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大手メディアの忖度なのか?‐細田議長会見‐

2023-10-16 00:02:24 | 徒然

13日に行われた、細田衆院議長の記者会見。
この会見については、様々な意見が出ていた。
時事通信:記者から怒号「打ち切るな」細田議長会見、時間に制約 

この細田さんの記者会見については、自民党内からも失敗であった、という声もあるようだが、週末には大手メディアが取り上げなくなってしまったような気がする。

個人的には、この会見を見て「さすが、自民党の重鎮と言われるだけの人物(皮肉)」というのが、感想だった。
というのも、ご自身の都合のスキャンダル絡みのような質問に対しては、見事のスルー。
スルーというよりも「私には関係が無い。知らない」という趣旨の言葉で、逃げの一手。
追求となる質問をさせないようにするのも、流石に政治家としてのキャリアがモノを言うのだろう、と感じたからだ。
当然、記者質問も挙手をする記者も選んでされていたようだ。
日刊スポーツ:「ジャニーズよりも制約多い」体調理由に細田博之氏が会見時間を制限 立憲・泉代表が皮肉る

皮肉を言っているのが、野党党首ということを考えれば、当然と言えば当然なのかもしれない。
ジャニーズの記者会見で矢面に立ったのは、新社長となった東山さんと副社長となった井ノ原さんで、細田さんからすれば息子くらいか、ご子息よりも若い年齢かもしれないからだ。
だからこそ「体調不良」を盾に、会見に制限をし、年の功でスキャンダラスな問題に対して、身をかわすようなコトが言えたのだと思う。

とはいえ、未だメディアで燻り続ける「10月2日、ジャニーズ記者会見」。
既に2週間近くたっても、多くのメディアはこの話題を取り上げ続けている。
確かに、「裏仕事(=表に出せない汚れ役)をしていた」と言われる前副社長は、表舞台に出ることなくジャニーズ事務所から退社している。
一連の経過から、「前副社長をかばっているのでは?」とか「前副社長の処遇は、既定路線だったのでは?」ということも、大手メディアは書いている。

この前副社長に対する一連の処遇には、メディアが指摘している通りかもしれない。
何故なら、「ジャニーズ事務所(現Smile‐Up)」の闇のようなモノを知っている前副社長は「墓場まで持っていくので、表に出たくない」という了解があったからだろうと、想像できる。
そのような「事実とも憶測共わからない」状況だからこそ、事務所の闇のような部分を知っているとされている前副社長を引っ張りだそうとしているのでは?

このような「(社会に対する)謝罪と被害者救済」という会見では、事実を知っている人物が記者会見で直接説明をし、謝罪と今後の救済策を話す方が、効果的だと言えるのだが、形は大きくても個人企業のような部分がある(=ジュリー氏が100%株式を保有している)コトを考えると、そこまで考えられるブレーンもいなければ、記者会見を仕切った企業ではなかった、ということだろう。

では、細田さんの場合はどうなのか?
セクシャルハラスメントも統一教会の問題も、ご本人に関係するコトだ。
そのスキャンダルの質問になると、上手に言い逃れのような回答を終始しているのに、大手メディアはその後の追及するような姿勢を見せていない。
これでは「ジャニーズ叩きは〇。政治家叩きは✕」という、印象を生活者に与えかねない。

因みに、細田さんが議長をやめても政治家は辞めない理由としてあげた「後継者」についてだが、2021年に同じく島根県選出の自民党議員・竹下亘氏が亡くなり、その後継者が未だに決まっていない。
ご存じの通り、竹下亘氏は故竹下登氏の弟だった。
それだけではなく、島根県は自民王国という選挙区でもある。
自民党の有力議員だった故竹下登氏の後継者となった、亘氏の死去後の後継者選びが難航している状況では、細田さんも辞められない、ということなのだろう、と想像している。
このような「後継者指名」という方法については、異論があるとは思うのだが、これが地方の国会議員選出の鍵でもあるのだ。