心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

レーダー

2018年04月28日 | 心理カウンセリング

言うまでもありませんが、

私達は、身体的にも精神的にも

健康を維持しようとする機能を有しています。


身体的には、損傷を修復したり、

体内に侵入した健康を害する

細菌やウイルスを排除したりと、

最適の状態へと戻そうとしてくれます。

 

精神的には、

内側で発生した精神的エネルギーを

外側に放出したり、

鳴っている鐘の音が自然と収まるように

最適なバランス状態を取り戻します。


通常は、健康を保つ非常に有能で

パワフルな能力が十分に発揮されて、

保たれていたバランスに揺れがあっても

『やじろべえ』の如く傾きを整えてくれ

おいそれと健康を損なうことはありません。


しかし、

何か不自然なものの見方や考え方、

無理な在り方が内在している時には、

左右の重りのバランスが整っておらず、

最適の安定の位置を維持する力が弱まり、

不快な思いが度々と繰り返されたり、

長く持続してしまいます。


不自然な刺激や外圧があった場合には、

それが何であるかを発見することは

比較的容易ですが、

(やじろべえを指で弾く)


ある時、何かの機会で、

自らが心に組み込んでしまったり、

組み込まざる得なかったものは、

自分では気が付かなかったりします。

 

そして、

あれが出来れば」

「あれが手に入りさえすれば」

とペンギンが空を飛ぼうとする如く、

無理な努力を重ねたり、

背中が痒いのに、膝をかいているかのような

見当違いの努力を重ねたり、

飛べない自分を責めたり恥じたり

してしまいがちです。


施療に来られた人の中には、

問題が紐解かれ、

ペンギンが空を飛ぼうとしていることが

明らかになっても

空を飛ぶことを求める人もいたりして、

簡単ではありませんが、


心理の仕事に携わる私達は、

相談に来て頂いた悩みや問題を

改善したり、解決するためにも、


相談に来られた方の内在している

不自然なものの見方や考え方や

無理な在り方を発見するためのレーダーを備え、

整備を怠らない責務があります。


そして、同時にレーダーの電源のオン・オフも

出来るようにしておかなければ、

広告の文字にレーダーが反応したり、

テレビの話す内容に反応したり、

考えの方向が同じなのに荒い部分に反応したりと

困ったことになります。

 

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同調行動と同調圧力

2018年04月25日 | 雑感・愚見

 

アメリカ合衆国で活動した

ポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュが、

1955年に発表した同調に関する有名な研究があります。

 

同調行動を検証した心理実験は、

実験者は、AとBの2枚のカードを提示します。

そして、

実験に参加している大学生に

Aのカードに描かれている『線』と同じ『線』を

Bのカードに描かれた『3つの線』から選ぶことを求めました。

 

Bのカードに描かれている『3本の線』

①『-----』

②『---』

③『-------』

 

Aのカードに描かれている基準線

『-------』

 

このような間違える可能性が非常に少ない

シンプルな問題に答えてもらう実験を行いました。

 

単独で解答させた場合の正答率は、95%

当然の結果だと思いますし、

もっと言うなら正答率が低い位です。

 

ところがです。

大きなテーブルを囲んで6人のサクラと、

実際の心理実験の検証対象者の一人が着席し、

その一人に6番目に答えさせた場合の正答率は、

65%まで低下したそうです。

 

これに似た心理効果として、

「今流行っているから。。。」

「今年の流行りは○○だと言っているから。。。」

「皆が買っているから良いものだ。。。」

「儲かると多くの人、情報が言っているから。。。」

のように、

個人判断よりも集団の判断の方が正しいと思ってしまう

『バンドワゴン効果』があります。

 

数の勢いに抗えず、その場をやり過ごすために

表面的に周りに同調するだけの場合もありますし、

数の勢いに押し流されてしまい

本心から自分の考えや判断を

変えてしまうこともあるようです。

 

人には、

物理的な暴力や言葉による圧力(強制や脅し)による

集団からの干渉がなくとも

集団の判断に同調しようとする

心理が働くことがあるようです。

 

