hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

『阿川佐和子の世界一受けたい授業』を読む

2013年05月21日 | 読書2

阿川佐和子著『文春ムック 阿川佐和子の世界一受けたい授業 第一人者14人に奥義を学ぶ』(2012年11月文芸春秋発行)を読んだ。

週刊文春の対談が20年目、939回になり、選定した12人との対談を載せている。
表紙は58歳とは思えない(思いたくない)阿川さんのセイラー服姿、さらに巻頭には8枚のカラーグラビア写真。阿川さん乗りに乗ってます。

クラシック音楽について(小澤征爾)/ローマ史について(塩野七生)/心理学について(河合隼雄)
宇宙について(野口聡一)/老いについて(五木寛之)/環境と人間について(養老孟司)/
建築について(安藤忠雄)/アイドルについて(大島優子)/五輪について(室伏広治)/
ヘビメタについて(デーモン閣下)/歌舞伎について(市川海老蔵)/日中問題について(李登輝)
日本語について(阿川弘之・村上龍)

「学者は自分の知っていることを書く、作家は自分が知りたいと思うことを書く。」(塩野七生)

「人は子どものときから苦労をして、大変な生き方をしてきたんだから、歳を取れば取るほどご褒美として天がいい状態を与えてくださって、体も気持ちも晴れて――となっていくべきなのに、どんどん障害や痛みが増えてくる。人生って何て不合理なんだろうって思いますねぇ。」(五木寛之)

「『住吉の長屋』ができたとき、・・・建築界の重鎮である村野藤吾さんが長屋を見に来られて、『素晴らしい。だけど、これを頼んだ人が勇気がある。ましてや、ここに住んでいるのはすごい。だから、賞は安藤より住人にやれ』といったんです。(安藤忠雄)

「白洲正子は、夫の白洲次郎さんとの出会いを振り返って、どこがよかったですか、と訊かれ、『十八や九だから、やっぱり見たとこだけよ。結婚したら、日一日とガッカリしてって、お終いに『なぁんだ、つまんない人だ』と思った(笑)。』



阿川佐和子
1953年東京生れ。作家・エッセイスト。
1999年、檀ふみ氏との往復エッセイ「ああ言えばこう食う」で講談社エッセイ賞
2000年「ウメ子」で坪田譲治文学賞
2008年「婚約のあとで」で島清恋愛文学賞を受賞
婚約のあとで」「会えばドキドキ この人に会いたい7




「週刊文春」の対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」は連載800回を超えた。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする