林真理子著『“あの日のそのあと”風雲録 夜ふけのなわとび211』2012年3月文藝春秋発行、を読んだ。
文藝春秋の担当編集者からの一言
「週刊文春」の大好評連載である林真理子さんの「夜ふけのなわとび」、2011年分をまとめたエッセイ集です。AKB48と同じ服を着て踊ったり、例年通りの楽しい日々が、と思いきや、東日本大震災で暗転。放射能におびえ、無力感に苛まれつつも「自分にできることを」とチャリティーオークションを開催し、被災地で読み聞かせ会や特別授業を行い、そして銀座で前代未聞の「チャリティー・ママ・プロジェクト」を立ち上げます。壮麗な着物に身を包み、いざご出勤! 著者の行動力に感動し、元気が湧いてくる1冊です。
初出:「週刊文春」2011年1月13日号~2012年1月5・12号
私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)
なにしろ週刊誌の連載コラム記事だ。真理子ファン以外が、わざわざ買って読む本ではない。真理子さんは、自らミーハーだの、気が弱いだの言いながら、(品がない、頭悪いだの、そんなことは言ってない?)とんでもなく行動的で寝っ転がって読むには丁度良い。
さすが真理子さん、チャリティーといっても派手、ど派手。高級マンションにセレブを集めたパーティーに参加したり、銀座の一日ママになったり。
それにしても、旦那様にかしずいているかのように書いているが、旦那さんのことは、ケチだとか、口うるさいだのボロクソ。それでも、なんとなく誇りに思っていて、なついている雰囲気を漂わせているからよけいずるい。
日本の夫婦の幸福というのは、夫が朝早く出て、夜遅く帰り、妻にたっぷり自由を与えるという前提のもとに成り立っているのである。
林真理子の略歴と既読本リスト