そして、

目に見えない圧力や聞こえない言葉による圧力に

強く影響を受けた結果に不都合なことが生じても


それは自発的なものであり、

その人の自由意思による決定とみなされるので、

他人に責任を問うことは認められず、

自己責任とされることになるので

注意が必要です。


また、同調現象が起きている場では、

異論は排除され、同調意見が歓迎され、

それでも異論を唱えようとする者に対しては、


論理的な反論ではなく

個人攻撃、人格攻撃等によって

沈黙を強制したり、同調への圧力をかける者が

複数現れることがあります。


ある目的を持った少数の集団(仮に5人)が、

自分達の目的のために

大きな集団(仮に30人)の考えや行動を

動かそうと画策した場合、

 

一人、二人を呼び出し、

同調心理を利用し、個人の考えに影響を与え、

一人、また一人と切り崩していき

ある一定の人数まで来ると、

雪崩的な大きな同調現象を起こすことが出来ます。


この同調現象が起きている時に、

自分の意見や検証を変えることなく

貫くことは容易いものではありません。

 

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セクハラ

2018年04月23日 | 雑感・愚見

 

森友、加計問題に加えて

セクハラがマスコミに取り上げられているので

ここでも少しだけ取り上げさせてもらいます。


ハラスメントの意味を調べてみると

『嫌がらせ。』『迷惑行為。』となっていて

それらに『執拗な』が加えられているものもありました。


そのような意味から考えると

ハラスメントの言葉は

ありとあらゆるものにくっ付けることが出来る

仕様になっています。

 

ゆえにハラスメントは、セクハラだけでなく

現在では30を超えるものに付けられていて、

今後も新しいハラスメントが誕生していくことは

間違いありません。


新しい所では、外国人なのか日本人なのか、

誰が言い出したのか知りませんが、

『ヌードル・ハラスメント』なる言葉も登場しました。


今やハラスメントの言葉が、

非常に強いマイナス・イメージを持つと同時に、

相手に対して強烈な攻撃力を有することになったので、

「それはハラスメントだ!」と、

 強烈な武器をブンブン振り回す輩も誕生しています。


結果、ハラスメントハラスメント(ハラハラ)なるものも登場し、

もうぐちゃぐちゃです。


セクハラに限って言えば、

当初の犯罪の一歩手前の言動に対して

言われていたことが、

その範囲が、いつの間にか

なかなかの広がりを見せて、


「男(おんな)の癖に。」

「そんなことも知らないの(出来ないの)」

「いい年をして」


のような仮にセクハラで無かったとしても

それは言っちゃいけないだろうと思われる

相手を侮辱する発言のようなものから、


「髪、切ったんだね。」

「元気ないね。あいつと破局した?」

「彼女(彼氏)はいないの?」

「今度、食事に行かない?」

のような互いの関係性が影響するもの。


そして、

「あれっ髪切った。」

「はい、似合ってますか。」

「前も良かったけど、今回のも良いね。」

「嬉しいです。ありがとう。」


第三者達

「ねえ。ねえ。あれってセクハラじゃない。」

「そうかもね。酷いね。」「許せないよね。」

「ねえ。会社に訴えてやりましょうよ。」


 

言われた本人が何とも思っていなくても

それを聞いた周りの人が「ハラスメントだ。」と判断すれば、

会社に訴えられる可能性も有だそうなので、

昭和生まれの私にとっては

ホント、ビックリしますし恐ろしくもあります。

 

私が会社勤めをしていた頃から随分と

年月が経過していますが、

こんなことって本当にあるのでしょうか。

俄かには信じられません。


しかし、思うのですが

ハラスメントかどうかなんて関係なく、

最初の犯罪行為及び犯罪一歩手前の件は、

当然、我慢なんてする必要もなく

即刻問題にするべき事案ですし、


明らかに個人を侮辱する発言や、

当事者の関係性に影響するものも、

ハッキリと抗議をするべきものであり、


抗議をしても止めないのであれば、

当事者間の問題に留めるような問題ではなくなりますから

それなりの所に問題を提議するべきものになりますし、


最後のヤツは、????

私がやられたら周りがどう言おうと

納得できる気がしないので

「それでも地球は回っている。」の

ガリレオの態度、気分になるかと思います。


とにかくです。

ハラスメントと言う言葉が昭和期に登場し、

最初の頃の犯罪及び犯罪一歩手前のイメージを持ったまま

年月を重ねその範囲が滲み広がったことで

非常に悪質なものから軽微なものまで一緒くたにした

重罪人扱いの一般化、レッテル張りの危険な道具と

なってしまっているように思えてなりません。


このハラスメントの言葉が、

鎧や武器として使用されるのではなく

互いを尊重し、理解し、

相手を思いやる精神を薄れさせないための

重石として機能して欲しいと思うのです。


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奈良 浮見堂~興福寺

2018年04月21日 | 名所巡り(奈良)

