心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

面白い現象の一つ

2010年07月30日 | 催眠療法





催眠誘導の一つに

年齢退行とか退行催眠とか言われるものがあります。



この誘導によって被験者を現在から過去へと誘導し、

過去の体験を再体験してもらうことが出来ます。



この時、誘導がしっかりと出来ていれば、

普段の状態では思い出すことが出来ないような

過去の体験を

思い出すことが出来るだけでなく、

言葉遣いだけでなく仕草や態度も、

その当時のものになります。



施療では、被験者を赤ん坊の頃まで

誘導することは滅多にありませんが、

仮に赤ん坊の頃まで退行誘導すれば、

被験者の言葉遣い仕草や態度もその当時のそのものになります。

赤ん坊の言葉遣いと言っても「ダ~。」位のものなのですが。



この現象で驚かせることは、

言葉遣い、仕草、態度は、

百歩譲って演技が出来る範疇と言えるかもしれませんが、

幼少期に誘導し、絵を描いてもらうと、

絶対に大人では書くことが出来ないだろうと思えるような、

保育園児が描くような独特の絵までを描き上げます。



このような反応能力をもっと誘導を進めると

前世誘導とか過去世誘導とかになります。

確かに前世誘導することにより、

被験者は不可思議な物語を語り始め、

まざまざと前世の世界を体験するのですが、

その真贋は、何とも言うことは出来ません。



巷には前世療法と看板を上げているところもあるようですが、

私の感覚では、

この退行催眠にしても前世体験にしても、

多くの人が、それを十分体験出来るだけの催眠状態に、

一度や二度の誘導で簡単に達するとは限らず、

催眠体験を繰り返し体験し、

催眠を自分のものにしていく必要があります。

(催眠の没入度を深めるためのトレーニングのようなものです。)



