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遂に⁉動き出す名駅再開発の最後の計画?

2024-12-14 20:27:54 | アラカルト

随分前から始まった、名古屋駅周辺の再開発事業。
最初は、JR名古屋駅の建て替えだった(と記憶している)。
その後も名古屋駅をはさんだ大通りの向かい側にあった「毎日ビルと豊田ビル」も解体され、その後建て替えられている。
そして「大名古屋ビルヂング」も建て替えられ、すっかり名古屋駅周辺は昭和の面影が亡くなってしまっている。

そのような名古屋駅周辺の中で、唯一昭和からある建物と言えば、名鉄百貨店と近鉄ビルかもしれない。
名鉄百貨店と言えば、「ナナちゃん人形」という名前で親しまれている巨大な人型のモニュメント(?)がある。
季節折々、名古屋で開催されるイベントやプロ野球の開幕戦などに合わせ、衣装が変わることで度々話題を呼んでいる。
ある意味、名駅のランドマーク的存在、と言っても過言ではないと思う。

この「ナナちゃん人形」を運営・管理しているのが名鉄百貨店本店なのだが、その名鉄百貨店本店が2026年に閉店するという。
日経新聞:名鉄百貨店、名古屋駅前の本店26年春に閉店へ 再開発加速 

確かに、名鉄百貨店本店は、JR名古屋駅に併設している高島屋や栄の三越などに比べ、ターミナル百貨店としてそれなりに集客力はあるとはいえ、現在のJR名古屋高島屋ができたことで、集客に苦戦しているのでは?という、印象を持っていた。
とはいえ、名鉄百貨店の強みはターミナル百貨店ということで、名鉄電車を利用する人達にとっては「買い物しやすいデパ地下」という場所でもあったような気がする。
何故なら、百貨店の売り場から地続きで名鉄電車の改札に行けるからだ。
百貨店と改札に通じる通路に扉そのものが無い、というやや特徴的なつくりをしているのが、名鉄百貨店本店でもあるのだ。

そのような特殊な造り方がされている名鉄百貨店を閉店し、再開発ということになると名鉄電車の利用者は不便になるだろうな~と、想像する。
それどころか隣接する近鉄ビルも一緒に閉店するのでは?という、気すらしてくるのだ。
というのも、名鉄電車・名鉄百貨店・近鉄ビルは全て地下通路で繋がっており、至極便利が良い。
その一部が閉鎖されるとなると、買い物客ではなく電車の利用者の利便性が悪くなることが、目に見えているからだ。

これまでJR名古屋駅や毎日ビルと豊田ビルの建て替えが、不便ではあるが思いの他問題なく進めることができたのは、乗り継ぎの駅と直結していなかったからだ。
名鉄百貨店の収益に関しては、様々なコトが言われてきたのは事実だ。
何より、少し離れたところにあった「名鉄レジャック」という、ゲームセンターや飲食店を集めたビルも閉館し、取り壊されている。
もちろん、建物の老朽化も取り壊された大きな理由だと思うのだが、やはり名古屋駅周辺の再開発という理由の方が大きかったのではないだろうか?

とすれば、名鉄百貨店本店の閉店は、一つの事業の終わりというだけではなく、名古屋駅全体の再開発の最終プランのような気がする。
ただ、名古屋市民だけではなく、名駅利用者から愛されてきた「ナナちゃん人形」の今後が気になる方々は多いのではないだろうか?



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