 

旧大乗院庭園から浮見堂を目指して歩きます。

 

浮見堂は、大正5年に奈良公園の浅茅ケ原園地内の

鷲池に建てられた六角形の建物で、

屋根は檜皮葺(ひわだぶき)となっています。

 

滋賀県の琵琶湖湖畔にも似たようなものがあり、

そちらは満月寺浮御堂と呼ばれているそうです。

 

 

 

奈良公園

 

この日のこの時間、このエリアは、

それほど観光客も地元の人も多くありません。

 

沖縄県人会の人達が集まり

エイサーを踊ったり、沖縄三線を使って歌を歌ったり、

花見のような集会を行っていました。

 

 

 

 

奈良公園の浮見堂に向かうエリアを歩いていると

「このようなコースを横切るクリークに打ち込んだなあ。」

なんて、ゴルフ場を歩いている気持ちになりました。

 

はたと思ったのですが、

先ほどの旧大乗院庭園の規模を大きくしたら

奈良公園になるような気もして、

わざわざ旧大乗院庭園を訪れなくてもとなるのかと。。。

 

 

 

 

奈良公園、良い場所ですねえ。

 

奥に見える木(何の木か分かりません。)が

立ち並んだ景観は

他では見たことがないようなものだったので

お気に入りの景観の一つです。

 

 

 

浮見堂

 

 

 

 

私は、初めて浮御堂を訪れます。

 

浮見堂・高円山が眺望できる鷲池湖畔の景観は、

奈良県の景観資産に指定されているようです。

 

 

 

 

 

 

 

浮見堂に架かる橋を渡り堂内に立ち入ると、

ちょっとした木造りの長椅子も設置されていて

腰を下ろして休憩も出来るようになっています。

 

 

 

 

京都でもよく見かけましたが、

最近の結婚の記念撮影は、カメラ・スタジオだけでなく

このような美しい場所でも撮るのが一般的なのでしょうか。

 

日本的な美しい場所と着物が素晴らしく映えるので、

カメラ・スタジオ内の記念撮影よりも

遥かに良いように思います。

 

二人に幸あれ!

 

 

 

興福寺 五重塔

 

こんな景観を目にしたら

世界遺産・興福寺に寄らない訳にはいきません。

(なかなか良い写真が撮れました。)

 

 

 

春日大社 一の鳥居

 

興福寺へ向かう道中に春日大社の一の鳥居をめっけ!

こんな所に有ったんですね。

 

 

 

 

この辺りには各国の観光客が溢れています。

京都も奈良もですが、

昔と比べて外国の観光客が増えたなと実感します。

 

 

 

 

恒例の鹿煎餅だったのですが、

この日の興福寺界隈の鹿は、

どうしたことか鹿煎餅を食べてくれません。

 

酷いのになると一口含んで吐き出しやがった。

「おい、お前それはないやろ。」

 

ようやく食べてくれた鹿も

写真の鹿の表情を見てもらえれば分かるように、

仕方ないから食べてやるよ。」的な感じ。

 

他の観光客から一杯もらって

お腹一杯だったのかもしれないな。。。と、

イソップの「すっぱい葡萄」の話のように

相手にされなかった自分を慰める。

 

 

 

世界遺産 興福寺 東金堂(国宝)

 

世界遺産・興福寺は、2度目の訪問となります。

 

前回の訪問の時に入館したので

今回は入館しませんでしたが、

興福寺の国宝館は、一見の価値ありです。

 

 

 

興福寺 五重塔(国宝)

 

興福寺の五重塔は、日本に現存する木造の五重塔の中で

2番目の高さを誇り威厳、迫力満点です。

 

 

 

 

5月8日(火)9日(水)に

第76期・将棋名人戦3局(佐藤天彦名人対羽生善治竜王)が、

ここ興福寺で行われるようです。

 

 

 

 

今回の興福寺の言葉は、

『徳行のある人の香りは 神々の間に最上の匂いを放つ』

前回の訪問の時の言葉は、

『この世に変化せぬものは無いと知るとき苦は離れていく』

 

 

 

円堂(重要文化財)

 

 

 

 

 

 

興福寺 三重塔(国宝)

 

五重塔と比べれば三重塔は、迫力不足ですが、

こちらも国宝。

 

 

 

興福寺 北円堂(国宝)

 

建物の大きさは南円堂の方が大きいのですが、

国宝は、こちらの北円堂。

 

 

 

 

興福寺の桜。桜だと思う。

葉っぱの感じが違うような気も。。。

違うのかな。これ桜だと思うのですが。。。

 

 

 

興福寺 東金堂と五重塔の国宝揃い踏み

 

北円堂の辺りから撮影したのですが、

興福寺の国宝二つの建物を写したこの写真は、

我ながら良い写真を撮れたように思います。

 

2018年の10月?

