hiyamizu's blog

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藤岡和賀夫『懐かしい日本の言葉』を読む

2013年05月06日 | 読書2
藤岡和賀夫著『NPO直伝塾プロデュース レッドブック 懐かしい日本の言葉 ミニ辞典』(2003年12月株式会社宣伝会議発行)を読んだ。

キャッチコピーは「絶滅のおそれのある日本語360語」。


私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)

大半は皆さんご存知の言葉がずらずら並ぶ。まあ、暇つぶしに、ざっと眺めて、いくつかは、そうそうこんなのあったと思い出すのにはいいかも。

以下、メモ

1.父母の口
「ちちんぷいぷい」:子供が傷などで痛がっているときに親が傷をさすって呪文のように言う。「痛いの痛いの飛んで行け」と続けたりする。嫌いな薬を飲ますときには「かいぐりかいぐりとっとのめ」。

2.お客様 略

3.ご近所、寄り合い、仲間うち
「おっと合点承知の助」

4.男と女
「娘十八番茶も出花」
「いとはん」:長女、「なかんちゃん」:次女、「こいさん」:末娘

5.きれいな響き、言いまわし
「はんなり」:上品ではなやか
「たまゆら」:ほんの少し

6.悪態、軽蔑 
「でーぶでーぶ 百貫でーぶ お前の母さんでーべそ」(兄弟喧嘩で言い負けた弟が兄に言ったりして(笑))
「唐変木」:わからずや、「ちょこざいな」:こざかしくなまいき

7.大人の常識語  
「神は細部に宿り給う」

8.学ある人の教養語
「一衣帯水」:衣帯は着物の帯、水は川。一本の帯のような川のことで、例えば「朝鮮と日本は一衣帯水の関係だから仲良くすべき」(いち・いたいすい)と読む。
「綺羅星のごとく」は(きら・ほしのごとく)
「逆旅」(げきりょ):逆は迎えるという意味で、旅館
「時分の花」:年齢の若さで発散される、芸以前の一時的な面白さ。世阿弥の『風姿花伝』にある言葉
「正鵠を射る」(せいこくをいる)的の中心を射る。(せいこう)は慣用読み。

9.故事、ことわざ  略
10.御の字、小の字  略

11.早口言葉、語呂言葉
「手術室中探す」
「蟻が十なら芋虫ゃ二十 ごきぶりゃ三十で後家になる」(私は芋虫でなくみみずと覚えているが)
「何か用か九日十日」
「恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす」
「こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった」
「肉屋の夫婦に双子ができた これが本当のソーセージ」

12.うまいたとえ  
「汽車は出て行く煙は残る」



藤岡和賀夫(ふじおか・わかお)
1927年兵庫県生まれ。3歳から東京。東京大学法学部卒。
(株)電通入社後、PR局長などを経て、1987年よりフリープロデューサー。兵庫県生まれ。
〈デイスカバージャパン〉くモーレツからビューティフルへ〉くいい日旅立ち〉などプロデュース
1984年『さよなら、大衆。』
1995年~2002年「プロデュー サー直伝塾」を主宰。2003年~2007年「NPO直伝塾」を開設、絶滅のおそれのあ る日本の言葉、風景、習慣を書物に採録する「レッドブック運動」を提唱。
本書は第一弾で、2004年には[続]を刊行。

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