一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の九州旅行2014・4「あんでるせんへ」

2015-06-29 00:13:43 | 旅行記・九州編
(25日のつづき)
12時38分、長洲着。私は降りることにした。これは私の旅。やはり初志を貫徹すべきと考えたのだ。
長洲駅前は、パッとしなかった。時刻表で見た限りでは長洲駅が海岸線にあり、駅から港までは徒歩圏内と思われた。次のフェリーは13時30分。ぶらぶら歩いて、ちょうどいい時間であろう。
港へは角を1度曲がっただけで、ほぼ一本道。大通りが広く、散歩するには気持ちがよかった。途中、ほかほか弁当店があったが、さすがに寄れなかった。とはいえ港には、30分ほどで着いた。
待合室がないので時間を持て余したが、こういう待ち時間は楽しい。売店にはくまモンのグッズがある。ここは熊本県である。
乗船する。定刻を数分遅れ、「有明きぼう」は出航した。空はどんより曇っていて、有明海も鉛色に染まっているが、あんでるせんに向かうと思えば、気分は浮き立つ。
船内は広く、清潔だ。今年2月に竣工した最新船だったようだ。しかしデッキに出る体力はなく、シートで仮眠を取る。何しろ今日は、6時起きである。
多比良港へは定刻の14時15分を少し遅れて着いた。乗船料は440円で、実に優雅な船旅だった。
下船して、フェリーを撮る。船体にはいくつかのキャラクターが描かれており、その中に「国道389号」のマークがあった。この航路がそうに違いない。
ちょっと遅くなったが昼食を摂る。多比良港前に食事処があったので、入る。佇まいが立派で、こういう店の味に外れはない。
ざるそばにぎり寿司セット(961円)をオーダーする。ざるそばはしこしこして、美味い。にぎりはまぐろ、海老、サーモン、イカで、こちらも美味かった。
次は島原鉄道にリレーする。発車は15時08分だが、店から多比良町駅までは近いので、問題ない。
多比良町駅に着いた。駅舎はプレハブ風で何てことはないが、今の時代、ローカル民鉄が営業していること自体が奇跡だ。事実、島原鉄道は2010年に島原外港―加津佐35.3kmが廃止されている。諫早―島原外港が残ったことだけでも佳しとし、乗れるうちに乗っておいたほうがいい。
黄色い列車が入線した。〈18〉がまだす号、のヘッドマークが掲げられている。十八銀行の提供らしい。
列車は島原半島の海岸線を走る。列車の振動、車窓からの景色、駅舎…等々見どころはいっぱいある。それらをうつらうつらしながら楽しみ、16時01分、列車は諫早に着いた。乗車賃1,120円は、高くはなかった。
ここからまた青春18きっぷを使う。4分の待ち合わせで、大村線の快速シーサイドライナーに乗る。人気の列車だけあって乗客が多く、立席を余儀なくされた。大村湾を左手に見やり、17時12分、川棚着。
「あんでるせん」は駅前にあり、駅舎を出て視線を左に転じれば、確認できる。私は1999年12月18日に初めて訪れ、以後毎年この時期にお邪魔している。今年(2014年)で実に16回目となる。
駅近くのスーパーで70円のおにぎりを2個調達し、店前のバス会社の待合室で待つ。5時半すぎ、あんでるせんに入店した。



あんでるせんは完全予約制なので、開店と同時にほぼ全員が入店する。男女比は例年女性が多く、3:1くらいだろうか。そして男女とも、一人客はほぼいない。つまり私のパターンが最も少ない。
私は角のテーブルに案内された。さりげなく辺りを見渡すと、男1女5、男1女2、男1女2、男1女1、女2、男1…という感じ。満席は30人+αだから、私も含めて18人は少ないほうである。
あんでるせんは予約が取れないこともあり、事実予約を断られた人を何人か知っている。が、私は一度も断られたことがない。必ず店に行くというイメージができているからであろう。
マスターの奥さんと思しき女性が、メニューを配っている。中を開いて、ビックリした。今年は、マスターからの「メッセージ」が書かれていた…!!
(つづく)
コメント
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