と書かれていたように思うのですが、

前回の訪問時も工事中だった中金堂が

ようやく完成するらしいので

3度目の訪問をしたいと思っています。

 

 

 

五十二段

 

通称「五十二段」とよばれるこの石段は、

猿沢池から興福寺の南大門跡へと続く階段で、

その名の通り五十二段あります。

 

大乗仏教の教えの中にある

菩薩の修行の五十二の階位があることを

階段で表しているようです。

 

 


「采女伝説」

 

猿沢池の有名な「采女伝説」

 

天平時代に采女として宮中に仕えていた

春姫という美女が天皇に見初められ寵愛を受けたが

その気持ちが薄れてしまったことを悲観した春姫は、

猿沢池に身を投げたと伝えられています。

 

 

 

猿沢池

 

捕えた魚や獣を池や野に放つことで殺生を戒め、

万物の生命を慈しむ『放生会』と言う儀式が仏教にはあって

猿沢池は、天平時代に興福寺での放生会を行うために

造られた池で一周が350mの人工池。

ここも昔は興福寺の敷地内だったそうです。

 

まだ少し時間的にゆとりがあるのですが、

今回の名所巡り奈良編は、

ここ興福寺で終了して帰路に就きます。

 

今回は天候も良く

神戸を朝7時過ぎに出発したので

余裕をもって5か所を巡ることが出来ました。

 

いつもお世話になる友人に感謝。

私のブログに訪問して頂いた方に感謝。

 

 

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旧大乗院庭園

2018年04月19日 | 名所巡り(奈良)

 

旧大乗院庭園は、

興福寺の門跡寺院の大乗院の創建時に築造され、

その後、2度ほど被害を受けて荒廃しましたが

興福寺の僧・尋尊(じんそん)が、

銀閣寺の庭を作庭した善阿弥(ぜんあみ)を招いて

改造したものです。

 

 

 

名勝 旧大乗院庭園の標石

 

旧大乗院庭園の入り口を発見するのに

少し手間取りましたが、この標石に助けられました。

 

 

 

旧大乗院庭園 文化館

 

旧大乗院庭園の入園受付は、

広い庭園の敷地の南側にある文化館内にありました。

 

 

 

大乗院を復元した模型

 

現在は、左の大乗院の建物はありません。

 

 

 

名勝 旧大乗院庭園

 

法華寺庭園や圓成寺庭園とは

また味わいが違う旧大乗院庭園を

文化会館内の庭園に面した窓の長椅子に座って

眺めることも出来ますが(無料)、

 

庭園拝観料200円を収めれば、

窓の外に広がる庭園内を散策することが出来ます。

 

 

 

東大池

 

驚きの安さの庭園拝観料を惜しむ訳はなく

庭園内へ足を踏み入れました。

 

 

 

 

緑一色の庭園の紅一点の反り橋。

庭園の緑は芝なので

銀閣寺の庭園とは全く趣が違います。

 

 

 

 

この庭に使われているのが、苔ではなく芝生ということに

違和感を覚えたので調べてみたら、

 

平安時代に書かれた造園書『作庭記』に、芝が登場するらしいので、

銀閣の庭を作庭した善阿弥が、作庭時に芝を使っていたとしても

不思議ではないようです。

 

 

 

天神島

 

大乗院庭園は、とにかく広くて開放感が半端有りません。

さらに受付で確認したのですが

芝生の上を歩いてもOKとのことです。

 

 

 

 

ふかふかした芝生の上を歩くのは、とても気持ち良いものだし、

彼氏彼女と青空の下、芝生に腰を下ろして

ピクニック気分で会話を楽しむのも良さそうです。

 

 

 

西小池

 

 

 

北池

 

 

 

東大池の中島と反り橋

 

緑の中の紅一点の反り橋が、

全体の景観を1ランク上にアップさせています。

 

