
今回は毎度お馴染みの三上山登山口から「東光寺岩梨山」「東光寺日陽山」「東光寺不動山」「妙光寺山」を縦走しました。
「妙光寺山」からは「岩神大龍神」「妙光寺摩崖仏」側へ下山して、ロードで御上神社まで戻るコースです。
三上山の山頂は今回パスで、田中山や旗振山への縦走は計画に入れずということで概ね4時間弱の工程です。

まずは三上山表登山道の登山口からスタートしますが、8時前に登り始めたにも関わらず、もう下山してくる人と3組出会いました。
よほど足が速いのか、まだ陽が登りきらない時間から登られたのか、早朝のいい運動になりますね。

200mほどの石段を息を切らしながら登ると、ほどなく妙見堂跡の広場にでる。
妙見堂は、近江三上藩主の遠藤家が妙見菩薩を信仰しており、建てられた御堂だったとされます。
妙見堂跡を過ぎた辺りの分岐から通常なら三上山の山頂を目指して登っていきます。
しかし、今回は目的地が違うため、「中段の道」という三上山を輪切りにしたような周回道を北回りに進みます。

三上山の表登山道も裏登山道も急坂が多いのですが、この中段の道は緩やかなアップダウンが続きます。
道は樹林帯で景色は見えず、花が咲いている風でもなく、変化のない道ですが、一カ所ケルンが積まれている場所があった。

中段の道から北尾根縦走路に入ると、急に道がザレてきて巨石が多くなる。
尾根筋とはいえ、急坂の登り下りが多く、ロープ場などもあったりして、ここからが縦走本番になります。

山に急登の道があるのが見えますが、妙光寺山の山頂はどこになるんだろう。
尾根筋を縦走する時、いつも思うのは“あんなに遠い所まで歩けるのか?”です。
実際には驚くような時間を掛けずに到着出来るのですけどね。

縦走路の途中の分岐から「東光寺岩梨山」方面に寄り道して進んでみます。
道の途中に岩場があり、近くに“限りなく力をつくして狭き門より入れ”と書かれた木札があった。

ほどなく東光寺岩梨山(標高176m)の山頂に到着する。
山頂には巨石があるのみで、ピークハントのみして来た道を分岐まで戻ります。

登山道には段々と巨石が増えてきて、古代峠までやってくると、約1.8mほどの「くぐり岩」のある場所に出る。
古墳に使われていた巨石を積み上げでもした岩塊で、この下を潜って通り抜けることになる。
この岩塊は、下山時に立ち寄った妙光寺山摩崖仏近くの「岩神大龍神」と同様にドルメンとでもいうべき巨石群です。


この山は道を進めば進むほど好きになっていってしまうような山で、今度は道に立ちはだかる今にも崩れそうな巨石群です。
落石の危険ありとのことで登るのは禁止で迂回路を通ることになりますが、以前はこの岩場を登ることが出来たそうです。

「東光寺日陽山(標高234m)」は登山道上にあるので歩いているうちに山頂に到着。
この日は縦走で4つのピークに立ち寄りましたが、どの山頂部も狭いスペースがあるだけで眺望はありません。
その分、登山道の途中にビュー・スポットがあるので景色は充分に堪能出来ます。

登山道は、北尾根縦走路から妙光寺山の登りが始まる辺りまではずっとザレた道が続き、ゴロゴロした大きな岩が多い。
急登や激坂が続くので気は抜けないのだが、気温が上昇して汗をかきながらも気分は高揚してくる。

前ばっかり見て後ろを見ていなかったのですが、ふと振り返ると近江富士がまるで富士山のようにそそり立っています。
三上山は周辺に高い山がないので、いろいろな場所から見える山ですが、おそらく今まで見た中で一番美しく見える場所ではないでしょうか。

岩場の崖があったので登ってみると、何とも奇妙な形の岩と共に、守山辺りの町並みと琵琶湖が見える。
ここは通り過ぎてしまう可能性のある場所なので好奇心が幸いしました。

もうこの辺りまで登ってくると、ここは金勝アルプスなのか堂山なのかと錯覚してしまうような岩山になってきます。
先にある割れ岩みたいなのをちかくで見たいなぁと思っていたが、道はあの岩につながっていた。

近くまでくると想像以上に大きな岩で、横を通って進むことになる。
巨石好き、ザレ道好きな当方にとっては、もっと早く知りたかった山になります。
滋賀県にはこれだけ魅力的な低山が多いのだから、また未踏の魅力的な山は多いんだろうと思うとこれからの期待が高まります。

そろそろ疲れてきたので大きな岩の上に登って一息入れます。
ネットで買った「井村屋チョコえい ようかん」を食べてエネルギー補給。
カロリ-は197kcalあって、5年間長期保管可の優れもので、味もそこそこ美味しかった。

急登の坂を登っていくと3つ目のピークの「東光寺不動山」に到着。
ここまでの3つ山には「東光寺」と付いているが、かつてこの地に妙光山の山腹から麓にかけて19の僧房が立ち並ぶ「東光寺」という大寺あったという。
寺院は、持統天皇の勅願により元興寺の僧・道智が創建したと伝えられ、寺院は焼失したものの、難を免れた仏像は妙光寺山の麓にある宗泉寺に伝わるそうです。

「東光寺不動山」からものの数分で最終ピークの「妙光寺山(標高270m)」山頂に到着。
標高だけ並べると超低山やんかといった感じですが、見応え・歩き応えともに十分に堪能できた山歩きでした。

この後、「岩神大龍神」と「妙光寺山摩崖仏」を見て、妙光寺山摩崖仏入口へ下山。
下山後は「福林寺摩崖仏」に立ち寄った後、ロード2.5㌔を歩いて御上神社の駐車場まで戻ります。
「岩神大龍神」「妙光寺山摩崖仏」「福林寺摩崖仏」へ続く...。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます