日本人はよく“日本三大○○”のように名所などを選ぶことがありますが、滝の『日本三大瀑布』には「那智の滝(和歌山)・華厳の滝(栃木)・布田の滝(茨木)」が選ばれ、『日本三大神滝』は「那智の滝・華厳の滝・布引の滝(兵庫)」が選ばれています。
那智の滝と華厳の滝は両方で選ばれている名瀑ということになりますが、滝好きの当方もやっと那智の滝へ訪れることができました。
那智の滝の面白いところは、滝の下から見ることが出来て、平行線の位置からも見ることが出来ることでしょうか。
駐車場に車を停めた時点で滝が見えてきて、ワクワクする気持ちを押さえながら、まずは滝の下にある飛龍神社に参詣することにしました。
飛龍神社は、熊野那智大社の別宮とされており、那智の滝そのものを御神体とする神社でした。
従って本殿などの建築物はなく、直接滝を神として拝むことになります。
那智の滝のある大雲取連山には那智48滝と呼ばれる数多くの滝があるそうで、修験道の行場として中世から瀧篭行をされる修行者が集まったといわれます。
この48滝は秘密性が高かったことから詳細が文献等では残されておらず、謎の部分が多かったとされます。
しかし、1988年に青岸渡寺の副住職の方が熊野から吉野へ向けての順峯による奥駈に取り組み、那智四十八滝回峯行の再興を図られたそうです。
土産物屋などが並ぶ門前町の奥には非常に雰囲気のある鳥居が見えます。
ここから先は神の領域に入るということになりますが、“早く行きたい!”“焦れながらゆっくりと行きたい!”の両方の気持ちが湧いてきます。
鳥居を抜けるとちょっときつい下りの石段が続きます。
しかし、進めば進むほど滝の水音が大きくなって聞こえてくる。やっと来ることが出来たんだとの感慨も深い。
滝の前には鳥居があり眼前には見上げるほどの高さの滝がそびえ立つ。
そびえ立つという表現はおかしいのですが、一直線に落ちてくる様子は誰かの言葉を借りれば“空に向かってそそり立つ白い剣”のようにも見えてきます。
滝の高さは133m、銚子口の幅13m ・瀧壺の深さは10m以上といわれ、毎秒1トンの水量があるとされる大瀧です。
滝を前にすると強い生命力を感じることが出来るため滝が好きなのですが、この大瀧は神々しいまでの迫力があり見ているだけで心身が清められていく気持ちになってきます。
まさしく日本人が自然崇拝してきた原点ともいえる熊野の地の中でも代表的な自然物ですから、古来より熊野信仰が人気を博したのも納得がいきます。
那智の滝は那智山信仰の根元とまでいわれ、平安時代の後期には熊野信仰が全国に広がってあまりにも多くの参拝者が訪れたことから、多くの参拝者が訪れるさまを「蟻の熊野詣」と称されたといわれています。
那智の滝に最も近いお滝壺拝所では「延命長寿のお瀧水」という御神水(滝壺の水)を飲むことが出来るようになっています。
このお瀧水の由来は、滝壺に花山(かざん)法皇が延命長寿の仙薬である「九穴(くけつ)の貝」をお沈めになったことに始まり、延命長寿の水として広まったそうです。
初穂料を納めると盃とお守りが授与され、盃は持ち帰ることが出来ました。
その盃で龍の口から流れるお瀧水を頂きましたので10年は寿命が延びたかもしれませんね。
周辺を一回りするコースを歩いていると途中に祈願所が建てられていました。
内部を見なかったのですが、この「お滝祈願所」には観音菩薩・役小角と眷族・滝不動などが安置されているようです。
那智の滝は133mの高さから落ちる滝で、調べてみると京都タワー(131m)よりも高い。もちろん通天閣(108m)より遥かに高い滝になります。
京都タワーは京都府で一番高い建築物とされていますから、その高さは自然物である滝とは思えないような高さになります。
那智の滝が最初に見えた時には“ウワァー”と声を上げてしまいましたが、近くで見ているとその迫力で言葉も出なくなってしまいました。