ちなみにですが、

中央が盛り上がった橋の本来の名称は「反り橋」

この橋の形が、着物の帯の太鼓結びに似ているので

誰かが「太鼓橋」言い始め、

 

「太鼓橋」呼び名も一般的になったので

『反り橋』でも『太鼓橋』でもOKとのこと。

 

元々は『虹』を表す形だそうなので

虹橋』『天橋』でも良いのではと

勝手に思ったりしています。

 

 

 

 

部屋とYシャツと私ではなく、

東大池と反り橋と中島と私。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三ツ島と反り橋

 

奈良公園も芝、ここ旧大乗院庭園も芝。

平城京跡、平城京左京三条二坊宮跡庭園・東院庭園も芝。

 

奈良にも苔で有名な庭園もあるとは思いますが、

私の中で奈良は、芝生文化で

京都は、苔文化の印象が出来つつあります。

 

奈良公園の周りは観光する人が溢れんばかりなのに、

法華寺名勝庭園、圓成寺名勝庭園に続いて、

この綺麗な庭園内もまた私達以外には、

一人の女性と二人の女性と庭師一人だけ。

少なすぎるやろ~。何故なのか?

 

 

 

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奈良 圓成寺

2018年04月17日 | 名所巡り(奈良)

 

法華寺を後にして、次に私達が訪れたのは、

忍辱山圓成寺(にんにくせん・えんじょうじ)です。

 

無料の駐車場前の道路を隔てた所に

圓成寺の標石があり、標石の脇から降りていくと

私達の圓成寺一番の目的の名勝庭園があります。

 

有難いことに名勝庭園を無料拝観することが出来ます。

 

 

 

圓成寺標石

 

 

 

成寺庭園(名勝庭園)

 

標石脇の階段を降りると目の前にバーン!と

いきなり現れる圓成寺名勝庭園。

 

見ての通りです。

清閑の世界に、苑池と楼門との組み合わせが

とても綺麗です!

 

そして、もう一度言います。

これが無料で鑑賞できます。

 

 

 

 

 

 

 

交通の便の影響なのか、先ほどの法華寺も、

ここ圓成寺も拝観者が少なくて不思議です。

 

 

 

苑池と中島

 

 

 

 

ここの苑池も薄い緑色に濁っています。

 

京都智積院で得た知識では、あえて緑色に濁らせることで

苑池に周りの景観を綺麗に写し出すことが出来るとのこと。

 

ここ圓成寺の苑池が緑色に濁っているのも

同じなのかもしれません。

 

 

 

楼門(重要文化財)

 

 

 

十三重石塔 重要美術品

 

 

 

多宝塔

 

多宝塔の脇の階段を上がると境内への出入り口があります。

拝観料は、400円。

 

 

 

多宝塔横の階段上から

 

ここ圓成寺の楽しみは、名勝庭園だけでなく

あの説の仏師・運慶が手掛けた最古の作品とされている

大日如来像(国宝)を観ることが出来ます。

 

運慶の作品で最も有名なものとしては、

東大寺の南大門内の左右に設置されている

高さ8・4メートルの金剛力士(仁王)像。

 

 

 

護摩堂

 

 

 

多宝塔

 

圓成寺・相應殿(そうおうでん)に鎮座する

運慶作の大日如来像(撮影禁止)を拝観させて頂いたのですが、

初期の頃の作品なのかリアルさと迫力と言うよりも

綺麗でまとまりがある像だったのは、

大日如来像だからなのかもしれません。

 

ここ多宝塔にも平成に模刻されたものがお祀りされていて、

開いている扉から拝観することが出来ました。

 

 

 

楼門と多宝塔

 

 

 

本堂(重要文化財)

 

本堂の内部は、拝観させて頂けるので

重要文化財の仏像、徳川家の位牌等、

価値あるものですから見逃し厳禁です。

 

受付で応仁の乱の被害が

ここまで及んでいたと聞き驚きです。

 

 

 

鎮守社 春日堂と白山堂(国宝)

 

春日堂(かすがどう)と白山堂(はくさんどう)は、

現存最古の春日造の社殿で、

春日大社の旧社殿を拝領したものだそうです。

 

受付の方が言うには、春日大社の式年遷宮の際に

古い社を取り壊すのではなく寄贈していたそうです。

 

 

 

お食事処 里

 

圓成寺の標石の脇の階段を降りて直ぐの所にある

お食事処・里で拝観帰りに昼食を頂きました。

 

