心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

その時は無理でも

2012年02月28日 | 雑感・愚見



子供の頃に親にせがんでビールを一口、

あんなに苦くて不味い飲み物は無いと思ったものも、

今では美味しい飲み物に変化し、

子供の頃に鳥の皮のブツブツが気持ち悪くて大嫌いだったし、

あの臭さが無理で納豆は口にしたことも無かったけれども、

それらを、いつの間にか美味しくムシャムシャと食べている自分がいます。



京都、奈良への修学旅行、小学生の自分には神社、仏閣回りは

退屈でしかなかったけれども、今は、随分と好きになって、

その頃、全く面白みが無かったニュース番組も

今ではそれしか見ないくらいになっていたりします。

これら全て、そうなろうとした訳でもなく自然とそうなっていたんですよね。



まだ、小学校で好き嫌いをなくそうとして

給食を残さず食べるなんていう取り組みをしている所があるようですが、

また、何でもかんでも食べるように躾ける家庭もあるようですが、

その子が泣く位嫌いなものを、吐いてしまうほど嫌いものを、

その時に、食べなければならないという考えが

今の私には、どうしても分からない。



今、それを克服することが本当に必要でないなら、

非常に困難と感じる時に、あえて困難なことにエネルギーを費やさずとも、

それはひとまず置いておき、その時に比較的取り組みやすいものに取り組む。


そして、やがて成長した自分にとっては

かつて困難だったものが、

さほど困難では無くなっていたりするものだから、

その時に取り組んでも十分の様に思えるんです。


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裁判

2012年02月23日 | 心理カウンセリング

2012年、2月20日、

光氏母子殺害事件の差し戻し審判決で、元少年の死刑が確定しました。

この裁判での弁護側の主張には、呆れかえりましたが、

死刑反対の考え方については、そういう考え方も理解出来ます。

また、何の落ち度もない人を殺すつもりで殺した人に対して、

自らの死をもって償うべきだと言う考えも何らおかしなことではないとは思います。



どちらが正しいのか何て、私には答えを出すことは出来ませんが、

自分が本村さんと同じ立場になった時には、

死刑を求めることに何ら迷いは無いところです。



しかし、人が殺められたり、回復困難なほどに傷つけられたりした場合、

例え、加害者がどのように罰せられようと元には戻りません。

判決後の記者会見で本村さんが言っていた、

『犯罪が起きた時点で皆が敗者である。」の言葉には痛く納得する次第です。



さてですが、

カウンセリングの場は、それまでの自分を変えるための場だと思っています。

自分を変えると言うのは、自分を窮屈にしている心の規則を変えることで、

その人の何かの欠陥を治したり、劣っているものを治したりするものではありません。



ところが、訪れて頂く方の中には

いかに自分が被害者であることを訴え、自分の周りの加害者に対して怒りに満ち、

いかに酷い人達で有るかを訴えることが中心となる方がいます。

その方の言うことは真実なのかもしれません。

しかし、それが真実であろうとも、自分が被害者であることを勝ち取ろうとするかのように、

私に裁判長の役割を求められても、私は裁判長の役割を果たすことはありません。



何故なら、その裁判でその方が勝利を勝ち取ったとしても、

その方の心の規則はそのままですから、

それ以降も同じ悩みを持つことになる可能性が大となります。

それだけでなく、それまでの心の規則にお墨付きを与えるような結果となってしまうと、

心の規則を変えることをより難しくしてしまう可能性があるからです。



同様に、いかに自分が悲しいか、辛いかだけを訴える方にも、

その方が感じている悲しみや辛さについて理解し、知ろうとはしますが、

弁護士の役割になり、ただ味方になったり慰めて終わることはありません。

当然、判事の役割を担うこともありません。



もちろん、最初は、その方の今の気持ちについて理解し知るために

そのままお話を聞かせて頂きますが、

その後、誰が悪いか、誰か正しいのかではなく、

今の問題を解決するためには、自分の何を変える必要があるのか、

それについて話をします。



しかし、

自分が被害者であることを勝ち取ることがメインであるかのような方、

慰めや癒しがメインであるかのような方には、

自分が何かを変えるための話となると、

まるで自分が悪いから自分が変わらなくてはならないと

言われているように感じ、不満を持ったり怒りを向けてくる方もいます。



そうなることを恐れ、避けるために、もっと受容、共感、尊重の時間を長く、

そして、施療回数をかけて良いのかもしれませんが、

それが長すぎると、その方の心が満足してしまい

精神分析論で言う所の感情転移欲求の充足が起きてしまい、

変えるための取り組みに入る前に施療が終了してしまうこともあります。



ですから、少しは不満や怒りを向けられたとしても転移欲求が満たされない内に

することになるのですが、一人一人にとってのベストのタイミングは永遠のテーマです。



そして、私の考え、「カウンセリングの場は、癒しや慰めの心の休憩所ではなく

心の規則を変えるための場であり、それがその方にとって本当に役立つことになる。」は、

訪れた方にとって、それが本当に正しいのかどうかは言い切れるものではありませんが、

それを信じて、これからもやっていくつもりです。

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2012年02月19日 | ライフ


久しぶりに友人と外食に、

いつもは回転ずしが定番なんですが、

今回は、ちょっとだけ遠出して『とりどーる』へGO!



