hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

昭和記念公園へ(1)

2012年05月08日 | 行楽
連休も終わり、人ごみも解消しただろうと、立川の昭和記念公園へ行った。
この前行ったのはと、この「ブログ内検索」で調べると、「昭和記念公園へ」と同じタイトルで2009年4月と出てきた。まさにブログは便利な日記だ。

立川駅北口を降り、モノレール駅方向へ向かう。



モノレールの下を進み、途中左折して



あけぼの口から入る。



ひろがる「ゆめひろば」を通り過ぎて、「みどり橋」へ進む。



入口で、65歳以上200円と奥様の400円を支払い入場。真っ直ぐ続く「カナール」(運河)沿いの、



銀杏の若葉がまぶしいトンネルを行き、



先端の噴水から振り返る。



残堀川を渡る「ふれあい橋」を渡り、




「眺めのテラス」から「水鳥の池」を眺める。



環境調査の方が座って観察を続けている。帰りがけにも見かけた。ご苦労様です。



花は「即非蓮」なる一輪と、



ようやく見つけた蓮が2輪のみ。



ハーブ園の奥には、「フレグラントガーデン」なる場所があった。米国、ドイツ、英国では、体や目の不自由な人が戸外で花の香に包まれて散策できるエリアが多くあり、ここでも車椅子でハーブの香りを楽しめるコーナーを考えてみたと看板にあった。



ハーブの説明に点字板があり、車椅子から手を伸ばしてハーブに触れ、香りを楽しめるようになっているようなのだが、奥の方には入れず、今ひとつの感じがした。

バードサンクチュアリーで遊ぶ鳥を眺められるコーナーもあったが、裸眼で見ただけでは何も見つからず。



開けた場所「みんなの原っぱ」に出た。まず、「原っぱ西花園」だ。



しかし、花は家の近所の道路脇にも咲いているポピーがポツポツとあるだけ。



期待したチューリップも完全に終わっていて、



ムラサキハナナなる地味~な花のコーナーがあるのみ。



連休明けで人もまばらなのは狙い通りだったが、花もまばらだった(トホホ)。

渓流広場レストランはお休みで、屋台のようなところでラーメンとやきそばで昼飯に。ここには元々たいしたレストランはないのでお弁当持参がよいようだ。

めげずに、パークトレイン、300円、にも乗らずに、



「こもれびの丘」「日本庭園」などを歩きまわったが、長くなるので途中カットしてその部分は明日ご報告へ回す。

ぐるっとまわって来て、また「みんなの原っぱ」へ。



大ケヤキの周りで子供達が走り回る。



遠くから微かに黄色に見えた「原っぱ東花畑」も、



近づくと、まばらな菜の花が寂しく、わびしい。



帰り道、金木犀の結構大きな木があった。花に季節にこのあたりに立ち込める香りを想像する。



「さつき橋」から残堀川を見る。ネコヤナギ?とツツジが美しい。そう言えば、ここではツツジを見た記憶ない。これから咲くのだろうか。



小さな牡丹園があり、ほかの場所でも時々見かけたが、写生をする人と車椅子の人がいた。



ボタンは見頃だった。



隣に自衛隊の基地があるからだろう、ときどきヘリコプターがうるさい。



カナール脇に藤棚があり、しばし休憩。



以上で出口に出たのだが、、途中の「こもれびの丘」「日本庭園」などは長くなったので明日へ。

今日は2万歩歩き、明後日以降足の筋肉痛だろう。しかしこれでも、520Kcalで牛丼一杯とは!


