観光名所近くに良く見られる

観光客を主のターゲットにしたであろうお食事処なので

味にはそこまで期待していなかったのですが、

 

予想外、想定外の美味しさ

近くにこのお店があると

私は、何度も通うこと間違いなしです。

 

天ぷら丼は、玉子でとじられていたご飯の上に

沢山の具材が乗せられ、タコ天が驚く柔らかさで、

ひと噛み、ふた嚙みで白身魚のように身がほぐれました。

 

ミニうどんは、

今まで味わったことの無い独特の出汁が、

かなり美味くて、ミニにしたことを後悔したほど。

 

しかも料金は、リーズナブルときますから、

圓成寺のお勧めです。

 

 

 

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奈良 法華寺

2018年04月15日 | 名所巡り(奈良)

 

「旅は道連れ、世は情け。」

いつもの友人と約1か月ぶりに名所巡りへと出発です。

 

毎回、友人は車を出してくれて

ガソリン代とか高速費用も負担してくれて、

本当にお世話になっています。

 

今回、私達が最初に訪れたのが、

名勝庭園を特別公開中の光明宗 法華寺です。

 

 

 

法華寺 南大門

 

法華寺は、創立から1250年以上続くお寺です。

 

 

 

 

東大寺を建立されたのが聖武天皇で、

その皇后である光明皇后が法華寺を開基されました。

 

そして、

光明皇后の勧めで東大寺が総国分寺で、

法華寺が総国分尼寺となされました。

 

 

 

法華寺 赤門(通用門)

 

現在、南大門は閉ざされていて、

名勝庭園拝観の受付はこの赤門を入った右にあります。

 

 

 

 

法華寺は、法華寺門跡(ほっけじもんぜき)とも呼ばれ、

皇族や公家の方たちが入寺されたお寺を

『門跡』と呼ぶことに始まります。

 

以前、私が拝観させて頂いた

京都の青蓮院門跡もそうです。

 

赤門に使われている一枚一枚の瓦に

菊の御紋を見ることが出来ます。

 

 

 

鐘楼塔

 

赤門を入ると、最初に私達を出迎えてくれたのが

この立派な鐘楼塔。

 

 

 

『華楽園』入り口

 

法華寺には『名勝庭園と』は別の庭園『華楽園』があり、

『華楽園』の入り口は、赤門を入ってすぐ所にあったのですが、

私達は、まずは名勝庭園観賞を選択しました。

 

 

 

 

名勝庭園は、写真奥の方にあります。

 

 

 

鐘楼塔と護摩殿

 

 

 

護摩殿

 

護摩殿は、池の上に浮かぶように建てられています。

以前、広島カープの新井貴浩選手が

護摩行をしているニュースがありましたが、

あのような儀式を行う施設です。

 

本来は、行というより

参拝者が祈願したいことを書いた供え物の護摩木を焼き、

その煙を天に届けて福を得ることを目的にした儀式です。

 

 

 

本堂前 庭園

 

天皇皇后陛下が法華寺を行幸された

記念の植樹があります。

 

 

 

本堂(重要文化財)

 

本堂左横にある小さなくぐり戸のような入り口から

法華寺庭園内へ足を踏み入れます。

 

 

 

法華寺 名勝庭園

 

小さなくぐり戸を通り抜けると

法華寺の名勝庭園があり

江戸時代前期に作庭されたものだそうです。

 

 

 

 

法華寺庭園は、中心に池があり、池の周りに園路、

池に反り橋が渡された池泉回遊式庭園です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

客殿前庭園

 

朝一番のためか法華寺庭園観賞に訪れているのは、

私達の他には千葉から来られた一人の男性だけでした。

 

この男性、全国の特別名勝を完全制覇した猛者で、

今は、全国の名勝を回っているそうです。

 

今回、千葉から奈良に2泊3日で来ているようで、

特別名勝、名勝が多数存在する関西に住んでいる

私達を羨ましがっていました。

 

 

 

客殿

 

ここで腰を下ろして、

一休みがてら目の前に広がる庭園を楽しんだ後で

もう一つの庭園『華楽園』へと向かいました。

 

 

 

華楽園(からくえん)入り口

 

名勝庭園の入り口よりも少し立派な入り口を潜ると、

最初に現れるのが浴室です。

 

 

 

浴室

 

光明皇后がこの浴室で、薬草を煎じてその蒸気で

難病者を救ったと言われています。

 

 

 