『とりどーる』は、1年近くぶりになるのですが、

コストパフォーマンスに充分に満足できますし、

チキン南蛮と釜めしが二人のお気に入りです。



その友人と食事をすると

どう言う訳かいつも、どちらが沢山食べたかの競争になってしまい、

どちらも動けなくなるほど食べてしまいます。

もっと有意義なものを競え合えば良いとは思ってはいるものの、

ついついやってしまいます。



まあ、こんな馬鹿な競い合いを何故するのかを心理的に考えてみると、

行動だけでなく会話も、政治や社会の話もしますが、

とことん馬鹿な話をしている時間の方が多かったりするので、

その友人とは、子供の頃からの付き合いですから

互いの自分の中にある子供の心を安心して遊ばせてやれる相手だと、

感じ取っているのかもしれません。



勝ったり負けたりしながら、互いに競い合い、刺激し合う、

ライバルがいる人ほど自己成長のスピードを高めることが出来ますので、

皆さんも良いライバル関係を構築して下さい。


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チョコ

2012年02月17日 | ライフ


クライアント様より、バレンタインにチョコを頂きました。

友人の女性から頂くチョコも誠に有難いのですが、

クライアント様より、頂くチョコはまた格別です。



頂いたチョコのお返しは、

カウンセリングでの最高の結果を得てもらうことだと思うのですが、

やはり、それとは別に何かお返しをしなくちゃと思ったりしています。



しかしですが、チョコは美味しいですね。

戦後、食糧事情が悪い時に、

誰から教えてもらったのかギブ・ミ―・チョコレートと

英語を叫びながら進駐軍に子供が群がったと言う話しがありますが、

あれは飢えからではなんぞじゃなくて、

チョコが持つ驚きの美味さを求めて

群がったのではないかと勝手に想像したりしています。



今の日本では、至る所でチョコは売られており、

簡単に手に入るようになりましたが、

バレンタイン・デ―には、多くの男性が、

会社では女子社員に、学校では女子学生に、家庭では奥さんに向かって

心の中でギブ・ミ―・チョコレートと叫んでいたのではないでしょうか。

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ブルーバード

2012年02月14日 | 雑感・愚見



貧しいきこりの子の兄弟、チルチルとミチルはクリスマス・イブの夜に

青い鳥(幸福)を探す旅に出ます。

色々な国や場所を尋ねますが見つけることが出来ません。

ようやく自分達の家に帰って来た時に、

青い鳥は、自分の家で飼っていたキジバトだったことを知ります。



自分が理想とする人物になってからではなく、

もう自分がなっているつもりで振る舞うと気持ちは後からついてくると、

言う人もいます。

確かにそれも有りは有りなのですが。



セラピーの場には、

現実に自分が起こした会社を成功させた人、

勉強を重ね医師になり、そして、大きな病院まで開業した人等、

社会的には成功者とされる人が自己肯定感を持てずに

苦しみ続けている人が訪れることも少なくありません。



心が現実の自分についてこない場合のリスクとしては、

社会的に成功すればするほど、その自分と心の自分とのギャップが広がり、

苦しみが増してしまうことがあります。



故に、私の立場から、そして、経験から思うには、

「今の自分が持っているもので自分を楽しみ喜べないでいる人は、

今の自分の理想をかなえた未来でも、

自分が持っているものが足らないと嘆き、

自分が持っているものについて文句や不満を言うことになる。」

という言葉の方がしっくりと来るのです。



本人も頭では社会的に成功者であることは分かっています。

