ぞうさん
ぞうさんは久しぶりだ。
ぞうさんことZO-3は、フェルナンデス製の小さなエレキギターだ。
アンプとスピーカーを内蔵し、電池一本で自力でエレキの音を出すことができる。もちろん、普通にアンプにつないで使うこともできるのだ。
スイッチを切っておけば、反響板のないギターなので、小さな音しかしない。
20年くらい前、まだ関東のアパートに住んでいた時分に、他の部屋に迷惑をかけずに弾けるギターが欲しくて、発売されたばかりのコイツを手に入れたのだ。
俺のは単にピックアップで音を拾うだけの原始的なエレキだが、後にバリエーションが増えて、トレモロアームつきとか、ベース、エレアコにデジタル、と、今も進化し続けている定番モデルになっている。
見てのとおり、まさに「ぞうさん」。
長くしまいっ放しにしていたら、弦が2本、錆びて切れていたので、全部セットで交換してやった。
ZO-3専用弦。ストックで持っていた。
太さはエクストラライトゲージくらいか?
古い弦を外して、指板とかをきれいにしてから、さくっと交換して弾いてみた。
すると、音が出たり出なかったり調子が悪いので、電池切れかと思って見てみた。
このぞうさんは、006Pという、9Vの角型乾電池で作動している。
006Pは、電池から出ている二つの突起が電極になっている。乾電池チェッカーでは異常なしのグリーンレベル。
間に合わせのチェック方法としては、電極を二つともベロにあててみる、というのがある。ピリッときてベロが軽く痙攣すればOK、ちょっとピリッとくる程度じゃダメ、と。ただ、この方法はオススメはしない。
よく見たら、電池のコネクタがちょっと錆びていた。サンドペーパーで軽く磨く。
スイッチONでオメメが赤く光る。めんこいっしょ。
よくぞこんなデザインを考えたものだ。案の定大人気商品になって、安いバッタ物が出回るようになってしまった。ウチにもその手の聞いたことないブランドのが1本あるが、音は悪いし、音程も不正確、本家のZO-3とは雲泥の差がある。
ムスメたちが、音楽でギターを練習しているらしいので、ついでにチョーキングやボトルネックをちょっと教えてやった。学校で披露すれば、一瞬だけ感心してもらえるかもしれないしな。
ギターは楽しい。
俺が初めて弾いたのは10歳だったかな、小学5年生のときだったように覚えている。最初は叔父貴にざっと基本を教えてもらって、お下がりのガットギターをもらい、あとは教本見ながら練習した。熱心にやってたら、11の誕生日に、親がフォークギターを買ってくれた。そのギターは今でも手元にある。
プロになれるほど上手くはならなかったけど、若い頃にありがちなやりきれない思いや孤独を癒してくれたのは、ギターだった。
家族ができてからは、かーちゃんや子供たちにも、ギターを触らせている。
高校生の長男が先日、バンドやってるという友達からエレアコを安く譲ってもらってきた。密かに練習しているのだろうが、本人がバンドやるほどは打ち込んでいないようだ。
まあ、下手でもいいのだ。それでもギターは、あいつの外に出せない若い思いのどこかを、音色にして受け止めてくれるに違いない。
ぞうさんことZO-3は、フェルナンデス製の小さなエレキギターだ。
アンプとスピーカーを内蔵し、電池一本で自力でエレキの音を出すことができる。もちろん、普通にアンプにつないで使うこともできるのだ。
スイッチを切っておけば、反響板のないギターなので、小さな音しかしない。
20年くらい前、まだ関東のアパートに住んでいた時分に、他の部屋に迷惑をかけずに弾けるギターが欲しくて、発売されたばかりのコイツを手に入れたのだ。
俺のは単にピックアップで音を拾うだけの原始的なエレキだが、後にバリエーションが増えて、トレモロアームつきとか、ベース、エレアコにデジタル、と、今も進化し続けている定番モデルになっている。
見てのとおり、まさに「ぞうさん」。
長くしまいっ放しにしていたら、弦が2本、錆びて切れていたので、全部セットで交換してやった。
ZO-3専用弦。ストックで持っていた。
太さはエクストラライトゲージくらいか?
古い弦を外して、指板とかをきれいにしてから、さくっと交換して弾いてみた。
すると、音が出たり出なかったり調子が悪いので、電池切れかと思って見てみた。
このぞうさんは、006Pという、9Vの角型乾電池で作動している。
006Pは、電池から出ている二つの突起が電極になっている。乾電池チェッカーでは異常なしのグリーンレベル。
間に合わせのチェック方法としては、電極を二つともベロにあててみる、というのがある。ピリッときてベロが軽く痙攣すればOK、ちょっとピリッとくる程度じゃダメ、と。ただ、この方法はオススメはしない。
よく見たら、電池のコネクタがちょっと錆びていた。サンドペーパーで軽く磨く。
スイッチONでオメメが赤く光る。めんこいっしょ。
よくぞこんなデザインを考えたものだ。案の定大人気商品になって、安いバッタ物が出回るようになってしまった。ウチにもその手の聞いたことないブランドのが1本あるが、音は悪いし、音程も不正確、本家のZO-3とは雲泥の差がある。
ムスメたちが、音楽でギターを練習しているらしいので、ついでにチョーキングやボトルネックをちょっと教えてやった。学校で披露すれば、一瞬だけ感心してもらえるかもしれないしな。
ギターは楽しい。
俺が初めて弾いたのは10歳だったかな、小学5年生のときだったように覚えている。最初は叔父貴にざっと基本を教えてもらって、お下がりのガットギターをもらい、あとは教本見ながら練習した。熱心にやってたら、11の誕生日に、親がフォークギターを買ってくれた。そのギターは今でも手元にある。
プロになれるほど上手くはならなかったけど、若い頃にありがちなやりきれない思いや孤独を癒してくれたのは、ギターだった。
家族ができてからは、かーちゃんや子供たちにも、ギターを触らせている。
高校生の長男が先日、バンドやってるという友達からエレアコを安く譲ってもらってきた。密かに練習しているのだろうが、本人がバンドやるほどは打ち込んでいないようだ。
まあ、下手でもいいのだ。それでもギターは、あいつの外に出せない若い思いのどこかを、音色にして受け止めてくれるに違いない。