浴室横 井戸

 

日本の最初のお風呂は、今で言うサウナで

お寺が発祥と言われています。

 

サウナ式のお風呂に入る際に

お風呂の床に敷いた布が「風呂敷」の元になり、

バスローブ的な役割をしていたものが「浴衣」の元。

 

お寺がお金を取り、檀家(庶民)に開放したことが

銭湯の始まりで、後に蒸気で身体を温める様式から

湯船に湯をはったお風呂が流行り、

現代の一般的な湯船式のお風呂へとなっていきます。

 

 

 

掬桃(きくもも)

 

掬桃の花が、浴室前で咲いていました。

 

バラ科サクラ属の落葉小高木でモモの1品種で、

名称は、花弁が細長く掬に似ていることに由来するそうです。

 

 

 

光月亭

 

奈良県月ヶ瀬村から庄屋さんの民家を移築したものだそうで、

18世紀中頃の茅葺(かやぶき)の建物。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光月亭の茅葺屋根を内部から

 

 

 

かまど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光月亭前 茶室?

 

 

 

 

 

 

華楽園

 

今度は、どんな日本庭園を観ることが出来るのだろうと、

思っていましたが、華楽園は日本庭園と言うより、

西洋の香りが漂う庭園でした。

 

 

 

 

華楽園には、100本の椿をはじめ、

法華寺蓮(ほっけじはす)など

約750種の花木・草花が植えられいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

奈良は、まだ桜が咲いています。

 

 

 

 

 

 

 

花が咲き誇ると、明石城跡の剛の池のように、

この庭園も素晴らしいものとなるのだと思いますが、

私達が訪れた時期が宜しくなかったのか、

咲いている花は、ちらほらで

この庭園の良さ、素晴らしさを実感できなかったのが残念。

 

これで法華寺を後にして、

次の目的地へと向かいます。

 

 

 

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自分史

2018年04月15日 | 雑感・愚見

私達が何かの1シーンとか、

ある時に自分の姿を

写真に収めておこうとするのは何でなんだろう。

 

時間の流れが、

今の全てを過去へと流し消し去ることへの抵抗なのか、

自分が生きてきた証として懐かしみたいのか。。。

 

子供の頃、タイムマシンが出来たら

絶滅した恐竜を見に行きたいなんて

思ったりしたことを思い出します。


私が名所の門をくぐる時、

恐竜は見れないけれど

タイムマシンで過去に旅して

その一部と交わる(リアル?疑似?)体験を、

楽しんでいるのだと思います。


この過去への旅は、

過去をありのままを体験するのではなく

醜いものや、怖いものや、悲惨なものを

時間が朽ち果てさせてくれたものに

触れることが出来ます。


素晴らしいものは素晴らしいものとして楽しみ。

他人の血が流れた戦場や謀略や裏切りと言った、

怖いものや醜いものも、

天変地異の悲惨さや事件の現場も

教訓として交わることが出来るように思います。

 

細かなことをあれこれと書くことは止めておきます。

誰しもに過去と向き合い、体験し、

上手く処理する優れた能力が備わっています。


傷ついた体験、トラウマ、恨み、悲しみ等、

誰しもが備えるそれらの能力を働かせれば、

余計なものは、朽ち果て、削ぎ落ち、

自分史のどこかの1ページの1場面として、

閉じることが出来るのではないでしょうか。


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明石公園 剛ノ池の桜

2018年04月08日 | 名所巡り(兵庫)

明石城の本丸跡の奥と言うか、裏手にあるのが

ここ剛ノ池で、

大きな池全域に桜が咲き誇ります。

 

剛ノ池

明石公園は、これまで数度来たことがあるはずなのですが、

こんな素敵な場所があるとは

今回まで全く気が付きませんでした。

 

普段の普通の大きな池が、

満開の桜でメイクアップすると

桜が池の魅力を際立たせ、

池が桜の美しさを際立させ、

極上の美しさを見せる剛ノ池。


それまで隠れていた美しさが

魔法で一晩だけ引き出された

シンデレラを思い起こしました。

 

 

剛ノ池 遊歩道

剛ノ池の遊歩道は、

桜のトンネル状態です。

 

じっくりと、ゆっくりと歩いて

桜との時間を楽しみます。

 

穏やかな春風で枝が揺れる度に

桜の一枚一枚の花びらが太陽の光を反射して

キラキラと輝いています。

 

