心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

神様の選択

2024年08月12日 | 雑感・愚見

 

1971年 チェコスロバキア時代のプラハで

夫に浮気をされた妻が三階の窓から身を投じました。

 

その時、ちょうど建物に入ろうとしていた夫の上に落下。

夫は即死して、妻は助かりました。

 

 

妻が投身自殺をしようとして飛び降りたタイミングで

偶然にも建物内に入ろうとしていた夫に直撃したと

裁判では判断されたようですが、本当のところはどうなんだろう。

 

身を投げた場所が縁も所縁もない建物とか

サスペンス劇場のような海沿いの崖っぷちでもなくて

自分達の住居というのもどこか引っかかる。

 

しかも3階の高さからの飛び降りは、

命を落とすことも大怪我で終わることも有な

微妙な高さのようにも思えるので

主目的が自殺じゃなくて

浮気をした夫への命をかけた抗議の可能性。

 

飛び降りようとしたタイミングは、

夫の帰宅を狙ってじゃなくて

突発的なものだったとしても

一切階下を覗かないなんてことってあるのだろうか。

 

階下に夫の姿を発見したことで

妻の死の瞬間を夫の目の前で見せつけることで

自分がどれだけ私を傷つけたかを知らしめるには

これほどのタイミングは無しとして決行。

 

あるいは当初は単独でと思っていた所に夫の帰宅。

何というタイミング、

これは神様が私に与えてくれたに違いないと

生き残るのか死んでしまうのか神様に委ねての

夫目掛けての3階からの

フライング・ボディープレスを決行?

 

突発的に階下を一切見ないまま

飛び降りを決行したタイミングで

丁度、帰宅していた夫を直撃って

 

公園を散歩中に段差に躓いてバランスを崩して

おっとっとと踏ん張ったが踏ん張り切れずに転んだら

丁度、顔がシートの上で休憩中の美女の太ももに落下した的な

有り得ない出来事のような………

 

でもまあ事実は小説より奇なりと言うように

有り得ないことが起きたりするものなので

裁判所の判断が事実をなぞっているのかも知れません。

 

だとすると浮気をした夫からしてみると

空から降って来た罰。まさに天罰とも言えそうですが

天罰だとすると重すぎるような………

 

 

生き残った妻が、

ざまあみろと心で処理して生きるのか、

私は何て結果を引き起こしてしまったのかと

懺悔の気持ちを持ち続けるのか、

どちらにせよ、何にせよ、

その後の人生を大きな業を

背負って生きることになりそうです。

 

突発的に感情に突き動かされての行動を取る前に

願わくば深呼吸を1回、二回、三回。

 

その後で出来れば

何か全く関係の無い他のことを一旦やって………

例えば、アニメの一休さんを見て

一休さんが、一休み一休みって言ってくれるのを聞いて

冷静な気分で再吟味してから行動しても

遅いことはそうそうないような………

 

 

 

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恋文の結末

2024年08月10日 | 雑感・愚見

 

2000年、台北のある青年が

恋文を700通以上も送り続けていた恋人に

機は熟したとプロポーズしましたが実りませんでした。

 

何故なら、その恋人は何度も恋文を運んで来ていた

郵便配達人の青年に心奪われてしまったから。

 

 

うんなアホな………

 

恋人に送った恋文が700通以上ともなると

毎日でも約2年以上、さすがに毎日は無いと思うので

2日に1通でも約4年、4日に1通だと約8年間かあ。

凄いっす。

 

台湾の青年がプロポーズしたのが2000年、

日本でインターネットが普及し始めたのが2000年前後、

それによって世の中の流れは、

手紙からメールに移り代わっていきます。

 

インターネットの普及が

台湾でも日本とほぼ同じだとすると、

手書きの文字の方が電子文字では送り届けられないものを

送る届けることが出来る良さがあるとは思いますが

これを良い機会だとしてプロポーズしたのかな。

 

何年かに渡ってこれでもかと送り届けられる恋文が

重いと感じたり、キモイと感じさせたりと

逆効果となった訳じゃなくて………郵便配達の青年とかあ。

 

こんなことが起きるとは青年どころか

お天道様も知る由もなかったに違いない。

 

 

彼女が住む地域を担当していたであろう青年が

彼女の住いを配達で700回以上訪問している内に

何度も顔を合わし、少しずつ言葉を交わすようになり、

やがては心を通わすようになったとしても

何もおかしなことではないでしょうね。

 

この結果って

何度も顔を合わせたり、僅かでも交流を重ねることで

その相手への警戒心が薄れたり、

相手との心の距離が近くなる心理(単純接触効果)が

もろ示されたかのよう。

 

そして、遠くの親戚より近くの他人とも言うように

遠くの好意を寄せる異性よりも

近くの興味惹かれる異性に心が惹かれていくってのも

人間の自然な心理のダブル効果となると………

 

さらに恋心を自然に生み出された催眠効果と考えた場合、

催眠反応(恋心)を持続させる

何らかの暗示効果(交流)の間が空いたり、

催眠反応の持続を邪魔する強烈な刺激が横から入った場合には、

催眠状態から覚めるのが普通なんですよね。

 

でもまあいくらダブルの心理効果が

作用しやすい状況とは言え

ただ郵便受けにポイッと配達していたのでは

こうはならないはずなので

何かの条件が1つか2つ加わったんでしょうね。

 

例えば、配達の青年が毎日のように送り届けられる手紙を

恋文だと気が付いて凄く丁寧にポストに入れているのを

発見した女性が好印象を持った。

 

やがてその恋文が差出人からではなく

配達する青年からの手紙かのような錯覚に陥った。

何より一番重要な要素、青年が女性のタイプだった。等々。

 

ありとあらゆる不安要素を排除しようとすると

何も行動を起こせなくなるので

仮に郵便配達人と恋仲になんて考えが及んでも

迷いなく排除する部類のものであって

実際、起きないのが普通ではあるのですが

そんなことが起きてしまったあ。

 

もうこうなると

自らが招いたことだと自分の愚かさを責めたり、

自分を裏切ったと彼女を責めるのは簡単だけれども

こんな馬鹿気たことが起きたと言うことは

運命の定めしことだったとして誰も責めず

 

彼女は、運命の人ではなかったのではなかろうかと

ならばと新しい恋へと心を切り替えるしかないし

そのような強さと爽やかさを発揮できたら

次の恋のお相手を早く引き寄せることが

出来るのではなかろうかと思ったりもする。

 

 

 

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エルサレム王

2024年08月08日 | 雑感・愚見

 

14世紀のエルサレム王ピエールⅠ世は、

愛妻家でどこに行くにしても妻のシャツを持参。

 

普段は、シャツをベッドの上に置いていて

訪問者があると、それに最敬礼をさせていました。

 

 

キプロス王国は、トルコの南側、シリア、イスラエルの西側の

地中海に浮かぶキプロス島を中世に統治していましたが、

その後、中東のパレスチナに樹立した十字軍国家の

キリスト教王国(エルサレム王国)が統治しました。

 

う~ん………ベッドの上にあるのが

妻のシャツじゃなくて

国旗であるなら寝室に掲揚しようが

ベッドの上に置こうが違和感がありませんが

訪問者に最敬礼をしてもらうのは、

寝室以外の場所に掲げた国旗のような………

 

持参した愛妻のシャツを置く場所となると

やっぱ寝室にとなるのは自然なことで

で、その妻のシャツに最敬礼をさせるとなると

寝室となるんでしょうけど、

妻のシャツに最敬礼てのがどうにもなあ。

 

特に中世の頃ってのはどの国の王様でも

その権力は遥かに大きかったでしょうから

王の威厳を誇示したり、王への敬意とか忠誠とかを

内外の者がハッキリと態度で示すことを強く求めることって

普通のことだったのかも知れません。

 

エルサレム王国の歴代君主の一人、ピエールⅠ世が

公務を終えてプライベートが確保された室内で

椅子に掛けるなりベッドに優しく置くなりした

持参した妻のシャツを眺めたり触れたりしながら

 

ああ愛しい妻よ。君と離れている1秒は、

一日にも感じられるぅ。

嫌じゃあ、嫌じゃあ、公務なんてクソくらえじゃあ。

早く妻の傍に帰りたいよぉ。ごろにゃ~ん。

 

なんて感じで愛する妻を身近に感じられるように

常に妻のシャツを持ち運んでいたのだとすると

まあ理解できるのですが、

 

わざわざ訪問者を寝室にまで招き入れ

お后のシャツに最敬礼をさせていたってのは

他の国の国王と比べても特異だったからこそ

記録して残っているのだと思うんですよね。

 

中世の王様と周囲の者との関係を

現代の感覚でとやかく言うのは愚の骨頂なので

そうだったんだと知識として残すだけにして

 

 

中世の頃に倣ってとどこぞの会社の社長が

訪問者に奥さんの写真や持ち物に対して

社長の自分と同じ以上に敬意を払うことを求めたり、

 

社長の妻が何を勘違いしているのか、

社長以上に自分を扱うことを周りに強く求めたり、

虎の威を借りる狐の如く

居丈高に振舞ったりするのは………だし、

それを社長が知っていても当然の如くであったなら

 

業績が調子がいい時は、それが通用したとしても

調子が悪くなった時は、待っていたと言わんばかりに

人が離れていくのが自然のような………

 

社長にも奥さんにも周りの人間は

礼を持って接するのが当然のことではあるけれども

社長自身も周りの者に対して謙虚さや謙遜を持って欲しいし、

奥さんにも奥ゆかしさが感じられるのが

日本の美的感覚だったように思うのです。

 

今の日本、もうそんな美的感覚が素晴らしいと言うと、

いつの時代の話?馬鹿馬鹿しい。って感じで

鼻で笑われるのだろうか。そんなことはないよね。

 

 

 

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万引き集団

2024年08月06日 | 雑感・愚見

 

3組の夫婦が万引き集団を結成し、

力を合わせて2億円もの収入を上げていたが

1967年に兵庫県警察署に逮捕されました。

 

三組の夫婦は、東海、信州、山梨等、

観光に訪れた先でも万引き稼業は怠らず続けていました。

 

 

被害総額が2億円越えの万引きって

こんなん生易しい万引きなんてものじゃなくて

立派な窃盗犯だといぅていいレベルですが

それは一先ず置いておいて

どうやったら、どれ位の頻度でやったら、

2億円越えとなるのだろうか。

 

高級時計や貴金属を繰り返し盗んだのなら

単価が違ってくるので2億円越えになるかと思いますが

窃盗犯とは書かれずに万引きと書かれていたので

お店の単価が安い物をちまちまと数多くの印象となるので

それが2億円越えってなると、何度も何度も2億円超えるまで

お店の人に咎められず、そして逮捕されず………

しかも、1960年代の物価で………

ちょっと想像がつかないんだけどお。凄すぎるって。

 

何か万引きの絶対的なコツのようなものを考え付いて

それを試しにと実践し、成功体験が続くにつれて

それがバレない逮捕されないの確信へと変わると、

そりゃまあ三組の夫婦は繰り返しますよね。

 

でもまあ世の常、人の常と言いましょうか。

警察組織が真面目に仕事をしている国では

窃盗、詐欺、強盗、繰り返す度に

逮捕される確率が高くなっていくのは自然の理です。

 

どんなに練られた手法であっても

やっていることは無理筋、異質なことなので

いくら防犯カメラの設置がなかったであろう時代でも

繰り返せば繰り返す程、破綻する時がやってくるものです。

 

なので逮捕される前に終わるためには

どこかでスッパリと身を引くことが大事になるのですが

まあこれが人間、もう一回だけ、最後の一回って

出来ないもんなんですよね。

 

心の問題も同じで何らかの場面や状況に接するたびに

それなりに、なんとか、誤魔化しながら、

あるいは自分の心を力づくに抑え込み

心の血を流すような無理な生き方をしていると

どこかで破綻してしまうことになりかねません。

 

 

自分の正直な気持ちや考えを伝えたり、

自己主張することは

相手を否定したり、攻撃することとは別物。

 

自分が仲良くやっていきたいと思える人は、

他人の気持ちを汲み取れる人のはずで

自分の気持ちや考えを一つも譲らず

押し付けてくる人ではないはずなんですよね。

 

嫌な奴とは言いませんが、

自分と合わない人に心のエネルギーを消費するよりも

丁度良い適度な距離感を保ち、心のエネルギーの消費を減らして

気の合う人と太い心の交流をしたいものです。

 

楽しいことや面白いことに触れている時は、

子供が夜が明けるまでゲームに没頭するように

不思議なもので心のエネルギーはドバドバ溢れ出て

心の疲れ方が全く違ってきたりするものです。

 