この滝を言葉にするなら品格を感じつつも迫力に気圧されてしまう滝ということになるのでしょうか。
那智の滝と華厳の滝は両方で選ばれている名瀑ということになりますが、滝好きの当方もやっと那智の滝へ訪れることができました。
那智の滝の面白いところは、滝の下から見ることが出来て、平行線の位置からも見ることが出来ることでしょうか。
駐車場に車を停めた時点で滝が見えてきて、ワクワクする気持ちを押さえながら、まずは滝の下にある飛龍神社に参詣することにしました。
飛龍神社は、熊野那智大社の別宮とされており、那智の滝そのものを御神体とする神社でした。
従って本殿などの建築物はなく、直接滝を神として拝むことになります。
那智の滝のある大雲取連山には那智48滝と呼ばれる数多くの滝があるそうで、修験道の行場として中世から瀧篭行をされる修行者が集まったといわれます。
この48滝は秘密性が高かったことから詳細が文献等では残されておらず、謎の部分が多かったとされます。
しかし、1988年に青岸渡寺の副住職の方が熊野から吉野へ向けての順峯による奥駈に取り組み、那智四十八滝回峯行の再興を図られたそうです。
土産物屋などが並ぶ門前町の奥には非常に雰囲気のある鳥居が見えます。
ここから先は神の領域に入るということになりますが、“早く行きたい!”“焦れながらゆっくりと行きたい!”の両方の気持ちが湧いてきます。
鳥居を抜けるとちょっときつい下りの石段が続きます。
しかし、進めば進むほど滝の水音が大きくなって聞こえてくる。やっと来ることが出来たんだとの感慨も深い。
滝の前には鳥居があり眼前には見上げるほどの高さの滝がそびえ立つ。
そびえ立つという表現はおかしいのですが、一直線に落ちてくる様子は誰かの言葉を借りれば“空に向かってそそり立つ白い剣”のようにも見えてきます。
滝の高さは133m、銚子口の幅13m ・瀧壺の深さは10m以上といわれ、毎秒1トンの水量があるとされる大瀧です。
滝を前にすると強い生命力を感じることが出来るため滝が好きなのですが、この大瀧は神々しいまでの迫力があり見ているだけで心身が清められていく気持ちになってきます。
まさしく日本人が自然崇拝してきた原点ともいえる熊野の地の中でも代表的な自然物ですから、古来より熊野信仰が人気を博したのも納得がいきます。
那智の滝は那智山信仰の根元とまでいわれ、平安時代の後期には熊野信仰が全国に広がってあまりにも多くの参拝者が訪れたことから、多くの参拝者が訪れるさまを「蟻の熊野詣」と称されたといわれています。
那智の滝に最も近いお滝壺拝所では「延命長寿のお瀧水」という御神水(滝壺の水)を飲むことが出来るようになっています。
このお瀧水の由来は、滝壺に花山(かざん)法皇が延命長寿の仙薬である「九穴(くけつ)の貝」をお沈めになったことに始まり、延命長寿の水として広まったそうです。
初穂料を納めると盃とお守りが授与され、盃は持ち帰ることが出来ました。
その盃で龍の口から流れるお瀧水を頂きましたので10年は寿命が延びたかもしれませんね。
周辺を一回りするコースを歩いていると途中に祈願所が建てられていました。
内部を見なかったのですが、この「お滝祈願所」には観音菩薩・役小角と眷族・滝不動などが安置されているようです。
那智の滝は133mの高さから落ちる滝で、調べてみると京都タワー(131m)よりも高い。もちろん通天閣(108m)より遥かに高い滝になります。
京都タワーは京都府で一番高い建築物とされていますから、その高さは自然物である滝とは思えないような高さになります。
那智の滝が最初に見えた時には“ウワァー”と声を上げてしまいましたが、近くで見ているとその迫力で言葉も出なくなってしまいました。
この滝を言葉にするなら品格を感じつつも迫力に気圧されてしまう滝ということになるのでしょうか。