出社拒否か
今朝の出勤時。
調子よく走っていたサンバーが、突然エンストした。
なんとか路肩に寄せて停めたが、もうウンもスンもない。
エンジンの停まりかたは、ガス欠のようではなく、点火が急に止まった感じだった。パパパン!というアフターバーニング音のあと、まったく力がなくなり、エンジン音も静かになって、エンブレ状態になった。
エンスト、とは、エンジンストールの略だ。いや、んなこたどうでもいい。
一度キーをオフにして、ちょっとしてからまたオンにすると、後から電磁ポンプの「ブブブブ」という音がするから、ひとまず燃料はOKっぽい。となると、やはり点火が怪しい。
エンジンなんてのは、ちゃんとオイルが入ってて、燃料がきてれば、普通はまず停まらない。焼き付きや過負荷のような物理的抵抗で停まるのでなければ、点火、燃料、空気のいずれかが原因なのだ。
ボログルマなので、一応の工具は積んである。その場でリアのエンジンハッチを開け、#1のプラグをちょっと抜いて、点火位置を出す。
サンバーのシリンダー番号は、ハッチを開けて車体の後から見て右、タイミングベルトのカバーや発電機のベルトのある側が#1だ。
タイミングは、クランクプーリーのマークをタイミングカバーの指針に合わせる。4ストなので、マークが合ったときは#1か#4の点火位置になるが、#1のプラグだけちょっと抜いておけば、そこからエアが漏れる音がすれば#1だ。
点火順序は1-3-4-2の等間隔だ。エンジンは、#1側である右から見て、時計回りだ。
さて、その状態でディストリビュータ、通称デスビの取り付けボルトを少し緩め、デスビの中心に刺さっている太いコードを抜いて、キーをオンにする。
で、抜いたコードの先をエンジンのどこかに1-2mmまで近づけて、デスビ本体を手で回してみると、正常なら、コードの先とエンジンの間にスパークが飛ぶ。その位置がブレーカポイントが開く位置なので、そのままデスビ取り付けボルトを締めれば、点火位置が出せるのだ。
今朝は、それでスパークが飛ばなかった。このコードは点火コイルの二次側、すなわち高圧側の出力線なので、イグニッションキーから点火コイル、あるいはデスビのどこかに、不具合があることがわかった。
そこで、デスビを外してみる。まずデスビキャップを外してから、バキュームアドバンスのホースとポイントの配線を抜いて、取り付けボルトを抜き、左側に抜くだけで外れる。
デスビのローターは、引っ張れば抜ける。これでブレーカポイントにアクセスできるのだ。
果たして、ポイントは凹凸ができていた。工具に運良くサンドペーパがあったので、ポイントにはさんでこすり、ポイント面を均す。
んなことやってたら、出勤する同僚が通りかかったので、トラブルで遅れる旨、伝言を頼んだ。
で、ポイントのクリアランスを再調整し、再度エンジンに取り付ける。
サンバーのデスビは、凹凸のドグクラッチによるカムシャフト直結駆動だ。凹凸が中心をわずかにずらしてオフセットしてあるので、付くようにしか付かない。でも、#1の点火位置を出してあるのだから、ローターも#1位置にしてやれば話が早い。凹凸部の側面に、一方だけ印が付いているので、その印が手前に見えるようにして挿入すれば、ローターを少し揺するだけで凹凸が噛み合うようになっている。
さて、取り付けたデスビは仮締めし、ポイントの配線をつないで、前述のようにスパークが出るかテストしてみる。
出なかった。
となると、あとは車載工具レベルじゃなくなるので、かーちゃんに電話してレスキュー要請。
今回撮った唯一の写真がこれだ。雪も降ってないし、路面も出ててよかったよ。
かーちゃんにサンバー引っ張ってもらうのは4回目になるか。最初は夜、豪雨の中を札幌の赴任先に戻るときに点火リークでエンストしたとき、次は去年エンジン焼きついたとき、そしてそのあとエンジン交換のために作業場に回送するときだった。
無事ウチに戻って、トラブルシュートに入る。
コイルの抵抗とか、電源とか、テスターで見れる範囲は全部見てみたけど、特に悪そうじゃない。
エレクトリカルのマニュアルは持っていないので、一応スバルに電話して、サービスの兄さんに整備基準値を問い合わせてみたが、その店にはもう古いマニュアルはないとのことだった。
ついでに意見を聞いてみると、ポイントかポイントのコンデンサの故障が多い、とのことだった。
そういやコンデンサがあったんだっけ。ポイントが開くときにポイントにスパークが飛ぶのを防止しているのだ。
再びデスビを外す。
コンデンサのチェックは、テスターでも大雑把にはできる。容量の小さいやつだとやばいかもだが、抵抗測定モードにして、リードにテスト棒を当てると、だんだん抵抗が増えて無限大になり、テスト棒を入れ替えると、再び同じ現象が見られれば、一応OKっぽいと判断できるのだ。
理由は各位考えてくれ。
で、コンデンサは悪くない。
思いついて、ポイントにテスターをあててみた。
これがビンゴだった。導通がほとんどない。
現場でサンドペーパーをポイントに挟んで擦り、息で吹いて飛ばしていただけだったので、ポイントに汚れが残ってしまっていたのだ。
ポイントを外して、パークリで洗ってから再び取り付け、テスターで開閉を確認。クリアランスを取って、復旧。
いざ、二次線のスパークテスト。
みごとにというか当然というか、スパークが飛んだ。
やれやれ。昼までかかってしまったよ。
ポイントは消耗品だ。スバルの整備の兄さんにお礼方々、ポイントと、念のためコンデンサも発注したさ。
