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同じ境内に八幡神社がありましたので神仏習合の名残の強い観音堂なのかと思いますが、湖北は浄土真宗信仰の根強い地域ですから、真宗寺院とは別の場所に観音堂を祀っているのかもしれません。
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観音堂に向かうまでにまず驚かされるのが巨大な欅の大木ではないでしょうか。
県内最大級の欅とされていますが、その迫力に圧倒されてしまう巨大な老木です。
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この欅は「野神のケヤキ」とも呼ばれており、幹周囲が8.4m、樹高は22mで樹齢300年とされていますが、やはり驚くのはその幹の太さになります。
よくこれだけの大木がこれまで無事に育ってきたものだと感動を覚えるほどでしたが、傷んだところには修復の跡がありましたので、長年に渡り村で大事に守られてきた木なのでしょう。
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欅の木の前には心願成就の願いを届ける壺がありましたので、用紙をもらって願をかけました。
さすがにこのゴツゴツとして瘤があるような木を見ると、きっと何かが宿っていると信じたくなってきます。
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同じ境内にある八幡神社に詣でてから観音堂へと向かいますと、「野神のケヤキ」には及ばないものの別の欅の大木が見えてきます。
この阿弥陀堂(来光寺)の周辺は、明るさと力強さの両方を感じ、心暖かい空間の雰囲気を感じます。
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観音堂の前に巨大な切り株がありますが、これは事情により切ったものの木材は貝塚(大阪)のだんじりの材料として生まれ変わっているそうです。
離れている2つの町が実に奇妙な縁で結ばれてたとしか言い様がありません。
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さて観音堂では堂内に入ってすぐに説明会が始まりました。
実に匠で分かりやすい説明でしたので内容が理解しやすく助かりましたが、それだけ地元の方は熱意を持って取り組まれているのかとも思います。
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この「阿弥陀堂」には本尊にあたる「薬師三尊」と「阿弥陀如来」が祀られており、まず中央の厨子に納められた「阿弥陀如来立像」からお参りします。
色が黒く染まっていて見にくい状態にはなっており、やや小ぶりな仏像です。
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阿弥陀堂(来光寺)の御本尊になるのは「念持仏カード」に勢揃いしている「薬師如来立像」、脇侍の「日光・月光菩薩」、守護にあたる「十二神将」になります。
「薬師如来立像」と脇侍2躰・十二神将は東京藝術大学で開催された『観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち-』でも展示されていたそうです。
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念持仏カードには“来光寺と称された阿弥陀堂は弘仁年間に創立と伝わり、京都の林丘寺門跡と縁があった。”などの村の歴史。
“隣村との境界争いの時に林丘寺門跡を頼り解決した。”などの話が書かれています。
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念持仏カード
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