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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

時代の変化と共に変わる、ベネフィティング

2010-05-03 12:30:47 | マーケティング
休日の午前中は、FMを聞きながら過ごすことが多い。
特に今日のような祝日は、平日なかなか聞くコトが出来ない番組を聞くコトができる。
今までスポンサーだった企業から違う企業に替わり、番組そのものが続いているという場合が、時折ある。
特に、番組そのものは人気があるため番組タイトルもパーソナリティーも替わらず、スポンサーだけが替わるという場合も、比較的多い。
今日も、家事をしながらそんな番組を聞いていたのだが、そのスポンサーCMにフッと「新しいベネフィティング」というコトを感じたのだった。

それは、今まで余りテレビを含めたCMとは関係の無さそうな、「植物の種」を扱う企業のラジオCM。
昨今のガーデニングブームや家庭菜園ブームで、テレビなどではガーデニング用品や家庭用耕運機などのCMを見ることは普通になってきているが、その素となる「植物の種子」を扱う企業のCMというのは、見たことがない。
その「種」を扱い企業が、2年ほど前からだろうか?ラジオ番組のスポンサーとなり、ラジオCMをするようになった。

そのラジオCMが、これまでガーデニング中心の内容だった。
「キレイなお花を育てて、お庭づくり」のようなイメージのCMだ。
それが、今日何気なく聞いていたら「野菜を育てて、エコロジー」という内容に変わっていたのだった。

ここ数年、この季節になると「(ゴーヤ)などで、壁面緑化+家庭菜園」という話題が、目立つようになってきた。
それだけではなく、昨年当たりから「ベランダ菜園」といわれる、マンションのベランダなどでも野菜が育てられるようなキットも発売されたり、NHK教育では「趣味の園芸ビギナーズ やさいの時間」という番組などもある。
それだけ、「やさい作り」が一般的になってきたというコトかもしれない。

そんな市場の拡がりを、企業が見逃すはずがない。
これまで積極的にCMなどで展開してこなかった(新聞の片隅に「○○の種」という広告程度は、展開していたが)が、FM番組のスポンサーになったりし積極的にアピールするようになってきたのだ。
この夏の展開が「ベランダ菜園」に注目した、ラジオCMだったのだ。

時代と共に、ベネフィティングが変わることがある。
この「植物の種のCM」は、そんな時代の変化で注目される事業分野となり、新しいベネフィテングを掴んだように感じた。