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プーチン化する?習近平氏

2022-10-23 20:42:30 | 徒然

昨夜、「『中国共産党全国代表者大会』において、習近平氏が異例の続投に決まった」というニュースが報じられた。
このニュースを聞いた時、習近平氏とロシアのプーチン氏のようになりつつあるな~という、印象を受けたのだ。

現在ロシアの指導者であるプーチン氏だが、プーチン氏以前の指導者には「任期」というものがあり、その「任期」を越えるということはできなかった。
その「任期」を利用し、約20年余り実質的ロシアの指導者として君臨しているのが、プーチン氏だ。
そして今回の「中国共産党全国代表者大会」において、2期10年と決まっていた総書記の任期期間を3期15年にしたのが習近平氏だ。

ロシアのプーチン氏は、任期そのものを変更はしないが、同時に子飼いのメドベージェフ氏と大統領と首相の役を交互に担当。
現在のようなロシアの実権を握り続けている、という状況になっている。
その後、「任期制限の撤廃」を盛り込んだ改憲案を提出し、最長2036年までロシアの実権を握ることができるようにしている。
BBC NEWS:プーチン氏が36年まで続投も ロシア下院、大統領任期「リセット」の改憲案を承認 (2020年3月11日付)

この20年、プーチン氏と意見が違う相手に対して、相当強硬な手段をとってきた(ように思える)、プーチン政権だ。
表立って、プーチン氏が指示を出したと判明をしているわけではないが、毒殺されたのでは?と疑いがもたれるような反プーチン派の政治家もいたことは確かだろう。
そして、今回の中国共産党全国代表者大会において、習近平氏は自分にとって都合の良い党員を積極的に起用し、苦言を呈するような党員を左遷、あるいは排除、という党役員人事をしている。
「党役員人事」と言っても、中国の場合「党役員人事=中国政治の中枢を担う人事」ということになるので、習近平氏は「イエスマン」のような人たちで周囲を固め、長期政権の下地をつくったように見えるのだ。

このような先にあるのは、ロシアのプーチン氏と同じ姿のように思えるのは、私だけではないと思う。
とすれば、今後考えられるのは香港はもちろん、台湾に対しても相当強硬な態度だろうし、場合によっては軍事行動も辞さないのでは?という、不安だ。
このような強権的な政治を行う国が近隣にある、という事実を、日本の政治家はどのように感じ・考えているのだろう。

歴史から学ぶとすれば、このような「独裁的政治・強権的な政治家の末路」は、決して良いものではない、ということだろう。
そのようなことを考えるよりも、今自分が持っている「強大な権力維持」の方が、彼らには重要なことなのかもしれない。