 

 

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高齢者ドライバー

2024年08月04日 | 雑感・愚見

 

2005年 高齢を理由に妻の運転免許の更新を

拒否されたことに抗議するために

オーストラリアの老夫婦が車で旅に出発しました。

 

二人は警察を避けて走行し2週間後に保護されるまで

2,300㎞以上の距離を走破していました。

 

 

しかし、ド派手な抗議をしたものです。

車を出発させる時、爺さんと婆さんはノリノリの冒険気分で

ヒーハーと叫んで出発したかも。

 

これ運転免許の更新を拒否された

妻の年齢が何歳だったのでしょうか。

 

日本の運転免許の更新は、

基本、自己申告で健康状態に特に問題が無い場合は、

運転免許を更新するのも自主返納するのも

本人の判断に任せられて………(高齢者の事故が増えた今は違う?)

外国では年齢による線引きがあるということなんでしょうか。

 

高齢者の運転による交通事故を減らすことだけを考えれば、

明確に年齢で線引きをすれば、

必然的に高齢者の運転による事故が無くなるので

非常に簡単なことだと思いますが、これって難しい問題だなあ。

 

年齢によって追い越し車線を走行禁止にして

時速30キロ以上出せない車をメーカーが製造して

高齢者は、その車種のみ運転できるとか………。

 

田舎の場合は、交通機関も簡単に利用できず

それでいて歩いて行ける距離に

食料や生活必需品が揃うお店もなく

体調を崩した時に病院もなくて

核家族化が進んだ現代で運転できないとなると

かなり困った問題が生じてしまいます。

 

狭い国土の日本の場合は、

あともう少しすれば生活必需品や食料品などの

宅配サービスが整ってくれると思うのですが、

 

オーストラリアのようにあれだけ土地が広いと

宅配サービスが整うのも簡単じゃないと思うので

運転が出来ないとなると大変なことだと思うんですよね。

 

で、運転免許の更新を拒否されたオーストラリアの老夫婦は、

急激に不便な生活を強いられることへの抗議なのか、

まだまだ元気なのに老人扱いされたことへの抗議なのか、

 

ワシらはまだまだ安全に車を運転できるわい。

で車を運転して二週間で2,300㎞となると

熊本から札幌までを走破した感じかあ。

 

抗議の旅に出て二週間後に保護されたとあったので

旅に出る前か道中で息子か娘に

「これこれと言う訳で抗議の車旅に出るわ。」

なんて連絡を入れていたことで

心配した息子か娘から連絡を受けた警察が

老夫婦を探していたのかもね。

 

それだけの距離を走破できる体力があることや

それだけの距離を安全に運転できることを示したとて

免許の更新が許可されるはずもなく

それでいて無免許運転状態なので、いかんよなあ。

 

結果として、事故もなく無事に保護されたのは何よりですが

もしかしたら命に関わるような

大きな事故を起こしていたかもしれませんからね。

 

まだまだ元気であることを示せたことや

安全運転をする能力があることを示せたことや

事故を起こすことなく冒険の旅を終えたことは

メデタシメデタシではあるのですが

それとこれとは違うってことで

なんらかのお叱りを受けたんでしょうね。

 

 

 

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夢か現実か

2024年08月02日 | 雑感・愚見

 

1993年 バングラデッシュで

妻が不倫する夢を見た男が、妻を絞殺しました。

逮捕された男は、

「眠りから覚めると、妻は私の隣で寝ていて、

思わず手を伸ばした。」と供述しました。

 

 

こんなの只の言い訳でしかない。

嘘に決まっている。有り得ねえ。

と思うかもしれませんが、

夢と現実の区別がつかなくなることって

有り得ない話でも無かったりします。

 

夢と現実の区別がつかないと言うのは、

自分が持つ記憶や感覚が、

夢と現実の現実の区別がつかないということです。

 

身近なものとしては記憶の内容が

実際とは違っているのにもかかわらず

それを事実だと思い込んでいる

記憶錯誤とか虚偽記憶とか言われる現象があります。

 

私の場合だと学生の頃に訪れた大阪城で

楠木正成公の騎馬像を見たと記憶していたので

数年前に桜の季節に大阪城を訪れた時に、

懐かしの楠木正成公の騎馬像をと

大阪城中を歩いて探したけれども見つからず、

大阪城公園の事務所にいってまで

撤去されたのかどうかを確かめたら

楠木正成公の騎馬像が設置されていたことは

これまで無いと聞いて絶句。

 

あの時、楠木正成公の騎馬像を見た記憶だけではなくて

大阪城公園の通路脇の樹々の間に騎馬像を見た時に

大阪城と楠木正成が何の関係があるのだろうって

不思議に思ったことも記憶にあったので

この記憶は、間違っていないはずとの確信があったのですが

間違った記憶だったと認めるしかなかったんですよね。

 

学生の時に騎馬像を見たことまで間違っていないはずなので

あの時に見た騎馬像って一体どこで見たのかは今だ謎のままなのですが

何故故にこのような記憶間違いが起きてしまったのかについては

一つの仮説を持っているのですが確かめることが出来ていません。

 

 

また、〇〇になってしまうのでは………

〇〇は、私を○○しているに違いない。

なんて不安に思ったり、疑いを思ったりすると

それはまだ確定の出来事ではないことを自覚していますが、

心は、実際にそれを体験しているのと同じような反応をします。

 

また実験で、自分以外の人全員が示し合わせて

「お前、あの時こうだったよね。」とか、

「お前、前にそれについては〇〇って言っていたよね。」

なんて全員から嘘を言われたりすると

あれ………そうだったっけ、おかしいなあ………そうだったかも。

なんて簡単に記憶が書き換えられてしまうことがあります。

 

またイメージトレーニング法のようなものがあるように

脳にとってはイメージ実際との違いは

然程ないと言われていたりするので

催眠でもイメージを利用することがあります。

 

そして、イメージであることを自覚している部分が

何らかの要因で不確かになったり、

錯覚をしたり、思い込んだりすると

イメージ(夢)と現実を区別することが

難しくなってもおかしくありません。

 

大抵の場合、睡眠から覚醒した時に

夢で体験したことと現実とのギャップの大きさがあると

夢の体験だと判断しやすいものですが、

 

見た夢がとんでもなくリアルな夢であった時はもちろんですが、

過去の出来事であったりすると

夢の体験の記憶が無意識に保持されて

時間が経過するに連れて記憶の書き換えが起きることもあります。

 

バングラデッシュの夫が裁判で述べたことが

自分を擁護する言い訳ではなく嘘偽りのないことだとすると、

リアルで強烈な夢を見たことでパニック状態となって

夢と現実の区別が出来る部分が

機能不全となった可能性もあります。

 

それほどの精神の不安定状態になったのには

普段から「妻は自分の全てだ!」的で

それは決して愛する気持ちからではない

妻への執着とか嫉妬心とも言える気持ちがあり、

尚且つ、自分のようなものを

妻がいつまでも愛し続けてくれるのだろうかと言うような

不安な気持ちを持ち続けていたのかも知れませんし、

男は、ここ最近の妻の行動を怪しく感じていたのかも知れません。

 

 

夢と現実の区別が出来なくなる原因として

現実生活の中で人間関係や厳しい境遇を抱えていて

ネガティブな感情やストレス過多を感じている場合や、

過眠症や不眠症なども原因となることがあります。

 

また高齢者が睡眠の質が低下することで

睡眠と覚醒の狭間を行き来することが原因となったり、

加齢に伴う初期の認知症が原因となることも。

 

また強いトラウマを抱えている人が、

現実の体験の影響を受けて悪い夢を見て

それを過去に現実に起きたことだと思い込んでしまうことや

精神安定剤や睡眠薬等の副作用として

現実に起きたかのようなリアルな夢をみることもあるようです。

 

そして、最後に蛇足ではあると思うのですが、

幻覚や幻聴や妄想を伴う統合失調症の方の場合は、

夢がというより覚醒状態の時にそれが起きますし、

認知症の方も覚醒状態の時にそれを経験します。

 

条件が揃うことで夢と現実の区別が不確かになることは

遠いようで遠くない現象なのかも知れません。

 

私達の多くは、夢と現実の区別が出来ないなんて

体験をすることはそうそう無いかと思われますが、

記憶に関しては、私達は持っている多くの記憶の殆どを

正しい記憶と信じているかも知れませんが、

それはそう信じているだけなのかも知れないのです。

 

 

 

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