以前にも紹介させて頂いた
マズローの欲求5段階説で
第四段階が
尊厳欲求(承認欲求)他者に認められたい。尊敬されたい。
と述べられているように
人には、
他人に認められたい。尊敬されたいという欲求は、
なかなか大きな欲求のようです。
この承認欲求を
物質的、金銭的などを与えることで満たしてあげようとすると
一時的な効果は得られても
それによって
個人の内発的意欲が低下する
アンダーマイニング現象が起きることがあるので
注意が必要だと言われています。
が、
外発的動機付けの一つと言える「言語的報酬」の
称賛されるとか、褒められることが
内発的意欲をより刺激する効果があるようです。
このような効果、現象のことを
誰が名付けたのか
エンハンシング(増強、増進、充実等)効果と言います。
誰が言ったか
「豚もおだてりゃ、木に登る。」と
言うように
私なんか単純ですから
「いや~○○さんってすごく魅力的ですね。」
なんて言われると
何も根拠が示されなくても
いい気分になるものです。
ただ、おだてられた場合には
肯定的な言葉のシャワーだけですから
一時的な効果はあっても
持続効果が薄くなるでしょうし、
だからと言って
連発したり、ポイントが随分とずれていた時には
バカにしていると取られて逆効果となるかもしれません。
ですから
せっかく認め、誉めるのですから
ちゃんとそれが相手に伝わるように
褒める必要があります。
そのための効果的な方法として言われているのが
「よくあの会社と成約できたね。」
と成果を褒めることもさることながら
その過程についても褒めることが大切です。
「君の制約のための案も大きなポイントになったと思うけれども
何より諦めず何度も通って信頼を得たことが何よりことだね。
大したもんだ。」的な感じ。
そして、
第三者に褒めて、第三者から本人に聞こえるように。
あるいは、第三者がいるところで褒める等があります。
取引先の担当部長から
「君の所の課長が君を褒めていたよ。」的に伝わる。
あるいは、
「君が担当している取引先の部長が
○○君は、真面目で頼りになると
君を褒めていたよ。」と部下に伝える。
武士は己を知る者のために死す
なんて言葉がありますが
現代には武士は存在しませんが、
自分を分かってくれている人、
自分を認めてくれている人、
自分を大切にしてくれている人
自分に期待をしてくれている人に対して
この人のためにと頑張るのは
時代が変わっても同じようです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計