暑。


北海道南部の当地でも、この3日ばかり物凄く暑い日が続いている。
写真は一昨日昼前の、仕事場の温度計。
今朝なんか、アメダスによる最低気温は26.4℃で、熱帯夜だった。
北海道に順応しきったカラダには堪える。
そんな中、今週後半は暑苦しい仕事にかかっていた。


出入りの修理工場に「作業車両として、公道走行しないからボロい軽トラなんかないかね」と頼んでいたら、こいつを持ってきてくれた。
見てのとおり、平成初期のスズキキャリイだ。


パワステ、エアコンなし、5MT、パートタイム4WD、デフロック付き

後註: これはデフロックでなく、フロントアクスルのロックで、いわばリモートフリーハブみたいなもんだった。ここに訂正する(2010.8.18)。


かなりサビサビのボロボロ。
浜で使われてればこんなもんか。
さすがに普通に売り物にするのは厳しかったのだろう。
物凄い爆音だと思っていたら・・・。


これはマフラーのフランジ。
完全に腐って切れて、ガスがダダ漏れだった。
ここまで腐ってると修理もほぼ無理だ。

タイコ。
穴が開いて遮熱材のグラスウールが覗けている。
マフラーを車体に吊るステーが根元から腐って落ちたのだ。


タイコとテールパイプの接続部。
ここも完全に切れていた。
テールパイプ自体は後で交換したのか、切れてなかった。


遊んでみた。
このキャリイは、エキマニと触媒が一体で、触媒出口がフランジになっている。
触媒出口内径は34パイくらい。
比較的腐ってなかったテールパイプは32パイで、タイコ接続部をフレアして広げてある。
そのフレア部を適当なとこで切って触媒に突っ込むと、超ショートサイド出しストレート管のできあがり。
ちなみに、車載ラジオの音も聞こえないくらいの超爆音。吹かしてアクセル離せばパパパーンとアフターバーンする。

フランジのボルトは完全に固着していて、炙っても外せなかった。
仕方ないから切った。写真でフランジのとこに銀色に光っているのがそれだ。

公道走んないから、極端な話これでもいいんだけど、近所迷惑すぎるのもアレだから、マフラーを作ってやることにした。
新品買うのもバカ臭いし、切ったボルトは硬くてドリルでもほとんど掘れないから、正規品をくっつけようがないのだ。


89パイのパイプがあったので、テールパイプの残骸を利用して、2段膨張のサイレンサーを作った。
パイプの真ん中に穴3つ開けた仕切りを入れて、排気がマフラー内で逆流する感じにした。


製作中。
タイコ長は20センチ。


完成。
テールパイプはリアアクスルをかわすために複雑に曲げられているので、その曲がりを利用してサイド出しにした。
触媒との接続は、叩き込んで溶接。しばらくはもつだろう。


位置的にはバッテリーの奥になる。
性能はどうか知らないが、音量に関しては、こんな小さいマフラーでもあるとなしとじゃかなり違う。
ラジオが普通に聴けるくらいの音量で、車検適合かきわどいあたりの社外マフラー付けたスポーツバイクみたいな音になった。
珍走連中とか、変なマフラー付けてアメリカの珍走気取りのハーレーなんかよりはよほど静かだ。
そういやあの地獄の天使モドキの連中、どうなんだろな。例えていうなら、アメリカ人が4気筒ネイキッドにハイマウントのロケットカウルとか逆反り旭風防、三段シートに鬼絞りハンに直管やら付けて、半帽アミダかぶりで、特攻服に画数の多い漢字多用の当て字でチーム名入れて粋がってるのと同じだと思えば、うすらこっ恥ずかしくてたまんねえだろ、と思うのは俺だけか?
ま、余計なお世話だけどな。

ともかく、クソ暑い中、完全防備着込んでの溶接仕事で、これ以上ないくらい汗にまみれた。
水、3リッター半は飲んだな。
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