理論上は、重篤な脳の疾患、健康上の問題等で、

集中力が損なわれていない限り、

全ての人がそこまでの催眠状態に

達する事が出来るはずなのですが、

私の経験上では、そうも言うことが出来ません。



ただ、私の捉え方で言うところの

前世体験と言うものでない前世体験。

本人のイメージによって作られた前世体験は出来ます。



そう言うと、前世体験を経験したことがある人は、

「私の前世体験は本物でした。

自分では考えもしなかった世界を体験したのですから。」

と言う人もいるかもしれませんが、



これは、何も不思議でも驚くことではありません。

私達は、寝床の中で毎晩、

考えもしなかったような物語を体験しているのですから、

それと同じことを催眠?の中でに行っているに過ぎません。



だからと言って十分な催眠に達したからと言って、

その状態で体験する前世が

本物であると言えるものでもないのですが、

でも、もし、本当に前世と言うものがあるとするなら、

十分な催眠状態において体験する前世である方が、

より、本物?の前世を体験する可能性が高まるとは思います。



チョット面白いのが、

どっぷりとその催眠状態に達し、

子供しか書けないような絵を描き上げていたとしても、

考えもしなかったような物語の一員となっていたとしても、

現在の自分が、その体験をしている自分を

別の所から見ていたりして、

催眠から覚めると、

催眠中の面白い体験を話し合ったりするのですが、

稀に、よっぽど深く催眠を体験した場合には、

「それを忘れます。」と暗示を行っていないのに、

自然健忘が起き、

自分がその絵を描いたことを覚えていなかったり、

誘導者に語った不思議な物語を全く覚えていない人もいます。



現象的には、

年齢退行も前世誘導も興味引かれるものなのですが、

私の施療の場合、

それがその人の悩みや問題を解決するに、

とても重要なものだと判断しない限り

施療では滅多に使うことはありません。

それを使う必要が無いからなのですが、

それは何故なのか、その説明は、また今度ということで。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


3兄弟

2010年07月27日 | 心理カウンセリング




心の悩みを引き起こしているもの、

心因性から起きている身体の問題は、

私達がある時に、心に定めた規則が関係しています。



心に定めている規則は、

個人の経験から学びとり刻み込んだもので、

私達は、その規則に沿って考え、感じ、行動することになります。



その規則は、ある時には有効なものでしたが、

成長と共に自分が置かれた立場や周りの環境が変化することで、

次第に、不適応なものになってしまうことがあります。



その時、今までの心の規則を打ち破ろうとする力と、

維持し続けようとする力が引きあっている状態が悩みの状態です。



これら心の規則を突き詰めていくと、

次の3つに絞られていきます。



~である必要がある。

~であってはならない。

~に違いない。


どの様な悩みも、この3つの呪縛から解き放たれることで、

悩みや問題が解決していくことになります。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


一次的、二次的なもの

2010年07月24日 | 心理カウンセリング





身体の不快感も痛みと同じように、

何らかの原因で、ストレスが個人の許容量を超えた時、

身体の反応として現れる心因性のものがあります。



身体のダルさ、痺れ、体内の不快感、

胃腸の痛みや不快感や不調、胸の痛み等々。



身体の不調や痛み、不快感を引き起こしている原因が

ハッキリと特定できるものは、その原因を解決すれば

身体の問題も解決するのですが、

その原因が解決したとしても

身体の問題が解決しないことがあります。



それは、何らかのストレスから起きる

身体の問題と言う関係から、

身体の問題の辛さや苦しさや不安から、

身体の問題に強く気持ちを向けてしまうことで、

身体の問題そのものが、

さらに身体の問題を引き起こす原因となる

悪循環に陥っているのです。



であるから、身体の問題に気持ちを向けなければ良いとなるのですが、

「あっそうか。」と簡単にはいきません。

この悪循環のループを抜け出すには、

自己の身体の健康への疑いから起きる不安の払拭、

または、不安を受け止めることが出来るようになる必要があります。



何らかのストレスが原因となり起きる身体の問題の関係を一次的問題、

悪循環のループによって起きている身体の問題を二次的問題として、

最初の施療のテーマとして、

一次的、二次的なものどちらに取り組むことが効果的なのか、

それとも、もっと根本的なものへ取り組むことが出来るのか、

その時々において判断していく必要がありますが、

最初は、二次的なものに取り組むことが

効果的になることが多いように思います。



不安を払拭するためには、

本人の現実的な考えと不安を呼び込む考えやイメージを取り上げ、

その二つをしっかり検証してもらい、

現実的な考えを大きく強くしていく方法。



または、その不安が心臓などの場合には

最初は、軽い運動から始めて次第に質を上げていくことで、

自らの行動によって自らの考えを打ち破っていく方法。



または、「私は体が弱いはずだ。」

「私は不幸に見舞われるはずである。」

「私ハ、自分の未来には無力である。」的なもの。

または、「私は、守られていない」感。

このような何らかの無意識に備えてしまっている信念(心の規則)を特定し、

それを新しく書きかえる方法等があります。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



休日に

2010年07月22日 | ライフ





休日に、初めてのポートライナーに乗って、

友人と向かった先は、

神戸花鳥園。



花鳥園と言うだけあって、



色鮮やかなたくさんの花。



東京上野のしのばずの池のような蓮の池。



アヒルと鯉と鴨とその他の鳥。
決められた時間にはペンギンに餌やり体験もあるそうです。



満面の笑顔でのお出迎え。

  



可愛いフクロウとミミズク達。

 