素晴らしくて

胸の奥のワクワク感が止まらない。

 

 

 

 

 

 

私もスワンに乗って、

そこからの景観を観たいと思ったのですが、

かなりの人が順番待ち状態だったので断念。

 

こんな凄いものを見せられると

やっぱり桜が春の王者かなと思ってしまう。

 

 

 

 

一周回って、元の位置。

写真奥には広場もあります。


大阪や奈良で桜の木が切られたとの

報道がありましたが、

あまりにも酷すぎますね。

私の中では犯人は市中引き回しの上、


 

北政所と淀殿

凄く可愛かったので、飼い主の女性に声をかけて

写真を1枚撮らせてもらいました。

犬の名前を聞くのを忘れてしまったので

勝手に「ねね」と「茶々」に命名。

 

満開なのは桜だけでなく、他の花も。

 

 

織田家長屋門

明石公園を出て、すぐ近くにある織田家長屋門。

明石藩の家臣や重臣たちが居住した歴史的建造物で、

明石市の指定文化財。

 

明石城跡は、初めての訪問ではありませんが、

じっくりと鑑賞したのは初めてなので、

新鮮な感覚で楽しめました。

 

JR明石駅 海側

 

明石名物 玉子焼き

明石の名物と言えば「玉子焼き」。

本場の玉子焼きを食べずして

帰る訳にはいきません。


いつも思うのですが、

たこ焼きは食べ物。

玉子焼きは飲み物。

 

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明石公園の桜

2018年04月07日 | 名所巡り(兵庫)

全国各地で桜が満開となり、

2018年の桜を鑑賞しようと

少しだけ足を伸ばして

明石城跡に造られた

明石公園まで行ってまいりました。

 

明石公園は、明石城跡の中堀の内側に造られた公園で、

日本桜名所100選に指定されているようです。


どこも同じですが、

明石城の本来の外郭や外堀は、

現在ではJR明石駅や山陽電鉄明石駅や

市街地になっていて、

現在の外堀に見える堀は、

元々の明石城では中堀になります。

 

明石城跡 中堀

JR明石駅を山側に出るとすぐ眼前に

結構な規模の中堀がドーンと現れます。

 

この中堀の規模から築城当時の明石城は、

かなりの規模だったことを

伺い知ることが出来ます。

 

 


大手虎口

正面入り口の大手虎口跡から入園(入城)。

有難いことに入園料は無料。

 

 

 

太鼓門跡の石垣

 

西芝生広場

大手虎口跡を通り抜けると、

左側に西芝生公園、右側に武蔵の庭園があります。


正面奥に見えるのが

現存する坤櫓(ひつじさるやぐら)と

巽櫓(たつみやぐら)の二つの櫓で、

国の重要文化財に指定されています。

 

武蔵の庭園

宮本武蔵は、明石城の初代城主に招かれて

明石の町割り(都市計画)や

城内の庭園の設営に関わったそうで、

残されていた資料から復興した池泉回遊式庭園。


武蔵の庭園



武蔵の庭園の桜


久しぶりに訪れた明石公園は、

私の知っている公園感満載の場所から

2003年に新設された武蔵の庭園等、

整備が進み明石城跡感を

感じさせるものになっていました。


武蔵の庭園の奥には、東芝生広場等があり、

広い敷地には数多くの花見を楽しむグループがいました。


櫓の下の桜

 

坤櫓(ひつじさるやぐら)と桜

 

 

阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する石碑

 

現存する櫓の元へ

 

巽櫓(たつみやぐら)

 

巽櫓の遠景に明石海峡大橋が見えます。

 

 

西芝生広場

巽櫓と坤櫓の間に授けられている展望台から

西芝生広場と明石の市街地を眺めることが出来ます。

 

坤櫓(ひつじさるやぐら)

こちらが坤櫓ですが、

坤の一文字で「ひつじさる」と読むなんて

ちょっと無理があると思っていたら、

パソコンで驚きの一発変換できました。

 

この橋の名称が、善春橋。よしはる?

人の名前から付けたのかなと思っていたのですが、

明石城は、別名、喜春城(きはるじょう)とか、

錦江城(きんこうじょう)と呼ばれているらしく、

別名から付けられたかもしれません。

 

明石公園 桜堀

 

全国桜の名所100選に選ばれた

約1000本のソメイヨシノが咲く

明石公園の桜のメインの場所は、

この先の場所にあります。


すごく綺麗ですよ。

 

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