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高田郁『夏天の虹 みをつくし料理帖』を読む

2012年05月07日 | 読書2
高田郁著『夏天の虹 みをつくし料理帖』時代小説文庫た19-8、2012年3月角川春樹事務所発行、を読んだ。

「みをつくし料理帳」シリーズ、『八朔の雪』、『花散らしの雨』、『想い雲』、『今朝の春』『小夜しぐれ』『心星ひとつ』につづく第7弾で、まだ完結編ではないが、シリーズもいよいよ終局に近づいた感がある。

身分の異なる侍への恋にははじめの部分で決着がつき、最後の最後で幼馴染の吉原の太夫は危ういところを助けだされ、主人公のさがり眉の澪(みお)と対面する。しかし、お世話になった名料理屋「天満一兆庵」の若旦那はまだ姿をみせない。そして相変わらず澪の創作料理は江戸の人をあっと驚かすが、料理人として決定的な障害が澪を襲う。

ハルキ文庫の書きおろし。
いつものように、巻末付録に話の中に登場する4品の詳しいレシピが付いている。また、特別付録の瓦版に、つる屋の料理の値段が600円から900円であること、今年5月に巻末に掲載されていない料理のレシピ、写真と随筆の本が出ることなどが知らされる。



私の評価としては、★★★★(四つ星:お勧め)(最大は五つ星)

第7弾まで来て、いろいろな事が明らかになっても、まだまだこの先を早く読みたい。すっかり数々の困難を乗り越えてきた澪の応援団長になってしまっている。

料理番付争いに敗れたことにより、澪は自分が何のために料理を作っているのかを改めて考えさせられる。そして、身体が不自由になり、食べる気持ちを失った人の身になることにより、人々に食べる愉しみを思い出してもらう料理を創りだすことができた。

最初のページから、祠(ほこら)、神狐(しんこ)、蹲る(うずくまる)、寒蜆(かんしじみ)など見慣れない漢字を駆使して江戸の雰囲気を出している。



高田郁(たかだ・かおる)は兵庫県宝塚市生れ。中央大学法学部卒。
1993年、川富士立夏の名前で漫画原作者としてデビュー。
2006年、短編「志乃の桜」で北区 内田康夫ミステリー文学賞区長賞受賞。
2007年、短編「出世花」で小説NON短編時代小説賞奨励賞受賞。
2009年~2010年、『『みをつくし料理帖』シリーズ第1弾~第3弾
第1弾「八朔の雪」で「歴史・時代小説ベスト10」、「最高に面白い本大賞!文庫・時代部門」、「R-40本屋さん大賞第一位」を獲得。
2010年『銀二貫
みをつくし料理帖シリーズ第4弾の「今朝の春」
2011年『みをつくし料理帖シリーズ第5弾の「小夜しぐれ」
みをつくし料理帖シリーズ第6弾の「心星ひとつ」



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『老人よジャージを捨てよう』を読む

2012年05月05日 | 読書2
鈴木亜繪美・柏艪舎(はくろしゃ)編『老人よジャージを捨てよう』2012年1月柏艪舎発行、を読んだ。

ジャージや地味な色合いの服が悪いと言っているのではない。運動するときやくつろぐときはジャージの方が良い。しかし、日常生活の大部分をジャージで済ませてしまうのはまずい。だらしない格好により、だらしない肉体、だらしない精神になりがちだ。

格好いい高齢者として生きるにはどうすればいいのか。作家・椎名誠等6名が「心、技、体」について、語り、TVキャスター佐藤のりゆき氏他6名による座談会記録がついている。

椎名誠
「おしゃれ」は主張である。 それは年齢に関係ない。・・・ ぼくはときどきホームレスと思われることを けっこう喜んでいる。 それはたぶんぼくの「個性」を認めてくれたからだろうと思うからだ。

精神科医・ゆうきゆう
アメリカの老人ホームで、生活を自分で選択できるグループは93%が活き活きとし、1年後15%の死亡率だったが、お仕着せグループは21%で、死亡率は30%であった。
普段と違う行動を自分自身で選択することが大切だ。

誰も見ていないから、あまり気に入っていない服を着るのは、自分を貶めていることになる。
相手の変化に気づいてそれを伝えることは、相手に関心をもって、大切に思っているというメッセージで、 女性同士のコミュニケーションの優れたところだ。



私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)

作家・椎名誠と精神科医・ゆうきゆうの話はなるほどと思うが、他は普通。特に、半分近くを占める座談会は冗長。6名も居ても誰が誰やら。
主張には賛同するが、ダラダラしてジャージのような本になってしまった。