しかし、心はそれでは満足せず、そして自分を認めようとしません。

何故、こんなことになるのでしょう。



その心は、いくら社会から、皆から認めてもらっても満たされません。

心が求めているのは、唯一つ、幼い頃に渇望していたけれども手に入らなかった

母や父からの「お前は大したものだ。」「素晴らしい子だ。」「お前を愛している。」

という言葉を今もなお求めているからです。


幼き子にとって母や父に、

褒めてもらうこと。認めてもらうこと。愛してもらうこと。

それを実感できることが自分に安心でき、そして最高の幸福なのです。



このような気持ちで苦しんでいる人が

長い旅を終えて自分の家で青い鳥が見えるようになるために、

少しだけお手伝いをするのが、私達の仕事です。


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どんな時においても

2012年02月09日 | 感情



取り返しがつかない失敗をしてしまった。

意地になって心に無いことを言ってしまった。

この先、どうしていいのか分からない。

後にも引けない、前にも進めない。

大切なあの人が去ってしまった。

全てが台無しになってしまった。



こんな時、強いネガティブな感情を持ってしまうと、

その感情に気持ちが引っ張られて、脳内で

「もう、どうしようもない。」「絶対に許してくれない。」

「もう終わりだ。」「最悪だ。」「もう先の人生に意味が無い。」

と言うような言葉を繰り返していたりします。



それによって感情の背中を後押しする力が働き、

その時の感情がまるで真実であるかのように

信じこんでしまうことで

絶望したり、そこまででなくとも

その感情を長く持ってしまうことがあります。



そうならないためにも、

どんな時でも、どんな気持ちであっても、

「事態は必ずや変化する!」

もっと言うと、

「人は、事態を自分の手で必ず変化させることが出来る。」

このことを忘れないようにしましょう。


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意欲

2012年02月06日 | 心理カウンセリング


襲いかからんばかりの衝動にかられた

腹ペコの自分のテーブルに置かれた湯気立ち昇る料理も

食べ進むに連れて興味が薄れていく。



それと同じように

目標達成が間近になるとある程度の満足を得たことで、

意欲が低下することがあります。

また、それとは別に目標達成することで

自分を成功者の立場に置くことへの

抵抗する気持ちが潜んでいたりすることもありますが、



どちらにせよ、それらの気持ちを防ぐための一つの方法として、

一つも目標を達成する前に、新たな目標を定めてしまうことで

欲求を満たし切ることや成功者とならないすることが出来ることで、

意欲の低下を防ぐことが出来ます。



心理療法においても、

問題の根本的なものの見方や考え方が

しっかりと心に根を張るに至っていなくとも、

上手く進むほどに気持ちがほどほどに安定してきたり、

ダルさや眩暈や頭痛等の体調の改善、

過呼吸、鼓動の高まり、息苦しさ等の軽減や解消が見られてくると、

心理療法への意欲の低下が起きることがあります。



意欲が低下したままでは当然のことながら、

取り組めど変化のスピードは極端にスローになります。

何処かのタイミングで目標を達成した時の気がかりなことについて

施療のテーブルに乗せることや、行動目標を検討することもありますが、

施療の間隔を大きく開けてみるのも良い方法かと思っています。



施療の間隔は良い効果が見られた時にも用いますが、

意欲が低下し施療が停滞している感じがした時にも有効で、

これは、実際の日常の場で上手くいかないことと直面し

