身体の不思議、脳の不思議で
今もハッキリとした原因が分かっていない
幻肢痛と言われるものがあります。
これは、
怪我や病気などで片足を切断した人が
無いはずの手や足の痛みを感じることが
長く続く症状です。
当然のことながら
痛みを感じている部位が実際には無いのですから
痛み止め等の薬の効果がありません。
このような症状も
許容範囲を超える大きな出来事によって
もう一つの問題が起きる例です。
この痛みのハッキリとした原因が
分かっていないので
心を扱う事で問題を解決出来るとか
言えませんが、
インド出身のアメリカの神経科医、
心理学・神経科学者でもある
ラマチャンドラン氏によって
ある方法で痛みが解消した例が
報告されました。
画期的な効果を得ることが出来る薬を発見したとか、
手術法を発見したというのではなく
いたってアナログで、
ミラーボックスを使って
脳を騙すことで幻肢の痛みを取ることに
成功したそうです。
この方法は、全ての人に効果がある訳では
ないようなのですが、
実際に効果をあげた人がいることが重要で
原因が何であれ
心理的アプローチによって効果を得られる
可能性を示すものだと思います。
幻肢通の私の施療経験は
正直な所で言うと随分前の
一人しかありません。
その頃は、まだまだ勉強不足で
幻肢痛に関する本も読まないまま、
症状は、完全なる催眠が得意とする
付随神経の反応なので
催眠のアプローチで何とかなると
あれこれと試みてみました。
若干の変化はみられたようですが
劇的な効果を得てもらうまでにはいかず
力不足を痛感した次第です。
ただ、
人が違えば、以前に試した一つの方法で
効果が得られることもあるかもしれませんし、
その時には、考えついていなかった
いくつかの方法で効果が得ら得るかもしれませんし、
やはり、効果があげることが出来ないかもしれません。
これについて
絶対的な方法を確立できたら
世界的な論文ものなので
機会があれば頑張ってみたいと思っています。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計