『アールブリュット』は本来は「正規の美術教育を受けていない人による芸術」の意ですが、日本では障がい者の表現手段として受け入れられています。
生の芸術と呼ばれるアールブリュットは、伝統や流行・教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術ともされます。
長浜市の黒壁ストリートにある商業施設の“湖のスコーレ”では定期的に「やまなみ工房」の作家による美術展が開催されており、作品の販売もされています。
今回の美術展では岡元俊雄さんという墨汁と割り箸1本のみを使用して人物画を中心に描画される作家さんの作品展となります。
写真で紹介される岡元俊雄さんの描画スタイルは、肩肘を付いて寝転びながら描く独特のスタイルで、その絵は荒々しく力感のある絵です。
人物の眼差しは絵を観るこちらを見つめるような視線で、その視線の先から何かを問いかけているのか?はたまた何かを伝えようとしているのか?
展示された絵の9枚は「男の人」というタイトルが付いており、「女の人」が2枚、「イス」が1枚でもう1枚は「デビィッド・ボウイ」の絵です。
展示室の西面の壁には「男の人-Man-」の絵が展示されており、対面の東面の奥には「女の人-Woman-」が展示されて対を成している。
「男の人-Man-」2022
YouTubeに公開されている制作風景を見ると、まず細い線で目・鼻・口や顔の輪郭を描き、その後に墨を塗り重ねていくようで、飛んだ墨の飛沫も絵の一部になっています。
涅槃像のように半身の状態で横になっていて、よく絵のバランスがとれるものだなぁとも思いますが、手の届く位置は墨が塗り重ねられて色が濃くなっているようにも見えます。
「女の人-Woman-」2021
岡元さんは甲賀市の「やまなみ工房」に所属されていますが、集団生活が苦手なため作品倉庫を専用のアトリエにしてもらって作品作りをされているといいます。
絵を描きながら物思いに耽ったり、放心したように仰向けになって転がったりと、自分だけのアトリエで自由な時間を過ごされているようです。
「男の人-Man-」2018 「イス-Chair-」2012
絵を年代に沿って見直してみると、基本の表現は同じでも、少しづつ描き方が変わってきているようにも見えます。
下の絵は重ね塗られた部分が多く、闇に包まれた人間の目だけがこちらに視線を送ってきているような作品です。
「男の人-Man-」2022 「男の人-Man-」2020
今回の展示会では2枚だけ出品されている「女の人」です。
岡元さんは工房の見学者の中にお気に入りの女性を見つけると、途端に赤ん坊のような笑顔になったりもするようです。
「女の人-Woman-」2021
岡元さんは絵を描く時にお気に入りの音楽を聴きながら描かれるそうですが、今回唯一名前のある人物がデビィッド・ボウイです。
アールブリュットの作家さんでデビィッド・ボウイをモチーフにされる方がおられますが、ボウイを見ていると描きたい衝動が湧いてくるのかもしれませんね。
「デビィッド・ボウイ」2018
アールブリュットの作家の方は、作品が完成した時のイメージで描かれているのか、その時その時の感覚で描いておられるのでしょうか。
完成すると、塗りたくったような絵に見えて実は刺戟を感じる絵になっていたりするので、観る方の受け取り方の自由さという面白さがあります。
「男の人-Man-」2021 「男の人-Man-」2020
余談になりますが、お中元用の洋菓子を「たねや」さんに買いに行った処、「アート×和菓子 Limited Edition2024」と題する商品がありました。
「やまなみ工房」と「たねや」のコラボ商品のシリーズがあり、福祉とアートと商品が一体化するPJは滋賀県ならではの良さを感じます。
生の芸術と呼ばれるアールブリュットは、伝統や流行・教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術ともされます。
長浜市の黒壁ストリートにある商業施設の“湖のスコーレ”では定期的に「やまなみ工房」の作家による美術展が開催されており、作品の販売もされています。
今回の美術展では岡元俊雄さんという墨汁と割り箸1本のみを使用して人物画を中心に描画される作家さんの作品展となります。
写真で紹介される岡元俊雄さんの描画スタイルは、肩肘を付いて寝転びながら描く独特のスタイルで、その絵は荒々しく力感のある絵です。
人物の眼差しは絵を観るこちらを見つめるような視線で、その視線の先から何かを問いかけているのか?はたまた何かを伝えようとしているのか?
展示された絵の9枚は「男の人」というタイトルが付いており、「女の人」が2枚、「イス」が1枚でもう1枚は「デビィッド・ボウイ」の絵です。
展示室の西面の壁には「男の人-Man-」の絵が展示されており、対面の東面の奥には「女の人-Woman-」が展示されて対を成している。
「男の人-Man-」2022
YouTubeに公開されている制作風景を見ると、まず細い線で目・鼻・口や顔の輪郭を描き、その後に墨を塗り重ねていくようで、飛んだ墨の飛沫も絵の一部になっています。
涅槃像のように半身の状態で横になっていて、よく絵のバランスがとれるものだなぁとも思いますが、手の届く位置は墨が塗り重ねられて色が濃くなっているようにも見えます。
「女の人-Woman-」2021
岡元さんは甲賀市の「やまなみ工房」に所属されていますが、集団生活が苦手なため作品倉庫を専用のアトリエにしてもらって作品作りをされているといいます。
絵を描きながら物思いに耽ったり、放心したように仰向けになって転がったりと、自分だけのアトリエで自由な時間を過ごされているようです。
「男の人-Man-」2018 「イス-Chair-」2012
絵を年代に沿って見直してみると、基本の表現は同じでも、少しづつ描き方が変わってきているようにも見えます。
下の絵は重ね塗られた部分が多く、闇に包まれた人間の目だけがこちらに視線を送ってきているような作品です。
「男の人-Man-」2022 「男の人-Man-」2020
今回の展示会では2枚だけ出品されている「女の人」です。
岡元さんは工房の見学者の中にお気に入りの女性を見つけると、途端に赤ん坊のような笑顔になったりもするようです。
「女の人-Woman-」2021
岡元さんは絵を描く時にお気に入りの音楽を聴きながら描かれるそうですが、今回唯一名前のある人物がデビィッド・ボウイです。
アールブリュットの作家さんでデビィッド・ボウイをモチーフにされる方がおられますが、ボウイを見ていると描きたい衝動が湧いてくるのかもしれませんね。
「デビィッド・ボウイ」2018
アールブリュットの作家の方は、作品が完成した時のイメージで描かれているのか、その時その時の感覚で描いておられるのでしょうか。
完成すると、塗りたくったような絵に見えて実は刺戟を感じる絵になっていたりするので、観る方の受け取り方の自由さという面白さがあります。
「男の人-Man-」2021 「男の人-Man-」2020
余談になりますが、お中元用の洋菓子を「たねや」さんに買いに行った処、「アート×和菓子 Limited Edition2024」と題する商品がありました。
「やまなみ工房」と「たねや」のコラボ商品のシリーズがあり、福祉とアートと商品が一体化するPJは滋賀県ならではの良さを感じます。
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