香り立つ。

今日は仕事場の敷地のうち、草地のエリアで草刈。
フェンスのメンテのため、クルマの通り道を確保するのだ。草は伸びるので定期的に刈らなきゃなんない。


古いなんてもんじゃないくらい古い草刈機。
前進2段後退1段のトランスミッションがあって、自走できる。刈刃が水平に回転する「ロータリーモア」だ。
こいつは土屋機械という農機メーカーのやつで、今はこの何代かあとになる後継機が、経営を継承したIHIシバウラで造られている。
17-8年も前になるか、長いこと町の野球場で使われていて壊れ、捨てられるところをもらってきたものだ。
当時の整備スタッフが寄ってたかって修理を試みたが、エンジンはうんともすんともいわなかった。
ギブアップというから俺が見てみたら、プラグが発火しなかった。調べたら、ブレーカポイントがヒール摩耗で全く開いておらず、フライホイール内面に貼られたマグネットも割れて、へんなとこに引っ付いていた。
ポイントをヤマカンで調整し、カムの給油フェルトにオイルを注し、マグネットは元のとこに接着したら、普通に始動した。
その後、10年くらいして整備不良か回しすぎかでビッグエンドが焼きついて、ケースをぶち抜いたこともある。
そのときはさすがにもう捨てるかという意見もあったが、調べたらまだ部品が出たので、俺がケースからエンジンを組みなおして復活した。
古い機械というのは結構使えるものだ。シンプルだから自分で直せるんだよな。


エンジンは富士ロビンのEY25-2D。250ccサイドバルブ単気筒の汎用エンジンだ。
この草刈機の標準エンジンはEY28系らしいので、ここにもらわれる前に載せ替えられたのだろう。
連続定格出力は5馬力。しかし数字以上にパワフルに感じる。
フラマグのポイント点火、スロットルガバナ付きだ。


2往復して通路を確保。刈刃は60センチだが、刈るときは前に刈ったとこと少しオーバーラップしないと刈り残すので、実際は2往復で2メーター弱しか刈れない。


春の花、タチツボスミレ。普通に見られる花だ。


タラノメも開いてきた。役得なので、いいとこを摘んできた。今日のオカズになる。


これは食うには開きすぎかな。食えるけど。


おいしくいただきました。


キタコブシ。週があけたら山のあちこちで満開だった。


エゾヤマザクラも咲き始めていた。
タラノメとか接写したまま撮ったからピンボケ。色だけでも伝わればと。
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