現わしているもので、
以前に拝観した二尊院でも
六道で苦しむ人々を救う六つのお地蔵様がいました。
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竹の小径を下り、拝観出口手前からの西院の河原風景。
化野念仏寺は、嵐山のはずれに位置するので
これまで訪れることが出来ていませんでした。
ここ化野念仏寺でしか味わえない独特の景観と風情を
今回、ようやく楽しむことができました。
何としても拝観しておくべき寺院の一つとまで言いませんが、
拝観しても損はない寺院の一つだとは思います。
化野念仏寺 天満宮
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ここ化野念仏寺の拝観を終えたのが午後の4時前。
愛宕街道は、化野念仏寺を境にして
また町並みが変化して風情が増してきます。
そして、愛宕念仏寺も良さげなんですが、
愛宕街道の風情ある町並みに目もくれずに歩みを進めて
愛宕念仏寺の最終受付時間の午後4時半間際に滑り込んで
慌ただしく拝観するのは気が進まないので
次の機会の楽しみとして帰途に就きます。
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落柿舎
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愛宕街道から落柿舎まで戻って来ました。
ここの前に何度も来ていますが
敷地内にお邪魔させてもらったことが無いんですよね。
素通りしてしまうには偲びがたく
舎内に足を踏み入れたいという強い気持ちが湧かず、
その内に一度位は、お邪魔させてもらいます。
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落柿舎に小振りの柿が実っていました。
この柿がタイミングよく落ちてきて受け止められたら
食べても良いのだろうか。
嵐山 竹林の小径
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前回の京都名所巡りの帰り道は、嵐山公園を抜けて帰ったので
今回は、嵐山の竹林の小径を抜けて阪急嵐山駅へと向かいます。
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前回の時は、同じ時間でもわんさか人がいましたが、
今回は、御覧のように人の姿は殆ど見当たらず
竹林の本来の静寂な世界が体験できます。
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野宮神社辺りまで竹林の小径を下ると
人の数も少しは増えてくると思うのですが………。
嵐山 渡月橋
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阪急電車に乗車する前に、渡月橋が見えるベンチに座って
火照った身体と疲れた足腰を休めながら
ぼんやりと嵐山の風景を眺めて楽しみます。
眼のレンズに綺麗な嵐山の眺望が映り、
耳では桂川の川音を聞いて
火照った身体は、そよ風を感じて
気が付いたら随分と長く過ごしてしまいました。
肌寒さを感じる時期の秋ではこうはいかず
蒸し暑さを感じる時期の春にはこうはいかず
今日は、最高の気候だったようです。
阪急 嵐山駅
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灯りが灯る阪急嵐山駅から神戸に帰ります。
今回も私の趣味にお付き合い下さった皆様、
有難うございました。
私の名所巡りを見て頂いた方が
素敵なもの、綺麗なもの、素晴らしいものを見て
少しでも気分が晴れたり、嫌なことを忘れることが出来たり、
私と同じように京都を楽しんでもらえたり
また少しでも京都観光の際の参考になれば幸いです。
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催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計