その失敗によって再び意欲を高めてもらうことが目的となります。



心理療法の理想は、一回で解決、または着実に前進、前進ですが、

皆さんがそのように進むとは限らず、

365歩のマーチのように三歩進んで二歩下がり、

そして、三歩進むと言うように改善していくことも

多々あったりします。



ですから、そういう場合にも

少なくない人が同じような感じで変わって行くんだと理解してもらって、

「私は変わることが出来ない。」「やっぱり私は駄目なんだ。」と言うような、

無力感を持つことを防いでもらいたいと思います。

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変容

2012年02月01日 | 見方、捉え方



何度もそれをやろうと思ってはきたけれども、

いつかはそれをやろうと思っているのだけれども、

それを、やった方が良いとは思うのだけれども、

結局は、行動せずにそのままにしてしまう。

そして、嫌な気持ちを持ってしまう。



そのような状態の自分を

自分で責める時や他人がその人を責める場合には、

それをやる気が無いと言うんだ。とか、

根性が無い。とか、

気力がない。とか、

怠けている。とか、

言い方は色々あるかと思います。



また、それを何とかしようとして、

自分が自分に、あるいは他人がその人に言うとしたら、

もっと、根性を発揮しろ!とか、

もっと、やる気を出せ!とか、

もっと、気力を振り絞れ!とか、

そんな自分に腹が立たないのか!とか、

言い方は色々あるかと思います。



もちろん、こんなことを少々自分に言い聞かせても、

誰かに少々言われたとしても、

嫌な気持ちになったり、耳が痛くなるだけで、

すぐに行動に結びつくことは稀です。



それを行動をしないことが愚かであるとは限りらないのですが、

行動することを優れているとした場合に、

その状態を打破するポイントとして、

多くても3つ位までで、

一つが解決するだけで充分なことも多くあります。



であるのに、

それを何とかしようとして、

一冊の本を読んだけれども行動に結びつかない。

だから、もう一冊、そして、もう一冊と、

さらに、もう一冊と

本の数と知識の量だけが増えていく。


さらに、さらにともういっ、

「ちょっちょっちょっと、待ってみて。」

部屋の本棚の一段を占拠してしまう前に一息ついて考えてみましょう。

あなたは本をコレクションしている訳では無いのです。



今度は、本で駄目なら誰かに助けてもらおうと決めて、

その援助者から知識や方法を一つ提供され、

そして、次の知識や方法を提供され、そして、次の知識や方法を。。。



本からにしても、援助者からにしても

これでは、あなたが知り得た知識や方法は、

明らかに的を外してることが確定ですし、

知識や方法の数が増えれば増えるほど、

自分の状態を打破することが怪しくなり、

自分のためではなく誰かのために役立つ知識や方法でしかなくなります。

それによって後に学者や実用本を出版出来るかもしれませんが、

(それはそれでOKかもしれませんが。)



一番危惧するのが、知識や方法が増えれば増えるほど、

失敗した回数も増えていることになり、

本来は、それを打破するためのものであったはずが、

いつしか、その回数の分だけ本や提供者から

自分がいかに駄目かの理由を並べたてられているだけのものに

変容してしまうことです。



そうならないためにも、自分に行動をさせようではなく

最初のスタート位置は

「自分はそれが出来ないのではなく、したくないんだ。」

に置き、前後左右の全てのルートを

確認することから始めてもらいたいと思うのです。


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