調子よく走っていたサンバーが、突然エンストした。
なんとか路肩に寄せて停めたが、もうウンもスンもない。
エンジンの停まりかたは、ガス欠のようではなく、点火が急に止まった感じだった。パパパン!というアフターバーニング音のあと、まったく力がなくなり、エンジン音も静かになって、エンブレ状態になった。
エンスト、とは、エンジンストールの略だ。いや、んなこたどうでもいい。
一度キーをオフにして、ちょっとしてからまたオンにすると、後から電磁ポンプの「ブブブブ」という音がするから、ひとまず燃料はOKっぽい。となると、やはり点火が怪しい。
エンジンなんてのは、ちゃんとオイルが入ってて、燃料がきてれば、普通はまず停まらない。焼き付きや過負荷のような物理的抵抗で停まるのでなければ、点火、燃料、空気のいずれかが原因なのだ。
ボログルマなので、一応の工具は積んである。その場でリアのエンジンハッチを開け、#1のプラグをちょっと抜いて、点火位置を出す。
サンバーのシリンダー番号は、ハッチを開けて車体の後から見て右、タイミングベルトのカバーや発電機のベルトのある側が#1だ。
タイミングは、クランクプーリーのマークをタイミングカバーの指針に合わせる。4ストなので、マークが合ったときは#1か#4の点火位置になるが、#1のプラグだけちょっと抜いておけば、そこからエアが漏れる音がすれば#1だ。
点火順序は1-3-4-2の等間隔だ。エンジンは、#1側である右から見て、時計回りだ。
さて、その状態でディストリビュータ、通称デスビの取り付けボルトを少し緩め、デスビの中心に刺さっている太いコードを抜いて、キーをオンにする。
で、抜いたコードの先をエンジンのどこかに1-2mmまで近づけて、デスビ本体を手で回してみると、正常なら、コードの先とエンジンの間にスパークが飛ぶ。その位置がブレーカポイントが開く位置なので、そのままデスビ取り付けボルトを締めれば、点火位置が出せるのだ。
今朝は、それでスパークが飛ばなかった。このコードは点火コイルの二次側、すなわち高圧側の出力線なので、イグニッションキーから点火コイル、あるいはデスビのどこかに、不具合があることがわかった。
そこで、デスビを外してみる。まずデスビキャップを外してから、バキュームアドバンスのホースとポイントの配線を抜いて、取り付けボルトを抜き、左側に抜くだけで外れる。
デスビのローターは、引っ張れば抜ける。これでブレーカポイントにアクセスできるのだ。
果たして、ポイントは凹凸ができていた。工具に運良くサンドペーパがあったので、ポイントにはさんでこすり、ポイント面を均す。
んなことやってたら、出勤する同僚が通りかかったので、トラブルで遅れる旨、伝言を頼んだ。
で、ポイントのクリアランスを再調整し、再度エンジンに取り付ける。
サンバーのデスビは、凹凸のドグクラッチによるカムシャフト直結駆動だ。凹凸が中心をわずかにずらしてオフセットしてあるので、付くようにしか付かない。でも、#1の点火位置を出してあるのだから、ローターも#1位置にしてやれば話が早い。凹凸部の側面に、一方だけ印が付いているので、その印が手前に見えるようにして挿入すれば、ローターを少し揺するだけで凹凸が噛み合うようになっている。
さて、取り付けたデスビは仮締めし、ポイントの配線をつないで、前述のようにスパークが出るかテストしてみる。
出なかった。
となると、あとは車載工具レベルじゃなくなるので、かーちゃんに電話してレスキュー要請。
今回撮った唯一の写真がこれだ。雪も降ってないし、路面も出ててよかったよ。
かーちゃんにサンバー引っ張ってもらうのは4回目になるか。最初は夜、豪雨の中を札幌の赴任先に戻るときに点火リークでエンストしたとき、次は去年エンジン焼きついたとき、そしてそのあとエンジン交換のために作業場に回送するときだった。
無事ウチに戻って、トラブルシュートに入る。
コイルの抵抗とか、電源とか、テスターで見れる範囲は全部見てみたけど、特に悪そうじゃない。
エレクトリカルのマニュアルは持っていないので、一応スバルに電話して、サービスの兄さんに整備基準値を問い合わせてみたが、その店にはもう古いマニュアルはないとのことだった。
ついでに意見を聞いてみると、ポイントかポイントのコンデンサの故障が多い、とのことだった。
そういやコンデンサがあったんだっけ。ポイントが開くときにポイントにスパークが飛ぶのを防止しているのだ。
再びデスビを外す。
コンデンサのチェックは、テスターでも大雑把にはできる。容量の小さいやつだとやばいかもだが、抵抗測定モードにして、リードにテスト棒を当てると、だんだん抵抗が増えて無限大になり、テスト棒を入れ替えると、再び同じ現象が見られれば、一応OKっぽいと判断できるのだ。
理由は各位考えてくれ。
で、コンデンサは悪くない。
思いついて、ポイントにテスターをあててみた。
これがビンゴだった。導通がほとんどない。
現場でサンドペーパーをポイントに挟んで擦り、息で吹いて飛ばしていただけだったので、ポイントに汚れが残ってしまっていたのだ。
ポイントを外して、パークリで洗ってから再び取り付け、テスターで開閉を確認。クリアランスを取って、復旧。
いざ、二次線のスパークテスト。
みごとにというか当然というか、スパークが飛んだ。
やれやれ。昼までかかってしまったよ。
ポイントは消耗品だ。スバルの整備の兄さんにお礼方々、ポイントと、念のためコンデンサも発注したさ。