今年もあと残り僅か、
私は、28日辺りからお正月まで、
一日一日とお正月へと近づいていく感じが
子供の頃から好きなんですよね。
何かとても素敵なことが
自分に近づいてくるような感じがして
なんかワクワクするんです。
お正月に特別なことを計画している訳ではないので、
ただ素敵な感じが近づいてくるだけなんですけれど、
出来るだけゆっくりと
近づいてきて欲しいと思うのです。
出来るだけゆっくりと。
私の子供の頃は、元日は外出禁止、
殆どのお店はお休み。
朝起こされて、母の手料理のおせち料理と
お雑煮を食べた後に、
いつになく威厳を感じる父親の前に座って
届いた年賀状とお年玉をもらいます。
儀式の様な一連の流れを終えて、
窓をそっと開けて観る
人影がない冷たい朝の空気の中に
各家の軒先に掲揚された日の丸が立ち並ぶ光景を
凄く好きでした。
静かで神聖で淀みがない感じ。
元旦は歳神様が、
新年の幸福を家々にもたらすために
高い山から下りて各家庭に訪れると言われていて、
その神様を迎えるためのものが
門松やしめ飾りで
神様が宿るのが鏡餅だと聞いています。
今思えば、年末の大掃除の風習も、
そこに住む家族のためと言うより
神様をお迎えするためのものだったようにも思います。
あの素敵なものが近づいてくる感じは、
歳神様を感じていたのかもしれません。
年の初めに神様が高い山から降りてきて
各家庭に新年の幸福をもたらすために訪れる。
もしかして、歳神様は
元旦より一週間早く高い山から下りて来ていて、
煙突を目印にして各家庭を訪れて
ひと休憩。
次に門松としめ飾りを目印にして
各家庭を訪れてくれていたのではと
思ったりします。