負けじと腕に鳥を乗せ。



最後はドクターフィッシングで、

足裏マッサージならぬ、角質取り。

癖になりそうな変な感覚と共に、

足裏は赤ん坊の足の裏如くツルンツルン。



そして学んだことが一つ。

頭の形が丸いのがフクロウ。

耳のような羽が付いているのがミミズクということ。



しかし、私の知り合いの女医さんに

無類のフクロウ好きの人がいまして、

その人がここに来たらどうなるんだろうと思いつつ。

出費も少なく、長い時間、楽しく遊べました。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


痛み

2010年07月19日 | 心理カウンセリング





心因性の痛みは頭痛だけに限らず、

身体の他の部分、肩、腰、膝、お腹等でも起きることがあります。



本来は、身体に炎症や損傷が起きていることを、

痛みは知らせてくれるものなのですが、

先の心因性の頭痛のように、

個人のストレスの許容範囲を超えるまでになると

身体の痛み、不快感となって現れることがあります。



それ以外に、身体の健康への過度な心配、

身体を損傷するに至った出来事に対しての強い後悔や恐れ、

特定の人、場所に対する嫌悪感や不安や恐れ等々、

原因は様々です。



それらの解消法は、原因によって違ってきますが、

医療機関での検査で身体の疾患が発見されないのに、

痛みや不快感が消えることなく長く続いているような場合には、

心因性の痛みである可能性について考える必要があります。



それらの痛みや不快感に対しては、

催眠でのアプローチが非常に有効であると考えています。

痛みや不快感は、コントロールが出来ない神経の働きで、

不随神経への働きかけは、催眠の最も得意とする所です。



もちろん、心因性の痛みや不快感については

シンプルにその痛みや不快感にアプローチすることもありますが、

大抵は、前回のブログに紹介したように、

その原因について解明し、それを解決する取り組みを行います。



しかし、心因性ではない場合には、

その痛みや不快感に直接アプローチしても解消、軽減が可能です。



以前、多汗症でカウンセリングを行っていた方が、

2度目の施療の時に、何やら歩き方がおかしかったので尋ねてみると、

ギックリ腰をやってしまったとのこと。



痛みが酷そうでしたので、多汗症について行う前に、

その痛みを解消してしまいましょうと提案をし、

催眠でその痛みを解消しました。



結果、その日の帰りはもちろんのこと、

それ以降、痛みを感じることなく楽に過ごせたようです。



人間には、こんなすごい力も持っていると言うことですね。



欧米では、もっと凄いようで、

麻酔が効かない人や、

外科手術の時の麻酔の量が少なければ少ないほど、

術後の経過が良いとのことで、

外科手術の時に麻酔の量を減らし、

その代わりに催眠を使用することが試されているようです。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


頭痛

2010年07月16日 | 心理カウンセリング





頭痛は、血管や神経、そして、筋肉が原因となるものと、

ストレスが原因となる心因性のものがあります。



筋肉が原因で起こる頭痛は、

心因性と重なる部分もありますが、

もちろん、

神戸カウンセリング花時計が扱う頭痛は

心因性のものです。



頭痛解消の施療をお受けする前には、

医療機関で診療を受けて頂き、

身体的な問題について調べたことあるかどうかを

確認するようにしていますし、

まだであるようなら、

先に医療機関での診療をお願いしています。



自分が持っているものがトンカチだからと言って、

見るもの全てが釘だと見ないようにするためです。



人間の機能は、本当によく出来ていて、

精神的、肉体的な無理を強いていると、

精神的には、やる気が起きなくなったり、

酷くなると鬱的になったり、

身体的には、身体が思うように動かなくなったり、

熱を出して寝込んでしまったりすることもあります。



これらは、精神的にも身体的にも限界を超えないようにと、

私達が生まれ持って備わっているリミッターが働き、

その活動を止めようとするものです。



心因性の頭痛の場合、何らかの精神的な問題が起き、

それが身体的な不具合となって表れているもので、

仕事やプライベートで、

文字通り頭が痛いことが起きた時に頭痛が起きることや、

自分が向き合わなければならない事を

避ける役目を頭痛が果たしていたり、

原因は様々です。



以前、酷い頭痛を何とかしたいと相談に訪れた方がいました。



半年前から頭痛が起き始め、

医療機関からは薬を処方してもらっているのですが、

治まるどころか頻度と痛みが強くなってきているとのことでした。