鈴木亜繪美(すずきあえみ)
1959年東京生まれ。白百合女子大学仏文科卒。ライター、色彩プロデューサー。
TBSテレビ『金曜ドラマ』デスクを経て、テレビ、ラジオ、舞台などのシナリオを執筆。
著書『江戸いまむかし謎とき散歩』(共著・廣済堂)他。



目次
心(精神編)老いと美意識を考える
作家・椎名誠「ときおりの異世界」
精神科医・ゆうきゆう「自分で選ぶことに価値がある」
技(服装編)加齢に負けないファッションテクニック
イメージコンサルタント・越智由美―「あなたらしさ(個性)を磨く」
体(肉体編)心と身体のバランス
歯科医・荒川秀樹「口と加齢の密なる関係」
コンディショニングトレーナー・有吉与志恵「コンディショニングで心身を若々しく健やかに」
形成外科医・山本真理子「ヒフのあるべき姿を追求する」
TVキャスター佐藤のりゆき氏他6名による座談会「老人とジャージについて」「究極のおしゃれとは」「楽な生き方がいいのか」
ジャージを捨てて、ジーンズをはこう




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角田光代『紙の月』を読む

2012年05月02日 | 読書2

角田光代著『紙の月』2012年3月角川春樹事務所発行、を読んだ。

銀行の契約社員・梅澤梨花(旧姓垣本、41歳)は1億円を横領し、海外へ逃亡し、タイのチェンマイの風景の中に自分の存在を消そうとさまよう。
梨花は、自分に関心がないかのような夫と平凡な生活を送っていた。ほんの一時的に顧客から預かった金を借用し、すぐ返す。そんなとき、大学生・光太と出会い金銭感覚に狂いを生じていく。夫とはつましい生活をしながら、光太とはホテルのスイートに連泊し、高価な買物をして、そのために顧客を偽証書で騙して破滅へ進んでいく。

梨花に贅沢な生活を与えられた光太は自堕落な生活になり、かって借金を重ね離婚に至った梨花の友人中條亜紀は厳しい節約生活を続けていたが、あまりにも厳しい生活のため、娘が万引きする。そこで、逆に・・・。
その他、中学高校の同級生・岡崎木綿子、かつて梨花と付き合ったことのある山田和貴の妻など金銭感覚を失って悲劇に至る過程が語られる。

初出:いくつかの地方新聞に掲載されたものに大幅加筆訂正した。



私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)

平凡な日常に潜む飢餓感から、ふとしたキッカケで壊れてゆく女性の気持ちが描かれているのだが、ケチで買物嫌い、しかも自分をコントロールできなくなることを何より恐れる私には共感できるところがない。

「3割引よ! 買わなきゃ損よ!」との言葉に、「買わないのが10割引だ」と冷たく言う女性心理をわかってない奴。それが私です。


角田光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。
96年「まどろむ夜のUFO」で野間文芸新人賞、
98年「ぼくはきみのおにいさん」で坪田譲治文学賞、
「キッドナップ・ツアー」で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、
2000年路傍の石文学賞を受賞。
2003年「空中庭園」で婦人公論文芸賞を受賞。
2005年『対岸の彼女』で第132回直木賞。
2006年「ロック母」で川端康成文学賞を受賞。
2007年「八日目の蝉」で中央公論文芸賞をいずれも受賞
2009年ミュージシャン河野丈洋と再婚。習い事は英会話とボクシング。趣味は旅行で30ヶ国以上に行った。
その他、
水曜日の神さま」「森に眠る魚」「何も持たず存在するということ」「マザコン」「予定日はジミーペイジ」「恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 」「私たちには物語がある 」「 愛がなんだ 」「 ひそやかな花園 」「 よなかの散歩園 」「 さがしもの 」「 彼女のこんだて帖 」「 かなたの子 」「 幾千の夜、昨日の月 」「 口紅のとき 」「 曽根崎心中



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