そして、今も頭痛がしているとのこと。

話をお聞きしていくと、職場の上司と折り合いが悪く、

一年に渡って不満や怒りを抑え込んでいることが判明。



これに対処する方法は、色々あるのですが、

その方には、催眠下で、その抑え込んだ不満や怒りを

思いっきり吐き出してもらいました。



「ふざけるな!」「ぶん殴ってやる!」

「好き勝手言ってるんじゃねえ!」「○◆▼×◎!」


せきを切ったように、

激しい怒り感情が涙と共に湧き出しました。



そして、自分の中に溜まりに溜めた感情を

すっかり吐き出すと共に、

本人を悩ましていた頭痛も消えてしまいました。



しかし、この場合、

単に頭痛を解消したことが重要なことではなく、

本人に頭痛の原因が何であるかを

確認してもらう事が出来たことが重要でした。



と言うのは、頭痛が解消したからといって

それは一時的なものでしかありません。



何故なら、本人と上司との関係は

何も変わらずにそのままですから、

それだけでは、ガス抜きにしかなっていません。



そのままでは、再び、

不満や怒りが頭痛となることは十分考えられるからです。



ですから、頭痛の原因を確認出来たことで、

今後、本人が上司とどの様に向き合っていくのか、

この一番重要な事に取り組む必要があります。



そして、施療で上司との向き合い方について取り組むことで、

その後、頭痛の再発は起きなくなりました。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


2010年07月14日 | 見方、捉え方




今の自分が立っている場所に楽しみがないと感じているのなら、

顔を上げて、その向こうを見てみよう。

今、見ている世界、今、感じる世界だけが全てだと思えるようなら、

顔を上げて、その向こうを見てみよう。



四方の高く険しい山しか見えないのなら、

もっと顔を上げて、背中を伸ばし、胸を張って、

その向こうを見てみよう。



山の向こうに太陽が沈んで行く、

山の向こうに虹がかかっている。

鳥が飛び、大きなふんわりとした雲が山の向こうに流れていく。

ほら、その向こうにも世界がある事を教えてくれている。



ただ、そこに佇んでいても世界は変わらない。

世界が変わって欲しいと願うだけでは世界は変わらない。

現状に不平を言っても、嘆いても世界は変わらない。



その向こうへと歩みを進めることが必要だ。

険しい山を乗り越えていくんだと言う覚悟が必要だ。



周りを見てみよう、そんな決意を持ったあなたには、

険しい山道を乗り越えていくのを

助けてくれる様々なものが見えてくるはず。

険しい山道を乗り越えていくために必要な

知恵が湧きあがって来るはず。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


名を連ねる

2010年07月08日 | ライフ





いよいよFIFA2010年W杯南アフリカ大会の決勝が近づいてきました。

決勝戦は、オランダ×スペインです。

どちらが勝っても初優勝です。

W杯優勝国に新たな国が名を刻むことになります。



確か、FIFA加盟国205ヶ国。

そして、その中で過去優勝国は、

まだ7カ国しかありません。



1930年の第一回大会が始まり、

1994年の第15回アメリカ大会まで、

優勝国は、たった6カ国で占められていました。

ウルグアイ、イタリア、西ドイツ、

ブラジル、イングランド、アルゼンチン。



この6カ国の壁を打ち破ることが出来ないでいましたが、

ここに新たに名を刻んだのが、

1998年の第16回フランス大会で、

自国開催の利を生かしたフランスが

歴代優勝国として7カ国目として、

名を刻むことになりました。



この優勝は、自国開催及び、

スーパースターのジダンの力によるところが

大きかったと思います。



フランスが真のサッカ―大国と言えるまでには、

至っていないように思えるのは私だけでしょうか。

ですが、名を刻んだのは事実です。



毎大会優勝候補として言われ、

その2カ国を差し置いて先にフランスが名を刻んだ事は、

私にとっては驚きの出来事で、

本来、この2カ国はいつ優勝しても

おかしくない国だったと思います。



今回、どちらに勝利の女神がほほ笑み

新たな優勝国として名を刻むことになるのか、

どちらがその壁に跳ね返されることになるのか、

今までの実績では、オランダ。



しかし、あのドイツに何もさせなかった

今回のスペインも強い。

どちらが勝っても優勝国にふさわしい国です。



その非情なまでの結末が用意されている戦いの場に、

誇りをもって立ち向かう2カ国に誉あれです。

しかし、あのドイツの水族館のタコの予言。

今回も当たりましたね。驚きです。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


興味

2010年07月08日 | 心理カウンセリング





その人がどうであるとか、

自分はどうであるとか、

カウンセリングの場には評価は必要ありません。



そんなものは、解決のためにまず役に立ちません。

大切なことは、自分に興味を持つことです。



今の自分に起きていること、

これはどの様なことによって起きているのだろうか。

自分の心の動きに興味を持って欲しいのです。



今、自分が苦しんでいるのは、

あんなことがあったからだと、

何かの出来事に興味を持って下さいと

言っているのではありません。



その出来事に、

自分の心がどのように動いていることで、

苦しいと言う感情を持つことになっているのかの、

自分の心の動きに興味を持って欲しいのです。



自分の感情は、自分の心の動きによって決まります。

決してウィルスや細菌よって

もたらされているものではありません。



宇宙のかなたからの謎のエネルギーによるものではありませんし、

魔法使いにコントロールされている訳でもありませんし、

ましてや、先祖や霊や神様の仕業でもありません。



自分の心の半自動化された反応によって起きているものです。

それを確認しましょう。

厳しい言い方になるかもしれませんが、

自分がそれを作り出しているのです。

自分がその感情を持つことを選択しているのです。



別の見方をすると、

自分の力以上の何かが

それを起こしいる訳ではありません。

だから、それを変えるだけの力を有しています。



私は、カウンセリングに訪れた方に興味をいつだって持ちます。

そして、それ以上に自分自身が自分の心に興味を持つこと。

これ、すごく大切です。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


モチベーション

2010年07月04日 | 心理カウンセリング





成功を手にするには、モチベーションが必要です。

ましてや、容易に達成できないものであればあるほど

実行者の高いモチベーションの有る無しが

結果を違うものにします。



「仕方ないよ。あのクライアントは良くなろうと言う気持ちがないからね。」



あるカウンセラーが、

施療が上手く進まなかった時や、

施療の結果が出ない話をしているときに、

上のようなことを言っているのを聞いたことがあります。



しかし、私は、そのように考えることを削除しています。



確かに、腕を掴まれて両親に強引に連れられて、

不満や怒りを明らかに表している。

そのようなクライアントの場合には、

初回面接の時点では、

モチベーションは限りなく0に近い時があります。



しかし、自らの意思でカウンセリングを受けることを

決意した訳ではない場合でも、

現在の自分を決して良いとは思わず、

良くなるものなら良くなりたいと思っている人がほとんどです。



なのに、施療が始まると、

誰かへの不満や怒りをあらわしたり、

自分の苦しさや、自分を責めたり、

運命を嘆くことは積極的であるけれども、

いざ、改善のための取り組みについての検討には、

消極的であるだけでなく、

明らかに抵抗を示したりする方もいます。



そして、そうであるのに、

そのまま施療を進めようとすると、

当然結果を引き出すどころか、

施療の停滞が起きますし、

クライアントからの反発が起きたりします。



そんな時に、フッと頭の片隅に

苦労することから逃避したい、

あるいは、上手くいかない施療によって

自分の無力さを感じなくて済むように、

その原因を、クライアントにあるとすることで

防いでいるのかもしれません。



しかし、例外を除いて、

良くなりたくないクライアントはいません。

施療が停滞してしまうのは、

その時の私自身も含めた

それに関わっているカウンセラーの実力不足であるのかもしれません。



また、実際にクライアントの抵抗が明らかにあるとするなら、

それは良くなりたくないのではなくて、

解決、改善のための取り組みを行う前に、

解決しておかなくてはならない事を

解決していない可能性があります。



お腹が減っている。

すぐそこに美味しそうなお店がある。

そのお店に入れば問題は解決する。

しかし、背中を押しても、

あそこはお勧めだよと情報を提供しても、

財布の中身が寂しかったら、行動には結びつきません。



施療が停滞しているときには、

何かのピースが不充足になっている。そう考え、

それが何んであるかを考えるようにしています。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


投票ボタン

blogram投票ボタン